第2【事業の状況】

1【業績等の概要】

(1)業績

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(平成25年3月期)

当連結会計年度

(平成26年3月期)

増減額 (増減率)

売上高

1,134,771

1,224,126

89,354

(7.9%)

営業利益

14,886

28,854

13,967

(93.8%)

経常利益

28,589

32,454

3,865

(13.5%)

当期純利益

10,669

16,642

5,972

(56.0%)

 

当連結会計年度(平成25年4月1日から平成26年3月31日まで)における世界経済は、米国経済が緩やかな回復傾向を見せ、また債務問題を背景として景気低迷が長期化していた欧州においても、持ち直しの兆候を見せました。新興国においては、中国では成長ペースに鈍化傾向が見られるものの緩やかな経済成長を続けました。一方、インドなどでは経済成長率が予想を下回って推移しました。

国内経済は、設備投資の増加や民間消費に伸びが見られるなど、景気回復傾向が見られました。

海運業を取りまく事業環境については、コンテナ船市況は低迷を続けた欧州経済の影響を受け、特に欧州航路で運賃市況が低水準で推移しました。自動車船事業では、完成車の日本出し輸送台数は伸び悩みを見せました。一方、ドライバルク市況は中国向け鉄鉱石の輸送量増加などを要因として夏場以降大幅に回復しました。コンテナ船運賃市況の低迷継続等、海運業を取りまく事業環境は依然として不安定な状態が継続したものの、燃料油価格高騰の沈静化による収支改善効果や数年来継続した円高傾向の是正による増収効果などの業績改善要因がありました。

なお、為替レートと燃料油価格が経常利益に与えた影響は以下のとおりです。

 

 

前連結会計年度

当連結会計年度

増減額

影響額

為替レート

\82/US$

\100/US$

\17/US$安

 149億円

燃料油価格

US$671/MT

US$626/MT

US$45/MT安

 63億円

 

<為替の推移(\/US$)>             <消費燃料油単価の推移(US$/MT)>

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以上の結果、当期の連結売上高は1兆2,241億26百万円(前期比893億54百万円の増加)、営業利益は288億54百万円(前期比139億67百万円の増加)、経常利益は324億54百万円(前期比38億65百万円の増加)、当期純利益は166億42百万円(前期比59億72百万円の増加)となりました。

 

なお、当連結会計年度の事業セグメント毎の業績は、次のとおりです。

                                          (単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 平成24年4月1日

  至 平成25年3月31日)

 

 

当連結会計年度

(自 平成25年4月1日

  至 平成26年3月31日)

増減額 (増減率)

コンテナ船

売上高

552,810

582,398

29,588

(5.4%)

セグメント損益

6,630

△141

△6,772

(  -  )

不定期専用船

売上高

502,571

572,685

70,114

(14.0%)

セグメント損益

24,064

41,261

17,196

(71.5%)

海洋資源開発

売上高

35,711

32,817

△2,893

(△8.1%)

及び重量物船

セグメント損益

△2,422

△4,503

△2,080

(  -  )

その他

売上高

43,678

36,223

△7,454

(△17.1%)

セグメント損益

6,566

2,635

△3,930

(△59.9%)

 

① コンテナ船セグメント

 

[コンテナ船事業]

当期の積高は、北米航路では往復航全体で、前期比微増となりました。一方、欧州航路では、景気低迷に伴う荷量減に対応して当社スペースを削減したことから、前期比約5%の減少となりました。アジア・南北航路では不採算航路の合理化に努めた結果、前期比約20%の減少となり、これらにより、当社グループ全体の積高は前期比約7%の減少となりました。

運賃市況については、新造大型船の竣工もあり、東西航路・南北航路共に不安定な状況が続き、前期比で悪化しました。

当社グループでは新造大型省エネ船投入による運航効率化や、減速運航をはじめとするコスト削減策に取り組みましたが、当期の業績は前期比で増収となるも損失を計上しました。

 

[物流事業]

国内物流は景気回復を背景に堅調に推移しました。国際物流はアジアを中心に堅調に推移しましたが、日本出し航空輸出貨物が低調に推移した結果、物流事業全般の業績は前期比で減収減益となりました。

 

以上の結果、コンテナ船セグメントでは、前期比で円高傾向の是正等により増収となりましたが、損益は悪化してほぼ均衡となりました。

 

② 不定期専用船セグメント

 

[ドライバルク事業]

大型船市況は、夏場以降中国向けの鉄鉱石の荷動きが堅調に伸びたことに加え、新造船の供給圧力が緩和されたために大幅に改善し、3年ぶりの高水準に達し、その後も堅調に推移しました。中小型船においても、春先と秋口の新穀に加え、石炭、ニッケルといった貨物も活発な荷動きを見せるなど船腹需要が高まり、低迷していた市況は夏場以降回復しました。

このような事業環境を背景に、当社グループは期を通じて運航コストの削減を行い、効率的配船に努めた結果、前期比で増収増益となりました。

 

[自動車船事業]

当期の完成車荷動きは、欧州、北米出しの極東向け貨物や大西洋水域内貨物などは堅調に推移したものの、日本出しの貨物は北米向けや中近東向けなど一部を除いて伸び悩み、当社グループの総輸送台数は前期比で約2%減少しました。こうした事業環境のもと、当社グループでは輸送契約の見直しや航路改編など運航効率の改善に継続的に取り組みました。これにより、当期の業績は前期比で増収増益となりました。

 

[エネルギー資源輸送事業(液化天然ガス輸送船事業・油槽船事業)]

液化天然ガス輸送船、大型原油船、LPG船は、中長期の期間傭船契約のもとで順調に稼働しました。また、当期に大型原油船1隻を売却し、中長期契約を持たない船隊の整理に努めました。中型原油船、石油製品船は、前期までに返船・処分を進め、市況の影響を限定的なものとしました。これらの結果、エネルギー資源輸送事業全体では前期比で増益となりました。

 

[近海・内航事業]

近海船においては、バルク輸送では国内製造業の堅調な生産活動を背景に石炭、石膏、セメントなどで輸送量が増加しました。木材輸送では、高水準な国内需要を背景に輸送量は堅調に推移しました。鋼材・雑貨輸送では、輸送量は前期比減少しました。

内航船においては、不定期船輸送では国内経済の回復基調を背景に各船とも高い稼働率となりました。定期船輸送及びフェリー輸送では、消費税増税前の駆け込み需要もあり、輸送量は堅調に推移しました。

これらの結果、近海・内航事業全体では、前期比で増収増益となりました。

 

以上の結果、不定期専用船セグメント全体では、前期比で増収増益となりました。

 

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③ 海洋資源開発及び重量物船セグメント

 

[海洋資源開発事業(エネルギー関連開発事業・オフショア支援船事業)]

オフショア支援船事業においては、旺盛な海底油・ガス田の掘削活動に伴い、船腹需要は堅調に推移し、全船が順調に稼働しました。ドリルシップ(海洋掘削船)も順調に稼働し、収益確保に貢献しました。しかし、海洋資源開発事業全体では、海外子会社における為替評価損の影響もあり、前期比で増収減益となりました。

 

[重量物船事業]

重量物船事業においては、市況は期を通じて低水準で推移しました。当社グループでは減速航行の徹底をはじめとした様々なコスト削減による収益の改善に努め、本事業参入時に資産計上したのれんの償却負担が無くなったことも寄与し、前期比で減収となりましたが損失は縮小しました。

 

以上の結果、海洋資源開発及び重量物船セグメント全体では、前期比で減収となり、損失が膨らみました。

 

④ その他

その他には、船舶管理業、旅行代理店業、不動産賃貸・管理業等が含まれており、当期の業績は前期比で減収減益となりました。

 

(2)キャッシュ・フロー

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より635億31百万円増加2,226億6百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。

 営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度より284億71百万円増加882億28百万円の収入となりました。これは主に税金等調整前当期純利益272億44百万円によるものです。

 投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度より220億99百万円支出が減少51億13百万円の支出となりました。これは主に、船舶設備を中心とした有形固定資産の取得による支出923億17百万円、同売却による収入889億9百万円によるものです。

 財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度より529億98百万円収入が減少266億34百万円の支出となりました。これは主に、長期借入金の純減額440億56百万円によるものです。

 

 

2【生産、受注及び販売の状況】

 当社グループは、海運業を中核とする海運事業グループであり、コンテナ船事業、不定期専用船事業、海洋資源開発及び重量物船事業を行っています。この他、船舶管理業・旅行代理店業及び不動産賃貸・管理業等のその他の事業を展開しています。従って、生産、受注を行っておらず、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしていません。

セグメント別売上高(外部顧客に対する売上高)

 セグメント別売上高(外部顧客に対する売上高)の実績は、下記のとおりです。

セグメントの名称

平成24年4月1日~平成25年3月31日

平成25年4月1日~平成26年3月31日

金額(百万円)

比率(%)

金額(百万円)

比率(%)

コンテナ船

552,810

48.7

582,398

47.6

不定期専用船

502,571

44.3

572,685

46.8

海洋資源開発及び重量物船

35,711

3.1

32,817

2.7

その他

43,678

3.9

36,223

2.9

合計

1,134,771

100.0

1,224,126

100.0

 

当社(川崎汽船㈱)の営業収益実績(参考)

 提出会社のセグメント別営業収益の実績は、下記のとおりです。

区分

平成24年4月1日~平成25年3月31日

平成25年4月1日~平成26年3月31日

金額(百万円)

比率(%)

金額(百万円)

比率(%)

(コンテナ船)

(434,172)

(52.1)

(478,657)

(50.1)

(不定期専用船)

(398,968)

(47.8)

(474,919)

(49.8)

(海洋資源開発及び重量物船)

(22)

(0.0)

海運業収益

833,163

99.9

953,577

99.9

(その他)

(1,054)

(0.1)

(849)

(0.1)

その他事業収益

1,054

0.1

849

0.1

合計

834,217

100.0

954,427

100.0

 

3【対処すべき課題】

(1)中長期的なグループの経営戦略

当社グループは2012年4月に3つの最重要課題「2012年度経常損益の黒字化」、「安定収益体制の構築」、「財務体質の強化」を掲げ、中期経営計画「“K” LINE Vision 100 - Bridge to the Future -」を策定しました。2008年4月に策定した「“K” LINE Vision 100」に掲げた5つの継続課題とあわせ、「“K” LINE Vision 100」のテーマである「共利共生と持続的成長」の達成に向けて取り組みます。

(注:上記の課題については、次項(2)で詳述しています。)

 

(2)会社の対処すべき課題

中期経営計画「“K”LINE Vision 100 - Bridge to the Future -」においては3つの最重要課題、「“K”LINE Vision 100」においては5つの継続課題を掲げています。各課題の詳細は次のとおりです。

 

イ.3つの最重要課題

① 2012年度経常損益の黒字化

2012年度経常損益黒字化のため、コンテナ船事業での構造改革などに加え、減速航行による燃料消費量削減、一般管理費削減等のコスト削減にグループ一丸で取り組んだ結果、2012年度に286億円の経常利益を計上し、経常損益の黒字化を達成しています。

 

② 安定収益体制の構築

大きく変動する事業環境のもとにおいても安定的に収益を確保できる体制の構築へ向け以下の施策に取り組みます。

a. コンテナ船事業の構造改革:

・ コンテナ船事業においては、構造改革を継続的に断行し収支改善に努めます。

➢省エネ対応の新造大型コンテナ船就航により航路再編を行い、運航費単価を削減します。

➢不採算航路の整理、不経済船の返船および処分による船隊スリム化を行います。

➢減速航行による燃料消費量削減、全世界におけるコスト削減を継続して推進します。

b. ドライバルク事業、自動車船事業の安定収益拡大:

・ ドライバルク事業においては、国内外顧客との既存の中長期契約の維持に加え、新興国を中心に海外顧客との中長期契約を獲得し、安定収益の拡大に取り組みます。

・ 自動車船事業においては、日本からの完成車輸送需要への対応に加え、生産拠点の海外シフトや、中国・アジア向け需要の増加といったトレードパターンの変化に応じた航路編成を行い、安定収益幅の拡大を図ります。また、新たな事業基盤として非自走貨物の取り扱い拡大に取り組みます。

・ その他エネルギー資源輸送事業、重量物船事業、物流事業等各事業分野においても、安定収益化への取り組みを継続します。

 

③ 財務体質の強化

2012年度以降の投資キャッシュフロー規模を減価償却費並みの500億円以下に抑制し、資金収支を改善し、有利子負債圧縮による財務基盤強化に取り組みます。新規投資は、従来の規模拡大に軸足を置いた投資方針を見直し、安定収益、高収益分野に厳選します。

 

ロ.5つの継続課題

  ① 環境保護への取組み

船舶運航、陸上荷役作業及び陸上輸送において省エネシステムの採用、排出エネルギーの有効利用等のハード面での施策に加え、適正速力での運航の徹底等ソフト面での施策を通じて、可能な限りCO2排出量の削減を行い地球温暖化の防止に努めます。地球上の全ての人類と生物にとってかけがえのない『きれいな海と、きれいな空気の地球環境』へ向けて全力で取り組みます。

当社グループは、2008年4月の「“K”LINE Vision 100」におけるCO2排出量の削減目標を「2010年代半ばに2006年比で輸送トンマイルベース10%減」と設定し、目標達成に取り組んでまいりましたが、2011年度実績にて早くもこの目標が達成できましたので、次なる目標として、当社の創立100周年となる2019年を念頭に置き、新たなCO2排出量削減目標を「2019年までに2011年比で輸送トンマイルベース10%減」と設定しました。

(注:「輸送トンマイルベース」とは、1トンの貨物を1海里(1,852m)輸送することを基準とする。)

 

② 確固たる安全運航管理体制

グローバルスタンダードに当社独自のノウハウを取り入れた管理システムである「KL Safety Standard」と、検船指針である「KL Quality」の充実により、安全運航と運航全船の船質向上を確保します。また、グループ全体で情報の共有化を進めるため「KL Safety Network」を構築するなど、安全管理システムの充実と陸上支援体制の強化に努めます。更には、海外船員供給ソースにおける船員確保体制の維持、当社グループの船員教育・訓練機関である“K”Line Maritime Academyのソフト面の充実、船員育成体制の強化、魅力ある職場の提供などにより海事技術者の確保育成に努め、確固たる安全運航管理体制を目指します。

 

③ 最適・最強組織によるボーダレス経営

当社グループの事業活動のグローバル化が加速する中、世界各地の事業活動や企業文化などにおいて、“K”LINEスタンダードの共有によるボーダレス経営が求められています。当社はグループ企業間の協業と人材交流の推進によりグループ企業の総合力の強化に努める一方、グローバルに通用する人材育成の強化と弛まぬ業務改革の推進により、国際競争力を支える労働生産性の飛躍的向上に努めます。更に、ビジョンの共有化と役割の明確化、適材適所の人材配置と公平な処遇により、世界のグループ従業員がやりがいを持ついきいきした職場環境を目指します。こうした取り組みを通じ、コスト競争力・技術開発力の向上、高品質サービスの提供等、業界屈指の競争力の保持・強化に努めます。

 

④ 戦略投資と経営資源の適正配分

「“K”LINE Vision100 - Bridge to the Future -」においては、財務体質強化を優先課題とし、新規投資は安定収益、高収益分野に厳選します。ドライバルク事業においては、中長期契約の獲得を前提に省エネ型新船型を中心とした船隊整備を行います。自動車船事業においては、非自走貨物に対応する適正船型の船隊整備を行います。エネルギー資源輸送事業では、案件ごとの収益性を都度検討し、投資判断を行います。

 

⑤ 企業価値の向上とリスク管理の徹底

収益性と資本効率を重視した事業展開を通じて、安定収益基盤に立脚した持続的成長を目指します。一方で、その過程で予見されうるマーケット、為替、人材、安全・環境、災害等の各種の潜在的リスクの洗い出しと予防的措置の検討、それらリスク要因が顕在化した場合の迅速な対応などリスク管理を徹底します。財務面での健全性確保に加え、バランスシート外のリスクの自己管理を徹底することにより、経営の健全性を高め、安定収益基盤に立脚した持続的成長路線の上に、企業価値の向上を図ってまいります。

 

ハ.コンプライアンスの徹底

当社は、公正取引委員会による立入検査を受けて以降、外部専門家の協力を得て、各種コンプライアンス強化策を策定・実施しておりますが、これらの強化策を今後もより一層推進することにより、再発の防止に努めてまいります。

(3) 株式会社の支配に関する基本方針

① 基本方針の内容の概要

 当社は、株主の皆さま、顧客、取引先、従業員、地域社会など当社を巡るステークホルダー(利害関係者)との共存・共栄を図り、当社の企業価値・株主共同の利益の確保を目指す者が、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者として望ましいと考えます。従いまして、この考え方に反する行動を取る者は、望ましくないと考えています。

 当社は、当社株式について大規模買付行為がなされる場合、これが企業価値・株主共同の利益に資するものであれば、これを否定するものではありません。しかし、株式の大規模買付行為の中には、企業価値・株主共同の利益に資さないものも存在します。従いまして、そのような大規模買付行為を抑止するための枠組みが必要であると考えます。

 

② 基本方針の実現に資する特別な取組みの概要

(イ)経営計画による企業価値向上への取組み

当社は、平成20年4月に、創立100周年となる平成31年を見据えた中期経営計画「“K”LINE Vision 100」を策定し、メインテーマを「共利共生と持続的成長」として、5つの基本課題に継続的に取り組んできています。

一方、その後の世界経済情勢の急激な変化や海運市況の乱高下、自然災害の発生や円高の進行、燃料油価格の高騰等、当社を取りまく事業環境の著しい変化に対応すべく経営計画の見直しを行ってきましたが、平成24年4月には新中期経営計画「“K”LINE Vision 100 - Bridge to the Future -」を策定し、5つの基本課題に加え「2012年度経常損益の黒字化」「安定収益体制の構築」「財務体質の強化」を新たな3つの最重要課題として掲げました。必達の課題として掲げていた「2012年度経常損益の黒字化」を達成することができましたが、引き続き経常黒字の維持・継続に取り組んでまいります。

 

5つの継続課題

Ⅰ 環境保護への取組み

Ⅱ 確固たる安全運航管理体制

Ⅲ 最適・最強組織によるボーダレス経営

Ⅳ 戦略投資と経営資源の適正配分

Ⅴ 企業価値の向上とリスク管理の徹底

 

3つの最重要課題

Ⅰ 2012年度経常損益の黒字化

Ⅱ 安定収益体制の構築

Ⅲ 財務体質の強化

 

(ロ)コーポレート・ガバナンスに関する取組み

当社は、その社会的責任を果たし、株主等ステークホルダーの負託に応え、持続的に成長していくためにも、コーポレート・ガバナンス体制の強化とリスク・マネジメント体制の整備強化に取り組み、グループ全体に企業倫理を徹底しつつ、有機的かつ効率的にガバナンスの仕組みを構築し、収益・財務体質の強化と相まってコーポレート・ブランド価値を高めるよう、継続的に努力しています。

 

③ 基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組みの概要

当社は、平成18年6月開催の定時株主総会において、当社株式の大規模買付行為への対応方針(買収防衛策)を導入し、平成21年6月開催の定時株主総会において、その方針に所要の変更を加えたうえで更新しています。また、平成24年6月26日開催の定時株主総会において、さらなる変更を加えたうえで更新することにつき、株主の皆さまからご承認を受け、同日付で更新しました。

④ 当社の導入した買収防衛策が、基本方針に沿うものであり、当社の企業価値又は株主共同の利益を損なうものではなく、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではないことについての取締役会の判断及びその理由

(イ) 当該取組みが基本方針に沿うものであること

当社の買収防衛策は、当社株式等に対する買付等が行われる場合に、当該買付等に応ずるべきか否かを株主の皆さまが判断し、あるいは当社取締役会が株主の皆さまに代替案を提案するために必要な情報や時間を確保し、さらに株主の皆さまのために買付者等と協議・交渉等を行うことを可能とすることにより、当社の企業価値・株主共同の利益を確保・向上するための枠組みであり、基本方針に沿うものと判断しています。

(ロ) 当該取組みが当社の株主共同の利益を損なうものではなく、また、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではないこと

当社は、以下の理由から、当社の買収防衛策は基本方針に照らして、当社の企業価値・株主共同の利益を損なうものではなく、また、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではないと判断しています。

(ⅰ)買収防衛策に関する指針の要件を充足していること

経済産業省及び法務省が公表した「企業価値・株主共同の利益の確保又は向上のための買収防衛策に関する指針」の定める三原則(企業価値・株主共同の利益の確保・向上の原則、事前開示・株主意思の原則、必要性・相当性確保の原則)を完全に充足しています。また、経済産業省企業価値研究会の報告書「近時の諸環境の変化を踏まえた買収防衛策の在り方」の提言内容にも合致しています。

(ⅱ)株主意思を重視するものであること

当社取締役会は、所定の場合には株主総会を招集し、買収防衛策を発動するか否かの判断を株主の皆さまに行って頂きます。

当社の買収防衛策の有効期間は、平成27年3月31日に終了する事業年度に関する定時株主総会の終結の時までの約3年間としており、かつ、かかる有効期間の満了前であっても、当社の株主総会において廃止する旨の決議が行われた場合、または、当社取締役会において廃止する旨の決議が行われた場合には、その時点で廃止されます。

(ⅲ)合理的かつ客観的な対抗措置発動要件の設定

当社の買収防衛策は、合理的かつ客観的な要件が充足されない限りは発動されないように設定されており、当社取締役会による恣意的な発動を防止するための仕組みが確保されています。

(ⅳ)独立委員会の設置

当社は、買収防衛策に関し、当社取締役会の恣意的判断を排除し、株主の皆さまのために買収防衛策の運用に際しての判断を客観的に行う機関として、独立委員会を設置しており、当社取締役会による恣意的な運用ないしは発動を防止するための仕組みが確保されています。

(ⅴ)デッドハンド型買収防衛策ではないこと

当社の買収防衛策は、その有効期間の満了前であっても、当社取締役会により、いつでも廃止することができるものとされています。従いまして、当社の買収防衛策はデッドハンド型買収防衛策(取締役会の構成員の過半数を交替させても、なお発動を阻止できない買収防衛策)ではありません。

 

4【事業等のリスク】

 当社グループは国際的な事業展開を行っており、政治的・社会的な要因や自然現象により予期せぬ事象が発生した場合には、関連の地域や市場において事業に悪影響を及ぼす可能性があります。また、主たる事業である海上輸送の分野においては、荷動き・海運市況は、世界各国の景気動向、商品市況、船腹の需給バランス、競合関係など、様々な要因の影響を受け、その変化は当社グループの営業活動、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。特に、わが国及び主要な貿易国(地域)である北米、欧州、中国等の税制、経済政策の変更、あるいは自国保護貿易政策などの発動は、国際間の輸送量の減少や運賃市況の下落を招き、当社グループの財政状態、経営成績に悪影響を与える可能性があります。

 

 このほかに当社グループの事業活動において、悪影響を及ぼす可能性があると考えられる主なリスクには、次のようなものがあります。

 

① 為替レートの変動

当社グループの事業売上においては米ドル建て収入の比率が大きく、為替レートにより円換算後の価値が影響を受ける可能性があります。費用のドル化や為替予約などにより、為替レートの変動による悪影響を最小限に止める努力をしていますが、米ドルに対する円高は当社グループの財政状態、経営成績に悪影響を与える可能性があります。

 

② 燃料油価格の変動

燃料費は当社グループの船舶運航コストの中で大きなウェイトを占めています。燃料油価格は、原油の需給バランス、OPECや産油国の動向、産油国の政情や産油能力の変動など当社グループが関与できない要因により影響され、その予想は極めて困難といえます。不安定な価格変動の影響を回避するため一部先物取引による価格固定化を行っていますが、著しく、かつ持続的な燃料油価格の高騰は当社グループの事業コストを押し上げ、財政状態、経営成績に悪影響を与える可能性があります。

 

③ 金利の変動

当社グループは、継続的に船舶の建造等の設備投資を行なっています。当社グループは可能な限り自己資金を投入しているほか、オフバランス化による有利子負債の削減を図っていますが、金融機関からの借入に依存する割合も少なくありません。また、事業運営に係わる運転資金調達を行っています。

資金調達に際しては、一定の規模を固定金利で借入れ、また船舶・設備投資資金の借入の一部を対象とした金利固定化スワップを実施していますが、将来の金利動向によっては資金調達コストの上昇による影響を受け、当社グループの財政状態、経営成績に悪影響を与える可能性があります。

 

④ 公的規制

海運事業は、一般的に船舶の運航、登録、建造に係わる様々な国際条約、各国・地域の事業許可や租税に係わる法・規制による影響を受けます。今後、新たな法・規制が制定され、当社グループの事業展開を制限し、事業コストを増加させ、結果として当社グループの財政状態、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループの運航船舶は、現行の法・規制に従い管理・運航され、かつ適正な船舶保険が付保されていますが、関連法・規制の変更が行われる可能性はあり、また新たな法・規制への対応に費用が発生する可能性があります。

当社グループは、自動車、車両系建設機械等の貨物の輸送に関するカルテルの可能性に関連して、公正取引委員会の調査の対象となった他、欧州、米国その他海外の競争法当局による調査の対象にもなっています。このうち日本の公正取引委員会からは、平成26年3月に排除措置命令及び課徴金納付命令(5,698百万円)を受けました。また、北米において当社グループを含む複数の事業者に対し本件に関する集団訴訟が提起されており、今後更に当社グループに対する他の民事訴訟が提起される可能性もあります。日本以外におけるこれらの調査及びこれに伴う一連の行政・刑事並びに民事上の手続がいつ完了するのか、また、その結果として当社グループが課徴金、制裁金、罰金、損害賠償その他の法的責任の対象になるか否かについての確定的な予測は現時点では困難ですが、その結果によっては、当社グループの事業または財政状態若しくは経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

⑤ 重大な事故・環境破壊・紛争等

当社グループは安全運航の徹底、環境保全を最優先課題として、当社グループの安全運航水準と危機管理体制の維持強化を図っていますが、不測の事故、とりわけ油濁事故を発生させ、海洋汚染を引き起こした場合、当社グループの財政状態、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、海賊被害、政情不安・武力紛争地域での運航、船舶へのテロ行為リスクの増大は、当社グループの船舶に重大な損害を与え、また船員の生命を危険に曝すなど、当社グループ船舶の安全運航、航海計画管理、海上輸送事業全般に悪影響を与える可能性があります。

 

⑥ 競争環境等

当社グループは国際的な海運市場の中で事業展開を行っており、有力な国内外の海運企業グループとの競合関係の中では、他企業との各事業分野への経営資源の配分の度合い、及びコスト・技術面等の競争力の差によって、当社グループの業界での地位や経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

競争環境の厳しいコンテナ船事業においては、海外海運企業とのアライアンスに参加することでサービスの競争力の維持・向上を図っていますが、一方で、アライアンスメンバーの一方的離脱等当社グループが関与しえない事象は、当社グループの営業活動、財政状態、経営成績に悪影響を与える可能性があります。

 

⑦ 自然災害の発生

自然災害発生時の事業継続は、社会の機能の一端を担い社会に責任を負う当社グループの責務であるとともに、当社グループの存在意義に係わる重大な事項です。首都圏直下型大地震が発生した場合には、多くの建物、交通、ライフラインに甚大な影響が及ぶことが想定され、また強毒性新型インフルエンザが発生し世界的大流行(パンデミック)となった場合には、多くの人々の健康に重大な影響が及ぶことが懸念されています。また、これらの自然災害またはその二次災害に伴う風評被害が広がることが懸念されます。当社グループではこの二つの災害を想定した事業継続計画を策定し、自然災害の発生時には、この計画を適用または応用することで可能な限りの事業継続を目指していますが、当社グループ事業全般に対し少なからず悪影響を与える可能性があります。

 

⑧ 取引先の契約不履行

当社グループは、サービスを提供あるいは享受する取引先の選定においては、その信頼性を可能な限り調査していますが、将来において取引先の財政状態の悪化等により、契約条項の一部または全部が履行不可能となる可能性があります。その結果、当社グループの財政状態、経営成績に悪影響を与える可能性があります。

 

⑨ 中期経営計画の未達成

当社グループは2012年4月に中期経営計画「“K”LINE Vision 100 - Bridge to the Future -」を策定しました。今後とも本中期経営計画の達成に向けて全力をあげて対応していく所存です。しかしながら、本中期経営計画達成のための施策は、上記の様々な外的要因により影響を受ける可能性があり、その目標を達成できない可能性があります。

 

⑩ 投資計画の未達成

当社グループは、船隊整備のために必要な投資を計画していますが、今後の海運市況や公的規制等の動向によって計画が想定どおりに進捗しない場合、造船契約を新造船の納入前に解約するなどにより、当社グループの財政状態、経営成績に悪影響を与える可能性があります。また、これらの新造船の納入時点において貨物輸送への需要が想定を下回る場合、当社グループの財政状態、経営成績に悪影響を与える可能性があります。

 

⑪ 船舶の売却等による損失

当社グループは、市況に応じた柔軟な船隊整備に努めていますが、実際の船腹需給バランスの悪化や船舶の技術革新による陳腐化に伴い、保有する船舶を売却し、また傭船する船舶の傭船契約を中途解約する場合があります。この結果、当社グループの財政状態、経営成績に悪影響を与える可能性があります。

 

⑫ 固定資産の減損損失

当社グループが保有する船舶等の固定資産について、収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなる可能性があります。その結果、減損損失を認識するに至った場合には、当社グループの財政状態、経営成績に悪影響を与える可能性があります。また、当社グループは有価証券の評価基準及び評価方法として、投資有価証券のうちの時価のあるものについては期末日の市場価格等に基づく時価法を採用しております。その結果、株式市況の変動による時価の下落が当社グループの財政状態、経営成績に悪影響を与える可能性があります。

 

⑬ 繰延税金資産の取崩し

当社グループは、将来の課税所得の見積もりに基づいて、繰延税金資産の回収可能性を評価しています。収益力の低下により充分な課税所得が将来確保されないとの判断に至った場合、繰延税金資産を取り崩して税金費用を計上することとなり、当社グループの財政状態、経営成績に悪影響を与える可能性があります。

 

 なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(平成26年6月25日)現在において当社グループが判断したものです。また、ここに記載するものが当社グループの全てのリスクではありません。

5【経営上の重要な契約等】

 特記事項はありません。

6【研究開発活動】

当社グループは、輸送技術の革新、安全輸送の徹底及び環境保全等に関する研究開発に取り組んでいます。

2011年度から、燃料にクリーンエネルギーである液化天然ガス(LNG)を利用した「LNG燃料船開発計画」に取り組み、将来の計画の具体化に向けて研究を進めています。

また、2009年度から開始した他社と共同による船舶の省エネ化・環境対策に資する技術の高度化研究を通じ、省エネ・環境対策技術の保有を目指しています。

なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は16百万円であり、特定のセグメントに帰属しない全社費用として、報告セグメントには含まれておりません。

 

7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)当連結会計年度の経営成績の分析

① 売上高

売上高は前年度に比べ7.9%増収の1兆2,241億26百万円となりました。報告セグメント別では、円高傾向の是正による増収効果などにより、コンテナ船が前年度に比べ5.4%増収の5,823億98百万円となりました。

不定期専用船はドライバルク事業の市況は大幅に改善、また自動車船事業では日本出しの貨物は北米向けや中近東向けなど一部を除いて伸び悩みましたが、欧州、北米出しの極東向け貨物などは堅調に推移した結果、前年度に比べ14.0%増収の5,726億85百万円となりました。

海洋資源開発及び重量物船はオフショア支援船事業において船腹需要は堅調に推移したものの、重量物船事業の市況が期を通じて低水準で推移した結果、前年度に比べ8.1%の減収の328億17百万円となりました。

その他は前年度に比べ17.1%減収の362億23百万円となりました。

② 売上原価、販売費及び一般管理費

売上原価は、運航船舶増加による運航費および船舶経費の増加などにより、前年度の1兆392億18百万円から840億17百万円増加し、1兆1,232億36百万円(前年度比8.1%増)となり、営業収入に対する売上原価の比率は0.2ポイント増加して91.8%となりました。販売費及び一般管理費はコスト削減を図った結果、86億31百万円(前年度比 10.7%)減少し、720億35百万円となりました。

③ 営業利益

営業利益は、ドライバルク市況の改善や円高傾向の是正による増収効果、またコスト削減効果等により前年度の148億86百万円に対して93.8%増益の288億54百万円となりました。

④ 営業外収益(費用)

受取利息・配当金から支払利息を差し引いた純額は、支払利息の減少により、74億79百万円の損失(前年度は77億49百万円)となり損失が縮小しました。また、63億47百万円の為替差益(前年度は186億44百万円)、27億56百万円の持分法による投資利益(前年度は23億81百万円)を計上しました。これらが主要因となり、営業外損益は36億0百万円の利益(前年度は137億2百万円)となりました。

⑤ 税金等調整前当期純利益

固定資産の売却等により特別利益は83億28百万円となりました。また主に独占禁止法関連損失と減損損失等により特別損失は135億39百万円となりました。経常利益の発生の影響と併せ、税金等調整前当期純利益は272億44百万円(前年度 328億67百万円)となりました。

⑥ 法人税等

法人税等は、税金等調整前当期純利益の減少、提出会社における繰延税金資産の取崩の減少により、前年度の194億87百万円から109億9百万円減少し85億77百万円となりました。

⑦ 少数株主損益

少数株主損益は、川崎近海汽船㈱等の少数株主に帰属する利益が減少し、前年度の27億10百万円に対し、20億24百万円となりました。

⑧ 当期純利益

当期純利益は、前年度の106億69百万円に対し、56.0%増の166億42百万円となりました。1株当たり当期純利益は、前年度の12.07円に対し、17.75円となりました。

(2)資本の財源及び資金の流動性についての分析

① キャッシュ・フローの状況

「第2 事業の状況 1.業績等の概要 (2) キャッシュ・フロー」をご参照ください。

② 資金需要

当社グループの運転資金需要のうち主なものは、当社グループのコンテナ船事業や不定期専用船事業運営に関わる海運業費用です。この中には港費・貨物費・燃料費などの運航費、船員費・船舶修繕費などの船費及び借船料などが含まれます。このほか物流事業やターミナル関連事業の運営に関わる労務費等の役務原価、各事業についての人件費・情報処理費用・その他物件費等の一般管理費があります。また、設備資金需要としては船舶投資や物流設備・ターミナル設備等への投資があります。当連結会計年度中に933億77百万円の設備投資を実施しました。

③ 財務政策

当社グループの事業維持・拡大を支える低コストで安定的な資金の確保を重視しています。長期の資金需要に対しては金融機関からの長期借入金を中心に、社債発行、新株発行により調達しています。短期的な運転資金を銀行借入、コマーシャル・ペーパー(CP)発行により調達し、一時的な余資は安定性・流動性の高い金融資産で運用しています。また、キャッシュマネージメントシステム等を利用して、国内・海外グループ会社の余剰資金を有効活用しています。

  流動性の確保としまして、CP発行枠600億円、金融機関との当座貸越契約に基づき設定された借入極度枠470億円に加え、国内金融機関と200億円のコミットメントラインを設定し、緊急の資金需要に備えています。

  当社は国内2社及び海外1社の格付機関から格付を取得しており、平成26年6月25日0時現在の発行体格付は、日本格付研究所(JCR)「BBB+」、格付投資情報センター(R&I)「BBB-」、ムーディーズ(Moody's)「Ba2」となっております。また、短期債格付(CP格付)についてはJCR「J-2」、R&I「a-2」を夫々取得しています。

 

(3)財政状態

当連結会計年度末の資産合計は、前年度末比743億7百万円増加し1兆2,547億41百万円となりました。流動資産は、有価証券の増加が主な要因となり、前年度末比933億59百万円増加し4,476億5百万円となりました。

固定資産は前年度末比190億51百万円減少し8,071億35百万円となりました。固定資産のうち有形固定資産は、主に建設仮勘定の減少により、前年度末比18億25百万円減少し6,612億26百万円となりました。投資その他の資産は、デリバティブ債権の減少等により、前年度末比166億87百万円減少し1,405億51百万円となりました。

当連結会計年度末の負債合計は、前年度末比255億94百万円増加し8,440億52百万円となりました。流動負債は、短期借入金の減少があるも1年内償還社債等の増加により、前年度末比247億39百万円増加し2,863億12百万円となりました。固定負債は、長期借入金やデリバティブ債務等の減少があるもリース債務等の増加により、前年度末比8億55百万円増加し 5,577億40百万円となりました。

当連結会計年度末の純資産合計は、前年度末比487億13百万円増加し、4,106億88百万円となりました。純資産のうち株主資本は、主に利益剰余金が111億42百万円増加したことにより、3,692億91百万円となりました。その他の包括利益累計額は、繰延ヘッジ損益が138億57百万円増加したこと及び為替換算調整勘定が143億78万円増加したことを主な要因として、前年度末比371億30百万円増加し195億45百万円となりました。