第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営方針

当社グループでは、「ビジョン」と「理念」を経営戦略の策定や経営の意思決定のよりどころとなる諸活動の基本方針と位置づけています。当社グループ経営におけるビジョン、理念は次のとおりです。

①ビジョン

当社グループは、金融の持つ多様な機能を融合して、お客さま一人ひとりの経済的ニーズに合わせた付加価値の高い商品と質の高いサービスを提供することにより、お客さまから最も信頼される金融サービスグループになることを目指しています。

 

②理念

(お客さま本位)

私たちは、お客さまが安心して豊かに暮らせるお手伝いをさせていただくために、お客さま一人ひとりの「声」を真摯に受けとめ、お客さまに満足される商品とサービスを提供します。

(社会への貢献)

私たちは、金融サービス事業に特段の公共性が求められることを自覚し、高い倫理観と使命感をもってビジョンを実現し、社会に貢献します。また、社会の一員として、よき市民としての責任を果たします。

(独自性の追求)

私たちは、常に原点から発想し、慣例等にとらわれず創造と革新を追求します。

(自由豁達な組織文化)

私たちが目指す金融サービス業では、社員一人ひとりの貢献が重要であると認識しています。私たちは、個性を活かし、能力を十二分に発揮できる自由豁達な組織文化を支持します。

 

(2) 経営戦略等

当社グループは、以下の経営戦略を実行することにより、中長期的にグループ企業価値の最大化とグループガバナンスの更なる強化を図ります。

①グループ各社の持続的・安定的な成長

ソニー生命:経済・金融・税務などに関する幅広い知識と豊富な経験を持つ生命保険のプロフェッショナルであるソニー生命のライフプランナー(営業社員)とパートナー(募集代理店)によるきめ細かなコンサルティングとアフターフォローで、ソニー生命ならではの価値を提供し、個人生命保険市場での優位性・競争力の確立を図ります。

ソニー損保:インターネットや電話を通じたダイレクト販売を行う強みを活かし、一人ひとりのお客さまとの直接のコミュニケーションにより、お客さまのご意見やニーズを的確に把握し、お客さまの視点に立った商品・サービスを提供するとともに、商品のリスク細分化および業務の効率化による合理的な保険料設定を通じて保険料収入の拡大を図ります。

ソニー銀行:個人のお客さまを対象としたインターネット銀行として、IT技術を最大限に活用し、フェアで、より利便性の高い金融商品・サービスを提供し続けることで信頼を獲得し、さらなる業容の拡大を図ります。

 

②グループ各社間の連携によるシナジーの発揮

グループ各社の成長に加え、グループ各社間の連携をより一層強めることで、商品・サービスの提供や販売チャネル・インフラの共有化、相互活用などを通じてグループとしての相乗効果を高め、従来の金融機関では提供できなかったような付加価値の高い魅力的な商品・サービスをお客さまに提供していきます。

 

③既存の枠組みを超えた新規事業領域への展開

介護サービスを通じて高齢者の尊厳を守り、一生涯にわたって安心して豊かに暮らせる社会の実現を目指して、平成25年11月に介護事業に参入し、平成26年4月に介護事業を統括する持株会社であるソニー・ライフケアを設立いたしました。同社の100%子会社であるライフケアデザイン株式会社が「ソナーレ浦和」を平成29年5月に開設するなど、「ソナーレ」ブランドによる介護付有料老人ホームの新設展開を進める一方、介護付有料老人ホーム等を運営するプラウドライフ株式会社(旧 株式会社ゆうあいホールディングス、株式会社ゆうあい、および株式会社まんよう)の完全子会社化を実施するなど、介護分野での中長期的な成長に向けた取り組みを着実に推進しております。

また、テクノロジーの進展を背景にした人々の生活・行動の大きな変化を受け、金融機関においても革新的な金融サービスを提供する動きが活発化している中、フィンテック等の分野に強みを持つベンチャー企業への投資等を行う子会社(ソニーフィナンシャルベンチャーズ株式会社(仮称))を会社分割(簡易新設分割)により設立し、新たな付加価値の提供が可能となる技術・サービスを持つベンチャー企業との効果的な連携や協業等を行っていく予定です。引き続き、既存3事業と連携のある事業領域を中心に、お客さまのご期待に応える商品・サービスを継続的に拡充し、着実な業容拡大に努めてまいります。また、現在参入していない分野で、当社グループの「ビジョン」実現に資するものについては、積極的に進出を検討し、収益源の多様化および収益拡大を進めてまいります。

 

④お客さま本位の業務運営の推進とグループガバナンスの更なる充実・強化

当社グループは、設立以来、「お客さま本位」、「社会への貢献」、「独自性の追求」、「自由豁達な組織文化」という理念を掲げて、お客さま本位の業務運営に取り組んでまいりました。金融庁が平成29年に公表した『顧客本位の業務運営に関する原則』を採択し、当社およびグループ主要3社(ソニー生命、ソニー損保、ソニー銀行)においては各々業務運営方針を策定・公表して適切な業務運営に努めてまいりました。そうした中、平成29年にソニー生命において、同社の元社員がお客さまから多額の金銭を詐取するという事案が発覚いたしました。当社といたしましては、この事実を厳粛かつ真摯に受け止め、グループ各社に対するガバナンス体制の更なる強化を進めてまいります

(3) 目標とする経営指標

当社は、グループ全体の業績を示す指標として、以下の指標を重視しています。

・連結経常収益

・連結経常利益

・親会社株主に帰属する当期純利益

 

また、当社は、当社グループが有する様々なリスクを統合的に管理しつつ、適切なリスクテイクによる収益拡大と資本効率向上の実現を目的として、平成29年度よりグループERM(Enterprise Risk Management)の枠組みを導入いたしました。保険事業や銀行事業などグループ各社の業態が異なるため、各事業ごとに、収益性・資本効率の指標としては修正利益および修正資本に基づく「修正ROE」を用い、また健全性指標として保険事業ではソルベンシー・マージン比率、銀行事業では自己資本比率を設定し、さらに規制ベースと経済価値ベースの双方で適切な水準が維持できるよう管理を行っています。「修正ROE」の算出方法については、後記「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)財政状態及び経営成績の状況(ⅳ)目標とする経営指標の達成状況等」をご参照下さい。

 

(4) 経営環境および対処すべき課題

平成30年度のわが国経済は、雇用・所得環境が引き続き改善し、経済の好循環が進展する中で、景気回復が続く見込みです。ただし、海外に目を向ければ、平成30年11月に米国の議会中間選挙が迫るなか、米国と北朝鮮・中国・中東・ロシア、ならびに日本の間の政治・経済的な関係は複雑化し、先行きが見通しづらい状況となっています。為替レートが円高方向に進むなどして、日本経済や企業業績への下押し圧力が強まる局面も想定されます。このような経営環境にあっても、保険業界・銀行業界におきましては、安定的な金融サービスを適切に提供する役割を発揮することと、将来を見据えた成長戦略を確実に実現していくことの両立が求められております

当社グループは、これまでも、「お客さまから最も信頼される金融サービスグループ」を目指し、コンプライアンス態勢、リスク管理態勢、反社会的勢力排除に向けた態勢、個人情報保護などの内部管理態勢の充実を図りつつ、さまざまな角度から個人向け金融サービスの理想を追求してまいりました。今後につきましても、前述(2)の経営戦略等を実行することにより、「ビジョン」の実現と持続的な企業価値の拡大を目指すとともに、金融機関としての社会的役割と使命を強く認識し、持続可能な社会の実現に向け、すべてのステークホルダーへの責任を果たしてまいります。

 

2【事業等のリスク】

当社および当社グループの事業その他に関して、投資者の投資判断上重要であると考えられるリスクは、以下のとおりです。なお、本項における将来に関する事項は、別段の表示がない限り、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

1.事業に係るリスク

(1)ソニー生命による個人向け生命保険の販売が当社グループの事業の大きな割合を占めていることによるリスク

ソニー生命は、当社の他の子会社に比べ長い歴史があり、当社グループの収入および利益の大きな割合を占めております。個人向け生命保険市場に影響を及ぼす要因には一般的に下記のようなものがあります。

・ 日本における就業率および世帯収入といった指標

・ 他の貯蓄・投資商品の相対的な顧客訴求力

・ 保険会社の財政状態や信頼性に対する一般的認識または風評

・ 長期的に日本の人口構成に影響を与える出生率、高齢化などの傾向

これらの変化やその他の要因により、個人向け生命保険の新規契約減少、保険契約の解約の増加、収益性悪化が起こり、当社グループの業績および財政状態に悪影響を与える可能性があります。

 

(2)責任準備金の積み立て不足に関するリスク

生命保険事業および損害保険事業においては、保険業法および保険業法施行規則に従い、将来の保険金・給付金の支払いに備えた責任準備金を積み立てております。これらの責任準備金は、保険契約の保障対象となる事象の起こる頻度や時期、保険金・給付金の支払額、保険料収入を原資に購入される資産の運用益の額など、多くの前提と見積もりに基づいて計算されております。これらの前提条件と見積もりは本質的に不確実なものであるため、最終的に保険金・給付金としてソニー生命、ソニーライフ・エイゴン生命およびソニー損保が支払うべき金額や支払時期、または保険金・給付金の支払いより前に、保険契約債務に対応した資産が想定していた水準に達するかどうかを正確に判断することは困難です。保険契約の保障対象となる事象の頻度や時期および支払う保険金の額は、以下のようなコントロール困難な多くのリスクと不確実な要素に影響されます。

・ 死亡率、疾病率、解約失効率、自動車事故率など、計算の前提と見積もりの根拠となる傾向の変化

・ 信頼に堪えるデータの入手可能性およびそのデータを正確に分析する能力

・ 適切な料率・価格設定手法の選択と活用

・ 法令上の基準、保険金査定方法、医療費および自動車修理費用水準の変化

当社グループの実績が、計算の前提条件や見積もりよりも大きく悪化した場合などには、責任準備金の積み立てが不足する可能性があります。また、責任準備金の積み立て水準に関するガイドラインや基準などに変更があった場合には、より厳しい計算の前提や見積もり、または保険数理計算に基づいて責任準備金の積み増しが必要となる可能性があります。これら責任準備金の引当額の増加は、当社グループの業績および財政状態に悪影響を与える可能性があります。

なお、ソニー生命、ソニーライフ・エイゴン生命およソニー損保では、適切なリスクの分散などの観点から、再保険を活用しております。再保険に係るリスクに関しては、保有・出再方針に基づき、保有限度額を超過する引受リスクが適切にカバーされているか管理を行っておりますが、出再先のカウンターパーティリスクの顕在化などにより、再保険金を回収できない可能性があります

 

(3)商品・サービスの拡充にともなうリスク

当社グループでは、経営戦略の一環として、以下のように商品・サービスの拡充を行っております。

オランダの生命保険・年金会社であるエイゴン・グループとソニー生命との50:50の出資により設立したソニーライフ・エイゴン生命が、変額個人年金保険を販売しております。また、同じくエイゴン・グループとソニー生命との合弁で再保険会社であるSA Reinsurance Ltd.を設立し、同社も活用しながら変額個人年金保険の最低保証リスクの適切な管理に努めております。

・ ソニー銀行においては、マネックス証券株式会社を仲介先とした、インターネットチャネルによる金融商品仲介サービスを取り扱っております。

・ ソニー生命およびソニーライフ・エイゴン生命では新しい生命保険商品および個人年金保険商品、ソニー損保では新しい損害保険商品を開発・販売しています。ソニー銀行では個人顧客向けに新しい資産運用商品、多通貨対応のデビット機能付きキャッシュカード、カードローンなどのサービスを提供しています。このほか、ソニーペイメントサービスによるクレジットカード決済業務など決済サービスの拡充を図っております。

・ ソニー・ライフケア傘下のライフケアデザイン株式会社およびプラウドライフ株式会社では、介護付有料老人ホーム等の運営などを通じて介護サービスを提供しております。

当社グループの新しい商品・サービスの提供には、下記のような多くのリスクをともないます。

・ 事業拡大に必要とされる規制上の要件を満たし、若しくは関連する規制上の許認可を当局から取得するために、想定よりも時間がかかる可能性があり、またはかかる要件を満たすことができず、若しくはかかる許認可を取得できない可能性があります。

・ 新規事業が巨額の追加的な運転資金や資本を要し、コンプライアンス、マーケティングその他に関する費用が当初の想定よりも増加する可能性があります。

・ 新規事業の成長性あるいは収益性が予想を下回り、想定したとおりの収益を上げることができない可能性があります。

・ 競合他社よりもタイミング良く、顧客にとって魅力的な新規サービスを特定し、提供することができず、競争上不利な状況になる可能性があります。

ソニーライフ・エイゴン生命による最低保証付きの変額個人年金保険を含む新しく開発された保険商品にともなう保険引受リスクおよび再保険に係るリスクなど、当社グループの経験が浅い、またはまったく経験のないリスクに直面する可能性があります。

・ SA Reinsurance Ltd.は、ソニーライフ・エイゴン生命が販売した最低保証付きの変額個人年金保険の最低保証リスクに関する再保険を引き受け、ダイナミックヘッジの活用などにより、適切な管理に努めておりますが、将来において、ダイナミックヘッジが有効に機能しない可能性や、解約・失効等の契約者行動などが想定と乖離することなどで、同社およびソニーライフ・エイゴン生命が悪影響を被る可能性があります。

・ 新規事業に関して、競合他社がより豊富な経験と経営資源を有している場合、すでに顧客基盤を築いている他社から当社グループの新規サービスへと顧客を誘導することができない可能性があります。

・ 新規事業を管理し、実行するために、新規に従業員を雇用し、または既存の従業員を再訓練する必要が生ずる可能性があります。

・ 事業領域の拡大にともない、ITその他のシステムへの追加投資が必要になる可能性があります。

当社グループがこれらのリスクを認識し、適切に対応することができるという保証はありません。当社グループがこれらに適切に対応できなかった場合には、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(4)ソニー生命が資質のある営業社員を十分に採用、育成、維持することができないリスク

ソニー生命の事業にとって、営業社員の採用、育成、維持は重要な課題です。ソニー生命は、丁寧なコンサルティングに基づく販売を行っており、原則として相当の(通常、生命保険業界以外での)営業経験を持つ人材をライフプランナー(営業社員)として採用しております。採用基準が高いため、ライフプランナーの候補となりうる人材は、他の生命保険会社に比べて相当限られたものとなっている可能性があります。

さらに、ソニー生命のライフプランナーの育成は当社グループの差異化戦略において鍵となる要素であり、また、当社グループとして他のグループ会社とのクロスセルを促進するためには追加的な研修を必要とします。新規に採用されたライフプランナーの育成には、通常約3年かかります。高い生産性の維持はソニー生命にとって不可欠な要素であり、ライフプランナーの採用基準が厳しいこと、その育成に長い時間を要することから、ライフプランナーの離職率が増加した場合は、人材不足が生じ、また短期間に十分な人材を確保できない可能性があります。ソニー生命が熟練した営業社員を維持し、育成することができなければ、その事業に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(5)事務リスク

当社グループの事業においては、以下のものを含む様々な事務プロセスが行われております。

・ 保険料の請求および保険金・給付金、解約金等の支払いを含む、当社グループの保険契約の管理

・ 当社グループの銀行事業における貸付金および預金の管理・回収など、銀行間取引の管理および実行

・ 有価証券への投資ならびにデリバティブ取引、為替取引およびその他の取引の実行を含む、当社グループの投資ポートフォリオの管理

・ 資金決済

当社グループの事業には、当社グループの内部的な事務プロセスに係る過失、不正行為、機能不良などの問題によって損失を被る事務リスクがともないます。事務リスクを特定し管理する取組みの一環として、当社グループは大量かつ増加しつづける様々な取引および事象を正確に記録し、検証する手続を構築し、実行しなければなりません。当社グループの事務リスク管理が失敗した場合または有効でなかった場合などにおいて、上記事務プロセスの適切な実行に影響を与える重大な過失、不正行為、機能不良などの問題が生じたときは、当社グループが損失を被り、それにより業績および財政状態に悪影響を与える可能性があります。

(6)株価変動に係るリスク

株式相場の下落により有価証券の評価損もしくは売却損が発生し、または有価証券の売却益若しくは未実現利益が減少する可能性、あるいは、最低保証に関する責任準備金の積立が増加するリスクがあり、当社グループの業績および財政状態に悪影響を与える可能性があります。また、株価が下落すると、その他有価証券の評価差額(税効果控除前)が減少することにより、ソニー生命、ソニーライフ・エイゴン生命およびソニー損保のソルベンシー・マージン比率や実質純資産にも悪影響を与える可能性があります。

 

(7)金利変動に係るリスク

当社グループでは、各事業の負債の状況に鑑み、運用資産を適切に管理するため、資産負債管理(以下「ALM」という)を行っております。当社グループのALMは、長期的な資産負債のバランスを考慮しながら、安定的な収益の確保を図ることを目的としております。特に、ソニー生命においては、通常、契約者に対して負う債務の期間が、運用資産よりも長期であるため、ALMはより難しいものとなっております。ソニー生命では、長期の債券への投資を増やすことにより、金利環境の変化に応じたALMを行っております。しかし、当社グループがALMを適切に実行できなかった場合、または市場環境が当社グループのALMによって対処しうる程度を超えて大きく変動した場合には、業績および財政状態に悪影響を与える可能性があります。例えば、ソニー生命は契約者にお支払いいただいた保険料の一部を、将来の保険金等の支払いに備えて責任準備金として積み立てており、この責任準備金は一定の利率により毎年運用されることを前提としております(この利率のことを「予定利率(責任準備金計算用)」といいます。)。

金利低下局面(マイナス金利を含む)においては、投資利回りの低下により投資ポートフォリオからの収益が減少し、予定利率(責任準備金計算用)の設定に際して想定した収益を充足できず、逆ざやが発生・拡大する可能性があります。

金利上昇局面においては、投資利回りの上昇により投資ポートフォリオからの収益が増加する一方で、保険契約者が他の高利回りの投資商品を選好する結果、保険契約の解約率も上昇する可能性があります。また、金利の変動により、保有資産のうち固定利付債券について評価損が発生し、当社グループの業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

ソニー損保の終身医療保険に関して、上述のソニー生命と同様のリスクがあります。

ソニー銀行の資金運用収益は、貸出金や債券の利息収入が大きな部分を占めております。今後、金利の上昇が続き、預金利息の金利の上昇が債券投資やその他の運用から得られる利回りの上昇を上回った場合、業績に対し悪影響を与えることがあります。また、金利の予想外の変動が、ソニー銀行の金利デリバティブ商品の損益に悪影響を与えることがあります。さらに、ソニー銀行の住宅ローンにおいても、金利が上昇することにより、借入需要が減少することが考えられます。

 

(8)その他の投資ポートフォリオに係るリスク

安定した投資収益を確保するため、当社グループでは内外公社債、国内株式、貸付金、不動産など、様々な投資資産を保有しております。金利および株価変動リスクに加え、当社グループの投資ポートフォリオは、下記に掲げる様々なリスクに晒されており、そのようなリスクが業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

・ 為替リスク:ソニー生命およびソニー銀行が保有する有価証券には外貨建てのものが含まれております。ソニー生命の外貨建て保険については、同一通貨建ての有価証券などで運用することにより、為替ヘッジを行っておりますが、そのヘッジが効果的である保証はありません。また、資産運用の一環として、為替ヘッジをせずに外貨建て有価証券に投資することがあります。ソニー銀行は、外貨預金から発生する外貨建ての負債に見合う形で保有している外貨建て資産については、基本的に為替ヘッジは行っていない一方で、それ以外の外貨建債券の大部分については為替ヘッジを行っておりますが、そのヘッジが効果的である保証はありません。これらの外貨建投資により、また、ソニー銀行が投資活動の一環として保有しているデリバティブ商品に係る為替リスクにより、為替レートの動向によっては、業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

・ 信用リスク:保有債券の発行体について格付けの引下げがなされるなど信用力が低下し、当社グループの保有債券の市場価格に悪影響を及ぼし、その結果、有価証券の評価損が発生し、有価証券の売却益が減少し若しくは売却損が発生し、または未実現利益が減少する可能性があります。また、保有債券の発行体による元利金の支払いが債務不履行となる可能性もあります。さらに、市場リスクをヘッジするために行っている金利スワップ、通貨スワップ、為替先物、株式指数オプションなどのデリバティブ取引についても、カウンターパーティリスクがあります。当社グループの保有債券の発行体の信用力が低下し、かかる債券の元利支払いについて債務不履行が生じた場合、またはデリバティブ取引上のカウンターパーティの義務について債務不履行が生じた場合には、当社グループの業績および財政状態に悪影響を与える可能性があります。

また、ソニー銀行は住宅ローンやカードローンを中心とした個人向け貸出のほか、シンジケート・ローンへの参加などによる法人向け貸出に取り組んでおります。当該住宅ローンなどに関して不良債権が増加したり、担保設定されている不動産の価値が減少すると、ソニー銀行の貸出金ポートフォリオの信用力に悪影響を及ぼし、これにより与信関連コストが増加する可能性があります。

・ 不動産投資リスク:不動産関連収益は、不動産価格および賃貸料の低下や空室率の上昇などにより減少する可能性があります。

 

(9)流動性リスク

当社グループは、生命保険事業および損害保険事業における保険金、給付金および解約返戻金の支払いならびにその他の支払いや、銀行事業における預金の引き出しに備え、流動性を確保する必要がありますが、当社グループでは、それぞれの事業の特性に応じて、適切な流動性の管理に努めております。また、当社グループでは多額の流動性資産を保有しておりますが、一方で貸付金や不動産などのように、流動性が低い資産や、ほとんど流動性がない資産も保有しております。グループ各社において、例えば想定外の保険契約の解約が起こった場合、または金融市場の混乱や自然災害が起こった場合などで、急遽多額の現金支出が必要となった場合には、各社の流動性が不足する部分について、それらの資産を不利な条件で売却せざるを得ないこともありえます。このような事態は、当社グループの業績および財政状態に悪影響を与える可能性があります。

 

(10)財務基盤の悪化に関するリスク

当社グループ各社の競争上の優位性を確保するにあたり、財務基盤は重要な要素となります。財務基盤を測る業界共通の指標として、ソニー生命(ソニーライフ・エイゴン生命を含む)およびソニー損保が属する保険業界ではソルベンシー・マージン比率、ソニー銀行が属する銀行業界では自己資本比率が普及しており、これらが著しく低下した場合には、当社グループの事業に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、当社、ソニー生命およびソニー銀行は、格付会社より格付けを取得しており、当社グループの収益性や財務基盤の悪化により格付けが引き下げられ、当社グループの事業や資金調達の条件などに悪影響を及ぼす可能性があります。格付け変動の要因として、当社グループの収益性や財務基盤の悪化のみならず、親会社の格付けの影響を受ける可能性もあります。

財務基盤の悪化や格付けが引き下げられた場合、当社グループ各社の事業に下記の悪影響を及ぼす可能性があります。

ソニー生命においては、新規契約の獲得やライフプランナーの採用・維持への悪影響、保険解約高の増加、ソニー生命の代理店やその他販売店・提携先との関係悪化など、ソニー損保においては、保有契約の更改や新規契約獲得への悪影響など、ソニー銀行においては、預金者による預金引き出しの増加、新規の預金口座・貸出の獲得などへの影響、デリバティブ取引に関して追加担保の提供を求められる可能性などがそれぞれあげられます。

 

 

(11)提携先との関係または提携先の業績変動にともなうリスク

当社グループでは、事業活動を促進するため、下記のように他の企業との提携を行っております。

ソニー生命は、エイゴン・グループと合弁で、個人年金保険専業の生命保険会社であるソニーライフ・エイゴン生命および再保険会社であるSA Reinsurance Ltd.を設立、営業しております。また、主として結婚相談所事業等を営む株式会社IBJとの共同出資により、保険代理店事業を営む合弁会社(株式会社IBJライフデザインサポート)を設立しております。

・ ソニー銀行は、ATMサービスを口座保有者に提供するために他の金融機関等と提携しております。住宅ローンの取次ぎに関して住宅デベロッパー等と提携しているほか、株式会社セブン銀行等と銀行代理業務に関する業務提携を行っております。金融商品仲介サービスについて、マネックス証券株式会社と提携を行っております。

ソニーペイメントサービスは、主に、eコマース上のクレジットカード決済や、コンビニ決済などの収納代行に係るサービスを展開しており、総合通販サイトやインターネットオークションサイトと提携しております。

これらの事業提携は、下記のような数々のリスクをともないます。

・ 提携先が、その事業目的の変化により当該提携に価値を見出さなくなる可能性があります。

・ 提携先が当社グループを優良な提携先とみなさなくなる可能性があります。

・ 提携先が財政上の困難やその他の当社がコントロールできない要因により、期待した役割を果たさない可能性があります。

・ 提携先の違法行為などにより企業イメージが損なわれる可能性があります。

これらのリスクにより、事業戦略の遂行が困難になり、当社グループの業績および財政状態に悪影響を与える可能性があります。

 

(12)規制および行政指導などにともなうリスク

当社グループの事業はいずれも、厳格な法的規制および監督を受けております。当社グループの各会社は共通のブランドを用いて事業を行っているため、ある事業において法令違反などが発生した場合には、当社グループの事業全体に悪影響を及ぼす可能性があります。

・保険事業について

ソニー生命、ソニーライフ・エイゴン生命およソニー損保は、保険業法やその他関連規制により金融庁の監督を受けております。主として契約者保護を目的とした保険業法やその他関連規制により、業務範囲の制限、資産運用における運用方法の制限、また、準備金、ソルベンシー・マージン比率の維持に関する規定がおかれております。金融庁は、免許の付与・取消しや情報の提供、帳簿や記録の検査など、広範な権限を保持しております。保険商品の導入や改定については、金融庁の許認可が必要となります。

なお、国際財務報告基準(IFRS)に関しては、平成29年5月、保険負債の評価に関する基準(IFRS第17号)が公表され、今後、計算方法の詳細が固まっていく見通しにありますが、我が国の法定会計などにおいても、これに類似した基準が適用される場合には、当社グループにおいて多額の準備金の積み増しが必要となり、ソルベンシー・マージン比率に悪影響を与え、一部保険商品の収益性が損なわれる可能性があります。これらの保険事業に関する会計基準の変更、保険契約の契約者に対する税制の変更などは当社グループの保険事業に悪影響を与え、ひいては当社グループの業績および財政状態に悪影響を与える可能性があります。

さらに、ソニー生命およびソニーライフ・エイゴン生命は、生命保険契約者保護機構に会員として加入しております。同機構は、保険業法に基づき、設立・事業開始された法人であり、国内で事業を行う全ての生命保険会社が会員として加入しております。生命保険会社の保険契約者のための相互援助として、会員である生命保険会社の破綻があった場合、保険業界の保険金総額や責任準備金総額に占める割合に基づき、同機構より追加資金の拠出を求められる可能性があります。

・銀行事業について

ソニー銀行は、銀行法に基づく金融庁の監督を受けております。ソニー銀行の自己資本比率が、最低自己資本比率を下回るような場合には、金融庁から営業の全部または一部の停止を含む行政上の措置が課される可能性があります。また、金融庁やその他関係当局は、随時ソニー銀行の検査を行う権限を有しております。また、ソニー銀行は登録金融機関として外国為替証拠金取引を取り扱っており、金融商品取引法その他の関係法令および一般社団法人金融先物取引業協会の規則を遵守するとともに、各種禁止行為を行うことが禁じられ、金融商品取引法に基づく金融庁の監督を受けております

 

わが国の金融サービス業界においては、規制緩和が進展しておりますが、当社グループの生命保険事業、損害保険事業、銀行事業は、それぞれ異なる規制に服しており、それぞれが独立して業務を遂行することが一般的に求められております。こうした各事業に独立性を要求する規制のために、当社グループの収益性を最大化するためのグループ横断的な戦略を柔軟に実行できない可能性があります。

なお、当社グループが、国際財務報告基準(IFRS)へ移行するに際しては、グループ全体にわたり人件費、業務委託費、システム関連費などが一時的に増加する可能性があります。

法規制、政策、慣例、財政その他の政策の将来における変更と、それが当社グループの事業に与える影響は予測が不可能であり、当社がコントロールしうるものではありません。例えば、平成19年9月に金融商品取引法ならびにこれにともなう改正保険業法および改正銀行法が施行された結果、一般投資家を保護する法律ならびに一定の保険商品およびその他の金融商品の販売に関する規制はより厳格になり、有価証券の販売に対する規制に類似したものとなっております。取扱商品の拡充や行政による関連規制の導入に関連して、当社グループはより大きなコンプライアンスリスクに晒されることになり、事業戦略遂行に影響を及ぼし、人材教育、コンプライアンスの強化・改善に関し追加的な支出が必要となる可能性があります。

また、ソニー損保およびソニー銀行はインターネットによる商品・サービスの提供を行っておりますが、こうしたオンライン上の事業活動も、法規制の対象となっており、これによりオペレーションに係るコストが上昇したり活動が制限されたりする可能性があります。この法規制には、プライバシー、消費者保護、データの保存および保護、コンテンツ関連規制、「cookie」(インターネット上のウェブサイトを通じて特定のユーザーを識別し、利用履歴データを保存・管理するためのソフトウェア)などのソフトウェアの最終ユーザーのPCまたは他の情報端末へのインストール、価格設定、広告(成人および児童向け)、課税、著作権や商標権、販促および課金などに関わるものが含まれており、これらの法規制遵守のために多額の費用を計上する可能性があります。また、これらの法規制を遵守できなかった場合、多額の罰金、その他の法的責任、当社グループの評判への損害などが生じる可能性があります。さらに、これらの法規制遵守のために行われるオンライン上の事業活動の変更や制限は当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。加えて、当社グループが依拠しているオンライン上の事業活動を保護する法令に変更が生じた場合、またはこのような保護を厳格に適用する解釈を裁判所が行った場合、当社グループの法的責任に対するリスクが増加し、法規制遵守のための費用の増加もしくは特定のオンライン上の事業活動に対する制限につながる可能性があります。

 

(13)ソニーグループとの関係について

・ソニーグループにおける位置づけ

ソニー株式会社は当社の発行済株式総数(自己株式を除く。)の63.0%を保有しており、当社グループは、同社を中心とした企業グループ(以下「ソニーグループ」という)に属しております。ソニーグループはエレクトロニクス、ゲーム、映画、音楽、金融などの事業を行っており、当社グループは、ソニーグループのビジネスセグメントにおいては金融分野に含まれております。

・役員の兼任

当社は、当社グループの経営に対する総合的な助言を得るために、当社グループ外からも取締役、監査役を招聘しておりますが、下記の者は本書提出日現在において、当社の役員とソニーグループの役職員を兼務しております。

氏名

当社における

役職

ソニーグループにおける役職

就任理由

神 戸 司 郎

取締役

(非常勤)

ソニー㈱ 執行役 常務

グループ経営全般に係る意思決定と経営の監督を適切に遂行できる知見や経験、判断力を有するため

是 永 浩 利

監査役

(非常勤)

ソニーコーポレートサービス㈱

執行役員 グローバル経理センター センター長

長年経理業務に従事し、財務および会計に関する相当程度の知見を有するため

 

当社グループに対するソニー株式会社の出資比率が変更されるなどの理由により、当社グループとソニーグループの関係が変動すると、これらの人的関係も変動する可能性があります

・ソニーグループとの取引

当社グループはソニーグループの複数社と取引があります。このうち重要な取引の内容については、後記「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(関連当事者情報)」をご参照下さい。

(14)「ソニー」の商号・商標使用に関するリスク

当社および当社グループ各社は、ソニー株式会社との間で商号・商標使用許諾契約を締結しており、これに基づき「ソニー」の名称を使用することを許諾されております。なお、これらの契約の内容については、後記「5 経営上の重要な契約等」をご参照下さい。これらの契約に基づく「ソニー」の名称を使用する当社グループの権利は、ソニー株式会社が当社の議決権の過半数を継続所有すること、当社グループ各社については当社の当該会社に対する議決権割合が減少しないことなどが条件となっております。これらの契約に基づき、当社グループはソニー株式会社にロイヤリティを支払い、また、契約で定められた使用目的以外に商標を使用するなどの場合は事前にソニー株式会社の承認を得なければなりません。

当社は「ソニー」の名称が、当社グループのブランド認知度や成長に貢献していると考えており、ソニー株式会社による当社の株式保有比率の低下などにより上記商号・商標使用許諾契約が終了する場合には、当社グループの営業、マーケティング、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、ソニー株式会社や当社グループ以外のソニーグループ会社について、例えば信用力や業績などに起因するマイナスのイメージが生じた場合、当社グループの企業イメージが損なわれることなどにより、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(15)ソニー株式会社との資本関係に関するリスク

ソニー株式会社は当社の発行済株式総数(自己株式を除く。)の63.0%を保有しております。従って、当社の取締役、監査役の選任・解任や合併などの組織再編、重要な資産・事業の全部または重要な一部の譲渡、定款の変更および剰余金の処分など、株主の承認が必要となるすべての事項に関して、他の株主の意向や利益にかかわらず、ソニー株式会社が今後も影響を与える可能性があります。また、ソニー株式会社を頂点とするソニーグループにおいて、風評リスク等が顕在化した場合、当社グループに対しても当該リスクが伝播する可能性があります。

 

(16)親会社が当社と異なる会計基準で財務諸表等を作成・報告していることによるリスク

当社の財務諸表は日本の会計基準に則って作成されているのに対し、当社の親会社であるソニー株式会社の連結財務諸表は、米国会計基準に則って作成されております。日本会計基準と米国会計基準は、保険契約の新規獲得費用の認識、責任準備金、複合金融商品の時価評価会計などを含む多くの点で大きく異なっております。ソニー株式会社は、通常当社の決算発表に先だって決算発表を行います。当社グループの範囲は、ソニーグループの金融分野の範囲と合致するため、ソニー株式会社による連結業績発表や連結業績見通しの発表が当社株式の取引に影響を与える可能性があります。ソニー株式会社と当社の会計基準が異なることと、決算発表時期が異なることにより、当社普通株式の株価のボラティリティが増大する可能性があります。

 

(17)ソニー株式会社およびその関係会社からのサービスの提供に関するリスク

当社グループは、ソニー株式会社およびその関係会社との間で、多くの契約を結んでおります。ソニー株式会社の連結子会社である広告代理店との間では、ソニーグループ会社のメディア集中購買に参加する形で契約を締結しているほか、オフィス機器やオフィススペースのリース、ローンにともなう事務処理・保証などの業務委託に加え、当社グループでは、ソニーグループ会社からの出向者を受け入れております。さらに、当社グループ各社の取締役および監査役には、ソニーグループ会社の取締役、執行役、または監査役を兼任している者がおります。こうした取引における不利な変更があった場合、またはこれらサービス若しくは当社とソニーグループ会社との関係の継続が不可能となった場合には、当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。

 

 

(18)システムリスク

当社グループが保有している情報システムおよび外部委託先の情報システムには、インターネットを利用したマーケティング販売チャネル、ポートフォリオ・マネジメント・ツール、保険契約管理や預金・貸出金管理、カード決済/クレジット決済、統計データ、個人情報を扱うバックオフィスシステムなどがあります。顧客からの申込受付、支払いその他の取引などを適切に処理できない場合を含め、インターネットやシステムの障害・停止、システム企画・開発の不備を原因とする直接・間接のコストの発生は、業務に重大な影響を与える可能性があります。そのような事態は、業務の遅延による顧客の不満、ひいては行政処分、損害賠償訴訟などにつながり、当社グループのイメージの悪化、収入・手数料その他の事業機会の減少をもたらす可能性があります。当社グループや外部委託先、提携先のITその他のシステムは、下記のような様々な障害により影響を受ける可能性があります。

・ ネットワークやシステムアーキテクチャにおける欠陥および誤動作を含む、ハードウェア・ソフトウェアの欠陥および誤動作

・ 想定を超えた利用量

・ 事故・火災・自然災害

・ 停電

・ サイバー攻撃、人為的な過失、サボタージュ、ハッキング・破壊活動など

・ マルウェア、コンピューターウイルス

さらに、当社グループおよび外部委託先・提携先の業務ならびにITその他のシステムは首都圏に集中しており、首都圏での地震やその他災害により事業に支障をきたす可能性があります。そのような場合に、当社グループおよび外部委託先・提携先が速やかに業務を再開できない可能性があります。

 

(19)重要な業務の外部委託先に係るリスク

当社グループは、下記のような業務を第三者に委託しております。

・ 主要な情報システムの開発・保守・運用

・ カスタマーセンターの電話・情報管理システムの開発・保守・運用

・ 顧客・株主向け各種変更通知などの印刷・発送

・ ソニー損保の契約者が事故にあった場合のロードサービス、損害調査サービス

・ ソニー銀行の口座保有者に対するATMサービス

・ ソニー銀行のカードローンに関する借入人の信用評価と保証サービス

・ 文書保管

・ その他バックオフィス業務

これらの業務に関し、外部委託先が効率的に合理的なコストで業務を継続し、当社グループの事業の拡大にあわせて適切に業務を拡大できるという保証はありません。システム停止、処理能力超過などによりこれらのサービスが停止した場合、当社グループが顧客に対しサービスを提供できないこととなり、当社グループのイメージに悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、当社グループはかかるサービスの代替手段を速やかにかつ合理的なコストで導入することができない可能性があり、その場合、追加的な費用が発生する可能性があります。これらの理由により、かかるサービスの停止が当社グループの事業および業績に悪影響を与える可能性があります。

 

(20)個人情報漏えいに関するリスク

当社グループは、外部委託先に委託しているものも含め、オンラインサービスおよび集中的なデータ管理を広範囲で活用していることから、安全な機密情報の維持・伝達が重要となっております。顧客・株主情報の紛失・漏えい、盗難、当社グループあるいは外部委託先、提携先のITその他のシステムにおけるセキュリティ侵害が起こらない保証はありません。当社グループが個人情報を紛失した場合や、第三者が当社グループ、提携先、外部委託先などのネットワークセキュリティを破り顧客・株主の個人情報を不正利用した場合などには、当社グループに対し訴訟を提起される可能性があり、また企業イメージが悪化する可能性があります。当社グループの役職員による顧客・株主情報の紛失、漏えい、不正利用についても同様です。顧客・株主情報の紛失、漏えい、不正利用、その他セキュリティの侵害は、当社グループの信頼性に悪影響を与え、事業および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(21)従業員、代理店、第三者の供給業者または顧客の不正により損失を被るリスク

従業員、代理店、第三者の供給業者および顧客による詐欺やその他の不正、例えば、違法な販売活動、詐欺、なりすまし犯罪、個人情報の紛失などにより損失を被るリスクがあります。特に、ソニー生命のライフプランナーや代理店およびソニーライフ・エイゴン生命の代理店、ならびにソニー銀行の銀行代理業者はそれぞれ相当程度の裁量をもって活動しており、顧客と直接の関係を持ち、その個人的・経済的情報を知りうる立場にあります。さらに、一部の第三者の供給業者も顧客に関する個人的・経済的情報を知りうる立場にあります。

また、顧客も、口座の不正利用や口座開設における虚偽の個人情報の申告など、詐欺的行為を行う可能性があります。こうした詐欺的行為は事前に防止、察知することが困難であり、またその損失を回復することは困難です。これらの行為により当社グループのイメージも悪化する可能性がありますが、特に、顧客がマネーローンダリングやその他の違法行為のために口座を利用した場合、当社グループのイメージは大きく悪化し、多大な法的責任を負う可能性があり、また行政処分の対象となる可能性があります。

 

(22)リスク管理方針およびリスク管理マニュアルが予期せざるリスクに対し適正に機能しないリスク

当社グループのリスク管理は、流動性リスクおよび投資活動に関連したその他のリスクに加え、事務リスク、システムリスク、保険引受リスク、法務リスク、風評リスクおよび事業継続リスクなどを含めた一連のリスクに対処することを企図しております。しかし、当社グループが商品やサービスを多様化し、顧客基盤を拡充するにともない、これらのリスクを管理するために必要なシステムおよびリスク管理の改善を行うことが困難となる可能性があります。リスク管理方針およびリスク管理マニュアル等は、事業にともなう様々なリスクに関連した損失防止に有効でない可能性があります。

これらの方針やマニュアル等が有効に機能しない場合には、当社グループの業績に多大な悪影響を及ぼし、損失を生じさせる可能性があります。

 

(23)ヘッジ全般に関するリスク

当社グループでは、経営の安定性を高めるため、上述した観点以外でも、適宜リスクヘッジを実施しております。

再保険を含むリスクヘッジの実施に際しては、企図した効果が得られるように留意しておりますが、想定通りの効果が得られる保証はなく、結果として、(機会)損失の発生・拡大につながってしまう可能性があります。

また、想定した通りのヘッジ効果が得られた場合でも、異なる方法で評価すると、損失の発生・拡大につながっているという可能性もあります。たとえば、EVなど、経済価値ベースの企業価値の変動をヘッジした場合、企業会計に基づく期間利益の変動が大きくなる可能性があります。

 

2.業界に係るリスク

(1)競争状況に関するリスク

金融業界は、激しい競争状況におかれております。さらに近年、異業種による金融サービス事業への参入が本格化するなど、新しい競争圧力が生じております。

・保険事業について

生命保険業界においては、伝統的な保険会社に加え、インターネットのみで生命保険を販売する会社の参入も見られるほか、外資系の競業他社および全国共済農業協同組合連合会、全国労働者共済生活協同組合連合会、日本生活協同組合連合会なども同様の生命保険商品を提供しており、競合関係にあります。

損害保険業界においては、代理店を通して契約を獲得する従来型の保険会社に加え、ソニー損保のように電話やインターネットによるダイレクトマーケティングによって保険を販売している保険会社とも競合しております。近年は、大手既存保険会社によるダイレクトマーケットへの参入や異業種からの損害保険市場への参入なども見られます。

保険業界において、競合他社の有する優位性には以下が含まれます。

・ 資本力と財務格付け

・ ブランド力

・ 他の金融機関との提携などによる強力なマーケティング、販売ネットワーク

・ 価格優位性

・ 顧客基盤

・ 幅広い商品およびサービス

 

・銀行事業について

ソニー銀行は個人向けの資産管理および融資業務の提供に注力しており、個人向け金融サービス市場における激しい競争に直面しております。近年、都市銀行をはじめとする既存金融機関は、個人向け金融サービス市場での取組みにより重点を置いており、インターネットなどを利用した個人向け金融サービス業務を拡大しております。また、ソニー銀行は、多くの銀行が提供している金利よりも通常低い金利で、住宅金融支援機構と協力して長期固定金利住宅ローンを提供しているノンバンクとも競合します。また、ソニー銀行は、個人向け金融サービスの提供に関し既存証券会社やネット証券、外国為替証拠金取引業者との競争にも直面しております。ソニー銀行の顧客との主たる接点はインターネットであり、取引を対面で行うことができる金融機関を選好する顧客にはアピールしづらい可能性があります。

なお、銀行業界と証券業界の間の規制上の障壁は、現在、さらに緩和されており、例えば、共通の持株会社の下で事業を営む銀行と証券会社が顧客情報を共有することを許容し、銀行と証券会社がより幅広いサービスを提供できるようになりました。大規模な既存の金融コングロマリットに有利となる規制緩和措置は、わが国における金融サービス業界のさらなる統合に繋がる可能性があります。異なる金融サービス業界間の参入障壁が継続的に緩和するにつれて、様々な国内外の金融機関が拡大しつつあるビジネスチャンスを活用しようとするため、当社はこれらの業界間の競合は激化し続けると予測しております。

こうしたわが国における金融サービス市場における競合の激化により、当社グループの事業および業績が悪影響を受ける可能性があります。

 

(2)顧客・人口動態の変化によるリスク

・生命保険事業について

日本の人口の高齢化および長期にわたる不況により、生命保険業界は全体として、解約率の上昇や新規契約の減少という影響を受けてきました。ソニー生命の商品開発およびマーケティングは、中期的には比較的安定的に推移すると見込まれている30歳代から40歳代の顧客を、ソニーライフ・エイゴン生命の商品開発およびマーケティングは今後増加が見込まれる50歳代以降の顧客を主たるターゲットとしておりますが、総人口の減少が、当社グループの事業および業績に想定外の悪影響を及ぼす可能性があります。

・損害保険事業について

ソニー損保の主たる商品である自動車保険の市場は、横ばい傾向にあります。これは国内の新車登録台数の増加が安定しないことや、軽自動車など比較的安価な車両が保有契約台数に占める割合が増えていることから1車両あたりの保険料の平均額が減少傾向にあること、さらに、契約を継続することにより割引が進行する契約者が多いことから、保険料の平均額が減少傾向にあることによっております。ソニー損保やその他のダイレクト損保会社は、近年マーケットシェアを伸ばしておりますが、ソニー損保の戦略は、ダイレクト損保会社が市場全体においてさらにマーケットシェアを拡大し続けることを前提としております。例えば、顧客が、ダイレクト損保会社一般について、ダイレクト損保会社以外の競合他社よりも信頼性、またはサービスの水準が低いと考える場合、ダイレクト損保会社のマーケットシェアが期待どおりに成長しない可能性があります。また、ダイレクトマーケティングが顧客に受け入れられずシェアが伸び悩むような場合には、当社グループの業績に悪影響を与えます。

・銀行事業について

ソニー銀行の顧客との主たる接点はインターネットです。当社グループが銀行事業において成長を持続できるか否かは、インターネット専業の金融機関によるインターネットなどを利用した銀行サービスおよび金融商品仲介サービスがこれまでのように支持されていくかどうかによります。情報セキュリティ上の懸念、またはその他の理由によってインターネットの利用度が低下した場合、あるいは顧客が取引を対面で行うことができる金融機関への選好を示した場合は、インターネットなどを利用した銀行サービスおよび金融商品仲介サービスに対する需要が期待どおりに成長しない可能性があります。インターネットなどを利用した銀行サービスおよび金融商品仲介サービスが継続的に成長しない場合、または成長率が低下した場合には、当社グループの成長見通しおよび業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(3)個人向け金融サービス市場における技術などの進歩に対応できないリスク

個人向け金融市場は現在急速な技術的変化に晒されており、顧客の要求の変化、新商品・サービス導入の早期化、業界基準の変化などが見られます。インターネットやダイレクトマーケティングチャネルを効率的に利用できることは当社グループの成長の鍵であり、将来の成功は、適時かつ費用効率のよい態様による一部既存サービスの促進、新サービスの開発に依存しております。こうした技術的変化や顧客の要求の変化、業界基準の変化に対応できない場合、対応策への投資が費用効率の悪いものとなった場合、当社グループの事業や成長見通し、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(4)大規模災害に関するリスク

ソニー損保は、天候の異変などにより自動車保険において予測不能な損失を被る可能性があります。

ソニー生命およびソニーライフ・エイゴン生命も、感染症などの疫病が発生した場合の保険金等の支払い、地震、津波その他地域的な災害が人口密集地域に発生した場合に多額の保険金等の支払いが発生するリスクに晒されております。各保険子会社は、保険業法上の基準や業界の慣行、会計基準に則った危険準備金、または異常危険準備金を積み立てておりますが、これらの準備金が実際の保険金等の支払いに十分でない可能性があります。

また、ソニー銀行も、大規模災害の発生にともなう経済情勢の悪化による貸倒れや、担保価値の下落などから貸倒引当金の積み増しが必要となることなどにより、与信関連コストが増加する場合があります。

さらに、物理的な損害などにより当社グループの業務が滞る可能性もあり、当社グループがこれらのリスクに適切に対応できなかった場合には、業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

3.持株会社としてのリスク

当社は金融持株会社であり、収入の大部分は当社が直接保有している子会社からの配当となっております。一定の状況下では、保険業法、銀行法および会社法上の規制などにより、子会社が当社に支払うことができる配当の金額が制限される場合があります。また、子会社が十分な利益を計上することができず、当社に対して配当を支払えない状況が生じた場合などには、当社はその株主に対して配当を支払えなくなる可能性があります。

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社持分法適用会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況について、重要な影響を与えた事象や要因を経営者の立場から分析し、説明した内容は以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

(ⅰ)重要な会計方針及び見積

当社グループの連結財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しています。その作成は経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積及び予測を必要とします。経営者は、これらの見積について過去の実績などを勘案し合理的に判断しておりますが、結果としてこのような見積と実績が異なる場合があります。

当社グループでは、特に以下の重要な会計方針の適用が、その作成において使用される見積及び予測により、当社グループの連結財務諸表の作成に大きな影響を及ぼすと考えています。

① 金融商品の時価の算定方法

有価証券の一部及びデリバティブ取引は、時価法に基づいて評価しております。時価は、原則として市場価格に基づいて算定しておりますが、市場価格がない場合には合理的に算定された価額によっております。時価の算定方法については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 (金融商品関係)、(デリバティブ取引関係)」に記載しております。将来、見積りに影響する新たな事実の発生などにより、見積り額は変動する可能性があります。

② 有価証券の減損処理

売買目的有価証券以外の有価証券について、時価若しくは実質価額が取得価額に比べて著しく下落した場合、回復する見込みがあると認められるものを除き、減損処理を行っております。なお、減損処理に係る合理的な基準は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 (有価証券関係)」に記載しております。株式市場の悪化など、将来の金融市場の状況によっては、多額の有価証券評価損を計上する可能性があります。

③ 繰延税金資産の回収可能性の評価

繰延税金資産の回収可能性の判断に際しては、将来の課税所得を合理的に見積もっています。繰延税金資産の回収可能性は、将来の課税所得の見積に依存するため、将来において当社グループをとりまく環境に大きな変化があった場合など、その見積額が変動した場合は、繰延税金資産の回収可能性が変動する可能性があります。

④ 貸倒引当金の計上基準

当社グループは、債権の貸倒による損失に備えるため、資産の自己査定基準に基づき、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおり、債権の回収不能時に発生する損失の見積額または過去の一定期間における貸倒実績から算出した貸倒実績率などを債権額に乗じた額について貸倒引当金を計上しています。将来、債務者の財務状況が悪化し支払能力が低下した場合には、引当金の追加計上又は貸倒損失が発生する可能性があります。

⑤ 責任準備金

責任準備金は、保有する契約から将来発生が予測される債務に見合う額が引き当てられており、これらの債務は将来の死亡率、罹患率、契約脱退率及び資産運用利回りなどの予測にもとづいております。積立方法は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。

責任準備金の見積に使用されるこれら基礎率は、保険子会社の実績あるいは保険数理上の種々の統計表に拠っています。当社は保険数理計算に使用される基礎率が合理的であると考えていますが、実際の結果が著しく異なる場合、あるいは基礎率を変更する必要がある場合には、責任準備金の金額に影響を及ぼす可能性があります。

⑥ 支払備金

保険契約に基づいて支払義務が発生した、あるいは発生したと認められる保険金などについて、未払金を見積り、支払備金として積み立てています。今後、物価や裁判例などの動向、見積に影響する新たな事実の発生などによって、支払備金の計上額が当初の必要見積額から変動する可能性があります。

⑦ 退職給付債務等

退職給付債務及び退職給付費用については割引率や将来の退職率などの前提条件に基づいて算出しています。このため、実際の結果が前提条件と異なる場合や前提条件の変更が行われた場合には、将来の退職給付債務及び費用が変動する可能性があります。

⑧ 固定資産の減損処理

固定資産については、資産グループの回収可能価額が帳簿価額を下回った場合に、その差額を減損損失に計上していますが、回収可能価額は、資産グループの時価から処分費用見込み額を控除した正味売却価額と割引後将来キャッシュ・フローとして算定される使用価値のいずれか大きい方としていることから、今後固定資産の使用方法を変更した場合又は不動産取引相場や賃料相場が変動した場合には、新たに減損損失が発生する可能性があります。

 

(ⅱ)事業全体の状況

当連結会計年度(平成29年4月1日~平成30年3月31日)における日本経済は、回復が続きました。世界的なIT製品需要の拡大が外需を牽引する一方、内需は雇用の回復を追い風に堅調に推移しました。平成24年12月に始まった今景気回復局面は、高度経済成長期の「いざなぎ景気」を超える戦後二番目の長さに達しました。ただし、平成30年に入ると、海外の政治経済情勢の不透明感が高まり、金融市場では円高・株安が進行するなど不安定な動きがみられました。日銀短観3月調査の業況判断は8四半期ぶりに悪化し、日本経済への楽観は幾分後退しました。

債券市場では、10年国債利回りは△0.02%から0.09%のレンジで推移しました。平成29年4月から同年9月上旬にかけては、仏大統領選挙を巡る政治的不透明感や中東・北朝鮮の地政学リスクなどが国債利回りを下押ししました。一方、同年10月以降は米国の税制改革論議の進展から米国債利回りが上昇し、これが日本の国債利回りにも波及しました。また、原油価格が上昇基調に入る中で日本のコア消費者物価指数が1%近辺まで上昇すると、市場参加者の間では日本銀行が「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」で定める10年金利目標を引き上げるとの期待が高まりました。しかし、これが円高を惹起したことから、日本銀行は指値オペを実施するなどして国債利回りの上昇を抑え、現行の金融緩和を継続する姿勢を示しました。

外国為替市場では、ドル円レートは平成29年4月から平成30年1月上旬にかけて、1ドル=112円近辺で推移しました。この間、仏大統領選挙やロシアゲート疑惑、北朝鮮を巡る地政学リスクなどを受け、110円を割り込む局面も何度かみられました。他方、平成29年10月以降は米国で税制改革論議が進展するなかで利上げ期待も高まり、114円台までドル高・円安が進行しました。平成30年1月中旬以降は、日本の金融政策正常化期待の高まりや米国債利回りの急騰を嫌気した世界的な株安、トランプ大統領の保護貿易政策への警戒などによって円高が急進し、同年3月下旬には一時104円台をつけました。

 

生命保険業界におきましては、高齢化が進展するなか、高齢者向けのサービス向上に加え、国民の健康寿命の延伸に向けた健康増進の取り組みを進めるとともに、中長期的な顧客ニーズの変化・多様化を見据えた商品及びサービスの向上など、顧客本位の業務運営に係る各種取り組みを推進してまいりました。損害保険業界におきましては、各社主力の自動車保険において、先進安全自動車技術の普及に対応した商品の開発やテレマティクスなど先進技術の活用を通じた顧客利便性の向上に向けた取り組みが積極的にみられました。銀行業界におきましては、引き続き厳しい収益環境が継続する中、デジタル・テクノロジーを活用した新たな金融サービスの提供、ロボティック・プロセス・オートメーションの導入や店舗戦略見直しなどを通じた業務効率化・生産性向上に向けたビジネスモデルの再構築に取り組む動きがみられました。

 

こうした状況のもと、当社グループは、お客さまに最も信頼される金融サービスグループを目指して、健全な財務基盤を維持しつつ、お客さま一人ひとりに付加価値の高い商品と質の高いサービスを提供すべく、商品・サービスの強化・拡充、内部管理態勢の一層の充実など、さまざまな取組みを行ってまいりました。

 

その結果、当社グループの当連結会計年度(平成29年4月1日~平成30年3月31日)の業績は次のとおりとなりました。

 

経常収益は、生命保険事業、損害保険事業および銀行事業のすべての事業において増収となった結果、1兆5,036億円(前年度比8.8%増)となりました。経常利益は、生命保険事業において減益、損害保険事業および銀行事業において増益となった結果、668億円(同0.8%増)となりました。経常利益に特別損益、契約者配当準備金繰入額、法人税等合計などを加減した親会社株主に帰属する当期純利益は、特別利益として生命保険事業において投資用不動産の売却にともなう固定資産等処分益132億円を計上した影響もあり、518億円(同24.7%増)となりました。

 

当連結会計年度末における総資産は、12兆4,014億円(前年度末比8.1%増)となりました。主な勘定残高は、国債を中心とした有価証券が9兆5,812億円(同8.2%増)、貸出金が1兆7,858億円(同3.8%増)であります。

負債の部合計は、11兆7,760億円(同8.3%増)となりました。主な勘定残高は、保険契約準備金が8兆7,633億円(同8.0%増)、預金が2兆1,592億円(同4.3%増)であります。

純資産の部合計は、6,254億円(同4.0%増)となりました。純資産の部のうち、その他有価証券評価差額金は、1,339億円(同8億円減)となりました。

 

(ⅲ)セグメント情報に記載された区分ごとの状況

①生命保険事業

経常収益は、保有契約高の堅調な推移を受けた保険料等収入の増加により、1兆3,512億円(前年度比8.6%増)となりました。経常利益は、541億円(同4.7%減)となりました。標準利率改定による新契約獲得にともなう責任準備金繰入額の増加および一般勘定における有価証券売却益の減少により、前年度に比べ減益となりました。なお、変額保険の市場変動にともなう損益(※)が前年度に比べ改善し、上記減益要因の影響を一部相殺しました。

(※) 変額保険の市場変動にともなう最低保証に係る責任準備金の変動額およびデリバティブ取引のヘッジ損益の合計金額

 

②損害保険事業

経常収益は、主力の自動車保険で正味収入保険料が増加したことにより、1,100億円7.6%増)となりました。経常利益は、自動車保険の事故率の低下などにともなう損害率の低下により、65億円(同31.5%増)となりました。

 

③銀行事業

経常収益は、住宅ローン残高の積み上がりにともなう貸出金利息の増加や、有価証券利息の増加により399億円3.7%増)となりました。経常利益は、カードローンに係る広告宣伝費を中心に営業経費が減少したことなどにより、71億円(同41.4%増)となりました。

 

 

経 常 収 益

 

 

 

(単位:百万円)

 

   前連結会計年度

(自 平成28年4月1日

 至 平成29年3月31日)

   当連結会計年度

(自 平成29年4月1日

 至 平成30年3月31日)

増減率(%)

生命保険事業

1,243,925

1,351,225

8.6

損害保険事業

102,337

110,092

7.6

銀行事業

38,514

39,934

3.7

小 計

1,384,778

1,501,251

8.4

「その他」の区分(※1)

247

6,064

セグメント間の内部取引消去

△3,358

△3,685

合 計

1,381,667

1,503,630

8.8

 

経 常 利 益

 

 

 

(単位:百万円)

 

   前連結会計年度

(自 平成28年4月1日

 至 平成29年3月31日)

   当連結会計年度

(自 平成29年4月1日

 至 平成30年3月31日)

増減率(%)

生命保険事業

56,815

54,148

△4.7

損害保険事業

5,001

6,574

31.5

銀行事業

5,053

7,146

41.4

小 計

66,870

67,869

1.5

「その他」の区分(※1)

△714

△1,077

セグメント間の内部取引消去等(※2)

170

51

△69.7

合 計

66,326

66,843

0.8

(※1)介護事業を「その他」に区分。当連結会計年度よりプラウドライフ株式会社を含む。

(※2)主として持株会社(連結財務諸表提出会社)に係る損益とセグメント間の内部取引消去。

各事業における主要な子会社の業績はのとおりです。

 

<ソニー生命(単体)>

 

ソニー生命の経常収益は、保険料等収入1兆592億円(前年度比10.7%増)、資産運用収益2,432億円(同0.8%減)、その他経常収益485億円(同16.4%増)を合計した結果、1兆3,510億円(同8.6%増)となりました。保険料等収入の増加は、保有契約高の堅調な推移によるものです。

一方、経常費用は、保険金等支払金4,365億円(同17.2%増)、責任準備金等繰入額6,383億円(同7.0%増)、資産運用費用331億円(同8.5%減)、事業費1,399億円(同2.1%増)などを合計した結果、1兆2,947億円(同9.4%増)となりました。

一般勘定と特別勘定を合計した資産運用損益は、2,101億円(同0.5%増)の利益となりました。うち、一般勘定の資産運用損益は1,292億円(同2.6%減)の利益となりました。

 

経常利益は、563億円(同6.4%減)となりました。標準利率改定による新契約獲得にともなう責任準備金繰入額の増加および一般勘定における有価証券売却益の減少により、前年度に比べ減益となりました。なお、変額保険の市場変動にともなう損益が前年度に比べ改善し、上記減益要因の影響を一部相殺しました。

経常利益に特別損益、契約者配当準備金繰入額、法人税等合計を加減した当期純利益は、投資用不動産の売却にともなう固定資産等処分益132億円を計上した影響もあり、451億円(同28.3%増)となりました。

 

なお、生命保険本業の期間収益を示す指標の一つである基礎利益は、保有契約の積上げや順ざや額の増加があったものの、標準利率改定による新契約獲得にともなう責任準備金繰入額の増加などにより、813億円(同2.9%減)となりました。順ざや額は177億円(同14.9%増)となりました。

 

個人保険、個人年金保険を合計した新契約高は、家族収入保険および米ドル建保険の販売が好調であったことにより、5兆2,879億円(同6.7%増)となりました。新契約年換算保険料は、米ドル建保険、変額保険および個人年金保険の販売が好調であったものの、定期保険および生前給付保険などの販売減少により、730億円(同6.5%減)となりました。うち、医療保障・生前給付保障等は129億円(同17.4%減)となりました。一方、解約・失効率(※1)は、主に平成30年2月に料率改定を行った家族収入保険などの加入に際して既契約の一部が解約されたことにより、4.97%(同0.70ポイント上昇)となりました。

以上の結果、個人保険、個人年金保険を合計した保有契約高は、47兆2,534億円(前年度末比4.2%増)となりました。保有契約年換算保険料は8,488億円(同3.4%増)、うち、医療保障・生前給付保障等は1,918億円(同2.4%増)となりました。

 

有価証券含み益(※2)は、1兆7,867億円(同1,417億円増)となりました。また、その他有価証券評価差額金は、1,249億円(同28億円減)となりました。

 

(※1)契約高の減額または増額および復活を含めない解約・失効高を年度始の保有契約高で除した率です。

(※2)売買目的有価証券以外の有価証券のうち時価のあるものの帳簿価額と時価の差額。(「金銭の信託」のうち売買目的有価証券以外のものを含みます。)

 

(保険引受及び資産運用の状況)

保険引受業務

① 保有契約高

 

 

 

 

 

 

(単位:千件、百万円、%)

区分

前事業年度末

(平成29年3月31日)

当事業年度末

(平成30年3月31日)

件数

 

金額

 

件数

 

金額

 

前年度

末比

前年度

末比

前年度

末比

前年度

末比

個人保険

7,112

103.4

44,313,382

104.8

7,316

102.9

45,892,442

103.6

個人年金保険

196

118.2

1,020,810

119.2

252

128.5

1,360,998

133.3

小 計

7,308

103.7

45,334,192

105.1

7,569

103.6

47,253,441

104.2

団体保険

1,851,046

115.7

1,920,106

103.7

団体年金保険

11,570

88.4

10,037

86.8

(注)1.個人年金保険については、年金支払開始前契約の年金支払開始時における年金原資と年金支払開始後契約の責任準備金を合計したものです。

2.団体年金保険については、責任準備金の金額です。

② 新契約高

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千件、百万円、%)

 区分

 前事業年度

(自 平成28年4月1日

  至 平成29年3月31日)

 当事業年度

(自 平成29年4月1日

  至 平成30年3月31日)

件数

金額

 

 

件数

 

金額

 

 

 

新契約

転換に

よる

純増加

前年

度比

前年

度比

新契約

転換に

よる

純増加

個人保険

479

4,765,257

4,765,257

478

100.0

4,912,156

103.1

4,912,156

個人年金保険

34

192,247

192,247

61

177.9

375,820

195.5

375,820

小 計

513

4,957,505

4,957,505

540

105.2

5,287,977

106.7

5,287,977

団体保険

47,415

47,415

58,272

122.9

58,272

団体年金保険

(注)1.新契約・転換による純増加の個人年金保険の金額は年金支払開始時における年金原資です。

2.新契約の団体年金保険の金額は第1回収入保険料です。

③ 保有契約年換算保険料

 

 

 

 

(単位:百万円、%)

区分

前事業年度末

(平成29年3月31日)

 

当事業年度末

(平成30年3月31日)

 

前年度

末比

前年度

末比

個人保険

787,005

104.7

807,437

102.6

個人年金保険

33,851

114.8

41,386

122.3

合 計

820,856

105.1

848,823

103.4

 

うち医療保障・生前給付保障等

187,449

104.3

191,895

102.4

(注)1.年換算保険料とは、1回あたりの保険料について保険料の支払方法に応じた係数を乗じ、1年あたりの保険料に換算した金額です(ただし、一時払契約等は、保険料を保険期間で除した金額)。

2.医療保障・生前給付保障等には、医療保障給付(入院給付、手術給付等)、生前給付保障給付(特定疾病給付、介護給付等)等に該当する部分の年換算保険料を計上しています。

④ 新契約年換算保険料

 

 

 

 

(単位:百万円、%)

区分

     前事業年度

 (自 平成28年4月1日

  至 平成29年3月31日)

 

     当事業年度

 (自 平成29年4月1日

  至 平成30年3月31日)

 

前年

度比

前年

度比

個人保険

72,786

95.4

63,875

87.8

個人年金保険

5,340

61.5

9,197

172.2

合 計

78,127

91.9

73,073

93.5

 

うち医療保障・生前給付保障等

15,718

100.0

12,984

82.6

(注)1.年換算保険料とは、1回あたりの保険料について保険料の支払方法に応じた係数を乗じ、1年あたりの保険料に換算した金額です(ただし、一時払契約等は、保険料を保険期間で除した金額)。

2.医療保障・生前給付保障等には、医療保障給付(入院給付、手術給付等)、生前給付保障給付(特定疾病給付、介護給付等)等に該当する部分の年換算保険料を計上しています。

資産運用の状況

① 資産の構成(一般勘定)

 

 

 

 

 

(単位:百万円、%)

区分

前事業年度末

(平成29年3月31日)

当事業年度末

(平成30年3月31日)

金 額

構成比

金 額

構成比

現預金・コールローン

40,896

0.5

40,862

0.5

金銭の信託

273,877

3.5

270,582

3.2

有価証券

7,173,927

91.0

7,717,905

91.5

 

公社債

6,828,743

86.6

7,281,144

86.3

 

株式

37,659

0.5

38,464

0.5

 

外国証券

305,846

3.9

396,910

4.7

 

 

公社債

274,306

3.5

366,571

4.3

 

 

株式等

31,539

0.4

30,339

0.4

 

その他の証券

1,678

0.0

1,385

0.0

貸付金

180,374

2.3

189,486

2.2

 

保険約款貸付

180,339

2.3

189,460

2.2

 

一般貸付

34

0.0

25

0.0

有形固定資産

118,441

1.5

93,169

1.1

無形固定資産

19,356

0.2

23,210

0.3

繰延税金資産

5,350

0.1

10,787

0.1

その他

72,055

0.9

93,163

1.1

貸倒引当金

△271

△0.0

△295

△0.0

合計

7,884,008

100.0

8,438,872

100.0

 

うち外貨建資産

309,046

3.9

409,863

4.9

 

② 資産別運用利回り(一般勘定)

 

 

(単位:%)

 区分

 前事業年度

(自 平成28年4月1日

  至 平成29年3月31日)

 当事業年度

(自 平成29年4月1日

  至 平成30年3月31日)

現預金・コールローン

0.00

0.00

金銭の信託

1.94

1.93

公社債

1.88

1.81

株式

2.80

3.22

外国証券

13.41

△1.21

貸付金

3.64

3.60

うち一般貸付

0.02

0.23

不動産

5.52

5.86

一般勘定計

1.81

1.63

 

③ 海外投融資の状況(一般勘定)

 

 

 

(単位:百万円、%)

区分

前事業年度末

(平成29年3月31日)

当事業年度末

(平成30年3月31日)

金額

構成比

金額

構成比

外貨建資産

 

 

 

 

公社債

274,306

86.4

366,571

87.7

株式

12,950

4.1

13,352

3.2

現預金・その他

21,789

6.9

29,939

7.2

小計

309,046

97.3

409,863

98.0

円貨額が確定した外貨建資産

 

 

 

 

公社債

現預金・その他

小計

円貨建資産

 

 

 

 

非居住者貸付

公社債(円建外債)・その他

8,590

2.7

8,322

2.0

小計

8,590

2.7

8,322

2.0

合計

 

 

 

 

海外投融資

317,636

100.0

418,185

100.0

 

経常利益等の明細(基礎利益)

 

 

(単位:百万円)

 科目

 前事業年度

(自 平成28年4月1日

  至 平成29年3月31日)

 当事業年度

(自 平成29年4月1日

  至 平成30年3月31日)

基礎利益(A)

83,831

81,384

キャピタル収益

16,114

9,894

金銭の信託運用益

売買目的有価証券運用益

134

有価証券売却益

1,308

0

金融派生商品収益

為替差益

14,670

その他キャピタル収益

9,894

キャピタル費用

32,276

27,357

金銭の信託運用損

売買目的有価証券運用損

8

有価証券売却損

0

有価証券評価損

金融派生商品費用

30,050

11,403

為替差損

15,280

その他キャピタル費用

2,226

664

キャピタル損益(B)

△16,162

△17,463

キャピタル損益含み基礎利益(A)+(B)

67,669

63,920

臨時収益

1

再保険収入

危険準備金戻入額

個別貸倒引当金戻入額

1

その他臨時収益

臨時費用

7,490

7,582

再保険料

危険準備金繰入額

7,296

7,451

個別貸倒引当金繰入額

23

特定海外債権引当勘定繰入額

貸付金償却

その他臨時費用

193

107

臨時損益(C)

△7,488

△7,582

経常利益(A)+(B)+(C)

60,180

56,338

(注)1.当事業年度の基礎利益(A)の中には、インカム・ゲインに係る金銭の信託運用益4,490百万円及び売買目的有価証券運用益のうち、利息及び配当金等収入11百万円が含まれております。また、その他キャピタル収益には、外貨建商品の為替変動に係る責任準備金等戻入額9,894百万円を、その他キャピタル費用には、投資事業組合の減損損失664百万円を、その他臨時費用には、追加責任準備金繰入額107百万円を記載しています

2.前事業年度の基礎利益(A)の中には、インカム・ゲインに係る金銭の信託運用益4,493百万円及び売買目的有価証券運用益のうち、利息及び配当金等収入17百万円が含まれております。また、その他キャピタル費用には、外貨建商品の為替変動に係る責任準備金等繰入額1,560百万円及び投資事業組合の減損損失665百万円の合計額を、その他臨時費用には、追加責任準備金繰入額193百万円を記載しています。

単体ソルベンシー・マージン比率

 

 

(単位:百万円)

項目

前事業年度末

(平成29年3月31日)

当事業年度末

(平成30年3月31日)

(A) ソルベンシー・マージン総額

1,176,229

1,233,854

(B) リスクの合計額

91,576

94,030

(C) ソルベンシー・マージン比率

 [(A)/{(1/2)×(B)}]×100

2,568.8%

2,624.3%

(注)1.上記は、保険業法施行規則第86条、第87条、及び平成8年大蔵省告示第50号の規定に基づいて算出しています。

2.(B) リスクの合計額のうち、最低保証リスク相当額は標準的方式を用いて算出しています。

 

市場整合的エンベディッド・バリュー(MCEV)(ご参考)

 

エンベディッド・バリュー(EV)は生命保険事業の企業価値を評価する指標の一つであり、ヨーロッパの保険会社の多くが財務報告の一環として公表し、内部管理ツールとしても使用されています。生命保険会社の現行法定会計による貸借対照表は、保有契約に係る将来利益の現在価値を表示するものではありませんが、EVは、会社の純資産額とともに保有契約の将来利益の現在価値を示すものです。ソニー生命は、EVは法定会計による財務情報を補足するものであり、企業価値を評価するうえで有用な指標となるものと考えています。

ヨーロッパの主要保険会社のCFO(Chief Financial Officer)が参加するCFOフォーラムにより、平成16年5月にヨーロピアン・エンベディッド・バリュー(European Embedded Value、以下「EEV」)原則が公開されてから、ヨーロッパの大手生命保険会社を中心としてEEVの開示が広く行われるようになりました。EEV原則では伝統的なエンベディッド・バリュー(Traditional Embedded Value)に対する批判への対応(オプションと各種保証に係るコストの適切な評価、他社との比較可能性の向上など)が図られ、これを機に市場整合的な評価手法の導入も進み、ヨーロッパの大手保険会社の多くが市場整合的な手法に基づくEEVを公表するようになりました。

しかしながら、EEV原則では多様な計算手法が許容されていたため、CFOフォーラムは、MCEVディスクロージャーの基準を国際的に統一することでEV情報を投資家にとって有益かつ適切なものとすべく、平成20年6月にEuropean Insurance CFO Forum Market Consistent Embedded Value Principles©(※)(以下「MCEV Principles」)を公表しました。

MCEVは、対象事業のリスク全体について十分な考慮をした上で、対象事業に割り当てられた資産から発生する株主への分配可能利益の現在価値のことで「修正純資産」と「保有契約価値」の合計値として計算されます。ソニー生命では、平成20年3月末時点から、このMCEV Principles に準拠したMCEVを開示しています。

(※)Copyright© Stichting CFO Forum Foundation 2008

 

(ソニー生命のMCEV)

 

 

 

 

(単位:億円)

 

前事業年度末

(平成29年3月31日)

当事業年度末

(平成30年3月31日)

増  減

MCEV

14,411

16,332

1,921

 

修正純資産

16,577

17,861

1,284

 

保有契約価値

△2,167

△1,529

637

 

 

 

 

 

(単位:億円)

 

 前事業年度

(自 平成28年4月1日

  至 平成29年3月31日)

 当事業年度

(自 平成29年4月1日

  至 平成30年3月31日)

 増  減

新契約価値

291

704

413

新契約マージン

2.2%

5.8%

3.6pt

 

ソニー生命のMCEVは、保険リスクの計測手法などの見直し(※)および新契約の獲得などにより、1兆6,332億円(前年度末比1,921億円増)となりました。また、新契約価値は、年間を通じての金利水準が前年度と比べて高かったことなどにより、704億円(前年度比413億円増)となりました。

(※)保険リスクの計測手法については、当社のリスク特性を考慮した手法へ見直しました。同時に、資本コスト率を2.5%から3.0%に見直しています。

 

(第三者機関によるレビューについての意見書)

ソニー生命は、MCEV評価について専門的な知識を有する第三者機関(アクチュアリー・ファーム)に算出手法、前提条件および算出結果のレビューを依頼し、意見書を受領しています。

 

(ソニー生命の経済価値ベースのリスク量:税引後

 

 

(単位:億円)

 

前事業年度末

(平成29年3月31日)

当事業年度末

(平成30年3月31日)

保険リスク(※1)

9,375

4,975

市場関連リスク

4,051

3,806

うち金利リスク(※2)

3,089

2,753

オペレーショナルリスク

281

310

カウンターパーティリスク

19

26

分散効果

△3,920

△1,820

経済価値ベースのリスク量

9,806

7,297

(※1)前事業年度末は、Life区分、Health区分間での分散効果考慮前の金額です。

(※2)市場関連リスク内での分散効果考慮前の金額です。

(注)1.経済価値ベースのリスク量とは、ソニー生命が保有する各種リスク(保険リスク、市場関連リスクなど)を、市場整合的な方法で総合的に評価したリスク総量です。

2.経済価値ベースのリスク量の測定においては、1年VaR99.5%水準とした内部モデルを採用しています。

 

経済価値ベースのリスク量は、保険リスクの計測手法などの見直しにより7,297億円(前年度末比2,508億円減)となりました。

 

<ソニー損保>

 

ソニー損保の経常収益は、保険引受収益が1,083億円(前年度比8.0%増)、資産運用収益が17億円(同11.5%減)となった結果、1,100億円(同7.6%増)となりました。保険引受収益の増加は、主力の自動車保険で正味収入保険料が増加したことによるものです。一方、経常費用は、保険引受費用が744億円(同5.5%増)、営業費及び一般管理費が290億円(同8.7%増)となり、1,035億円(同6.4%増)となりました。

経常利益は、自動車保険の事故率の低下などにともなう損害率の低下により、65億円(同31.6%増)となりました。経常利益に特別損益、法人税等合計を加減した当期純利益は48億円(同37.2%増)となりました。

 

保険引受の状況については、主力の自動車保険を中心に、元受正味保険料が1,070億円(同8.1%増)、正味収入保険料は1,082億円(同8.0%増)となりました。また、正味支払保険金は524億円(同4.6%増)となり、その結果、正味損害率は55.9%(同1.6ポイント低下)となりました。保険引受に係る営業費及び一般管理費は290億円(同8.7%増)となり、正味事業費率は28.5%(同0.2ポイント上昇)となりました。これらに支払備金繰入額、責任準備金繰入額などを加減した結果、保険引受利益は48億円(同58.4%増)となりました。

 

(保険引受及び資産運用の状況)

保険引受業務

(1)保険引受利益

 区分

 前事業年度

(自 平成28年4月1日

  至 平成29年3月31日)

 (百万円)

 当事業年度

(自 平成29年4月1日

  至 平成30年3月31日)

 (百万円)

 対前年増減(△)額

 (百万円)

保険引受収益

100,330

108,316

7,986

保険引受費用

70,553

74,419

3,866

営業費及び一般管理費

26,706

29,032

2,325

その他収支

△0

△1

△0

保険引受利益

3,070

4,863

1,793

(注)1.営業費及び一般管理費は、損益計算書における営業費及び一般管理費のうち保険引受に係る金額です。

2.その他収支は、自動車損害賠償責任保険等に係る法人税相当額などです。

(2)種目別保険料・保険金

①元受正味保険料(含む収入積立保険料)

 区分

 前事業年度

(自 平成28年4月1日

  至 平成29年3月31日)

 当事業年度

(自 平成29年4月1日

  至 平成30年3月31日)

金額

(百万円)

構成比

(%)

対前年増減

(△)率(%)

金額

(百万円)

構成比

(%)

対前年増減

(△)率(%)

火災保険

245

0.25

△29.56

206

0.19

△15.88

海上保険

傷害保険

8,767

8.85

1.01

8,679

8.11

△1.01

自動車保険

90,001

90.90

5.50

98,123

91.70

9.02

自動車損害賠償責任保険

その他

合計

(うち収入積立保険料)

99,014

100.00

4.96

107,008

100.00

8.07

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

(注)元受正味保険料(含む収入積立保険料)とは、元受保険料から元受解約返戻金及び元受その他返戻金を控除したものです(積立型保険の積立保険料を含む)。

 

②正味収入保険料

 区分

 前事業年度

(自 平成28年4月1日

  至 平成29年3月31日)

 当事業年度

(自 平成29年4月1日

  至 平成30年3月31日)

金額

(百万円)

構成比

(%)

対前年増減(△)率(%)

金額

(百万円)

構成比

(%)

対前年増減(△)率(%)

火災保険

24

0.02

△43.94

16

0.01

△34.36

海上保険

△2

△0.00

0

0.00

傷害保険

9,044

9.02

1.02

8,887

8.21

△1.74

自動車保険

89,746

89.50

5.43

97,880

90.42

9.06

自動車損害賠償責任保険

1,460

1.46

5.52

1,469

1.36

0.62

その他

合計

100,274

100.00

4.94

108,254

100.00

7.96

 

③正味支払保険金

 区分

 前事業年度

(自 平成28年4月1日

  至 平成29年3月31日)

 当事業年度

(自 平成29年4月1日

  至 平成30年3月31日)

金額

(百万円)

対前年増減(△)率(%)

正味損害率

(%)

金額

(百万円)

対前年増減(△)率(%)

正味損害率

(%)

火災保険

6

298.10

117.51

6

△1.41

247.09

海上保険

△6

2

308.77

傷害保険

2,615

5.80

32.04

2,692

2.95

33.68

自動車保険

46,263

4.39

59.52

48,464

4.76

57.41

自動車損害賠償責任保険

1,301

2.45

89.10

1,316

1.14

89.56

その他

合計

50,181

4.30

57.48

52,482

4.59

55.93

(注)正味損害率=(正味支払保険金+損害調査費)÷正味収入保険料

資産運用業務

(1)運用資産

区分

前事業年度

(平成29年3月31日)

当事業年度

(平成30年3月31日)

金額

(百万円)

構成比

(%)

金額

(百万円)

構成比

(%)

預貯金

8,951

4.80

23,778

11.64

コールローン

買入金銭債権

有価証券

137,553

73.74

145,349

71.12

貸付金

土地・建物

188

0.10

177

0.09

運用資産計

146,693

78.64

169,305

82.85

総資産

186,537

100.00

204,362

100.00

 

(2)有価証券

区分

前事業年度

(平成29年3月31日)

当事業年度

(平成30年3月31日)

金額

(百万円)

構成比

(%)

金額

(百万円)

構成比

(%)

国債

84,455

61.40

82,422

56.71

地方債

29,308

21.31

34,954

24.05

社債

21,544

15.66

24,750

17.03

株式

2,046

1.49

3,023

2.08

外国証券

197

0.14

197

0.14

その他の証券

合計

137,553

100.00

145,349

100.00

 

(3)利回り

a)運用資産利回り(インカム利回り)

 区分

 前事業年度

(自 平成28年4月1日

  至 平成29年3月31日)

 当事業年度

(自 平成29年4月1日

  至 平成30年3月31日)

収入金額

(百万円)

平均運用額

(百万円)

年利回り

(%)

収入金額

(百万円)

平均運用額

(百万円)

年利回り

(%)

預貯金

0

8,145

0.00

0

14,505

0.00

コールローン

買入金銭債権

有価証券

1,327

131,253

1.01

1,323

141,424

0.94

貸付金

土地・建物

190

182

小計

1,327

139,588

0.95

1,324

156,113

0.85

その他

0

0

合計

1,327

1,324

(注)1.収入金額は、損益計算書における「利息及び配当金収入」の金額です。

2.平均運用額は原則として各月末残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。

 

b)資産運用利回り(実現利回り)

 区分

 前事業年度

(自 平成28年4月1日

  至 平成29年3月31日)

 当事業年度

(自 平成29年4月1日

  至 平成30年3月31日)

資産運用損益

(実現ベース)

(百万円)

平均運用額

(取得原価ベース)

(百万円)

年利回り

(%)

資産運用損益

(実現ベース)

(百万円)

平均運用額

(取得原価ベース)

(百万円)

年利回り

(%)

預貯金

0

8,145

0.00

0

14,505

0.00

コールローン

買入金銭債権

有価証券

2,012

131,253

1.53

1,794

141,424

1.27

貸付金

土地・建物

190

182

金融派生商品

その他

0

0

合計

2,012

139,588

1.44

1,794

156,113

1.15

(注)1.資産運用損益(実現ベース)は、損益計算書における「資産運用収益」及び「積立保険料等運用益」の合計額から「資産運用費用」を控除した金額です。

2.平均運用額(取得原価ベース)は原則として各月末残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。

3.資産運用利回り(実現利回り)にその他有価証券の評価差額等を加味した時価ベースの利回り(時価総合利回り)は以下のとおりです。

なお、資産運用損益等(時価ベース)は、資産運用損益(実現ベース)にその他有価証券に係る評価差額(税効果控除前の金額による)の当期増減額を加減算した金額です。

また、平均運用額(時価ベース)は、平均運用額(取得原価ベース)にその他有価証券に係る前期末評価差額(税効果控除前の金額による)を加減算した金額です。

 

 区分

 前事業年度

(自 平成28年4月1日

  至 平成29年3月31日)

 当事業年度

(自 平成29年4月1日

  至 平成30年3月31日)

資産運用損益等

(時価ベース)

(百万円)

平均運用額

(時価ベース)

(百万円)

年利回り

(%)

資産運用損益等

(時価ベース)

(百万円)

平均運用額

(時価ベース)

(百万円)

年利回り

(%)

預貯金

0

8,145

0.00

0

14,505

0.00

コールローン

買入金銭債権

有価証券

461

134,488

0.34

2,788

143,107

1.95

貸付金

土地・建物

190

182

金融派生商品

その他

0

0

合計

461

142,823

0.32

2,788

157,796

1.77

 

(4)海外投融資

区分

前事業年度

(平成29年3月31日)

当事業年度

(平成30年3月31日)

金額

(百万円)

構成比

(%)

金額

(百万円)

構成比

(%)

外貨建

 

 

 

 

外国公社債

外国株式

その他

 計

円貨建

 

 

 

 

非居住者貸付

外国公社債

197

100.00

197

100.00

その他

 計

197

100.00

197

100.00

 合計

197

100.00

197

100.00

海外投融資利回り

 

 

運用資産利回り(インカム利回り)

2.82%

2.68%

資産運用利回り(実現利回り)

2.82%

2.68%

(注)1.「海外投融資利回り」のうち「運用資産利回り(インカム利回り)」は、海外投融資に係る資産について、「(3)利回りa)運用資産利回り(インカム利回り)」と同様の方法により算出しております。

2.「海外投融資利回り」のうち「資産運用利回り(実現利回り)」は、海外投融資に係る資産について、「(3)利回りb)資産運用利回り(実現利回り)」と同様の方法により算出しております。

なお、海外投融資に係る時価総合利回りは、前事業年度2.82%、当事業年度2.68%です。

 

単体ソルベンシー・マージン比率

 

 

(単位:百万円)

 

前事業年度

(平成29年3月31日)

当事業年度末

(平成30年3月31日)

(A) 単体ソルベンシー・マージン総額

46,724

54,244

(B) 単体リスクの合計額

12,786

13,871

(C) 単体ソルベンシー・マージン比率

 [(A)/{(B)×1/2}]×100

730.8%

782.1%

(注)上記の金額及び数値は、保険業法施行規則第86条(単体ソルベンシー・マージン)及び第87条(単体リスク)並びに平成8年大蔵省告示第50号の規定に基づいて算出しております。

 

 

・損害保険会社は、保険事故発生の際の保険金支払や積立保険の満期返戻金支払等に備えて準備金を積み立てておりますが、巨大災害の発生や、損害保険会社が保有する資産の大幅な価格下落等、通常の予測を超える危険が発生した場合でも、十分な支払能力を保持しておく必要があります。

・こうした「通常の予測を超える危険」を示す「単体リスクの合計額」(上表の(B))に対する「損害保険会社が保有している資本金・準備金等の支払余力」(すなわち単体ソルベンシー・マージン総額:上表の(A))の割合を示す指標として、保険業法等に基づき計算されたものが、「単体ソルベンシー・マージン比率」(上表の(C))であります。

・「通常の予測を超える危険」とは、次に示す各種の危険の総額をいいます。

①保険引受上の危険

(一般保険リスク)

(第三分野保険の保険リスク)

:保険事故の発生率等が通常の予測を超えることにより発生し得る危険(巨大災害に係る危険を除く)

 

②予定利率上の危険

(予定利率リスク)

:実際の運用利回りが保険料算出時に予定した利回りを下回ることにより発生し得る危険

③資産運用上の危険

(資産運用リスク)

:保有する有価証券等の資産の価格が通常の予測を超えて変動することにより発生し得る危険等

④経営管理上の危険

(経営管理リスク)

:業務の運営上通常の予測を超えて発生し得る危険で上記①~③及び⑤以外のもの

⑤巨大災害に係る危険

(巨大災害リスク)

:通常の予測を超える巨大災害(関東大震災や伊勢湾台風相当)により発生し得る危険

 

・「損害保険会社が保有している資本金・準備金等の支払余力」(単体ソルベンシー・マージン総額)とは、損害保険会社の純資産(社外流出予定額等を除く)、諸準備金(価格変動準備金・異常危険準備金等)、土地の含み益の一部等の総額であります。

・単体ソルベンシー・マージン比率は、行政当局が保険会社を監督する際に活用する客観的な判断指標のひとつでありますが、その数値が200%以上であれば「保険金等の支払能力の充実の状況が適当である」とされております。

 

<ソニー銀行(連結・単体)>

 

ソニー銀行(連結)の経常収益は、住宅ローン残高の積み上がりにともなう貸出金利息の増加や、有価証券利息の増加により399億円(前年度比3.7%増)となりました。経常利益は、カードローンに係る広告宣伝費を中心に営業経費が減少したことなどにより、71億円(同42.2%増)となりました。その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は47億円(同42.8%増)となりました。

なお、連結業務粗利益は246億円(同2.3%増)、連結業務純益は65億円(同30.5%増)となりました。

 

ソニー銀行(単体)においても前述の要因により、経常収益は362億円(前年度比3.3%増)、経常利益は65億円(同41.5%増)となりました。当期純利益は44億円(同40.9%増)となりました。

資金運用収支は、貸出金利息や有価証券利息が増加したことより、206億円(同15.2%増)となりました。役務取引等収支は、住宅ローンの手数料収入の減少や貸出金残高増加にともなう支払保証料の増加などにより、△29億円(前年度は△15億円)となりました。その他業務収支は、外国為替売買益の減少などにより、37億円(前年度比22.4%減)となりました。その結果、業務粗利益は、214億円(同1.4%増)となりました。また、営業経費については、155億円(同6.1%減)となり、結果、業務純益は59億円(同28.4%増)となりました。

当事業年度末(平成30年3月31日)の預かり資産(預金と投資信託の合計)残高は、2兆3,430億円(前年度末比1,159億円増5.2%増)となりました。内訳については次のとおりです。預金残高は、円預金残高および外貨預金残高ともに増加し、2兆2,193億円(同1,063億円増5.0%増)となりました。円預金残高の増加は、口座数増加にともなう新規資金の獲得などによるもので、外貨預金残高の増加は、為替コストのキャンペーンや米ドル定期預金の金利訴求効果によるものです。投資信託は1,237億円(同96億円増8.5%増)となりました。貸出金残高は、住宅ローンの借り換え需要は減少したものの、着実な積上げにより、1兆5,963億円(同567億円増3.7%増)となりました。

なお、純資産の部のうち、その他有価証券評価差額金は、60億円(同12億円増)となりました。

 

以下では、銀行事業における主要な子会社であるソニー銀行(単体)の状況について記載します。

(銀行事業の状況)

①国内・国際業務部門別収支

当事業年度の資金運用収支は206億48百万、役務取引等収支は△29億40百万円、その他業務収支は37億13百万円となりました。このうち、国内業務部門の資金運用収支は、155億6百万円、役務取引等収支は△30億48百万円、その他業務収支は54百万円となりました。また、国際業務部門の資金運用収支は、51億41百万円、役務取引等収支は1億8百万円、その他業務収支は36億58百万円となりました。

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

資金運用収支

前事業年度

13,813

4,104

17,917

当事業年度

15,506

5,141

20,648

うち資金運用収益

前事業年度

17,951

8,588

(5)

26,534

当事業年度

18,830

9,540

(27)

28,344

うち資金調達費用

前事業年度

4,138

4,483

(5)

8,616

当事業年度

3,323

4,399

(27)

7,695

役務取引等収支

前事業年度

△1,665

84

△1,580

当事業年度

△3,048

108

△2,940

うち役務取引等収益

前事業年度

3,328

136

3,465

当事業年度

3,093

204

3,298

うち役務取引等費用

前事業年度

4,994

51

5,046

当事業年度

6,142

95

6,238

その他業務収支

前事業年度

4

4,780

4,785

当事業年度

54

3,658

3,713

うちその他業務収益

前事業年度

49

4,821

4,871

当事業年度

112

3,710

3,823

うちその他業務費用

前事業年度

44

41

86

当事業年度

57

51

109

(注)1.国内業務部門は国内の円建取引、国際業務部門は外貨建取引です。ただし、円建対非居住者取引は国際業務部門に含めております。

2.資金運用収益及び資金調達費用の合計欄の上段の数字は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の利息です。

3.資金調達費用は金銭の信託運用見合費用を控除して表示しております。

 

②国内・国際業務部門別資金運用/調達の状況

資金運用勘定平均残高は、貸出金及び有価証券を中心に2兆5,378億50百万円となりました。資金運用勘定利息は貸出金利息及び有価証券利息配当金を中心に283億44百万円となりました。この結果、資金運用勘定利回りは、1.11%となりました。なお、国内業務部門は0.90%、国際業務部門は1.97%となりました。

資金調達勘定平均残高は預金を中心に2兆4,324億59百万円となりました。資金調達勘定利息は預金を中心に、76億95百万円となりました。この結果、資金調達勘定利回りは0.31%となりました。なお、国内業務部門は0.16%、国際業務部門は1.10%となりました。

国内業務部門

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前事業年度

(4,067)

(5)

1.02

1,757,036

17,951

当事業年度

(27,628)

(27)

0.90

2,082,692

18,830

うち貸出金

前事業年度

1,439,927

15,983

1.11

当事業年度

1,553,044

16,987

1.09

うち有価証券

前事業年度

187,305

1,888

1.00

当事業年度

198,824

1,742

0.87

うちコールローン及び買入手形

前事業年度

当事業年度

うち預け金

前事業年度

116,068

63

0.05

当事業年度

272,724

63

0.02

うち買入金銭債権

前事業年度

734

0

0.08

当事業年度

7,363

9

0.13

資金調達勘定

前事業年度

1,737,072

4,138

0.23

当事業年度

2,061,645

3,323

0.16

うち預金

前事業年度

1,665,317

2,322

0.13

当事業年度

1,796,170

1,989

0.11

うちコールマネー及び受渡手形

前事業年度

22,315

△17

△0.07

当事業年度

138,594

△74

△0.05

うち借用金

前事業年度

71,646

211

0.29

当事業年度

147,931

113

0.07

(注)1.平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しております。

2.国内業務部門は円建取引です。

3.( )内は国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息(内書き)です。

4.資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息をそれぞれ控除して表示しております。

 

国際業務部門

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前事業年度

429,121

8,588

2.00

当事業年度

482,786

9,540

1.97

うち貸出金

前事業年度

8,391

82

0.97

当事業年度

7,935

77

0.97

うち有価証券

前事業年度

414,862

8,506

2.05

当事業年度

465,149

9,461

2.03

うちコールローン及び買入手形

前事業年度

当事業年度

140

2

1.79

うち預け金

前事業年度

当事業年度

うち買入金銭債権

前事業年度

当事業年度

資金調達勘定

前事業年度

(4,067)

(5)

1.29

347,060

4,483

当事業年度

(27,628)

(27)

1.10

398,441

4,399

うち預金

前事業年度

342,872

2,782

0.81

当事業年度

370,572

3,332

0.89

うちコールマネー及び受渡手形

前事業年度

当事業年度

51

0

1.59

うち借用金

前事業年度

当事業年度

(注)1.平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しております。

2.国際業務部門は外貨建取引です。ただし、円建対非居住者取引は国際業務部門に含めております。

3.( )内は国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息(内書き)です。

4.資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息をそれぞれ控除して表示しております。

 

合計

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前事業年度

2,182,089

26,534

1.21

当事業年度

2,537,850

28,344

1.11

うち貸出金

前事業年度

1,448,319

16,066

1.10

当事業年度

1,560,979

17,064

1.09

うち有価証券

前事業年度

602,167

10,394

1.72

当事業年度

663,973

11,204

1.68

うちコールローン及び買入手形

前事業年度

当事業年度

140

2

1.79

うち預け金

前事業年度

116,068

63

0.05

当事業年度

272,724

63

0.02

うち買入金銭債権

前事業年度

734

0

0.08

当事業年度

7,363

9

0.13

資金調達勘定

前事業年度

2,080,065

8,616

0.41

当事業年度

2,432,459

7,695

0.31

うち預金

前事業年度

2,008,190

5,105

0.25

当事業年度

2,166,743

5,322

0.24

うちコールマネー及び受渡手形

前事業年度

22,315

△17

△0.07

当事業年度

138,645

△73

△0.05

うち借用金

前事業年度

71,646

211

0.29

当事業年度

147,931

113

0.07

(注)1.平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しております。

2.資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息をそれぞれ控除して表示しております。

 

③国内・海外別役務取引の状況

役務取引等収益は、預金・貸出業務及び証券関連業務を中心に合計で、32億98百万円となりました。役務取引等費用は、支払為替手数料を含めて62億38百万円となりました。

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

役務取引等収益

前事業年度

3,328

136

3,465

当事業年度

3,093

204

3,298

うち預金・貸出業務

前事業年度

2,342

6

2,348

当事業年度

1,630

3

1,633

うち為替業務

前事業年度

197

9

207

当事業年度

242

24

267

うち証券関連業務

前事業年度

538

65

604

当事業年度

647

77

725

うち保険業務

前事業年度

36

36

当事業年度

27

27

うちデビットカード

関連業務

前事業年度

212

54

266

当事業年度

540

98

639

役務取引等費用

前事業年度

4,994

51

5,046

当事業年度

6,142

95

6,238

うち為替業務

前事業年度

183

4

188

当事業年度

252

12

265

(注)国内業務部門とは円建取引、国際業務部門とは外貨建取引です。

④国内・海外別預金残高の状況(末残)

預金の種類別残高(末残)

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

預金合計

前事業年度

1,760,317

352,668

2,112,985

当事業年度

1,808,329

410,995

2,219,325

うち流動性預金

前事業年度

630,964

178,597

809,562

当事業年度

672,877

190,691

863,569

うち定期性預金

前事業年度

1,129,004

174,023

1,303,027

当事業年度

1,134,731

220,247

1,354,978

うちその他

前事業年度

348

46

395

当事業年度

720

56

777

総合計

前事業年度

1,760,317

352,668

2,112,985

当事業年度

1,808,329

410,995

2,219,325

(注)1.国内業務部門とは円建取引、国際業務部門とは外貨建取引です。ただし、円建対非居住者取引は国際業務部門に含めております。

2.流動性預金は普通預金です。定期性預金は定期預金です。

⑤国内・海外別貸出金残高の状況

業種別貸出状況(末残・構成比)

種類

平成29年3月31日

平成30年3月31日

貸出金残高

(百万円)

構成比(%)

貸出金残高

(百万円)

構成比(%)

国内

1,539,630

100.00

1,596,376

100.00

 

個人

1,470,596

95.52

1,544,485

96.75

 

法人

69,034

4.48

51,890

3.25

 

 

製造業

25,828

1.68

20,010

1.25

 

 

農業、林業

 

 

 

 

漁業

 

 

 

 

鉱業、砕石業、砂利採取業

 

 

 

 

建設業

1,519

0.10

502

0.03

 

 

電気・ガス・熱供給・水道業

 

 

 

 

情報通信業

2,589

0.17

568

0.04

 

 

運輸業、郵便業

6,156

0.40

4,189

0.26

 

 

卸売業、小売業

4,752

0.31

2,489

0.16

 

 

金融業、保険業

5,010

0.33

3,000

0.19

 

 

不動産業、物品賃貸業

21,317

1.38

19,487

1.22

 

 

各種サービス業

337

0.02

125

0.01

 

 

地方公共団体

1,521

0.10

1,517

0.10

 

 

その他

 

 

海外

 

 

合計

1,539,630

1,596,376

 

外国政府向け債権残高(国別)

該当事項はありません。

 

⑥国内・海外別有価証券の状況(末残)

有価証券残高(末残)

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

国債

前事業年度

103,083

103,083

当事業年度

96,872

96,872

地方債

前事業年度

34,866

34,866

当事業年度

36,001

36,001

社債

前事業年度

63,611

63,611

当事業年度

65,366

65,366

株式

前事業年度

2,050

2,050

当事業年度

2,050

2,050

その他の証券

前事業年度

4,474

423,209

427,684

当事業年度

5,058

468,935

473,993

合計

前事業年度

208,086

423,209

631,296

当事業年度

205,350

468,935

674,285

(注)1.国内業務部門とは円建取引です。国際業務部門とは主に外貨建取引です。

2.その他の証券には外国債券を含んでおります。

 

⑦単体自己資本比率の状況

自己資本比率(国内基準)は、「銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準」(平成18年金融庁告示第19号)に定められた算式に基づき、単体ベースについて算出しております。なお、ソニー銀行は、国内基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出において、「基礎的内部格付手法」を採用しております。また、平成25年金融庁告示第6号及び平成26年金融庁告示第7号を適用しております。

 

自己資本比率の状況(国内基準)

 

 

(単位:百万円、%)

 

平成29年3月31日

平成30年3月31日

1.自己資本比率(2/3)

9.75

10.45

2.自己資本の額

86,479

85,095

3.リスク・アセットの額

886,781

813,688

4.総所要自己資本額

35,471

32,548

 

 

 

⑧資産の査定

資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(平成10年法律第132号)第6条に基づき、ソニー銀行の貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(昭和23年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返の各勘定に計上されるもの並びに貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。

1.破産更生債権及びこれらに準ずる債権

破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。

2.危険債権

危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。

3.要管理債権

要管理債権とは、3カ月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。

4.正常債権

正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。

資産の査定の額

債権の区分

平成29年3月31日

平成30年3月31日

金額(百万円)

金額(百万円)

破産更生債権及びこれらに準ずる債権

743

472

危険債権

1,021

685

要管理債権

1,227

842

正常債権

1,544,587

1,604,392

合計

1,547,579

1,606,393

 

(ⅳ)目標とする経営指標の達成状況等

前記「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(3)目標とする経営指標」に記載の通り、当社は、グループ全体の業績を示す指標として、連結経常収益・連結経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益のほか、連結修正ROE、保険事業における修正ROE、銀行事業におけるROEを利益指標として重視しています。

 

 前事業年度

(自 平成28年4月1日

 至 平成29年3月31日)

 当事業年度

(自 平成29年4月1日

 至 平成30年3月31日)

連結修正ROE

3.9

6.1

ソニー生命 コアROEV

3.6

5.9

ソニー損保 修正ROE

14.4

16.1

ソニー銀行 ROE

4.1

5.5

 

グループ全体の連結修正ROEについては、連結修正ROE=連結修正利益÷連結修正資本にて算出しています。

・連結修正利益は以下の合計値です。

①ソニー生命:新契約価値+保有契約価値からの貢献

②ソニー損保:当期純利益+異常危険準備金繰入額(税後)+価格変動準備金繰入額(税後)

③ソニー銀行:親会社株主に帰属する当期純利益

・連結修正資本は以下の合計値です。

①ソニー生命:(前年度末MCEV-配当額+当年度末MCEV)÷2

※MCEVについては、市場整合的エンベディッド・バリュー(MCEV)(ご参考)をご参照下さい。

②ソニー損保:(純資産の部+異常危険準備金(税後)+価格変動準備金(税後))の期中平均値

③ソニー銀行:純資産の部の期中平均値

グループ各社の修正ROEの算出式は以下の通りです。

●ソニー生命のコアROEV

(分子)新契約価値+保有契約価値からの貢献

(分母)(前年度末MCEV-配当額+当年度末MCEV)÷2

●ソニー損保の修正ROE

(分子)当期純利益+異常危険準備金繰入額(税後)+価格変動準備金繰入額(税後)

(分母)(純資産の部+異常危険準備金(税後)+価格変動準備金(税後))の期中平均値

●ソニー銀行のROE

(分子)親会社株主に帰属する当期純利益

(分母)純資産の部の期中平均値

 

(2)キャッシュ・フローの状況

(ⅰ)営業活動によるキャッシュ・フロー

主に生命保険事業における保険料等収入により、8,197億円の収入超過となりました。前年度比では、主に銀行事業における住宅ローンなどの貸出金の増加額が縮小したことにより、収入超過額が1,272億円18.4%)増加しました。

 

(ⅱ)投資活動によるキャッシュ・フロー

主に生命保険事業および銀行事業において、有価証券の売却・償還による収入を有価証券取得による支出が上回ったことにより、6,808億円の支出超過となりました。前年度比では、主に生命保険事業における債券貸借取引受入担保金が前連結会計年度に増加したのに対し当連結会計年度は減少したことにより、支出超過額が560億円9.0%)増加しました。

 

(ⅲ)財務活動によるキャッシュ・フロー

社債の発行による収入があったものの、配当金の支払いがあったことにより、144億円の支出超過となりました。前年度比では、当連結会計年度において社債の発行による収入があったことにより、支出超過額が195億円57.4%)減少しました。

 

これらの活動の結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末から1,247億円46.5%)増加し、3,931億円となりました。

(ⅳ)資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループでは、グループ各社の顧客の信頼を維持・獲得するために高い健全性を維持し、また業務の遂行にともなう支払義務を履行するのに十分な流動性を確保することが重要だと認識しております。

当社は、将来的な資金ニーズの発生に機動的に対応できる体制を構築することを目的とし、株式会社格付投資情報センターより、発行体格付け「AA-」を取得しております。なお、子会社の取得格付けは、以下のとおりです。

ソニー生命保険株式会社:

スタンダード&プアーズ(S&P)     保険財務力格付け     A+

(株)格付投資情報センター(R&I) 保険金支払能力格付け AA

ソニー銀行株式会社:

スタンダード&プアーズ(S&P)     長期カウンターパーティ格付け A

    短期カウンターパーティ格付け A-1

(株)日本格付研究所(JCR)       長期発行体格付 AA-

また、支払能力の確保に関しては、規制当局の定める各種規制の遵守およびそれに準拠した社内規程を制定、運用することによって、十分な現金及び現金同等物を準備しております。

 

(3)生産、受注及び販売の実績

「生産、受注及び販売の実績」は、該当する情報がないので記載しておりません。

 

4【経営上の重要な契約等】

商号・商標使用許諾契約

当社および当社グループ各社の商号に用いられる「ソニー」および「Sony」を一部に使用した商標はソニー株式会社に帰属しており、かかる商標等の使用に関し、当社および当社グループ各社はソニー株式会社との間で、下記のとおり使用許諾契約を締結しています(当社の直接の子会社について記載)。なお、当社、ソニー生命およびソニー損保は平成18年8月31日付、ソニー銀行は平成18年3月31日付で、ソニー株式会社とそれぞれ下記契約の原契約を締結いたしましたが、その後これらを変更し、現在では下記契約を締結しております。

締結年月日

契約の名称

契約当事者

契約の概要

平成19年

7月31日

商号・商標

使用許諾

契約

当社/

ソニー㈱

「ソニー」および「Sony」を当社の遂行する事業の目的において商号および商標として使用することの許諾を受けること等を内容とする契約。原則として当社が存続する限り有効。但し、ソニー㈱の当社における保有議決権比率が過半数に満たなくなった場合、又はそのおそれがある場合等には、ソニー㈱に契約解除権が生ずる。

平成29年

8月10日

商号・商標

使用許諾

契約

ソニー生命/

ソニー㈱

「ソニー」および「Sony」をソニー生命の遂行する事業の目的において商号および商標として使用することの許諾を受け、各事業年度の経常利益の一定割合を限度として、ソニー生命の対象売上高に応じた金額を、対価として支払うこと等を内容とする契約。但し、対価の支払は、繰越利益剰余金からその年度の対価を差し引いた金額が正の値とならない場合には、発生しない。原則としてソニー生命が存続する限り有効。但し、ソニー生命における当社の保有議決権比率が契約締結時点に比して減少した場合、若しくはソニー㈱の当社における保有議決権比率が過半数に満たなくなった場合、又はそれらのおそれがある場合等には、ソニー㈱に契約解除権が生ずる。

平成19年

7月31日

商号・商標

使用許諾

契約

ソニー損保/

ソニー㈱

「ソニー」および「Sony」をソニー損保の遂行する事業の目的において商号および商標として使用することの許諾を受け、各事業年度の経常利益の一定割合を限度として、ソニー損保の対象売上高に応じた金額を、対価として支払うこと等を内容とする契約。但し、対価の支払は、繰越利益剰余金からその年度の対価を差し引いた金額が正の値とならない場合には、発生しない。原則としてソニー損保が存続する限り有効。但し、ソニー損保における当社の保有議決権比率が契約締結時点に比して減少した場合、若しくはソニー㈱の当社における保有議決権比率が過半数に満たなくなった場合、又はそれらのおそれがある場合等には、ソニー㈱に契約解除権が生ずる。

平成19年

7月31日

商号・商標

使用許諾

契約

ソニー銀行/

ソニー㈱

「ソニー」および「Sony」をソニー銀行の遂行する事業の目的において商号および商標として使用することの許諾を受け、各事業年度の経常利益の一定割合を限度として、ソニー銀行の業務粗利益に応じた金額を対価として支払うこと等を内容とする契約。但し、対価の支払は、繰越利益剰余金からその年度の対価を差し引いた金額が正の値とならない場合には、発生しない。原則としてソニー銀行が存続する限り有効。但し、ソニー銀行における当社の保有議決権比率が契約締結時点の持分を下回った場合、若しくはソニー㈱の当社における保有議決権比率が過半数に満たなくなった場合、又はそれらのおそれがある場合等には、ソニー㈱に契約解除権が生ずる。

 

 

締結年月日

契約の名称

契約当事者

契約の概要

平成26年

4月1日

商号・商標

使用許諾

契約

ソニー・ライフケア

/ソニー㈱

「ソニー」および「Sony」をソニー・ライフケアの遂行する事業の目的において商号および商標として使用することの許諾を受けること等を内容とする契約。原則として当社が存続する限り有効。但し、ソニー㈱の当社における保有議決権比率が過半数に満たなくなった場合、又はそのおそれがある場合等には、ソニー㈱に契約解除権が生ずる。

(注) 当社グループ各社の子会社および関連会社においても、「ソニー」または「Sony」を商号または商標として使用する場合においては、ソニー㈱と上記と同趣旨の契約を締結しております。当社グループ各社の上記契約では、こうした子会社および関連会社に対して、その契約に定められた義務を遵守せしめるものとする旨が定められております。

5【研究開発活動】

該当事項はありません。