第2 【事業の状況】

 

1 【業績等の概要】

・ 業績

平成28年度の我が国経済は、年度前半には新興国経済減速の影響などから輸出、生産に鈍さがみられましたが、年間を通じて雇用・所得環境の着実な改善を背景に個人消費が底堅く推移し、企業収益が改善するなかで、設備投資も緩やかな増加基調を維持するなど、総じて緩やかな回復基調が続きました。

当社グループの営業基盤である九州圏内においては、年度前半は熊本地震の影響により観光を中心とした個人消費に弱めの動きがみられましたが、年度後半にかけて自動車・半導体関連といった当地主要産業を中心に、旺盛な海外需要に基づく増産が行われるなど、景気全体は緩やかな回復基調が続きました。

金融面では、英国のEU離脱問題を受けて、一時急速に円高・株安が進み、円相場が1ドル100円、日経平均株価が15,000円を切る水準となりましたが、米国新政権の経済政策に対する期待を受けた米国の株高や金利上昇に伴う円安進行を背景に、日経平均株価は上昇し年度末まで概ね19,000円台で推移し、円相場は1ドル110円を超える水準となりました。金利は、長期金利の指標となる10年物国債の利回りが日銀のマイナス金利政策を受けてマイナス圏で推移しましたが、年度後半は米国金利上昇の影響などを受けて上昇し、概ねプラス圏で推移しました。

このような金融経済環境のもと、当社グループは、平成28年度から「第5次中期経営計画~“ザ・ベスト リージョナルバンク”を目指して~(平成28年4月~平成31年3月)」(以下、「本計画」といいます。)をスタートさせました。本計画では、基本方針に『「地域経済発展への貢献」と「FFG企業価値の向上」との好循環サイクルの実現』を掲げ、新たな「進化のステージ」の第1ステージとして、将来的な経営環境の変化にも揺るがない強固な経営基盤とビジネスモデルの確立を目指しております。平成28年度は、本計画で定めた4つの基本戦略「ビジネスモデルの進化」、「人財力の強化」、「グループ総合力の発揮」及び「強固なブランド力の構築」に基づき、金融サービス・営業スタイル・人財・組織などあらゆる面の“進化”に向けて各種施策に取り組んでまいりました。

 

当連結会計年度の経営成績につきましては、以下のとおりとなりました。

連結経常収益は、貸出金利回りの低下や貸倒引当金戻入益の減少等により、前年比9億4千万円減少し、2,357億6千7百万円となりました。連結経常費用は、のれんの一時償却を主因に、前年比1,049億2千8百万円増加し、2,702億8百万円となりました。

以上の結果、連結経常利益は、前年比1,058億6千7百万円減少し、344億4千1百万円の損失となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、前年比990億1千8百万円減少し543億円の損失となりました。

 

当連結会計年度末の総資産は、前年比1兆7,069億円増加し、18兆1,130億円となりました。また、純資産は、前年比726億円減少し、7,120億円となりました。

主要勘定残高につきましては、預金等(譲渡性預金を含む)は、前年比5,976億円増加し、13兆5,804億円となりました。貸出金は、個人・法人ともに順調に増加した結果、前年比7,215億円増加し、11兆4,282億円となりました。また、有価証券は、前年比176億円増加し、3兆4,635億円となりました。

 

・ キャッシュ・フロー

当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前年比1兆453億3千万円増加し、2兆8,749億1千7百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、1兆1,523億2千6百万円のプラスとなり、前年比8,372億8千2百万円増加しました。これは、債券貸借取引受入担保金の純増減の増加等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、862億7千3百万円のマイナスとなり、前年比527億5千5百万円増加しました。これは、有価証券の売却による収入の増加等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、206億9千6百万円のマイナスとなり、前年比783億4千5百万円増加しました。これは、劣後特約付社債の償還による支出の減少等によるものであります。

 

(1) 国内業務部門・国際業務部門別収支

当連結会計年度の資金運用収支は前年比6億3千5百万円増加して1,492億8百万円、役務取引等収支は前年比22億3千万円減少して277億4百万円、特定取引収支は前年比1千9百万円減少して1億8百万円、その他業務収支は前年比5億5千2百万円減少して108億9千8百万円となりました。

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

資金運用収支

前連結会計年度

141,663

6,910

148,573

当連結会計年度

142,392

6,815

149,208

うち資金運用収益

前連結会計年度

158,304

10,555

169

168,690

当連結会計年度

154,492

12,250

70

166,671

うち資金調達費用

前連結会計年度

16,640

3,645

169

20,116

当連結会計年度

12,099

5,434

70

17,463

信託報酬

前連結会計年度

1

1

当連結会計年度

1

1

役務取引等収支

前連結会計年度

29,289

645

29,934

当連結会計年度

27,113

590

27,704

うち役務取引等収益

前連結会計年度

46,196

863

47,059

当連結会計年度

45,995

816

46,811

うち役務取引等費用

前連結会計年度

16,906

218

17,125

当連結会計年度

18,881

225

19,107

特定取引収支

前連結会計年度

65

62

127

当連結会計年度

29

78

108

うち特定取引収益

前連結会計年度

65

62

127

当連結会計年度

29

78

108

うち特定取引費用

前連結会計年度

当連結会計年度

その他業務収支

前連結会計年度

9,396

2,054

11,450

当連結会計年度

9,398

1,499

10,898

うちその他業務収益

前連結会計年度

9,682

2,346

12,029

当連結会計年度

12,158

1,499

13,657

うちその他業務費用

前連結会計年度

286

292

578

当連結会計年度

2,759

2,759

 

(注) 1 「国内」・「海外」の区分に替えて、「国内業務部門」・「国際業務部門」で区分しております。「国内業務部門」は、当社の円建取引及び国内連結子会社の円建取引であります。「国際業務部門」は、連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

2 「相殺消去額」は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借利息であります。

3 資金調達費用は、金銭の信託運用見合費用を控除して表示しております。

 

 

(2) 国内業務部門・国際業務部門別資金運用/調達の状況

資金運用勘定は、平均残高が前年比6,518億2千6百万円増加して14兆2,952億6千3百万円となりました。利息は前年比20億1千9百万円減少して1,666億7千1百万円、利回りは前年比0.07%低下して1.16%となりました。

資金調達勘定は、平均残高が前年比1兆5,957億4千8百万円増加して16兆5,635億5千3百万円となりました。利息は前年比26億5千3百万円減少して174億6千3百万円、利回りは前年比0.03%低下して0.10%となりました。

 

① 国内業務部門

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

13,294,808

158,304

1.19

当連結会計年度

13,857,457

154,492

1.11

うち貸出金

前連結会計年度

10,088,124

132,047

1.30

当連結会計年度

10,698,296

128,516

1.20

うち有価証券

前連結会計年度

2,922,487

23,586

0.80

当連結会計年度

2,943,805

23,766

0.80

うちコールローン及び
買入手形

前連結会計年度

53,351

62

0.11

当連結会計年度

3,404

6

0.18

うち預け金

前連結会計年度

4,251

0

0.01

当連結会計年度

3,923

0

0.00

資金調達勘定

前連結会計年度

14,640,126

16,640

0.11

当連結会計年度

16,141,082

12,099

0.07

うち預金

前連結会計年度

12,024,571

6,202

0.05

当連結会計年度

12,572,905

4,464

0.03

うち譲渡性預金

前連結会計年度

683,348

747

0.10

当連結会計年度

548,082

229

0.04

うちコールマネー及び
売渡手形

前連結会計年度

31,449

1

0.00

当連結会計年度

341,667

△139

△0.04

うち売現先勘定

前連結会計年度

当連結会計年度

うち債券貸借取引受入
担保金

前連結会計年度

524,006

225

0.04

当連結会計年度

1,137,874

113

0.00

うち借用金

前連結会計年度

1,302,480

1,591

0.12

当連結会計年度

1,499,629

671

0.04

 

(注) 1 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、銀行業以外の連結子会社については、半年毎の残高に基づく平均残高を利用しております。

2 「国内業務部門」は、当社の円建取引及び国内連結子会社の円建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

3 資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息を、それぞれ控除して表示しております。

 

 

② 国際業務部門

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

530,335

10,555

1.99

当連結会計年度

558,874

12,250

2.19

うち貸出金

前連結会計年度

266,212

3,280

1.23

当連結会計年度

278,705

4,221

1.51

うち有価証券

前連結会計年度

251,227

7,171

2.85

当連結会計年度

272,611

7,127

2.61

うちコールローン及び
買入手形

前連結会計年度

2,870

5

0.20

当連結会計年度

4,139

21

0.51

うち預け金

前連結会計年度

2,959

4

0.15

当連結会計年度

41

0

0.15

資金調達勘定

前連結会計年度

509,385

3,645

0.71

当連結会計年度

543,540

5,434

0.99

うち預金

前連結会計年度

131,388

567

0.43

当連結会計年度

160,300

1,013

0.63

うち譲渡性預金

前連結会計年度

当連結会計年度

うちコールマネー及び
売渡手形

前連結会計年度

1,433

9

0.64

当連結会計年度

5,694

85

1.50

うち売現先勘定

前連結会計年度

47,002

454

0.96

当連結会計年度

59,432

964

1.62

うち債券貸借取引受入
担保金

前連結会計年度

122,819

532

0.43

当連結会計年度

166,426

1,454

0.87

うち借用金

前連結会計年度

22,896

109

0.47

当連結会計年度

30,952

343

1.11

 

(注) 1 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、銀行業以外の連結子会社については、半年毎の残高に基づく平均残高を利用しております。

2 「国際業務部門」は、連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

3 国際業務部門の国内店外貨建取引の平均残高は、月次カレント方式(前月末のTT仲値を当該月のノンエクスチェンジ取引に適用する方式)により算出しております。

 

 

③ 合計

種類

期別

平均残高(百万円)

利息(百万円)

利回り

小計

相殺
消去額
(△)

合計

小計

相殺
消去額
(△)

合計

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

13,825,144

181,706

13,643,437

168,859

169

168,690

1.23

当連結会計年度

14,416,332

121,069

14,295,263

166,742

70

166,671

1.16

うち貸出金

前連結会計年度

10,354,336

10,354,336

135,327

135,327

1.30

当連結会計年度

10,977,001

10,977,001

132,738

132,738

1.20

うち有価証券

前連結会計年度

3,173,714

3,173,714

30,758

30,758

0.96

当連結会計年度

3,216,416

3,216,416

30,894

30,894

0.96

うちコールローン
及び買入手形

前連結会計年度

56,222

56,222

68

68

0.12

当連結会計年度

7,543

7,543

27

27

0.36

うち預け金

前連結会計年度

7,210

7,210

5

5

0.07

当連結会計年度

3,964

3,964

0

0

0.00

資金調達勘定

前連結会計年度

15,149,512

181,706

14,967,805

20,285

169

20,116

0.13

当連結会計年度

16,684,623

121,069

16,563,553

17,533

70

17,463

0.10

うち預金

前連結会計年度

12,155,959

12,155,959

6,769

6,769

0.05

当連結会計年度

12,733,206

12,733,206

5,477

5,477

0.04

うち譲渡性預金

前連結会計年度

683,348

683,348

747

747

0.10

当連結会計年度

548,082

548,082

229

229

0.04

うちコールマネー
及び売渡手形

前連結会計年度

32,883

32,883

11

11

0.03

当連結会計年度

347,362

347,362

△53

△53

△0.01

うち売現先勘定

前連結会計年度

47,002

47,002

454

454

0.96

当連結会計年度

59,432

59,432

964

964

1.62

うち債券貸借取引
受入担保金

前連結会計年度

646,825

646,825

757

757

0.11

当連結会計年度

1,304,300

1,304,300

1,568

1,568

0.12

うち借用金

前連結会計年度

1,325,377

1,325,377

1,700

1,700

0.12

当連結会計年度

1,530,582

1,530,582

1,014

1,014

0.06

 

(注) 1 資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息を、それぞれ控除して表示しております。

2 「相殺消去額」は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息であります。

 

 

(3) 国内業務部門・国際業務部門別役務取引の状況

役務取引等収益は、前年比2億4千8百万円減少して468億1千1百万円となりました。

役務取引等費用は、前年比19億8千2百万円増加して191億7百万円となりました。

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

役務取引等収益

前連結会計年度

46,196

863

47,059

当連結会計年度

45,995

816

46,811

うち預金・貸出業務

前連結会計年度

16,614

346

16,961

当連結会計年度

18,098

316

18,414

うち為替業務

前連結会計年度

12,671

428

13,100

当連結会計年度

12,708

438

13,147

うち証券関連業務

前連結会計年度

2,255

2,255

当連結会計年度

1,660

1,660

うち代理業務

前連結会計年度

910

910

当連結会計年度

875

875

うち保護預り・
貸金庫業務

前連結会計年度

335

335

当連結会計年度

337

337

うち保証業務

前連結会計年度

260

88

348

当連結会計年度

234

60

295

うち投資信託・

保険販売業務

前連結会計年度

13,146

13,146

当連結会計年度

12,080

12,080

役務取引等費用

前連結会計年度

16,906

218

17,125

当連結会計年度

18,881

225

19,107

うち為替業務

前連結会計年度

5,729

92

5,821

当連結会計年度

5,911

91

6,002

 

(注) 「国内業務部門」は、当社の円建取引及び国内連結子会社の円建取引であります。「国際業務部門」は、連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

 

(4) 国内業務部門・国際業務部門別特定取引の状況

① 特定取引収益・費用の内訳

特定取引収益は、前年比1千9百万円減少して1億8百万円となりました。

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

特定取引収益

前連結会計年度

65

62

127

当連結会計年度

29

78

108

うち商品有価証券収益

前連結会計年度

65

62

127

当連結会計年度

29

78

108

うち特定金融派生商品
収益

前連結会計年度

当連結会計年度

うちその他の特定取引
収益

前連結会計年度

当連結会計年度

特定取引費用

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(注) 1 「国内業務部門」は、国内連結子会社の円建取引であります。「国際業務部門」は、連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

2 内訳科目は、それぞれ収益と費用で相殺し、収益が上回った場合には収益欄に、費用が上回った場合には費用欄に、上回った純額を計上しております。

 

 

② 特定取引資産・負債の内訳(末残)

特定取引資産は、前年比1億2千3百万円減少して17億1百万円となりました。

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

特定取引資産

前連結会計年度

1,824

1,824

当連結会計年度

1,701

1,701

うち商品有価証券

前連結会計年度

1,824

1,824

当連結会計年度

1,701

1,701

うち商品有価証券
派生商品

前連結会計年度

当連結会計年度

うちその他の特定
取引資産

前連結会計年度

当連結会計年度

特定取引負債

前連結会計年度

0

0

当連結会計年度

0

0

うち商品有価証券
派生商品

前連結会計年度

0

0

当連結会計年度

0

0

 

(注) 「国内業務部門」は、国内連結子会社の円建取引であります。「国際業務部門」は、連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

 

(5) 国内業務部門・国際業務部門別預金残高の状況

○ 預金の種類別残高(末残)

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

預金合計

前連結会計年度

12,468,210

151,605

12,619,816

当連結会計年度

13,047,442

160,233

13,207,675

うち流動性預金

前連結会計年度

7,550,849

7,550,849

当連結会計年度

8,112,936

8,112,936

うち定期性預金

前連結会計年度

4,703,474

4,703,474

当連結会計年度

4,711,407

4,711,407

うちその他

前連結会計年度

213,885

151,605

365,491

当連結会計年度

223,098

160,233

383,331

譲渡性預金

前連結会計年度

362,953

362,953

当連結会計年度

372,769

372,769

総合計

前連結会計年度

12,831,164

151,605

12,982,770

当連結会計年度

13,420,211

160,233

13,580,444

 

(注) 1 流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金

2 定期性預金=定期預金+定期積金

3 「国内業務部門」は、国内連結子会社の円建取引であります。「国際業務部門」は、連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

 

 

(6) 国内・海外別貸出金残高の状況

① 業種別貸出状況(末残・構成比)

業種別

前連結会計年度

当連結会計年度

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

国内
(除く特別国際金融取引勘定分)

10,706,710

100.00

11,428,299

100.00

製造業

702,453

6.56

679,550

5.95

農業,林業

22,715

0.21

24,380

0.21

漁業

21,095

0.20

20,487

0.18

鉱業,採石業,砂利採取業

18,549

0.17

20,065

0.18

建設業

287,751

2.69

282,997

2.48

電気・ガス・熱供給・水道業

210,810

1.97

239,754

2.10

情報通信業

66,642

0.62

72,539

0.63

運輸業,郵便業

553,863

5.17

565,105

4.94

卸売業,小売業

1,081,195

10.10

1,037,115

9.08

金融業,保険業

344,411

3.22

396,635

3.47

不動産業,物品賃貸業

2,116,165

19.76

2,312,163

20.23

その他各種サービス業

1,087,551

10.16

1,122,699

9.82

地方公共団体

1,162,483

10.86

1,545,196

13.52

その他

3,031,021

28.31

3,109,608

27.21

海外
(特別国際金融取引勘定分)

政府等

合計

10,706,710

11,428,299

 

(注) 「国内」とは、国内連結子会社(特別国際金融取引勘定分を除く)であります。「海外」とは、特別国際金融取引勘定分であります。

 

② 外国政府等向け債権残高(国別)

「外国政府等」とは、外国政府、中央銀行、政府関係機関又は国営企業であり、日本公認会計士協会銀行等監査特別委員会報告第4号に規定する特定海外債権引当勘定を計上している国の外国政府等の債権残高を掲げることとしております。ただし、前連結会計年度及び当連結会計年度の外国政府等向け債権残高は該当ありません。

 

(7) 国内業務部門・国際業務部門別有価証券の状況

○ 有価証券残高(末残)

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

国債

前連結会計年度

2,293,315

2,293,315

当連結会計年度

2,170,675

2,170,675

地方債

前連結会計年度

62,345

62,345

当連結会計年度

79,388

79,388

社債

前連結会計年度

643,432

643,432

当連結会計年度

665,088

665,088

株式

前連結会計年度

141,243

141,243

当連結会計年度

156,415

156,415

その他の証券

前連結会計年度

36,256

269,384

305,640

当連結会計年度

92,051

299,980

392,031

合計

前連結会計年度

3,176,593

269,384

3,445,978

当連結会計年度

3,163,618

299,980

3,463,599

 

(注) 1 「国内業務部門」は、当社の円建取引及び国内連結子会社の円建取引であります。「国際業務部門」は、連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

2 「その他の証券」には、外国債券を含んでおります。

 

(自己資本比率の状況)

(参考)

自己資本比率は、銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第20号)に定められた算式に基づき、連結ベースについて算出しております。

なお、当社は、国内基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては基礎的内部格付手法を採用しております。また、オペレーショナル・リスク相当額に係る額の算出は、粗利益配分手法を採用しております。

 

連結自己資本比率(国内基準)

(単位:億円、%)

 

平成29年3月31日

1.連結自己資本比率(2/3)

8.80

2.連結における自己資本の額

5,971

3.リスク・アセットの額

67,833

4.連結総所要自己資本額(3×8%)

5,426

 

 

 

(資産の査定)

(参考)

資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(平成10年法律第132号)第6条に基づき、株式会社福岡銀行、株式会社熊本銀行及び株式会社親和銀行の貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(昭和23年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返の各勘定に計上されるもの並びに貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。

 

1 破産更生債権及びこれらに準ずる債権

破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。

 

2 危険債権

危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。

 

3 要管理債権

要管理債権とは、3ヵ月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。

 

4 正常債権

正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。

 

資産の査定の額

 

株式会社福岡銀行

株式会社熊本銀行

株式会社親和銀行

債権の区分

平成28年
3月31日

平成29年
3月31日

平成28年
3月31日

平成29年
3月31日

平成28年
3月31日

平成29年
3月31日

金額(億円)

金額(億円)

金額(億円)

金額(億円)

金額(億円)

金額(億円)

破産更生債権及びこれらに準ずる債権

113

115

22

40

30

29

危険債権

1,028

1,089

207

211

309

279

要管理債権

540

389

71

86

54

63

正常債権

81,532

88,131

10,771

11,253

14,364

14,557

 

(注) 単位未満は四捨五入しております。

 

2 【生産、受注及び販売の状況】

「生産、受注及び販売の状況」は、銀行持株会社における業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載しておりません。

 

3 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営の基本方針

①グループ経営理念

ふくおかフィナンシャルグループは、福岡銀行、熊本銀行、親和銀行をグループ傘下に持つ広域展開型地域金融グループとして、営業基盤である九州を中心に、稠密な営業ネットワークを活かし、高度かつ多様な金融商品・サービスを展開しております。

当社グループ(以下「FFG」といいます。)は、以下の経営理念を基本として、金融サービスの向上を通じて地域社会に対してより多くの貢献を果たすとともに、企業価値の持続的成長の実現を目指してまいります。

 

ふくおかフィナンシャルグループ経営理念

ふくおかフィナンシャルグループは、

高い感受性と失敗を恐れない行動力を持ち、

未来志向で高品質を追求し、

人々の最良な選択を後押しする、

すべてのステークホルダーに対し、価値創造を提供する金融グループを目指します。

 

 

②グループブランド

FFG各社は、グループ経営理念を共通の価値観として行動し、お客さま、地域社会、株主の皆さま、そして従業員にとって真に価値ある存在であり続けるための約束として、『コアバリュー』を表明し、ブランドスローガン『あなたのいちばんに。』を展開してまいります。

 

□ ブランドスローガン

あなたのいちばんに。

 

□ コアバリュー (ブランドスローガンに込められたお客さまへの約束)

・ いちばん身近な銀行

お客さまの声に親身に心から耳を傾け、対話し、共に歩みます。

 

・ いちばん頼れる銀行

豊富な知識と情報を活かし、お客さま一人ひとりに最も適したサービスを提供します。

 

・ いちばん先を行く銀行

金融サービスのプロ集団として、すべての人の期待を超える提案を続けます。

 

 

 

(2) 中長期的な会社の経営戦略

FFGでは、平成28年度より『第5次中期経営計画~「ザ・ベスト リージョナルバンク」を目指して~』(平成28年4月~平成31年3月)をスタートさせ、各種施策に取り組んでおります。

本計画では、基本方針に『「地域経済発展への貢献」と「FFG企業価値の向上」との好循環サイクルの実現』を掲げ、ビジネスモデル、人財力、グループ総合力、ブランド力の4つの“進化”を基本戦略として、これらに基づいた各種戦略・施策に取り組んでまいります。

 

(イ) ビジネスモデルの進化

法人・個人全てのお客さまを対象とした総合営業を、より専門的に地元九州全域で展開し、お客さまの顕在・潜在のニーズを踏まえた商品・サービスを、最適なチャネルを通して最適なタイミングで提供いたします。FFG独自の総合営業型ビジネスモデルを確立し、総合営業を通じて事業性評価の取組みを展開していくとともに、お客さまのあらゆるニーズを取り込み、営業基盤の拡大と収益力の強化を図ります。

総合営業型ビジネスモデルの確立に向けて、顧客接点やマーケティングの高度化を実現するために、先進的な情報通信技術を取り込み、ビジネスモデルを進化させながら、広域ネットワークやグループ総合力を活かして地域経済の活性化・発展に貢献してまいります。

 

(ロ) 人財力の強化

「あなたのいちばんに。」を実践する総合営業人財の育成・レベルアップに取り組むとともに、FFGの高度な取組みを支える専門人財への投資を積極的に行います。

また、女性の活躍推進をはじめとするダイバーシティへの積極的な対応や働き方改革による生産性の向上に取り組み、グループの人財が能力を最大限に発揮できる環境を整え、FFGが目指す成長戦略の実現に必要な人財力の強化を図ります。

 

(ハ) グループ総合力の発揮

FFGの基本的な経営スタイルである「シングルプラットフォーム・マルチブランド」を各部門で徹底的に追求しながら、グループ一体となって生産性の向上や収益構造改革、グループ金融機能強化等の組織力の向上を図り、高いグループ総合力を活用してお客さまや地域社会へ高品質な金融サービスを提供してまいります。

 

(ニ) 強固なブランド力の構築

ブランドスローガンである「あなたのいちばんに。」を本計画の機軸に据えて全ての企業活動を展開し、グループのブランドマネジメントを強化することで、FFGに対する認知度と想起度の向上を図り、強固なブランド力を構築します。

地域金融グループとしての役割・特性を活かし、金融サービスを通じた貢献はもちろんのこと、様々な社会貢献を通じたCSRにも積極的に取り組み、お客さまや地域社会の皆さまに「あなたのいちばんに。」を感じていただけるようコミュニケーション力を強化してまいります。

 

FFGは、以上の取組みを通じて、内外の経営環境の変化を先取りしながらたゆまぬ進化を続け、地域経済発展への貢献と企業価値の向上との好循環サイクルを生み出し、地域と共に成長を続けるよう取り組んでまいります。

 

 

(3) 目標とする経営指標

第5次中期経営計画において目標とする経営指標は、長期ビジョンである『持続的に高い競争力・成長力を実現する「ザ・ベスト リージョナルバンク」』を目指し、以下のとおりとしております。

 

目標とする経営指標

最終年度 目標数値

収益性指標

親会社株主に帰属する当期純利益

540億円

ROE

7%以上

成長性指標

総貸出金平残(3行合算)

11.5兆円

総資金平残(3行合算)

13.9兆円

個人預り資産残高(3行+ふくおか証券合算)

2兆円

健全性指標

自己資本比率

9%程度

効率性指標

OHR(連結)

60%程度

 

 

(4) 会社の対処すべき課題

平成29年度の我が国経済は、雇用・所得環境の着実な改善や高水準の企業収益により企業や家計の支出拡大が継続し、緩やかな拡大に向かうことが期待されます。

地域金融機関を取り巻く経営環境は、人口減少・少子高齢化の進展、低金利環境の長期化、銀行業務への異業種参入など厳しさを増す一方、ICTの進展がもたらす産業構造の変動などにより、急速に変化しています。

このように急速に変化が進む経営環境において、地域金融機関の最大の使命である「地域経済の活性化・発展への貢献」をこれまで以上に果たしていくためには、様々な経営環境の変化を先取りしながら即応していくこと、すなわち、絶えず“進化”を続けていくことが不可欠です。FFGは、次の10年間を新たな「進化のステージ」と位置づけ、これまで築いてきた経営基盤・営業基盤を礎として、現在の延長線上だけではない非連続で新しい取組みにも積極的にチャレンジし、FFGのビジネスモデルを進化させてまいります。

 

4 【事業等のリスク】

当社及び当社グループの事業その他に関するリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。各項目に掲げられたリスクは、それぞれが独立するものではなく、ある項目のリスクの発生が関連する他の項目のリスクに結びつき、リスクが増大する可能性があることについてもご留意ください。

なお、本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は、別段の記載のない限り、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。

 

1 当社グループの経営統合に関するリスク(期待した統合効果を十分に発揮できない可能性)

当社グループは、平成19年4月の当社設立(福岡銀行と熊本ファミリー銀行(現 熊本銀行)の経営統合)及び平成19年10月の親和銀行完全子会社化以降、質の高い金融サービスを提供する広域展開型地域金融グループを目指して、事務やIT基盤の共通化等、統合効果を最大限に発揮するために最善の努力をいたしております。
 しかしながら、業務面での協調体制強化や営業戦略の不奏功、顧客との関係悪化、対外的信用力の低下、想定外の追加費用の発生等により、当初期待した統合効果を十分に発揮できず、結果として当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

2 信用リスク(不良債権問題)

貸出先の財務状況悪化等に起因する信用リスクは、当社グループの銀行子会社が保有する最大のリスクであり、この信用リスクによって生じる信用コスト(与信関連費用)が増加する要因として以下のものがあります。

 

(1) 不良債権の増加

当社グループの不良債権は、世界経済及び日本経済の動向、不動産価格及び株価の変動、貸出先の経営状況等によっては増加する可能性があります。その結果、現時点の想定を上回る信用コストが発生した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 貸倒引当金の積み増し

当社グループは、貸出先の財務状況、担保等による債権保全及び企業業績に潜在的に影響する経済要因等に基づいて、貸倒引当金を計上しております。貸出先の財務状況等が予想を超えて悪化した場合、現時点で見積もり計上した貸倒引当金が不十分となる可能性があります。また、地価下落等に伴い担保価値が低下し債権保全が不十分となった場合、貸倒引当金の積み増しが必要となる可能性があります。このような場合、信用コストが増加し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) 特定業種の環境悪化

当社グループの貸出先の中には、世界経済及び日本経済の動向及び特定の業種における経営環境の変化等により、当該業種に属する企業の信用状態の悪化、担保・保証等の価値下落等が生じる可能性があります。
 このような場合、当社グループのこれら特定業種における不良債権残高及び信用コストが増加し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

(4) 貸出先への対応

当社グループは、貸出先のデフォルト(債務不履行等)に際して、法的整理によらず私的整理により再建することに経済合理性が認められると判断し、これらの貸出先に対して債権放棄又は追加融資を行って支援を継続することもあり得ます。支援継続に伴う損失額が貸倒引当金計上時点の損失見積額と乖離した場合、信用コストが増加し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
 また、このような貸出先に対しては、再建計画の正確性や実行可能性を十分に検証した上で支援継続を決定いたしますが、その再建が必ず奏功するという保証はありません。再建が奏功しない場合、これらの貸出先の倒産が新たに発生する可能性があります。その結果、信用コストが増加し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(5) 権利行使の困難性

当社グループは、不動産市場における流動性の欠如又は価格の下落、有価証券価格の下落等の事情により、デフォルト状態にある貸出先に対して担保権を設定した不動産及び有価証券を処分することができない可能性があります。

 

このような場合、債権保全を厳格に見積もることによる貸倒引当金の積み増しや、バルクセールによるオフバランス化を進めることもあり得ます。その結果、信用コストが増加し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

3 自己資本比率

当社グループは、連結自己資本比率を平成18年金融庁告示第20号に定められる国内基準(4%)以上に維持する必要があります。また、当社の銀行子会社である福岡銀行、熊本銀行及び親和銀行は、連結自己資本比率及び単体自己資本比率を平成18年金融庁告示第19号に定められる国内基準(4%)以上に維持する必要があります。

当社グループ又は銀行子会社の自己資本比率が、求められる水準を下回った場合、金融庁長官から業務の全部又は一部の停止命令等を含む様々な命令を受けることとなります。

当社グループ又は銀行子会社の自己資本比率の低下に影響を与える主な要因として以下のものがあります。

 

(1) 不良債権処理に伴う信用コストの増加

不良債権の発生や処分に伴い発生する信用コストの増加は、当社グループの業績に悪影響を及ぼし、自己資本比率の低下につながる可能性があります。

 

(2) 繰延税金資産

現時点における会計基準に基づき、一定の条件の下で、将来における税負担額の軽減効果として繰延税金資産を貸借対照表に計上することが認められております。繰延税金資産の計算は、将来の課税所得に関するものを含めた様々な予測・仮定に基づいており、実際の結果がかかる予測・仮定とは異なる可能性があります。その結果、当社又は連結子会社が繰延税金資産の一部又は全部の回収ができないと判断された場合、当社グループの繰延税金資産は減額され、当社グループの業績に悪影響を及ぼし、自己資本比率の低下につながる可能性があります。

 

(3) その他

その他自己資本比率に影響を及ぼす要因として以下のものがあります。

・有価証券の時価の下落に伴う減損処理の増加

・貸出金等リスクアセットポートフォリオの変動

・自己資本比率の基準及び算定方法の変更

・本項記載のその他不利益項目の発生

 

4 業務に伴うリスク

(1) 市場リスク

当社グループの市場関連業務においては、様々な金融商品での運用を行っており、金利・為替・株式等の相場変動の影響を受けます。これらについては市場リスク量に対する評価・分析の検証及びモニタリング等を通して適時・適切にリスクをコントロールしていますが、金利・為替・株式等の市場のリスク・ファクターが大幅に変動した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 流動性リスク

流動性リスクは、運用と調達の期間のミスマッチや予期せぬ資金の流出により、必要な資金確保が困難になる、又は通常よりも著しく高い金利での調達を余儀なくされることにより損失を被るリスク(資金繰りリスク)及び市場の混乱等により市場において取引ができなかったり、通常よりも著しく不利な価格での取引を余儀なくされることにより損失を被るリスク(市場流動性リスク)です。

外部の格付機関が当社や銀行子会社の格付けを引き下げたり市場環境が悪化したりすると、これらのリスクが顕在化するおそれがあり、この場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) システムリスク

当社グループは、銀行子会社における営業店、ATM及び他行とを結ぶオンラインシステムや顧客情報を蓄積している情報システムを保有しております。当社グループでは、コンピューターシステムの停止や誤作動又は不正利用、外部からのサイバー攻撃等のシステムリスクに対してシステムの安全稼働やセキュリティ対策に万全を期すほか、セキュリティポリシーに則った厳格な情報管理を行うなど運用面での対策を実施しております。しかしながら、これらの対策にもかかわらず、重大なシステム障害が発生した場合、あるいは、サイバー攻撃によるシステムの停止等が発生した場合、決済業務に支障をきたす等当社グループの事業に重大な影響を及ぼす可能性があります。その結果、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(4) 事務リスク

当社グループでは、事務規程等に則った正確な事務処理を励行することを徹底し、事務事故の未然防止を図るため事務管理体制の強化に努めております。しかしながら、これらの対策にもかかわらず、重大な事務リスクが顕在化した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(5) 情報漏洩等のリスク

当社グループでは、膨大な顧客情報を保有しており、情報管理に関する規程及び体制の整備や従業員教育の徹底により、情報資産の厳正な管理に努めております。しかしながら、今後、不適切な管理、あるいは、外部からのサイバー攻撃等により顧客情報や経営情報等の漏洩、紛失、改ざん、不正利用等が発生し、損害賠償等に伴う直接的な損失や、当社グループの信用低下等が生じた場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(6) 有形資産リスク

当社グループが所有及び賃借中の土地、建物、車両等の有形資産について、自然災害、犯罪行為、資産管理上の瑕疵等の結果、毀損、焼失あるいは劣化することにより業務の運営に支障をきたす可能性があります。また、固定資産の減損会計適用に伴い、評価額が低下した場合等には損失が発生する可能性があります。これら有形資産に係るリスクが顕在化した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(7) 労務リスク

当社グループでは、コンプライアンス(法令等遵守)を経営の最重要課題のひとつと位置付け、コンプライアンス態勢の充実と強化に取り組んでおりますが、今後、役職員による不法行為に起因し多大な損失が発生したり、当社グループの使用者責任が問われ信用低下等が生じた場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。また、労務管理面及び安全衛生環境面での問題等に起因して損失が発生した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(8) 法務リスク

当社グループは、事業活動を行う上で、会社法、金融商品取引法、銀行法等の法令諸規制を受けるほか、各種取引上の契約を締結しております。当社グループは、これら法令諸規制や契約内容が遵守されるよう法務リスク管理等を行っておりますが、法令解釈の相違、法令手続きの不備、法令違反行為等により法令諸規制や契約内容を遵守できなかった場合、罰則適用や損害賠償等に伴う損失が発生し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(9) 内部統制の構築等に係るリスク

当社は、金融商品取引法に基づき、連結ベースの財務報告に係る内部統制が有効に機能しているか否かを評価し、その結果を内部統制報告書において開示しております。

当社グループは、適正な内部統制の構築、維持、運営に努めておりますが、予期しない問題が発生した場合等において、財務報告に係る内部統制の評価手続きの一部を実施できないことや、内部統制の重要な欠陥が存在すること等を余儀なく報告する可能性もあります。そのような場合、当社グループの業績及び財務状況並びに当社の株価に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(10) 業務範囲拡大に伴うリスク

当社グループは、法令等の規制緩和に伴う業務範囲の拡大等を前提とした多様な営業戦略を実施しております。当該業務の拡大が予想通りに進展せず想定した結果を得られない場合、営業戦略が奏功しないことにより、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(11) 競争

当社グループが主要な営業基盤とする福岡県、熊本県及び長崎県をはじめ営業戦略の上で広域展開を図る九州地区は、今後、他金融機関の進出や業務拡大に加え、地元金融機関同士の再編も予想されます。
 当社グループがこのような事業環境において競争優位を得られない場合、当初計画している貸出金の増強や手数料収益の増加が図れないこと等、営業戦略が奏功しないことにより、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 

5 その他

(1) 持株会社のリスク

持株会社である当社は、その収入の大部分を当社が直接保有している銀行子会社から受領する配当金に依存しております。一定の状況下では、銀行法及び会社法その他法令上の規制又は契約上の制限等により、当該銀行子会社が当社に支払う配当金が制限される可能性があります。また、銀行子会社が十分な利益を計上することができず、当社に対して配当を支払えない状況が生じた場合、当社株主への配当の支払が不可能となる可能性があります。

 

(2) 業績予想及び配当予想の修正

当社が上場する金融商品取引所の規則に基づいて公表する業績予想及び配当予想は、公表時点における入手可能な情報に基づき判断したものであります。従って、外部経済環境が変化した場合や予想の前提となった経営環境に関する条件等に変化があった場合、同規則に基づいて、業績予想及び配当予想を修正する可能性があります。

 

(3) 各種規制の変更リスク

銀行持株会社及び銀行子会社は、事業運営上の様々な公的規制や金融システム秩序維持のための諸規制・政策のもとで業務を遂行しております。仮に一金融機関の経営破綻であっても連鎖反応により金融システム全体に重大な影響が及ぶおそれがある場合、これらの諸規制・政策が変更される可能性があります。現時点でその影響を予測することは困難ですが、コストの増加につながる場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) 地域経済の動向に影響を受けるリスク

当社グループは、福岡県、熊本県及び長崎県を中心とした九州地区を営業基盤としていることから、地域経済が悪化した場合は、業容の拡大が図れないほか、信用リスクが増加するなどして当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(5) 他金融機関等との提携等に関するリスク

当社グループは、経営環境の変化を踏まえ、高い企業価値を実現するための経営戦略を立案・策定し、他金融機関等との提携・協力関係を構築しております。しかしながら、金融機関を取り巻く経済・経営環境に関する前提条件が予想を超えて変動する等により、これら提携等が予定したとおりに完了しない可能性があります。また、新たな提携等が実現したとしても、当該提携等が当初想定したとおりの効果を生まない可能性もあります。

 

(6) 退職給付債務

当社グループの退職給付費用及び債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件に基づき算出されております。これらの前提条件が変更された場合、又は実際の年金資産の時価が下落した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(7) 会計制度変更に伴うリスク

国際会計基準の適用等、会計制度の変更はコストの増加につながる可能性があります。現時点で将来の会計制度変更について、その影響を予測することは困難ですが、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(8) 風評リスク

当社グループや金融業界に対するネガティブな報道や風説・風評の流布が発生した場合、それが事実であるか否かにかかわらず、当社グループの業績及び財務状況並びに当社の株価に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(9) 外的要因により業務継続に支障をきたすリスク

当社グループの本部・営業店及び事務センター・システムセンター等の被災、停電、コンピューターウィルス、第三者の役務提供の欠陥等による大規模なシステム障害の発生、テロ、新型インフルエンザ等感染症の世界的流行等の外的要因により、当社グループにおける業務の全部又は一部の継続に支障をきたし、当社グループの事業に重大な影響を及ぼす可能性があります。その結果、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 

5 【経営上の重要な契約等】

当社は、平成28年2月26日に株式会社十八銀行(以下、「十八銀行」といいます。当社と十八銀行を併せ、以下、「両社」といいます。)と経営統合(以下、「本件経営統合」といいます。)に向けた協議・検討を進めていくことに基本合意いたしました。両社は、九州・長崎の持つポテンシャル(魅力)を最大限に引き出すには、九州経済一体化の更なる進展が重要であり、そのためには、より強固な経営基盤の確立と広域かつきめ細かなネットワークの構築が必要であるという共通認識の下、地域と共に発展できる新たな地域金融グループの実現を目指すことに合意したものであります。また、それぞれの経営・事業ノウハウを相互に有効に活用することが、地域金融システムの維持・安定と地域経済の発展に貢献することにつながり、九州を地盤とする確固たる金融グループを形成することが、お客さまにより高品質なサービスを提供する源泉となり、企業価値の向上にも資するものと考えております。

本件経営統合は、公正取引委員会における企業結合審査の完了が前提となっておりますが、当該審査が完了していないことから、平成29年1月20日、本件経営統合のスケジュールを以下のとおり延期することを決定いたしました。

両社は、引き続き本件経営統合の早期実現に取り組んでまいります。

 

本件経営統合のスケジュール

 

変更前

変更後

株式交換効力発生日

平成29年4月1日(予定)

平成29年10月1日(予定)

十八銀行と親和銀行の合併

平成30年4月(予定)

平成30年10月(予定)

 

 

6 【研究開発活動】

該当事項はありません。

 

 

7 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態

①預金等(譲渡性預金を含む)

 預金等は、前年比5,976億円増加し、13兆5,804億円となりました。

②貸出金

 貸出金は、法人・個人ともに順調に増加した結果、前年比7,215億円増加し、11兆4,282億円となりました。

③有価証券

 有価証券は、前年比176億円増加し、3兆4,635億円となりました。

④自己資本比率(国内基準)

 基礎的内部格付手法による連結自己資本比率(国内基準)は、前年比0.05%上昇し、8.80%となりました。

 

(2) 経営成績

(損益状況)

 連結経常収益は、貸出金利回りの低下、貸倒引当金戻入益の減少等により、前年比9億4千万円減少し、2,357億6千7百万円となりました。

 連結経常利益は、のれんの一時償却を主因に、前年比1,058億6千7百万円減少し、344億4千1百万円の経常損失となりました。のれんの一時償却は、熊本銀行及び親和銀行の株式価値の再評価を行った結果、当社の個別決算において両行株式の減損が生じたため、連結決算上、のれんの未償却分の全額(948億円)を償却したものです。

 その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前年比990億1千8百万円減少し、543億円の当期純損失となりました。のれんの一時償却を除けば、前年に引き続き400億円を超える水準を確保しており、概ね計画どおりの推移となりました。

 

(のれんの一時償却)

 当社が保有する連結子会社のうち熊本銀行及び親和銀行(以下、「両行」といいます。)の株式について経営統合時には想定されなかった経営環境の著しい変化、とりわけマイナス金利の影響などを踏まえ、株式価値の再評価を行った結果、子会社株式評価損を計上いたしました。

 これにより、連結貸借対照表に計上されていた両行に係るのれん未償却の全額について一時償却を行い、のれんの償却額として948億円を計上いたしました。こののれんは両行経営統合時、合計で1,834億円を計上し、20年間で毎年92億円の均等償却を行う予定であったものです。経営統合後10年を経過し、平成29年3月末に948億円ののれんが残っておりましたが、上記の理由により、向後10年間の均等償却分を前倒しで一括償却いたしました。次年度以降は年間△92億円の償却負担がなくなるため、収益性・資本効率性が向上いたします。

 また、のれんは自己資本比率の算定上、元々控除されていたため、本件による自己資本への影響はなく、健全性には何ら影響はございません。なお、本件は一過性の会計処理による赤字であり、本件を除くと本業は堅調に推移しております。

 

(3) キャッシュ・フロー

 「第2 事業の状況」中の「1 業績等の概要」に記載しております。