第2【事業の状況】

1【業績等の概要】

・業績

 当連結会計年度における経済環境は、国内では、消費増税を背景とした景気減速により年度前半の実質GDPは2四半期連続のマイナス成長となりましたが、年度後半では10月に決定された日銀の追加金融緩和策の効果や、年度末にかけての円安・原油安を背景とした輸出や生産の持ち直し等による、企業業績の改善の兆しが見られました。

 米国においては、雇用情勢が改善し緩やかな景気回復が続きましたが、物価水準はFRB(連邦準備制度理事会)が目標とする2%に届かない状況が続きました。欧州では、景況感の悪化が鮮明となる中、1月にECB(欧州中央銀行)がユーロ圏国債買入を中心とした大規模な量的緩和策の導入を決定しました。

 金融市場を概観すると、国内短期金利は引き続き年度を通じて無短保コールレート(オーバーナイト物)が0.1%を下回る低水準で推移しました。10年国債金利は年明け以降乱高下する局面もありましたが、4月初旬の0.6%台から0.3%台まで低下しました。日銀による追加緩和以降、日経平均株価は上昇基調を維持し19,000円台を回復、また円相場は円安・ドル高が進行し、120円近辺で年度末を迎えました。

 米国ではFRBによる利上げは緩やかなペースになるとの見通しから、10年国債金利は4月初旬の2.7%台から1.9%台まで低下しました。株式市場はNYダウ平均が18,000ドル台を回復し、史上最高値を更新する動きとなりました。欧州ではECBが金融緩和を進める中、年度を通し金利低下基調が継続しました。

 当行は平成25年2月27日に公表したビジネスモデルにおいて、「4つの柱」として掲げました「シニア層のお客さまにフォーカスしたリテールバンキング」、「中堅中小企業のお客さまをはじめとする企業のお客さまへの取組み」、「地域金融機関との協働」及び「スペシャルティファイナンスへの取組み」に注力し、事業基盤の拡大に積極的に取り組んでまいりました。

 併せて、従来より公的資金の返済を経営の優先課題と認識し、経営の健全性と持続的な企業価値の維持・向上に努めてまいりました。平成24年8月27日には「あおぞら銀行 資本再構成プラン」を公表し、公的資金の10年分割返済スキームによる返済を開始するとともに、株主還元の強化に努めてまいりました。

 こうした取組みを踏まえ、近時の堅調な業績ならびに株価推移もあり、公的資金の早期一括返済の条件が整ったことから、関係当局のご承認を条件に、約205億円の次回分割返済(特別優先配当支払)実施後、平成27年6月29日に、優先株式を取得することにより残る公的資金約1,434億円を前倒しで一括返済することを、平成27年5月15日開催の取締役会において機関決定いたしました。

また、公的資金完済後の当行の中期的な方向性を示すことを目的として、①あおぞら銀行の目指す姿、②公的資金完済後の財務目標、③新たな資本政策、を以下のとおり策定し公表しております。

①あおぞら銀行の目指す姿(経営方針、経営戦略等)

経営方針

当行は、お客さまに対するユニークで専門性の高い金融サービスのご提供を通じて、社会全体から高い評価が得られるよう役職員一同が全力で邁進してまいります。同時に、公的資金によって再生を果たした銀行として、二度と信用不安を惹起させないリスク管理態勢の構築と健全性の維持に努めてまいります。

これらの取り組みにより、将来の成長に対する株主からの負託に応える、当行企業価値の向上に結びつく「好循環」の実現を目指してまいります。

 

中長期的な経営戦略

当行の目指す姿は、“進化する「頼れる、もうひとつのパートナーバンク」”です。当行のユニークで専門性の高い金融サービスに磨きをかけ、従来からのビジネスモデルを進化させた「6つの柱」に注力することにより、お客さまから真に信頼される「頼れる、もうひとつのパートナーバンク」のプレゼンスを確立してまいります

具体的には、公的資金によるご支援をいただいて維持することのできた当行設立以来の特色を活かし、「6つの柱」の業務分野に注力することにより、事業基盤の拡充に取り組んでまいります。また、経営資源の有効活用を図る選択と集中を継続し、各注力分野における専門性を高めることにより、当行のユニークで専門性のあるビジネスモデルを強化してまいります。

当行の掲げる「6つの柱」とは次の通りです。

1.シニア層のお客さまにスーパーフォーカスしたリテールバンキング

2.中堅中小企業をはじめとするお客さまに対する課題解決型営業

3.地域金融機関パートナーシップの深化

4.スペシャルティファイナンスの進化

5.国際業務の持続的成長

6.グローバル分散投資の追求とリスクコンサルティングの推進

 

②公的資金完済後の財務目標

収益水準

ビジネスモデルの推進により、持続的なトップライン業務粗利益の成長を図るとともに、税負担が通常の水準となる平成29年度以降においても、当期純利益は400億円以上の水準を安定的に達成することを目指します。

収益目標

平成26年度

(実績)

平成29年度

(中期目標)

業務粗利益

928億円

1,000億円強

当期純利益

437億円

最低400億円

主要業績評価指標(Key Performance Indicators:KPI)目標

公的資金完済後においても、当行の強みである効率性を維持しつつ、安定的・持続的な成長を実現するため、以下の業績評価指標(KPI)目標を設定し、引き続き規律ある経営を行ってまいります。ROEにつきましては中期的には9%以上を目標としておりますが、長期的には10%を目指したいと考えております。

主要業績評価指標(KPI)

平成26年度

(実績)

平成27年度~平成29年度

(中期目標)

資金粗利鞘

1.21%

1.20%

非資金利益率

46%

40%~50%

経費率(OHR)

43.3%

45%以下

与信コスト比率

-(*)

0.10%~0.20%

ROE

8.1%

9%以上

ROA

0.9%

0.8%

(*)平成26年度の与信関連費用が利益となっているため、記載しておりません。

③新たな資本政策

1.自己資本比率

 健全性を維持しつつ上記目標を達成するための必要自己資本水準として、自己資本比率(Basel3、国内基準)目標を最低10%と設定し、資本の効率的な活用に努めてまいります。公的資金の一括返済直後の自己資本比率は10.6%、普通株式等Tier1比率(CET1比率)は9.8%と見込まれます。なお、グローバルな自己資本規制強化の方向性等を踏まえ、自己資本の更なる充実を図ってまいります。

 

2.株主還元策

 当行は、業績に応じた配当支払いにて株主還元を実施することを原則といたします。

普通株式配当性向は、従来、連結当期純利益の40%と設定しておりましたが、公的資金完済後は、連結当期純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)の50%を基本方針とし、引き続き四半期ベースの配当支払いを実施いたします。

 

3.自己株式の消却

当行は約484百万株(発行済株式数の29%、簿価約1,000億円)の自己株式を保有しております。将来のストックオプションによる使用に備え、発行済株式数の1%に相当する16.5百万株を継続保有し、残り467.3百万株については公的資金完済と同時に消却します。これによる自己資本比率への影響はございません。

 当期の当行グループの財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 まず、当期末の連結総資産は4兆9,245億円(前期末比1,190億円、2.5%増)となりました。貸出金は、2兆7,758億円(同1,323億円、5.0%増)となりました。適切なリスク・リターンを重視した運営を継続する中、国内向け貸出が前期末比818億円減少する一方、海外向け貸出は2,141億円増加しております。有価証券は9,841億円(同1,846億円、15.8%減)となりました。

 負債合計は4兆3,571億円(前期末比677億円、1.6%増)となりました。預金・譲渡性預金が合計で前期末比250億円減少する一方、債券が486億円増加しております。個人のお客さまからの調達は2兆597億円(同135億円、0.7%増)となり、コア調達(預金ならびに譲渡性預金、債券の合計)に占める比率は63.8%となっております。

 純資産は、資本再構成プランに基づく公的資金の分割返済(特別優先配当)を含む配当金支払い等により減少する一方、当期純利益の計上やその他有価証券評価差額金の改善等により、5,674億円(前期末比514億円、10.0%増)となりました。1株当たり純資産額は336円83銭(前期末は292円83銭)となっております。

 損益の状況につきましては、当連結会計年度は資金利益、非資金利益ともに前期実績を上回り、連結粗利益は928億円(前期比122億円15.2%増)、連結実質業務純益は527億円(同114億円27.6%増)となりました。当期純利益は437億円(前期比14億円、3.2%増)となりました。

 資金利益は500億円(前期比63億円、14.4%増)となりました。適切なバランスシート運営を継続したことから、資金運用利回りが前期比6bps上昇したことに加え、引き続き調達コストの削減に注力した結果、資金調達利回りが前期比6bps改善したことにより、資金粗利鞘は前期比12bps拡大し1.21%となっております。非資金利益は429億円(同59億円、16.1%増)となりました。手数料収益やデリバティブ関連商品販売に係る利益が伸長したことから、役務取引等利益が145億円(同20億円、16.2%増)、特定取引利益は125億円(同27億円、27.4%増)と、いずれも前期比増加しました。国債等債券損益は29億円の利益(同24億円増)、国債等債券損益を除くその他業務利益130億円(同12億円、8.5%減)となりました。

 経費は402億円(前期比8億円、2.1%増)となりました。引き続き効率的な運営に努める中、連結粗利益も伸長したことからOHRは43.3%となっております。

 以上の結果、連結実質業務純益は527億円(前期比114億円、27.6%増)となりました。

 与信関連費用は、債務者の状況が改善したことなどから個別貸倒引当金戻入益が発生したことや償却債権取立益等を計上したことにより、47億円の利益(前期は23億円の費用)となりました。なお、第4四半期(1-3月期)においては、将来の貸倒れリスクに備えた保守的な引当等の措置を行っております。

 経常利益は597億円(前期比75億円、14.3%増)となりました。第1四半期(4-6月期)において、過年度に処理した海外投資案件の最終処分により、従来連結純資産の為替換算調整勘定に計上されていた為替の含み損57億円を実現し、特別損失に計上しております。

 税金等調整前当期純利益は539億円(同18億円、3.4%増)となっております。

 法人税等の合計(法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の合計)は、102億円の費用(前期は98億円の費用)となりました。

 当期純利益は437億円(前期比14億円、3.2%増)となりました。また、1株当たり当期純利益金額は36円19銭(前期は34円87銭)となっております。

 当行グループは、業務別にビジネスグループを設置しており、「個人営業グループ」「法人営業グループ」「スペシャライズドバンキンググループ」「ファイナンシャルマーケッツグループ」の4つのビジネスグループを報告セグメントとしております。

 当期における報告セグメント毎のセグメント利益(連結粗利益-経費で算出)は、「個人営業グループ」が64億円の利益(前期は66億円の利益)、「法人営業グループ」が114億円の利益(同67億円の利益)、「スペシャライズドバンキンググループ」が217億円の利益(同231億円の利益)、「ファイナンシャルマーケッツグループ」が130億円の利益(同46億円の利益)となりました。

 なお、平成26年4月1日付にて組織変更を行い、旧「法人・個人営業グループ」からビジネスバンキンググループを分割し、旧「事業法人営業グループ」と併せ、「法人営業グループ」を新設しました。一方、旧「法人・個人営業グループ」のうち、ビジネスバンキンググループを除くグループについては、「個人営業グループ」としました。

 また、平成26年7月1日付にて組織変更を行い、旧「スペシャルティファイナンスグループ」を「スペシャライズドバンキンググループ」に名称変更しております。 これらの変更にともない、報告セグメントを、従来の「法人・個人営業グループ」「事業法人営業グループ」「スペシャルティファイナンスグループ」「ファイナンシャルマーケッツグループ」の4区分から上記の4区分に変更しております。

 当期末の連結自己資本比率算定上の連結自己資本は、5,429億円となりました。また、連結ベースのリスクアセットは、3兆7,569億円となっております。

 以上の結果、連結自己資本比率(バーゼルⅢベース、国内基準)は14.45%となり、十分な水準を維持しております。

・キャッシュ・フロー

 営業活動によるキャッシュ・フローは、主に貸出金等が増加したことにより1,395億円の支出となり、前期比517億円減少しました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却・償還による収入が取得による支出を上回ったこと等により2,920億円の収入となり、前期比1,127億円増加しました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払等により391億円の支出となりましたが、前期比では126億円増加しております。以上の結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末の残高は、前年度末比1,134億円増加し、5,009億円となりました。

(注)「第2 事業の状況」の「1 業績等の概要」における財務数値の記載金額は、百万円単位未満は切り捨て、億円単位未満は四捨五入して表示しております。

(1)国内・海外別収支

 

 当連結会計年度は、「国内」においては、資金運用収支は484億82百万円、役務取引等収支は147億6百万円、特定取引収支は124億79百万円、その他業務収支は138億13百万円となりました。

 「海外」においては、資金運用収支15億18百万円、役務取引等収支は△49百万円、その他業務収支は13億円となりました。

 この結果、相殺消去後の合計は、資金運用収支は499億81百万円、役務取引等収支は145億47百万円、特定取引収支は124億79百万円、その他業務収支は158億26百万円となりました。

種類

期別

国内

海外

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

資金運用収支

前連結会計年度

48,819

6,689

11,828

43,679

当連結会計年度

48,482

1,518

20

49,981

うち資金運用収益

前連結会計年度

64,171

11,454

16,597

59,028

当連結会計年度

61,903

9,066

7,571

63,398

うち資金調達費用

前連結会計年度

15,351

4,765

4,768

15,348

当連結会計年度

13,421

7,547

7,551

13,417

役務取引等収支

前連結会計年度

12,249

420

156

12,513

当連結会計年度

14,706

△49

110

14,547

うち役務取引等収益

前連結会計年度

14,372

844

1,794

13,422

当連結会計年度

17,324

590

2,308

15,606

うち役務取引等費用

前連結会計年度

2,123

423

1,638

908

当連結会計年度

2,617

640

2,198

1,059

特定取引収支

前連結会計年度

9,794

9,794

当連結会計年度

12,479

12,479

うち特定取引収益

前連結会計年度

9,892

9,892

当連結会計年度

12,479

12,479

うち特定取引費用

前連結会計年度

97

97

当連結会計年度

その他業務収支

前連結会計年度

14,528

87

△0

14,616

当連結会計年度

13,813

1,300

△711

15,826

うちその他業務収益

前連結会計年度

27,218

6,358

8,904

24,673

当連結会計年度

26,989

2,599

3,017

26,571

うちその他業務費用

前連結会計年度

12,690

6,271

8,904

10,056

当連結会計年度

13,176

1,298

3,729

10,745

(注)1.「国内」とは、当行(海外店を除く)及び国内に本店を有する(連結)子会社(以下「国内(連結)子会社」という。)であります。

2.「海外」とは、当行の海外店及び海外に本店を有する(連結)子会社(以下「海外(連結)子会社」という。)であります。

3.「相殺消去額(△)」には、収益・費用の相殺消去額及びその他の連結調整の金額を含んでおります。

 

 (2)国内・海外別資金運用/調達の状況

 

 当連結会計年度は、「国内」においては、資金運用勘定平均残高は4兆1,225億円、利息は619億円、利回りは1.50%となり、資金調達勘定平均残高は3兆9,312億円、利息は134億円、利回りは0.34%となりました。

 「海外」においては、資金運用勘定平均残高は4,305億円、利息は91億円、利回りは2.10%となり、資金調達勘定平均残高は3,239億円、利息は75億円、利回りは2.33%となりました。

 この結果、相殺消去後の合計は、資金運用勘定平均残高は4兆727億円、利息は634億円、利回りは1.55%となり、資金調達勘定平均残高は3兆9,193億円、利息は134億円、利回りは0.34%となりました。

①国 内

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

4,008,452

64,171

1.60

当連結会計年度

4,122,455

61,903

1.50

うち預け金

前連結会計年度

41,371

66

0.16

当連結会計年度

42,165

59

0.14

うちコールローン
及び買入手形

前連結会計年度

44,314

57

0.12

当連結会計年度

21,501

31

0.14

うち債券貸借取引
支払保証金

前連結会計年度

15,204

8

0.05

当連結会計年度

45,625

15

0.03

うち有価証券

前連結会計年度

1,232,505

19,860

1.61

当連結会計年度

1,261,663

17,601

1.39

うち貸出金

前連結会計年度

2,610,725

41,841

1.60

当連結会計年度

2,682,650

41,526

1.54

資金調達勘定

前連結会計年度

3,802,549

15,343

0.40

当連結会計年度

3,931,159

13,410

0.34

うち預金

前連結会計年度

2,722,676

11,466

0.42

当連結会計年度

2,731,351

9,015

0.33

うち譲渡性預金

前連結会計年度

283,672

337

0.11

当連結会計年度

277,030

306

0.11

うち債券

前連結会計年度

166,442

570

0.34

当連結会計年度

216,055

562

0.26

うちコールマネー
及び売渡手形

前連結会計年度

152,235

297

0.19

当連結会計年度

177,909

417

0.23

うち売現先勘定

前連結会計年度

当連結会計年度

うち債券貸借取引
受入担保金

前連結会計年度

262,902

667

0.25

当連結会計年度

325,064

595

0.18

うち借用金

前連結会計年度

177,881

565

0.31

当連結会計年度

183,355

748

0.40

うち社債

前連結会計年度

当連結会計年度

(注)1.平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、銀行業以外の国内(連結)子会社については、四半期毎の残高に基づく平均残高を利用しております。

2.「国内」とは、当行(海外店を除く)及び国内(連結)子会社であります。

3.資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息を控除しております。

②海 外

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

307,527

11,454

3.72

当連結会計年度

430,499

9,066

2.10

うち預け金

前連結会計年度

14,668

2

0.01

当連結会計年度

13,229

1

0.00

うちコールローン
及び買入手形

前連結会計年度

当連結会計年度

うち債券貸借取引
支払保証金

前連結会計年度

当連結会計年度

うち有価証券

前連結会計年度

115,762

6,083

5.25

当連結会計年度

109,867

99

0.09

うち貸出金

前連結会計年度

177,096

5,363

3.02

当連結会計年度

307,403

8,965

2.91

資金調達勘定

前連結会計年度

212,229

4,765

2.24

当連結会計年度

323,912

7,547

2.33

うち預金

前連結会計年度

当連結会計年度

うち譲渡性預金

前連結会計年度

当連結会計年度

うち債券

前連結会計年度

当連結会計年度

うちコールマネー
及び売渡手形

前連結会計年度

当連結会計年度

うち売現先勘定

前連結会計年度

当連結会計年度

うち債券貸借取引
受入担保金

前連結会計年度

当連結会計年度

うち借用金

前連結会計年度

212,229

4,765

2.24

当連結会計年度

323,912

7,547

2.33

うち社債

前連結会計年度

当連結会計年度

(注)1.平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、海外(連結)子会社については、四半期毎の残高に基づく平均残高を利用しております。

2.「海外」とは、当行の海外店及び海外(連結)子会社であります。

3.資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息を控除しております。

③合 計

種類

期別

平均残高(百万円)

利息(百万円)

利回り

(%)

小計

相殺消去額

(△)

合計

小計

相殺消去額

(△)

合計

資金運用勘定

前連結会計年度

4,315,979

355,974

3,960,004

75,625

16,597

59,028

1.49

当連結会計年度

4,552,954

480,270

4,072,684

70,969

7,571

63,398

1.55

うち預け金

前連結会計年度

56,039

5,964

50,074

68

1

67

0.13

当連結会計年度

55,394

5,119

50,274

60

1

59

0.11

うちコールローン
及び買入手形

前連結会計年度

44,314

44,314

57

57

0.12

当連結会計年度

21,501

21,501

31

31

0.14

うち債券貸借取引
支払保証金

前連結会計年度

15,204

15,204

8

8

0.05

当連結会計年度

45,625

45,625

15

15

0.03

うち有価証券

前連結会計年度

1,348,267

155,533

1,192,734

25,943

11,828

14,115

1.18

当連結会計年度

1,371,530

158,782

1,212,747

17,700

14

17,685

1.45

うち貸出金

前連結会計年度

2,787,822

194,476

2,593,345

47,205

4,766

42,438

1.63

当連結会計年度

2,990,054

316,367

2,673,686

50,491

7,555

42,935

1.60

資金調達勘定

前連結会計年度

4,014,779

222,457

3,792,321

20,108

4,768

15,340

0.40

当連結会計年度

4,255,072

335,792

3,919,279

20,957

7,551

13,406

0.34

うち預金

前連結会計年度

2,722,676

10,088

2,712,587

11,466

1

11,465

0.42

当連結会計年度

2,731,351

11,320

2,720,031

9,015

1

9,014

0.33

うち譲渡性預金

前連結会計年度

283,672

283,672

337

337

0.11

当連結会計年度

277,030

277,030

306

306

0.11

うち債券

前連結会計年度

166,442

166,442

570

570

0.34

当連結会計年度

216,055

216,055

562

562

0.26

うちコールマネー
及び売渡手形

前連結会計年度

152,235

152,235

297

297

0.19

当連結会計年度

177,909

177,909

417

417

0.23

うち売現先勘定

前連結会計年度

当連結会計年度

うち債券貸借取引受入担保金

前連結会計年度

262,902

262,902

667

667

0.25

当連結会計年度

325,064

325,064

595

595

0.18

うち借用金

前連結会計年度

390,110

212,369

177,741

5,330

4,766

563

0.31

当連結会計年度

507,268

324,472

182,795

8,295

7,550

745

0.40

うち社債

前連結会計年度

当連結会計年度

(注)1.「相殺消去額(△)」は、グループ内取引として相殺消去した金額であります。また、利息についてはその他の連結調整の金額を含んでおります。

2.資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息を控除しております。

(3)国内・海外別役務取引の状況

 

 当連結会計年度は、役務取引等収益は156億6百万円、役務取引等費用は10億59百万円となりました。

種類

期別

国内

海外

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

役務取引等収益

前連結会計年度

14,372

844

1,794

13,422

当連結会計年度

17,324

590

2,308

15,606

うち預金・債券・貸出業務

前連結会計年度

5,835

844

354

6,325

当連結会計年度

6,907

590

338

7,159

うち為替業務

前連結会計年度

220

1

219

当連結会計年度

172

1

171

うち証券関連業務

前連結会計年度

2,223

0

2,223

当連結会計年度

2,784

1

2,782

うち代理業務

前連結会計年度

4,726

1,273

3,453

当連結会計年度

6,007

1,855

4,151

うち保護預り・貸金庫業務

前連結会計年度

2

2

当連結会計年度

0

0

うち保証業務

前連結会計年度

173

173

当連結会計年度

152

152

役務取引等費用

前連結会計年度

2,123

423

1,638

908

当連結会計年度

2,617

640

2,198

1,059

うち為替業務

前連結会計年度

125

125

当連結会計年度

104

104

(注)1.「国内」とは、当行(海外店を除く)及び国内(連結)子会社であります。

2.「海外」とは、当行の海外店及び海外(連結)子会社であります。

3.「相殺消去額(△)」は、グループ内取引として相殺消去した金額であります。

(4)国内・海外別特定取引の状況

①特定取引収益・費用の内訳

 当連結会計年度は、特定取引収益は124億79百万円となりました。

種類

期別

国内

海外

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

特定取引収益

前連結会計年度

9,892

9,892

当連結会計年度

12,479

12,479

うち商品有価証券収益

前連結会計年度

1,926

1,926

当連結会計年度

2,359

2,359

うち特定取引有価証券収益

前連結会計年度

当連結会計年度

883

883

うち特定金融派生商品収益

前連結会計年度

7,966

7,966

当連結会計年度

9,236

9,236

うちその他の特定取引収益

前連結会計年度

当連結会計年度

0

0

特定取引費用

前連結会計年度

97

97

当連結会計年度

うち商品有価証券費用

前連結会計年度

当連結会計年度

うち特定取引有価証券費用

前連結会計年度

97

97

当連結会計年度

うち特定金融派生商品費用

前連結会計年度

当連結会計年度

うちその他の特定取引費用

前連結会計年度

0

0

当連結会計年度

(注)1.「国内」とは、当行(海外店を除く)及び国内(連結)子会社であります。

2.「海外」とは、当行の海外店及び海外(連結)子会社であります。

3.「相殺消去額(△)」は、グループ内取引として相殺消去した金額であります。

②特定取引資産・負債の内訳(末残)

 当連結会計年度は、特定取引資産は3,471億円、特定取引負債は3,113億円となりました。

種類

期別

国内

海外

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

特定取引資産

前連結会計年度

352,880

352,880

当連結会計年度

347,104

347,104

うち商品有価証券

前連結会計年度

当連結会計年度

うち商品有価証券派生商品

前連結会計年度

当連結会計年度

うち特定取引有価証券

前連結会計年度

38,286

38,286

当連結会計年度

70,718

70,718

うち特定取引有価証券派生商品

前連結会計年度

66

66

当連結会計年度

123

123

うち特定金融派生商品

前連結会計年度

314,528

314,528

当連結会計年度

276,262

276,262

うちその他の特定取引資産

前連結会計年度

当連結会計年度

特定取引負債

前連結会計年度

318,223

318,223

当連結会計年度

311,257

311,257

うち売付商品債券

前連結会計年度

当連結会計年度

うち商品有価証券派生商品

前連結会計年度

当連結会計年度

うち特定取引売付債券

前連結会計年度

当連結会計年度

うち特定取引有価証券派生商品

前連結会計年度

28

28

当連結会計年度

123

123

うち特定金融派生商品

前連結会計年度

318,195

318,195

当連結会計年度

311,133

311,133

うちその他の特定取引負債

前連結会計年度

当連結会計年度

(注)1.「国内」とは、当行(海外店を除く)及び国内(連結)子会社であります。

2.「海外」とは、当行の海外店及び海外(連結)子会社であります。

3.「相殺消去額(△)」は、グループ内取引として相殺消去した金額であります。

(5)国内・海外別預金残高の状況

○預金の種類別残高(末残)

種類

期別

国内

海外

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

預金合計

前連結会計年度

2,765,269

8,611

2,756,657

当連結会計年度

2,710,278

12,184

2,698,094

うち流動性預金

前連結会計年度

419,314

6,872

412,442

当連結会計年度

430,438

6,040

424,397

うち定期性預金

前連結会計年度

2,321,815

2,321,815

当連結会計年度

2,256,013

2,256,013

うちその他

前連結会計年度

24,139

1,739

22,399

当連結会計年度

23,827

6,143

17,683

譲渡性預金

前連結会計年度

253,077

253,077

当連結会計年度

286,653

286,653

総合計

前連結会計年度

3,018,346

8,611

3,009,734

当連結会計年度

2,996,931

12,184

2,984,747

(注)1.「国内」とは、当行(海外店を除く)及び国内(連結)子会社であります。

2.「海外」とは、当行の海外店及び海外(連結)子会社であります。

3.「相殺消去額(△)」は、グループ内取引として相殺消去した金額であります。

4.流動性預金=当座預金+普通預金+通知預金

5.定期性預金=定期預金

 

(6)国内・海外別債券残高の状況

○債券の種類別残高(末残)

種類

期別

国内

海外

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

債券合計

前連結会計年度

197,550

197,550

当連結会計年度

246,112

246,112

うちあおぞら債券

前連結会計年度

197,550

197,550

当連結会計年度

246,112

246,112

(注)1.「国内」とは、当行(海外店を除く)及び国内(連結)子会社であります。

2.「海外」とは、当行の海外店及び海外(連結)子会社であります。

3.「相殺消去額(△)」は、グループ内取引として相殺消去した金額であります。

(7)国内・海外別貸出金残高の状況

①業種別貸出状況(末残・構成比)

業種別

前連結会計年度

当連結会計年度

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

国内(除く特別国際金融取引勘定分)

2,395,055

100.00

2,392,596

100.00

製造業

296,107

12.36

264,304

11.05

農林水産業

2,443

0.10

3,139

0.13

鉱業・砕石業・砂利採取業

1,879

0.08

1,627

0.07

建設業

22,291

0.93

22,155

0.93

電気・ガス・熱供給・水道業

6,143

0.26

14,339

0.60

情報通信業

56,365

2.35

40,229

1.68

運輸業・郵便業

112,202

4.68

82,284

3.44

卸売業・小売業

128,374

5.36

127,820

5.34

金融業・保険業

384,041

16.04

431,657

18.04

不動産業

668,755

27.92

606,453

25.35

物品賃貸業

112,271

4.69

116,714

4.88

その他サービス業

159,022

6.64

160,908

6.72

地方公共団体

45,480

1.90

40,402

1.69

その他

399,675

16.69

480,560

20.08

海外及び特別国際金融取引勘定分

248,456

100.00

383,220

100.00

政府等

金融機関

その他

248,456

100.00

383,220

100.00

合計

2,643,511

2,775,817

(注)1.「国内」とは、当行(海外店を除く)及び国内(連結)子会社であります。

2.「海外」とは、当行の海外店及び海外(連結)子会社であります。

②外国政府等向け債権残高(国別)

 該当ありません。

 

(8)国内・海外別有価証券の状況

○有価証券残高(末残)

種類

期別

国内

海外

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

国債

前連結会計年度

345,855

345,855

当連結会計年度

193,993

193,993

地方債

前連結会計年度

16,919

16,919

当連結会計年度

18,515

18,515

短期社債

前連結会計年度

当連結会計年度

社債

前連結会計年度

57,517

57,517

当連結会計年度

39,298

39,298

株式

前連結会計年度

41,827

12,341

29,486

当連結会計年度

54,407

12,641

41,766

その他の証券

前連結会計年度

749,469

110,808

141,441

718,836

当連結会計年度

731,933

109,824

151,270

690,486

合計

前連結会計年度

1,211,590

110,808

153,783

1,168,615

当連結会計年度

1,038,148

109,824

163,912

984,060

(注)1.「国内」とは、当行(海外店を除く)及び国内(連結)子会社であります。

2.「海外」とは、当行の海外店及び海外(連結)子会社であります。

3.「相殺消去額(△)」には、投資と資本の消去及びその他の連結調整の金額を含んでおります。

4.「その他の証券」には、外国債券及び外国株式を含んでおります。

(自己資本比率の状況)

 

(参 考)

 

 自己資本比率は、銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第19号)に定められた算式に基づき、連結ベースと単体ベースの双方について算出しております。

 なお、当行は、国内基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては標準的手法を採用しております。また、マーケット・リスク規制を導入しており、オペレーショナル・リスク相当額の算出においては、粗利益配分手法を採用しております。

 

連結自己資本比率(国内基準)

(単位:億円、%)

 

平成27年3月31日

1.連結自己資本比率(2/3)

14.45%

2.連結における自己資本の額

5,429

3.リスク・アセットの額

37,569

4.連結総所要自己資本額

1,503

 

 

単体自己資本比率(国内基準)

(単位:億円、%)

 

平成27年3月31日

1.自己資本比率(2/3)

14.23%

2.単体における自己資本の額

5,349

3.リスク・アセットの額

37,588

4.単体総所要自己資本額

1,504

 

 

(資産の査定)

(参 考)

 資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(平成10年法律第132号)第6条に基づき、当行の貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(昭和23年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返の各勘定に計上されるもの並びに貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。

 

1.破産更生債権及びこれらに準ずる債権

 破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。

2.危険債権

 危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。

3.要管理債権

 要管理債権とは、3カ月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。

4.正常債権

 正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。

 

資産の査定の額

 

債権の区分

平成26年3月31日

平成27年3月31日

金額(億円)

金額(億円)

破産更生債権及びこれらに準ずる債権

36

3

危険債権

567

262

要管理債権

199

118

正常債権

26,033

27,871

 

2【生産、受注及び販売の状況】

 「生産、受注及び販売の状況」は、銀行業における業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載しておりません。

 

3【対処すべき課題】

 わが国の経済は、平成26年4月の消費税率引上げに伴う駆け込み需要とその反動の影響を受けつつも、基調的には企業収益の拡大を背景とした雇用・所得環境の改善等に支えられるかたちで経済の好循環の兆しが見えており、国内需要が堅調さを維持する中で、今後も緩やかに成長を続けていくものと期待されます。

 金融市場においては、日本銀行による量的・質的金融緩和が継続されるとともに、国内の資金需要が緩やかに回復する中、国内貸出市場においては依然としてスプレッドの低下傾向が見られております。こうした経済環境下においても、当行は、平成25年2月27日に公表した「あおぞら銀行のビジネスモデル」を発展させることで、安定した収益を持続的に計上できる態勢の確立を進めてまいりました。

 当行は、「日本の金融システムに深く根ざし、永続的にわが国経済及び社会の発展に貢献する」ことを経営理念としております。今後につきましては、国内金融機関として培ってまいりましたシニア層のお客さまや地域金融機関ネットワークといった特長を最大限活用しつつ、当行独自のサービス・商品及び専門性に磨きをかけることにより、“頼れる、もうひとつのパートナーバンク”としてのビジネスモデルを進化させ、銀行が有する社会的責任と公共的使命を果たしてまいりたいと考えております。同時に、公的資金によって再生を果たした銀行として、内外の環境変化に的確に対応し、二度と信用不安を惹起させないよう、リスク管理態勢の構築と健全性の維持に努めてまいります。

 これらの取組みにより、将来の成長に対する株主の皆さまからの負託に応えるとともに、社会全体から高い評価が得られるよう役職員一同が全力で邁進し、当行企業価値の向上に結びつく「好循環」の実現を目指してまいります。

 当行の持続的な企業価値向上を支える経営基盤の維持・強化についても、積極的に取り組んでまいります。人事面につきましては、高い倫理観とチャレンジ精神を涵養するとともに、多様な人材が活躍できる職場環境を構築してまいります。また、長年の経営課題であった勘定系システム更改に向け、現在、新システムの構築を進めております。新システムの導入により、お客さまへのサービス向上と迅速な対応、及びシステム安定稼動の実現を目指してまいります。以上の取組みを通じ、お客さまから真に信頼される“進化する「頼れる、もうひとつのパートナーバンク」”を目指すことで、お客さまならびにわが国経済・社会の発展に貢献してまいります。

 

4【事業等のリスク】

 文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当行が判断したものです。当行はこれらリスクの発生の可能性を認識したうえで、リスクの発生の回避および発生した場合への対応に努める所存です。

1.事業戦略におけるリスク

 (1)事業戦略の推進に伴うリスクについて

 当行は、安定的な収益構造を確立し、収益力の一層の向上と経営体制の強化を図るとともに、平成27年5月15日に「公的資金一括返済ならびに今後のビジネスモデル・中期目標等について」で公表いたしましたとおり、経営資源の有効活用を図る選択と集中を継続しつつ、当行の特色のある専門性の高い金融サービスに磨きをかけ、従来からのビジネスモデルを進化させた「6つの柱」に注力することにより、お客さまにとっての“進化する「頼れる、もうひとつのパートナーバンク」”としてのプレゼンスの確立を目指す方針としております。

 事業戦略においては、マスアフルエント層をはじめとしたシニア層のお客さまからの個人預金を資金調達の柱として、中堅中小企業をはじめとする法人のお客さまの様々な事業金融ニーズに応えられる、高度な金融スキルを活用した課題解決型で付加価値の高い貸出業務展開に注力いたします。個人のお客さま向けには、お客さまのニーズの徹底分析に基づいた投資信託・保険・金融商品仲介等による運用商品をご提供し、法人のお客さま向けには、不動産、事業再生および金融市場の変動に伴うリスクヘッジ等に関する各種の最適なソリューションをご提供する等、それぞれのお客さまのニーズに適切に対応してまいります。更に、地域経済においては、ビジネスパートナーである地域金融機関との協業を通じて、中堅中小企業をはじめとした地域のお客さまとのビジネスに積極的に取り組んでまいります。また、当行が従来より得意とする不動産関連ファイナンス、事業再生ファイナンス、国内外の買収及びプロジェクトファイナンス業務等についても、引き続き注力していく方針です。国際業務においては、分散の効いたローンポートフォリオの構築と収益力の向上を目指すとともに、アジア地場企業との取引を通じた現地情報の還元によりお客様の支援を行います。また、グローバル分散投資の追及とリスクコンサルティングの推進にも取組んでまいります。しかしながら、このような事業戦略の推進に際しては、以下のようなリスクや課題があります。

• 今後注力していく事業分野において、想定通りに業績を伸ばすことができるとは限りません。

• 戦略の遂行に伴う経営資源の配分の見直しなどが成功しない可能性があります。

• 業務の推進においては、実務を遂行する人材を確保する必要がありますが、必要な人材を十分に確保できるとは限りません。

 (2)中堅中小企業をはじめとする法人のお客さまへの事業金融の推進におけるリスク

 当行は、国内金融機関としての大切な使命である中堅・中小企業をはじめとする法人のお客さまに対する資金の貸付その他信用供与の円滑化に努めるとともに、それぞれのお客さまの様々な事業金融ニーズに応じたテーラーメイド型で付加価値の高い金融ソリューションの提供を通じ、顧客基盤の拡充に注力しております。しかしながら、当行がこうした事業金融の推進を行うにあたっては以下のようなリスクがあります。

· 当行の基準に見合う顧客層との取引が期待通りに拡充できるとは限らず、当行が目指す国内事業金融資産の質、収益が確保できない可能性があります。

· 当行は法人顧客基盤が国内大手銀行グループよりも小さく、また営業拠点数、営業人員数も少ないことから新規の顧客獲得等に限界がある可能性があります。

· 国内の銀行業界における厳しい競争の結果、国内事業金融向け融資の収益性が当行が考えるリスクとの対比において十分な水準でない可能性があります。

· 国内外における経済環境の悪化が生じた場合には、当行を取り巻く環境や将来の業績に悪影響を与える可能性があります。また、そのような局面においては、管理回収等の強化に伴う人的リソースの配分等により、注力分野の活動に制約が生じる可能性があります。

・当行が注力している中堅・中小企業向け融資は、一般的に、大企業向け融資に比べ信用リスクが高い可能性があります。

 わが国においては、超低金利環境が継続しており、オーバーバンキングによる厳しい競争の結果、当行の事業法人貸出においてリスクに対応した適正なプライシングを行うことが困難な状況があります。当行は、お客さまとの信頼関係を維持し、付加価値の提供による付帯取引を獲得することによる総合的な収益性の確保に努めております。そのため個々のサービスとしての貸出においては、信用リスクや格付に対応した利鞘より低い利鞘で貸出を行うことがあります。

 (3)リテールバンキング業務の拡充に伴うリスク

 当行は、従来より、マスアフルエント層をはじめとしたシニア層のお客さまへの様々な金融商品の提案等を通して、お客さまの中長期の資産運用のお手伝いをさせていただいております。資金調達の面では、平成27年3月末の個人のお客さまによる当行の預金、譲渡性預金及び債券が調達に占める割合は約64%と安定的に推移しており、リテール部門は当行の資金調達業務の中核を担っております。

 当行は、今後も積極的にリテール部門に経営資源を投入し、リテール部門の一層の強化を図っていく方針ですが、以下の通り、当行がリテールバンキング業務拡充の計画を成功裡に達成できない可能性があります。

·当行は、行内の配置転換や外部採用等を通じて、お客さま担当の営業員を優先的に増員し、また人材開発プログラムの導入等を通じて、質・量ともにコンサルティング力の強化に努めていく方針ですが、お客さま担当の優れた営業員を想定通りに増員することが出来なかったり、人材開発プログラムの導入が必ずしもコンサルティング力の強化に結びつかない可能性があります。

·当行は、競合他金融機関と比較して支店数が少なく、またインターネットバンキング展開においても後発であり、顧客基盤も相対的に小さいことから、顧客の獲得やあおぞらブランドの確立が容易ではない可能性があります。

·リテールバンキング業務の拡充には、大量の取引を効率的に処理するためのシステムによるサポートが不可欠であり、システムの充実に多大な経営資源と時間を要する可能性があります。

·当行が提供する商品・サービスの種類・条件について他金融機関との差別化が難しくなり、必ずしも預かり資産の量の拡大、収益の拡大に結びつかない可能性があります。

·システムトラブルが発生した場合、想定外の復旧コストを要する可能性があるほか、レピュテーションに悪影響を与える可能性があります。

 上記のような事情からリテールバンキング業務を拡充できない場合、収益源及び資金調達源の多様化が十分に実現できず、当行の財政状態、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 (4)海外業務に関連するリスクについて

 当行は、従来より、海外拠点等を通じて北米・アジア地域等における市場や顧客ニーズ等の調査、研究を進めてまいりました。変化の激しい国際金融市場の情勢を的確に捉えながら当行の培ってきたノウハウ等を活用し、適切なリスク管理を行いつつ選択的に海外業務に取り組むことによって、収益力の向上を図る方針としております。当行における海外業務の遂行については、以下のリスクや課題があります。

• 社会的、政治的、経済的な環境の変化や各国の税制及び規制環境の相違(特に金融サービスや直接投資に関するもの)に起因するリスク。

• 金利及び為替変動に関連する取引にかかるリスク。

• 商品ノウハウと各々の市場に対する知識等を有する人材を確保できないリスク。

• 海外投融資に関する資産の管理を主として当行本店において行うため、現地における政治経済状況、法制、規制あるいは税制等に関する情報の入手が遅れる等、必要な対応に支障が生じるリスク。

 (5)地域金融機関が重要な顧客基盤であることについて

 当行は、従来から多くの地域金融機関に対して、資金運用やリスク管理のニーズに応じた金融商品の提供のほか、地域金融機関の取引先である中小企業への共同支援や地域企業再生支援等、多様な商品・サービスを提供してきております。当行は、かかる取引関係において、同業他社との競争上優位性を確保していると考えており、地域金融機関に対する商品・サービスの提供を一層充実させるとともに、地域金融機関の「戦略パートナー」として、地域金融機関のネットワークと個別業務分野における当行の強みを融合し、相互に機能補完する独自のビジネスモデルの展開を目指していく方針です。しかしながら、かかるビジネスモデルが有効であるとの保証はなく、また、金融環境の変化その他の要因により、今後この分野における競争力を失った場合には、地域金融機関との取引の規模及び収益の成長が鈍化し、更には縮小する可能性があります。

 (6)先進的な商品とサービスの投入について

 当行の戦略は、すべての商品分野において他金融機関と競合することではなく、他金融機関にはない差別化された先進的な商品・サービスを開発し、投入することにより、主要顧客層である中堅・中小企業のお客さま向けの業務や地域金融機関との協働によるビジネスを拡大し、収益を獲得していくこととしています。また、デリバティブ取引やリスク管理といった分野での先進的なノウハウを活用した商品・サービスにも力を入れており、個人のお客さまに対してもデリバティブ内蔵型の各種預金商品を提供しています。当行は、従来より、お客さまのニーズに合わせた独自の商品性を持った商品・サービスの投入により、新商品戦略において一定の成果を上げているものと考えております。

 しかしながら、将来投入される商品・サービスが同じように顧客から認知される保証はありません。また、競合他金融機関が、当行と同様の顧客層をターゲットに、当行と同様の商品・サービスの提供を開始する等、競争の激化により、当行の商品の先進性・独自性が失われ、収益性が低下する恐れがありますが、その際に、当行が競争力の低下した商品・サービスに替わる新たな商品・サービスを継続的に供給し続けられるという保証はありません。

 また、かかる先進的な商品・サービスの導入は、当行にとって、当行が経験したことのない又は経験の少ないリスクや課題をもたらす可能性があります。加えて、かかる先進的な商品・サービスへの過度な集中や依存は、当該商品・サービスの状況により、当行の業績及び財政状態に影響をおよぼす可能性があります。

 (7)組織の変更について

 当行では、随時、不定期に組織を変更することがあります。組織の変更は、経営環境の変化、あるいは、経営戦略の見直しに合わせ、一定の目的・狙いの下に実施されますが、結果として、新しい組織による運営が定着しない、あるいは、組織変更に伴う混乱等により業務運営が非効率となるなど、組織変更の目的・狙いが期待通りに実現できない可能性があります。

 (8)業務・資本提携などアライアンス推進に伴うリスク

 当行は、長期的な視野における企業価値向上のため、戦略的な提携や合併・買収など資本政策を含めたさまざまな方策の検討を行っていく方針です。しかしながら、こうした提携や合併・買収が収益の拡大・企業価値の増大に寄与するという保証はありません。

 合併や買収等の場合、統合作業の過程において一時費用が発生しますが、企図した統合成果が上がらず、結果として、検討又は統合等に要した費用、投資資金を回収できない可能性があります。また、提携についても、国内外における経済環境の変化等により、企図した効果があがらない可能性があります。更に、当行は提携業務の推進、買収事業の統合・展開において中核となるべき人材の確保などの問題に直面する可能性があります。加えて、そうした場合における通常の営業における人員確保や営業アクティビティの低下等の問題に直面する可能性もあります。

 (9)子会社・関連会社の業務に関するリスク

 当行は子会社において信託業務、証券業務、投資運用業務、投資助言業務、およびサービサー業務などの金融サービスにかかる事業を行っており、これら子会社の業務の中には、銀行業とはリスクの種類や程度の異なる業務も含まれています。当行は、こうした業務に伴って発生する種々のリスクについても適切に管理する体制を整備するよう努めておりますが、当行の想定を超えるリスクが顕在化すること等により、当行グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼすおそれがあります。

2.信用リスク

 (1)不良債権残高及び与信関連費用の増加について

 当行は、個別の与信先について信用状態を継続的にモニタリングするとともに、信用状態の悪化が懸念される場合には貸出金の劣化に対する予防策を講じるよう努めておりますが、以下のような要因により、当行の不良債権残高や与信関連費用が増加する可能性があります。

· 当行の予想以上に内外経済が悪化した場合。

· 債務者が属する特定の産業の状況が悪化した場合。

· 債務者の個別事情により、債務者の業績が当行の予想を下回った場合、あるいは、不測の事態により債務者の業績が悪化した場合。

· 当行の予想以上に、債務者の経営再建計画が成功裡に実行されず信用リスクが高まる場合や、あるいは、金融機関による支援の打ち切り等により再建中止が余儀なくされる場合。

· 当行の予想を上回る不動産市況の悪化等により裏付資産の価値が下落し、債務者の信用力が低下した場合。

 (2)特定先及び特定業種への集中リスクについて

 当行の大口債務者上位10先に対する貸出金は、平成27年3月末時点の単体ベースの貸出金残高の約12%を占めており、大口債務者による債務不履行があった場合、又は大口債務者の一部若しくは複数との関係に重大な変化が生じた場合には、当行の業績及び財政状態が悪影響を受ける可能性があります。

 当行は、国内の不動産業に対する貸出(不動産ノンリコースローンを含む)が平成27年3月末現在、単体ベースで貸出全体の約22%を占め、また、不動産担保により保全されているその他の業種に対する貸出もあります。当行の貸出資産は不動産市況や不動産業界の動向により影響を受け、不動産市況の悪化や不動産業界全体が低迷した場合には、不動産で担保されている保全額の減少や、不動産業界の債務者の信用力の悪化から、追加的な引当金が必要となったり、追加的な与信コストが発生する場合がありえます。国内における不動産ノンリコースローンは、平成27年3月末現在、当行の単体ベースの貸出残高の約13%を占めております。不動産ノンリコースローンは、債務者の信用力ではなく、対象不動産から生じるキャッシュフローをその返済原資として債務の履行を担保するもので、当行は、不動産賃料、空室率及び地価等のキャッシュフローに影響を及ぼす主なリスク要因等をモニタリングすることにより、リスク管理を行っております。しかしながら、不動産市況の悪化等により、対象不動産からのキャッシュフローが当行の予想を超えて悪影響を受ける場合には、損失を被る可能性があります。平成27年3月末現在、国内における不動産ノンリコースローンのポートフォリオの約77%は、東京に集中しております。東京における不動産の価値が下落した場合には、当行の業績及び財政状態が悪影響を受ける可能性があります。

 なお、上記の他、海外向け貸出において北米向けを中心とした不動産ノンリコースローン等の不動産業向けの貸出を行っておりますが、海外における不動産市況の悪化等により、当行の業績及び財政状態が悪影響を受ける可能性があります。

 (3)貸倒引当金が不十分となるリスクについて

 当行は、過去の債務不履行発生状況、与信先の財務状況および保有する担保の価値ならびに景気動向に対する前提及び見通しなどに基づいて貸倒引当金を計上しております。特に、今後の管理に注意を要する大口の与信先等については、経済環境の悪化により貸倒費用が増加する可能性も勘案し、予防的に貸倒引当金を追加するなど、十分な水準の貸倒引当金を計上しております。しかしながら、当行の想定を超えて経済環境が悪化する等、当行の前提及び見通しを変更する必要が生じた場合、当行の与信先の財務状況が当行の想定を超えて悪化した場合、当行が保有する担保の価値が下落した場合、あるいは、その他の要因により予想を超えて当行に悪影響が及んだ場合、当行は貸倒引当金を増加させる必要が生じる可能性があります。

 (4)海外向けエクスポージャーに関するリスク

 当行の海外向けエクスポージャーは増加傾向にあり、貸出金全体に占める海外向け貸出(最終リスク国が日本以外、連結ベース)の割合は、平成26年3月末現在においては約20%であったものが、平成27年3月末においては約27%に上昇しております。なお、海外向け貸出の地域別状況については、北米向け貸出が約75%を占めており、残りはアジア向け及び高格付け国を中心とした欧州向けとなっております。海外において、財政状態の悪化や政治・経済の混乱等により、国・地域が債務不履行に陥る、あるいは、債権者に対して債務の再編や期限の延長等の支援を要請することを余儀なくされる場合、当行が保有するソブリンを含む海外向けエクスポージャーに悪影響がおよび、結果として当行の業績及び財政状態が悪影響を受ける可能性があります。

3.市場リスク

 (1)トレーディング及び投資業務における市場リスクについて

 当行は、国内及び海外の債券、ファンド(ヘッジファンドを含みます。)、デリバティブ取引を含む多様な金融商品への投資・運用およびトレーディングを行っております。こうした業務からの収益は、金利、為替レート、債券価格、及び株式市場の変動等により影響を受けます。一例をあげれば、金利の上昇は、一般的に当行の債券ポートフォリオの価値に対して悪影響をもたらすこととなります。更に、当行が保有している国債その他債券について信用格付が格下げされた場合や債務不履行となった場合、また、これらの流動性が著しく低下してポジション調整が困難な場合には、当行の業績に悪影響が及ぶ可能性があります。

 当行は、こうした業務において、意図せざる損失の発生を回避するべく、自らの体力に見合った健全なリスクテイクを逸脱せぬよう、管理体制の整備に努めております。しかしながら、例えば、当行では損失を限定するためにロスカット・ルールを設定しておりますが、市場がストレス環境にあるような状況では、ポジションを思うように縮小することが出来ず、損失を想定した範囲に限定することが出来なくなる場合があります。また、金融政策の変化その他の要因により、市場が当行の予想を超えて変動した場合、当行は予測を超えた損失を被る可能性があります。

 (2)ローン債権等に対する投資に関連するリスクについて

 当行は、債権売買取引及び証券化ビジネスにおいて、事業法人向けローン、住宅ローン、売掛債権、リース債権、不良債権及び仕組商品を含む様々な資産を取得し、それらの回収、売却、証券化等を行う際に、特定の種類の証券や信用リスクを有する特定資産を保有することがあります。当行が保有する資産やそれらの価値、市場規模、環境などは常に変化するため、こうした業務は本質的に環境に左右されやすい性質を有しております。当行保有資産の期待収益率が低下した場合、当行の業績及び財政状態に悪影響が及ぶ可能性があります。

4.流動性リスク

 (1)資金流動性リスク

 当行の多くの調達資金は順次満期を迎えるため、当行は、継続的に預金を受け入れ、債券を発行し、既存債務の借換を行い、また継続的に一定割合を短期資金で調達する必要があります。当行は、資金調達方法を分散・多様化させることにより、資金調達の安定性の確保・向上に努めておりますが、流動性リスクを完全に回避することはできません。これらの債務が、市場環境が不安定な状況において満期を迎えた場合、当行が許容できる条件で十分な資金を調達できるという保証はなく、再調達が首尾よくいかなかった場合には、当行の業績及び財政状態に悪影響が及ぶ可能性があります。また、当行の業績又は財政状態の悪化、信用の低下、格付機関による格下げ等のほか、外貨資金調達における制約、景気動向の悪化や金融システム全般の不安定化等により、当行が、営業上許容できる水準の利率で預金を獲得することができない場合や当行の流動性が制限された場合、当行は必要な資金を確保するために、より高い資金コストを負担し、あるいは、資産を圧縮すること等の対策をとる必要が生じ、業績及び財政状態に悪影響が及ぶ可能性があります。

 なお、当行は平成18年4月に普通銀行に転換したことにより、平成28年4月に金融債を発行できなくなりますが、近年、当行は個人のお客さまからの預金及び法人のお客様からの長期預金による調達の強化に注力しており、金融債による調達への依存度は低下してきております。平成27年3月末時点において、当行のコア調達(預金、譲渡性預金及び債券の合計)に占める個人のお客さまからの調達比率が約64%となる一方で、負債残高に占める金融債の比率は約6%となっております。

 また、バーゼル銀行監督委員会から、平成22年12月に「流動性リスク計測、基準、モニタリングのための国際的枠組み」の文書が公表され、国際統一基準行に対しては、流動性カバレッジ比率規制が平成27年3月末から適用されております。当行を含む国内基準行に対する基準やモニタリング手法等の詳細は未定ですが、この規制により、将来的に当行の調達構造に影響が及ぶ可能性があります。

 (2)市場流動性リスク

 当行は、市場で取引される様々な資産やデリバティブを保有しておりますが、市場の混乱や取引の厚みの不足等により、市場での取引を行うことができない、または、著しく不利な価格での取引を余儀無くされることにより、当行の業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

5.自己資本にかかるリスク

 (1)自己資本比率規制について

 当行は、平成27年3月末時点において連結自己資本比率14.45%(バーゼルⅢ国内基準ベース)と十分な水準を維持しております。当行は現在、国内基準に基づき、4.0%以上の自己資本比率を維持することが求められておりますが、海外での銀行業務の開始が認められる場合には、国際統一基準に基づき8.0%以上の自己資本比率を維持することが求められます。自己資本比率を維持できなくなった場合、行政措置が課され、当行の業務遂行に悪影響を及ぼす可能性があります。将来、当行の自己資本比率に影響を及ぼす可能性のある要因には以下の事項が含まれます。

 

• バーゼルⅢによる自己資本比率規制の強化については、当行を含め国内基準行に対しては、平成26年3月から段階的に導入されており、グランドファザリング措置(既存の取扱いを一定期間認める措置)の期間を経て平成41年3月より完全実施となる予定です。こうした自己資本比率規制の強化により、当行の自己資本比率が現行水準より低下する可能性があります。なお、国際統一基準行に対しては平成25年3月から段階的に導入されており、グランドファザリング措置の期間を経て平成31年3月より完全実施となる予定です。また、わが国における実施内容が未確定であるバーゼルⅢの項目として、資本保全バッファーの導入、レバレッジ比率規制の導入がある他、リスク・アセットの計測方法の見直し等、更なる規制強化もバーゼル銀行監督委員会において検討されております。

· 上記のとおり、現状当行は十分な水準の自己資本比率を維持していますが、今後魅力的な買収・合併の機会がある場合には、当行はそうした買収・合併の機会を追求するべく追加資本を積み増す必要が生じる可能性があります。

• 当行は、公的資金の全額返済に向けた計画(資本再構成プラン)に基づき着実に公的資金の返済を進めてまいりましたが、株価等返済の諸条件が整ったことから、平成27年6月に、残る公的資金を前倒しで一括返済いたしました。その結果、当行の自己資本比率は平成27年3月末の14.45%から約4%低下して約10.6%となることが見込まれます。今後も、健全性を維持しつつ資本の効率的な活用に努めるとともに、グローバルな自己資本規制強化の方向性等を踏まえ、自己資本の更なる充実を図ってまいりますが、将来における当行の利益水準、リスク・アセット水準の変動その他の要因によっては、当行の自己資本比率が当行の想定を下回る可能性があります。

6.オペレーショナル・リスク

 (1)リスク管理体制について

 当行の業務の遂行には、オペレーショナル・リスクが伴います。オペレーショナル・リスクは、不適切な内部処理、役職員の過失や不正行為、システムの障害及びその他の外部で発生する事象等、様々な形で顕在化する可能性があります。また当行には法律・規制に関するリスクも存在します。当行はリスク管理体制の構築に多くの経営資源を投入し、適切なリスク管理態勢の構築に努めており、オペレーショナル・リスク管理についても、必要なデータやリスクの顕在化事象を把握し、アセスメントを実施してリスクを特定、評価し、リスクをモニタリング、削減、コントロールする態勢を整備しております。しかしながら、結果的にこの態勢が有効に機能せず、リスク管理が十分に効果的なものとはならない可能性があります。業務分野の拡大、新規分野の取り組みや環境変化等に応じた適切なリスク管理体制を構築できず、当行が予想外の損失を被る可能性があります。

 (2)能力のある従業員の雇用について

 当行は、当行の事業戦略を遂行する上で、豊富な経験と専門的な知識を有する従業員を雇用することが重要と考えております。また、当行は従業員に対し、各業務分野での研修を実施し、従業員の知識・能力の向上に努めております。しかしながら、ビジネスやITその他の分野における高度な能力をもった人材の確保は、他の銀行に加え、投資銀行、その他の金融サービス業者とも競合しており、当行が有能な人材を採用・育成し、且つ定着させることができるとは限りません。

 (3)重要な経営陣への依存について

 当行では、経営陣の業務遂行についての能力が今後の当行の事業の成否に関する重要な要因となるものと考えております。これらの経営陣が退社することにより、当行の事業遂行が悪影響を受け、また事業戦略の実施能力が低下する可能性があります。

 (4)システム障害リスクについて

 当行では、お客さまへのサービス提供や当行自身の業務管理、情報管理のため様々な情報システムを運営しております。これらの情報システムの安定的な稼動を確保するため、複数年度のIT投資計画に沿って、新規・更新投資や機器等の保守を実施しているほか、各情報システムの重要性等に応じたバックアップの取得や機器・回線の二重化等の対策を講じるとともに、不測の事態に備えたコンテンジェンシープランを策定しております。しかしながら、情報システムの新規開発や改修・保守作業における人為的な過失、事故等により、システム障害が発生し、場合によっては情報システムが適切に稼動しないリスクや、内部統制の維持や会計帳簿及び財務諸表の作成に関して問題が発生するリスクがあります。

 また、当行は、平成25年7月30日開催の取締役会において、中期的戦略の一環として、今後のビジネス戦略をより発展させるため、株式会社エヌ・ティ・ティ・データが運営している基幹勘定系システム(勘定系、外接系、外為系)アウトソーシングサービス「BeSTAcloud」を次期勘定系システムとして採用して現行の基幹勘定系システムを更改することを決定し、新システムの構築を進めております。新システムは、基幹勘定系システムの基盤および運用を株式会社エヌ・ティ・ティ・データに委託することとしております。かかる基幹勘定系システムの更改にあたっては、現行システム環境から新システム環境にデータを移行し、運用することに伴うリスク(想定を上回る費用が発生するリスク、並びに導入時に新システムが内部統制の維持や会計帳簿及び財務諸表の作成において正しく作動せず、又は新たな問題若しくは脆弱性を発生させるリスク等)に直面する可能性があります。

 当行は、情報システムセンターは東京都内に、バックアップセンターを東京都江東区に設置し、重要な情報システムに係る機器等の二重化を実施しておりますが、首都圏に地震が発生した場合、情報システムセンターとバックアップセンターの両サイトが被災するリスクがあります。当行の情報システムは、予備設備を備える等の冗長化対策が施されておりますが、これらの機能が十分であるという保証はありません。更に、当行のバックアッププランは、サービスの中断時に生じる恐れのある偶発事象に対処できるものではない可能性があります。

 当行の情報システムの動作不良は、自然災害やその他の理由にかかわらず、顧客との関係を毀損し、訴訟や行政処分を招来し、また、その他の理由により当行の業績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。

 (5)外部業者により提供を受けている重要なサービスについて

 当行は、業務にとって重要である多くのサービスについて外部業者を利用しております。外部業者の利用に際しては、妥当性の検証、外部業者の適格性検証、利用中の継続的な外部業者管理等の方策を講じておりますが、地震その他の自然災害やその他の事情により、それらの外部業者のサービスが停止した場合、又はそれらのサービスに問題が生じた場合に、当行が同様の条件で同種のサービスをタイムリーに提供できる外部業者を見出すことができるとは限りません。その場合、当行の営業が中断し、当行の業績に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。また、業界又はその他の状況の変化により、外部業者が当行に対するサービスの料金を引き上げることも考えられ、その場合には、当行の業績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

 (6)個人情報等の流出等のリスクについて

 近年、企業や金融機関が保有する個人情報等の流出という事態が、数多く発生しています。当行では、個人情報等の流出等防止のためのさまざまな方策を講じておりますが、当行が保有する個人情報等について、役職員等若しくは委託先の人為的なミスによる流出又は内部若しくは外部からの不正アクセスが発生し、流出した情報が不正に使用されることを完全に防止することはできません。こうした事態が発生した場合、当行はその責任を負い、民事責任等を問われ、あるいは、監督機関の処分を受ける可能性があります。更に、そうした事故が発生することにより、当行の業務及びブランド力に対する評価や当行に対する顧客や市場の信認に悪影響が及ぶ可能性があります。

 (7)災害等に対する危機管理及び業務継続に関するリスク

 地震、台風等の自然災害や事故、テロ等による被災、新型インフルエンザ等感染症の流行や放射能汚染などの外的要因等により、当行グループの機能の全部又は一部が停止するおそれがあります。

 当行は、かかる事象が発生した場合においても、業務継続を可能とすべく業務継続計画等を策定し、バックアップオフィスの構築等危機管理体制整備を行うとともに、継続的に実効性向上を図るよう努めております。

 しかしながら、かかる努力によってもあらゆる事態に対応できるとは限らず、当行グループの業務運営、業績及び財政状態への悪影響を回避しきれない可能性があります。

 (8)人事上のリスク

 当行では、中長期の経営戦略の方向性や年度の業務運営計画を踏まえて人員計画を策定していますが、当行を取り巻く経済・業務環境に大きな変化が生じた場合には、業務の運営と合わせて人員計画についても見直しが必要となります。また、当行は、各従業員に対する公平な評価・適切な処遇の実施に努めていますが、すべての従業員がその結果に納得するとは限りません。以上を含め、今後の業務展開に大きな変動が生じる場合には、当行グループにおける人事組織運営において支障が生じる可能性があります。また、業務遂行上必要な要員が不足する場合には、当行グループの業績及び財政状態、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

7.法務コンプライアンスに関するリスク

 (1)係争中の訴訟について

 当行は、当行グループ全体の訴訟について一元的に管理を行い、グループの法務リスクの極小化に努めており、現在のところ経営に重大な影響を及ぼす可能性のある訴訟案件はありません。しかし、当行グループは銀行業務を中心に各種金融サービスを提供しており、このような業務遂行の過程で、損害賠償請求訴訟等を提起されたり、損害に対する補償をしたりする可能性があります。このような訴訟等の動向によっては、当行の業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

 (2)法令遵守違反発生に伴うリスクについて

 当行は、法令等の遵守を徹底し、業務の適法性とともに適切性を確保するために、グローバルベストプラクティスのコンプライアンスを実現することを最優先とする企業文化の構築に取り組んでいますが、必ずしもこのような取り組みのすべてが有効に機能するとは限りません。お客さま情報の管理不備その他の事情に起因して、各種規制法の違反が発生するおそれや、お客さまとの多面的な取引の展開が優越的地位の濫用とみなされるおそれもあります。このように今後仮に法令違反等が発生した場合には、当行グループの業務運営や業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

 (3)金融犯罪発生のリスクについて

 当行は、口座を開設され取引を行うお客さまの本人確認を厳格に行い、お客さまに振り込め詐欺の注意喚起をするなど、口座不正利用を防止することにより、お客さまの取引の安全と口座の保護に取り組んでいます。また、新規の取引に先立ち、反社会的勢力等との関係等に関する情報の有無を確認するなど、反社会的勢力とのあらゆる取引を排除すべく必要な手続きを行っています。しかし、当行の厳格なチェックにもかかわらず、反社会的勢力との関係を持つ者が口座を開設するなどの可能性があり、またこれらの者等が自らの口座を詐欺的に使用したり、資金洗浄や租税回避行為又は他の不正行為を行う可能性もあります。また、大規模な金融犯罪が発生した場合には、その対策にかかるコストやお客さまへの補償のほか風評等により、当行グループの業務運営や業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

 (4)従業員または外部者による不正や過失等によって損失が発生する可能性について

 当行は、上記のリスク以外にも、当行の従業員又は外部者による不正、懈怠及び過失によって損失を被る可能性があります。当行では、従業員に対して社内規定等の適正な運用の徹底を図っておりますが、当行の従業員が、あらかじめ許容された範囲を超え、また、許容できないリスクのある取引を実行したり、規定等に反する行為を隠蔽したり、秘密情報を不適切に使用・漏えいしたり、顧客に対する詐欺的誘引行為又はその他顧客の信頼を損う行為を行う可能性があります。また、盗難若しくは偽造されたキャッシュカードが使用されることによって、当行が顧客に対する賠償責任を負担する可能性なども存在します。従業員又は外部者による不正や過失等を防ぐため、当行では、コンプライアンス体制を強化しておりますが、このような行為の結果、当行が行政上その他の制裁を受け、又は当行の評判が毀損される可能性もあります。

8.当行の財務に関するリスク

 (1)信用格付の低下が当行の業績に悪影響をもたらす可能性について

 格付機関により当行の格付が引下げられた場合、インターバンク市場での短期資金調達あるいは資本調達等においてより不利な条件で取引を行わざるを得なくなる若しくは取引そのものが行えなくなる可能性があります。また、デリバティブ取引等の一定の取引行為が制限され若しくは行えなくなる可能性があるほか、現在締結しているその他の契約を解消される可能性もあります。このような事象のいずれもが、当行の財務や業務の執行に悪影響を与え、業績や財政状態に不利な影響を与える可能性があります。

 (2)退職給付制度及び年金資産に関連するリスクについて

 当行の年金資産の時価が下落した場合や、年金資産の長期期待運用収益率が低下するなど退職給付債務に関する予測計算の前提条件に変更が生じた場合には、退職給付費用が増加する可能性があります。また、当行の退職給付制度の変更により、退職給付債務が追加的に発生する可能性がある他、金利状況の変化や会計基準の変更その他の要素によって、退職給付債務が増加したり、年度ごとの退職給付費用が増加する可能性があります。

 (3)繰延税金資産に関するリスク

 当行では、繰延税金資産は概ね将来5年間の課税所得の見積額等に基づき計上しております。将来、更なる実効税率引下げ等の税制改正や課税所得の見積額の変更等によって繰延税金資産の取崩しが必要となった場合に、当行の業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

9.日本の金融サービス業界に関連するリスク

 (1)日本及び世界の経済状況が自然災害によるものを含めて悪化することで当行が受ける悪影響について

 当行の業績は、日本国内だけでなく世界的な金融経済環境の状況に大きく影響されます。平成19年の米国サブプライムローン問題等に端を発した世界的な金融・経済問題や、平成22年以降の欧州政府債務危機問題、並びに平成23年3月の東日本大震災等を経て、現在は先進国を中心に緩やかな回復を見せており、今後一段の改善が見込まれています。わが国においても、平成26年4月の消費税率引上げに伴う駆け込み需要とその反動の影響を受けつつも、基調的には企業収益の拡大を背景とした雇用・所得環境の改善等に支えられるかたちで経済の好循環の兆しが現われており、国内需要が堅調さを維持する中で、今後も緩やかに成長を続けていくものと期待されます。一方で、欧州債務問題の再発や中国をはじめとする新興国・資源国経済の成長鈍化等に加えて、地域紛争やテロへの懸念などにより、海外景気が下振れするリスクがあり、国内外の経済は依然として先行きに不透明な部分が残されています。

 このような環境下、日本及び世界の金融市場や経済の状況が自然災害による原因も含めて再び悪化し、又はその回復が遅れた場合、金融資本市場における信用収縮の動き、債券・株式市場や外国為替相場の大幅な変動、景気の停滞や悪化に伴う地価や株価の下落、企業倒産や個人の破産の増加等により、貸出資産の劣化や業務の停滞が生じ、当行の資金調達や業績及び財政状態に悪影響が生じる可能性があります。

 (2)日本の金融サービス市場の競争激化について

 わが国の金融サービス市場の競争環境は厳しさを増しております。当行は、数多くの金融サービス企業と競争関係にあり、当行に比べ優位に立つと考えられる企業も存在しております。当行の主要な競争相手には以下のものが含まれると考えております。

· 国内大手銀行グループ:三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループ及び三井住友フィナンシャルグループは、資産、顧客基盤、支店数、及び従業員数などの様々な面において、当行に比べ相当に大きな規模を有しております。また、これらの銀行グループは、子会社又は関係会社として証券会社をはじめとした様々な機能を有しており、当行同様その収益源を多様化する戦略を採っています。

· 主要な投資銀行:国内外の投資銀行との間でも当行は、コーポレートアドバイザリー業務及び投資業務などさまざまな事業分野において、競争関係に立っています。

· その他の金融機関:信託銀行、りそな銀行、新生銀行、インターネットバンク及び地方銀行等が含まれます。

· ゆうちょ銀行、政府系金融機関:日本郵政公社から貯金業務を引き継いだゆうちょ銀行は依然としてわが国最大の預貯金総額を有しております。この他、当行は日本政策投資銀行等の政府系金融機関とも競争関係にあります。

· その他の金融サービス提供者:当行又は当行の子会社、関連会社は、債権回収会社等、プライベート・エクイティ・ファンド及びその他の金融サービス業者とも競争関係にあります。

 当行は、国内金融サービス市場をめぐる競争の一層の激化、統合の進展を予想しており、当行が現在又は将来の競合他社と効果的に伍していけるという保証はありません。これまで当行は、貸出やシンジケートローン、DIPファイナンス及びコミットメントラインの供与、投資信託の販売等で手数料等の収入を増加してまいりましたが、競争の激化がこれらの手数料の低下を招き、収益の低下を招く恐れもあります。また、当行は貸出金利及び預金金利の面でも競合他行と競争関係に立たされており、競争の激化が貸出金利の低下及び預金金利の上昇を促し当行の収益性を圧迫する可能性もあります。

 (3)金融機関として広範な規制に服していることについて

 当行は、金融機関として、広範な法令上の制限及び政府機関による監督を受ける立場にあります。更に、当行並びに当行の子会社及び関連会社は、金融当局による自己資本比率規制その他の銀行としての業務規制のほか、銀行業以外の業務範囲についての制限を受けており、こうした制約から、ビジネスチャンスに対し適時に対応することが困難となる可能性があります。

 当行は、業務全般及び貸出資産分類に関して金融庁などの政府機関により検査を受けております。仮に当行が、関連法規及び規制の違反を犯したような場合には、行政処分の対象とされ、また当行の評価が悪影響を受ける可能性があります。

 (4)各種の規制及び法制度等の変更について

 当行は現行法による規制に従って業務を遂行しておりますが、当行が国内外において業務を行うにあたって適用されている法律、規則、政策、実務慣行、会計制度及び税制等が変更された場合には、当行の業務運営に影響を与え、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。しかし、これらの事項の変更及びそれによる影響を予想することは困難であり、当行がコントロールしうるものではありません。

 金融庁及びその他の監督当局は、銀行がお客さまに提供しているデリバティブ商品やこれに類するリスク特性を持つ複雑な投信・仕組債・仕組預金などのデリバティブ関連商品の販売に関する監視や調査を近時強化するとともに、規制上及び監督上の追加措置もとっています。銀行は、従来より、リスク性商品全般の販売に際しては、お客さま毎の金融知識、経験、財産の状況及び取引目的に応じて商品の性質や詳細について適切な説明を行ってまいりましたが、デリバティブ関連商品については、一般に、普通の預金や有価証券取引等に比べ、商品の仕組が複雑であるとともに、普通の預金や有価証券取引等とは異なるリスクが伴うため、より一層お客さまのニーズや属性に即したきめ細かな販売運営態勢の確保が必要となっています。また、現状の法規制におけるこの種の金融商品の取扱いには必ずしも明確でない部分がある可能性もあります。今後、更に、このような法規制又は金融庁の指導に対応していく結果として追加のリスク管理が必要になる場合には、当行の経費負担が増加する可能性があります。このような追加で必要になる管理もその性質によっては、当行の業務範囲を制限することにもつながる可能性があり、結果として当行の業務や業績及び財政状態にも悪影響を及ぼす可能性もあります。

 また、いわゆるリーマン・ショックに端を発する金融危機以降、国際的な金融規制改革が進展しており、バーゼルⅢの規制に加えて、各国における法規制、例えば、銀行業務の範囲の制限に関する規制や、銀行業務以外の金融業に対する規制等の実施が、予定あるいは検討されています。これらの規制が日本において適用された場合、また当行ならびに当行子会社等が行っている海外業務において適用された場合には、当行の業務範囲が制限される可能性や、追加的な管理コストが必要となる可能性があります。

 (5)金利変動によるリスクについて

 当行の収益は、貸出金、有価証券等の有利子資産による資金運用収益と、預金、債券等の有利子負債にかかる資金調達費用との差額である資金利益による部分が大きな割合を占めます。有利子資産と有利子負債では満期や金利設定条件等が異なるため、金利の変動は、有利子資産による資金運用収益と有利子負債にかかる資金調達費用に対し同等の変化をもたらすとは限らず、金利の変動により、当行の収益性が悪影響を受ける可能性があります。また、金利が上昇した場合には、貸出金への需要が低下する可能性がありまた、変動金利で借り入れている債務者の一部に、増加した金利負担に耐えられなくなる債務者が現れ、不良債権の増加をもたらす可能性があります。このような状況は、当行の業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

10.財務報告に係る内部統制に関するリスク

 当行は、金融商品取引法に基づき、財務報告に係る内部統制の有効性を評価した「内部統制報告書」の提出、及びその評価内容について監査法人の監査を受けることが求められております。
 当行グループは、財務報告に係る内部統制の整備・運用を行っており、有効性を評価する過程で発見された事項は速やかに改善するよう努めております。

 しかしながら、改善が不十分な場合や経営者が内部統制を有効と評価しても監査法人が開示すべき重要な不備があると評価するような場合があり、当社グループの財務報告の信頼性に悪影響を及ぼす可能性があります。

11. 風説・風評の発生による悪影響

 当行や金融業界等に対して、その信頼を毀損するような風説・風評が発生し拡散した場合に、当行の株価や業績及び財政状態等に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

5【経営上の重要な契約等】

 当行は預金保険機構との間で、当行が返済すべき公的資金の総額は2,276億円であることを確認すること等を内容とする「公的資金としての優先株式の取扱いに関する契約書」を平成24年9月27日付で締結しました。

 預金保険機構との間で締結した契約の概要は、第4「提出会社の状況」 1「株式等の状況」 (1)「株式の総数等」 ②「発行済株式」の脚注4.(11)および同脚注5.(11)に記載のとおりであります。

 なお、当行は、公的資金の早期一括返済を実施するため、平成27年5月15日開催の取締役会において、会社法第459条第1項の規定による当行定款第48条の規定に基づき、関係当局の承認が得られることを条件として、平成27年6月22日の20,490百万円の分割返済(特別優先配当金支払い)実施後、平成27年6月29日付で第四回優先株式及び第五回優先株式を預金保険機構および株式会社整理回収機構から全部取得することを決議しておりましたが、平成27年6月22日付で関係当局の承認を得ております。概要につきましては、「第5 経理の状況」中、1「(1)連結財務諸表」の「(重要な後発事象)1.公的資金の一括返済に係る自己株式(第四回優先株式及び第五回優先株式)の全部取得及び消却について」に記載のとおりであります。

6【研究開発活動】

 該当事項はありません。

7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 当期の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりであります。
 なお、以下の記載における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当行グループ(当行及び連結子会社)が判断したものであり、今後様々な要因によって変化する可能性があります。
 また、以下の記載における財務数値の記載金額は、億円単位未満を四捨五入して表示しております。

(1)重要な会計方針及び見積もり
  当行グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている連結財務諸表の作成基準に準拠して作成されております。
 この連結財務諸表の作成にあたっては、「第5 経理の状況 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項 4.会計処理基準に関する事項」に記載のとおりの会計方針等に従っております。

(2)経営成績の分析
 当期の連結粗利益は前期比122億円15.2%)増の928億円となりました。

 資金利益は前期比63億円(14.4%)増の500億円となりました。適切なバランスシート運営を継続したことから、資金運用利回りが前期比6bps上昇したことに加え、引き続き調達コストの削減に注力した結果、資金調達利回りが前期比6bps改善したことにより、資金粗利鞘は前期比12bps拡大し1.21%となっております。

 非資金利益は前期比59億円(16.1%)増の429億円となりました。手数料収益やデリバティブ関連商品販売に係る利益が伸長したことから、役務取引等利益が145億円(前期比20億円、16.2%増)、特定取引利益は125億円(同27億円、27.4%増)と、いずれも前期比増加しました。国債等債券損益は29億円(前期比24億円増)、国債等債券損益を除くその他業務利益は130億円(同12億円、8.5%減)となりました。

 経費は402億円(前期比8億円、2.1%増となりました。引き続き効率的な運営に努める中、連結粗利益も伸長したことからOHRは43.3%となっております。

 以上の結果、連結実質業務純益は前期比114億27.6%)増の527億となりました。

 与信関連費用は、債務者の状況が改善したことなどから個別貸倒引当金戻入益が発生したことや償却債権取立益等を計上したことにより、47億円の利益(前期は23億円の費用)となりました。なお、第4四半期(1-3月期)においては、将来の貸倒れリスクに備えた保守的な引当等の措置を行っております。

 経常利益は597億円(前期比75億円、14.3%増となりました。第1四半期(4-6月期)において、過年度に処理した海外投資案件の最終処分により、従来連結純資産の為替換算調整勘定に計上されていた為替の含み損57億円を実現し、特別損失に計上しております。法人税等は102億円の費用(前期は98億円の費用となりました。

 以上の結果、当期純利益は437億円(前期比14億円、3.2%増)となりました。また、1株当たり当期純利益は36円19銭(前期は34円87銭)となっております。

損益の状況(連結)

 

平成26年3月期

平成27年3月期

 比較

 (億円)

 (億円)

 (億円)

 連結粗利益

806

928

122

 

 資金利益

437

500

63

 

 役務取引等利益

125

145

20

 

 特定取引利益

98

125

27

 

 その他業務利益

146

158

12

 経費

△393

△402

△8

 連結実質業務純益

413

527

114

 与信関連費用

△23

47

70

 

 貸出金償却

△13

△6

7

 

 個別貸倒引当金純繰入額

△9

86

95

 

 一般貸倒引当金等純繰入額

△73

△116

△43

 

 特定海外債権引当勘定純繰入額

 

 その他の債権売却損等

15

26

11

 

 償却債権取立益

76

50

△26

 

 オフバランス取引信用リスク引当金純繰入額

△19

6

26

 株式等関係損益

124

13

△111

 持分法による投資損益

 その他

8

10

2

 経常利益

522

597

75

 特別損益

△0

△58

△57

 税金等調整前当期純利益

521

539

18

 法人税、住民税及び事業税

△27

△35

△7

 法人税等調整額

△71

△68

3

 少数株主損益

△0

△0

△0

 当期純利益

423

437

14

 

(注)1.連結粗利益=(資金運用収益-資金調達費用)+(役務取引等収益-役務取引等費用)+

(特定取引収益-特定取引費用)+(その他業務収益-その他業務費用)

2.連結実質業務純益=連結粗利益-経費

3.科目にかかわらず収益・利益はプラス表示、費用・損失はマイナス表示しております。

 

 

1.連結粗利益

①資金利益

 資金利益は前期比63億14.4%)増の500億円となりました。リスク・リターンを重視した運営を継続する中、貸出金利息および有価証券利息配当金がいずれも前期比増加したことから、資金運用収益は前期比44億円の増加となりました。資金調達費用は調達コストの削減に注力した結果、前期比19億円改善しております。資金粗利鞘は、資金運用利回りが前期比6bps上昇し、資金調達利回りが6bps改善したことから、前期比12bps拡大し1.21%となりました。

 

資金利益(連結)

 

平成26年3月期

(億円)

平成27年3月期

(億円)

比較

(億円)

資金利益

437

500

63

資金運用収益

590

634

44

貸出金利息

424

429

5

有価証券利息配当金

141

177

36

その他受入利息

14

23

9

スワップ受入利息

11

5

△6

資金調達費用

△153

△134

19

預金・譲渡性預金利息

△118

△93

25

債券利息

△6

△6

0

借用金利息

△6

△7

△2

その他支払利息

△10

△10

△1

スワップ支払利息

△14

△18

△3

 

資金利鞘(連結)

 

平成26年3月期

(%)

平成27年3月期

(%)

比較

(%)

資金運用利回り

1.49

1.55

0.06

貸出金利回り

1.63

1.60

△0.03

有価証券利回り

1.18

1.45

0.27

資金調達利回り

0.40

0.34

△0.06

資金粗利鞘

1.09

1.21

0.12

貸出金利回り-資金調達利回り

1.23

1.26

0.03

 

 

資金運用・調達勘定の平均残高等及び受取・支払利息の分析(連結)

 

 連結ベースの主要勘定に関する資金運用・調達勘定の平均残高等及び受取利息・支払利息の分析は以下のとおりです。

 

 

平均残高・利息・利回り等

 

受取・支払利息の分析

 

 

平成26年3月期

(億円)

平成27年3月期

(億円)

 

平成26年3月期

(億円)

平成27年3月期

(億円)

資金運用勘定

平均残高

39,600

40,727

残高による増減

△29

17

 

利息

590

634

利率による増減

△29

27

 

利回り(%)

1.49

1.55

純増減

△58

44

うち貸出金

平均残高

25,933

26,737

残高による増減

18

13

 

利息

424

429

利率による増減

△63

△8

 

利回り(%)

1.63

1.60

純増減

△46

5

 うち有価証券

平均残高

11,927

12,127

残高による増減

△11

2

 

利息

141

177

利率による増減

7

33

 

利回り(%)

1.18

1.45

純増減

△4

36

資金調達勘定

平均残高

37,923

39,193

残高による増減

△1

5

 

利息

153

134

利率による増減

△34

△24

 

利回り(%)

0.40

0.34

純増減

△35

△19

 うち預金

平均残高

27,126

27,200

残高による増減

0

0

 

利息

115

90

利率による増減

△26

△25

 

利回り(%)

0.42

0.33

純増減

△26

△25

 うち譲渡性

平均残高

2,837

2,770

残高による増減

1

△0

   預金

利息

3

3

利率による増減

0

△0

 

利回り(%)

0.11

0.11

純増減

1

△0

 うち債券

平均残高

1,664

2,161

残高による増減

△2

2

 

利息

6

6

利率による増減

△6

△2

 

利回り(%)

0.34

0.26

純増減

△8

△0

(注)資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息を控除しております。

 

②役務取引等利益

 役務取引等利益は、個人のお客さまへの投信・保険の販売に係る利益や、貸出関連手数料収益が伸長したことから、前期比20億円(16.2%)増の145億円となりました。

役務取引等利益(連結)

 

平成26年3月期

(億円)

平成27年3月期

(億円)

比較

(億円)

役務取引等利益

125

145

20

役務取引等収益

134

156

22

貸出業務等

63

72

8

証券業務・代理業務

57

69

13

その他の受入手数料

14

15

1

役務取引等費用

△9

△11

△2

[ご参考]リテール関連利益

 上記の投信・保険の販売に係る利益に加え、特定取引利益に計上されている仕組債等の販売に係る利益を合計した個人のお客さまへの金融商品販売に係る利益は、営業力の強化、お客さまのニーズに合った投資性商品ラインナップの拡充に努めたことにより、前期比16億円(24.3%)増の80億円となりました。

投信・年金・仕組債等の販売に係る利益

64

80

16

   (注)仕組債の販売に係る利益は、特定取引利益として計上されております。

③特定取引利益

 特定取引利益は、事業法人・金融法人のお客さまのニーズに合わせたデリバティブ関連商品の販売が引き続き好調であったことから、前期比27億円(27.4%)増の125億円となりました。

 

特定取引利益(連結)

 

平成26年3月期

(億円)

平成27年3月期

(億円)

比較

(億円)

特定取引利益

98

125

27

うち特定金融派生商品利益

80

92

13

その他

18

32

14

 

④国債等債券損益

 国債等債券損益は日本国債等の売却益が寄与したことから29億円の利益(前期比24億円増)となりました。リスク分散が効いた投資ポートフォリオの構築を図りつつ、資産効率を重視した運営を行っております。

 

国債等債券損益(連結)

 

平成26年3月期

(億円)

平成27年3月期

(億円)

比較

(億円)

国債等債券損益

4

29

24

日本国債

2

20

18

外国国債及びモーゲージ債

△47

9

56

その他

49

△0

△50

うちヘッジファンド

4

7

3

その他(J-REIT、外貨建てETF等)

45

△7

△53

 

⑤国債等債券損益を除くその他業務利益

 国債等債券損益を除くその他業務利益は130億円(前期比12億円、8.5%減)となりました。組合出資損益は前期比では減少したものの、バイアウトファンドや不良債権関連を中心に90億円の利益となり、順調に推移しました。

 

国債等債券損益を除くその他業務利益(連結)

 

平成26年3月期

(億円)

平成27年3月期

(億円)

比較

(億円)

その他業務利益

142

130

△12

外国為替売買損益

△2

7

9

金融派生商品損益

3

△0

△3

組合出資損益

129

90

△39

不動産関連

48

12

△36

不良債権関連

45

33

△13

その他(バイアウト他)

35

45

9

不良債権関連損益(あおぞら債権回収)

9

10

1

債券費

△0

△0

△0

その他

3

24

20

 

2.経費

 経費はリテール業務を中心とした要員の増加等により前期比8億円(2.1%)増の402億円となりました。引き続き効率的な運営に努める中、連結粗利益も伸長したことからOHRは43.3%となっております。

 

経費(連結)

 

平成26年3月期

(億円)

平成27年3月期

(億円)

比較

(億円)

経費

△393

△402

△8

人件費

△200

△204

△4

物件費

△175

△175

0

税金

△19

△23

△4

 

 

3.与信関連費用

 与信関連費用は、債務者の状況が改善したことなどから個別貸倒引当金戻入益が発生したことや償却債権取立益等を計上したことにより、47億円の利益(前期は23億円の費用)となりました。第4四半期(1-3月期)は、海外向け貸出を中心に将来の貸倒れリスクに備えた保守的な引当等の措置を行ったことから72億円の費用となっております。

 貸出金全体に対する貸倒引当金の比率は2.29%と高い水準を維持しております。

 

与信関連費用(連結)

 

平成26年3月期

(億円)

平成27年3月期

(億円)

比較

(億円)

与信関連費用計

△23

47

70

貸出金償却

△13

△6

7

貸倒引当金純繰入額

△82

△30

52

個別貸倒引当金純繰入額

△9

86

95

一般貸倒引当金等純繰入額

△73

△116

△43

その他の債権売却損等

15

26

11

償却債権取立益

76

50

△26

オフバランス取引信用リスク引当金純繰入額

△19

6

26

 

 

 

 

4.法人税等

 法人税等は102億円の費用(前期は98億円の費用となりました。税金等調整前当期純利益(為替換算調整勘定に係る特別損失を除く)に対する法人税等の割合は17.1%となっております。第4四半期(1-3月期)においては、法人税率引き下げによる影響が約39億円(費用)ありましたが、過年度に有税処理した案件を新たにスケジューリング可能額として見積ったことなどから法人税等調整額(税効果)は54億円の益となりました。この結果、第4四半期の法人税等合計では42億円の益となっております。

 

法人税等(連結)

 

平成26年3月期

(億円)

平成27年3月期

(億円)

比較

(億円)

法人税等計

△98

△102

△4

法人税、住民税及び事業税

△27

△35

△7

法人税等調整額

△71

△68

3

 

 

5.セグメント利益(損失)

 当行グループは、業務別にビジネスグループを設置しており、「個人営業グループ」「法人営業グループ」「スペシャライズドバンキンググループ」「ファイナンシャルマーケッツグループ」の4つのビジネスグループを報告セグメントとしております。

 当期における報告セグメント毎のセグメント利益(連結粗利益-経費で算出)は、「個人営業グループ」が64億円の利益(前期は66億円の利益)、「法人営業グループ」が114億円の利益(同67億円の利益)、「スペシャライズドバンキンググループ」が217億円の利益(同231億円の利益)、「ファイナンシャルマーケッツグループ」が130億円の利益(同46億円の利益)となりました。

 なお、平成26年4月1日付にて組織変更を行い、旧「法人・個人営業グループ」からビジネスバンキンググループを分割し、旧「事業法人営業グループ」と併せ、「法人営業グループ」を新設しました。一方、旧「法人・個人営業グループ」のうち、ビジネスバンキンググループを除くグループについては、「個人営業グループ」としました。

 また、平成26年7月1日付にて組織変更を行い、旧「スペシャルティファイナンスグループ」を「スペシャライズドバンキンググループ」に名称変更しております。

 これらの変更にともない、報告セグメントを、従来の「法人・個人営業グループ」「事業法人営業グループ」「スペシャルティファイナンスグループ」「ファイナンシャルマーケッツグループ」の4区分から上記の4区分に変更しております。

 

 

(3)財政状態の分析

 総資産は4兆9,245億円(前期末比1,190億円、2.5%増となりました。貸出金は前期末比1,323億円(5.0%)増の2兆7,758億円となりました。適切なリスク・リターンを重視した運営を継続する中、国内向け貸出が前期末比818億円減少する一方、海外向け貸出は2,141億円増加しております。有価証券は9,841億円(同1,846億円、15.8%減となっております。

 負債の部合計は4兆3,571億円(前期末比677億円、1.6%増となりました。預金・譲渡性預金が合計で前期末比250億円減少する一方、債券が486億円増加しております。個人のお客さまからの調達は前期末比135億円(0.7%)増の2兆597億円となり、コア調達(預金ならびに譲渡性預金、債券の合計)に占める比率は63.8%となっております。

 純資産は、資本再構成プランに基づく公的資金の分割返済(特別優先配当)を含む、配当金支払い等により減少する一方、当期純利益の計上やその他有価証券評価差額金の改善等により、前期末比514億円(10.0%増の5,674億円となりました。

 1株当たり純資産額は336円83銭(前期末292円83銭)となっております。

 

主要勘定残高(連結)

 

平成26年3月末

(億円)

平成27年3月末

(億円)

比較

(億円)

資産の部

48,054

49,245

1,190

貸出金

26,435

27,758

1,323

有価証券

11,686

9,841

△1,846

現金預け金

4,419

5,505

1,087

その他

5,514

6,141

626

負債の部

42,894

43,571

677

預金

27,567

26,981

△586

譲渡性預金

2,531

2,867

336

債券

1,976

2,461

486

借用金

1,588

1,872

285

その他

9,234

9,390

156

純資産の部

5,160

5,674

514

資本金

1,000

1,000

資本剰余金

3,102

2,897

△205

利益剰余金

2,098

2,350

252

自己株式

△993

△993

その他の包括利益累計額合計

△54

412

466

その他

8

8

1

負債及び純資産の部

48,054

49,245

1,190

 

1. 調達(預金及び債券残高)

 コア調達(預金ならびに譲渡性預金、債券の合計)は3兆2,309億円(前期末比236億円、0.7%増)となりました。運用資産の状況にあわせた調達運営ならびに調達コストの削減に努めつつ、安定した調達基盤を維持しております。個人のお客さまからの調達は前期末比135億円(0.7%)増の2兆597億円となり、コア調達に占める比率は63.8%となっております。

 また、当期末の手元流動性は6,300億円となり、十分な流動性を確保しております。

 

 調達(預金及び債券残高)(連結)

 

平成26年3月末

(億円)

平成27年3月末

(億円)

比較

(億円)

コア調達計

32,073

32,309

236

 

商品別調達内訳

 

平成26年3月末

(億円)

平成27年3月末

(億円)

比較

(億円)

預金・譲渡性預金

30,097

29,847

△250

債券

1,976

2,461

486

 

顧客層別調達内訳

 

平成26年3月末

(億円)

平成27年3月末

(億円)

比較

(億円)

個人

20,463

20,597

135

事業法人

6,503

6,135

△367

金融法人

5,107

5,576

468

(注)事業法人には公共法人を含みます。

 

 

   2.貸出金

 貸出金は前期末比1,323億円(5.0%)増加の2兆7,758億円となりました。適切なリスク・リターンを重視した運営を継続する中、国内向け貸出は前期末比818億円の減少となりました。海外向け貸出は、リスク・リターンの良好な北米向け貸出を中心に選択的に積上げた結果、2,141億円増加しております。

 

   リスク管理債権の状況(連結)

 

平成26年3月末

(億円)

平成27年3月末

(億円)

比較

(億円)

リスク管理債権

796

389

△407

  破綻先債権

2

△2

  延滞債権

596

264

△332

  3カ月以上延滞債権

  貸出条件緩和債権

199

125

△73

 

 

 

 

貸出金残高(末残)

26,435

27,758

1,323

 

 

 

 

比率(%)

3.0

1.4

△1.6

 

 

       貸倒引当金の状況(連結)

 

平成26年3月末

(億円)

平成27年3月末

(億円)

比較

(億円)

貸倒引当金

647

637

△10

  一般貸倒引当金

433

551

117

  個別貸倒引当金

214

87

△128

  特別海外債権引当勘定

 

 

(ご参考)金融再生法開示債権の状況(単体)

  当行単体の金融再生法開示債権及び金融再生法開示区分毎の引当及び保全状況は以下のとおりです。

 金融再生法開示債権は、危険債権、要管理債権の回収などにより前期末比420億円(52.4%)減の382億円となり、開示債権比率は1.35%と前期末から1.63ポイント改善しました。開示債権の保全率は80.4%となっております。

 また、貸出金全体に対する貸倒引当金の比率は2.29%(連結ベース)と高い水準を維持しております。

 

 

 

 

残高

(億円) (A)

担保・保証等

(億円)(B)

引当金

(億円) (C)

引当率(%)

(C)/{(A)-(B)}

保全率(%)

{(B)+(C)}/(A)

破産更生債権及び

当期末

3

3

100.0

これらに準ずる債権

前期末

36

36

100.0

危険債権

当期末

262

149

85

76.0

89.7

 

前期末

567

325

209

86.3

94.1

要管理債権

当期末

118

39

31

39.1

59.2

 

前期末

199

58

87

61.6

72.9

小計

当期末

382

191

116

60.7

80.4

 

前期末

802

419

296

77.2

89.1

正常債権

当期末

27,871

 

前期末

26,033

合計

当期末

28,253

 

前期末

26,834

開示債権比率(%)

当期末

1.35

 

前期末

2.98

 

業種別貸出残高及びリスク管理債権残高(単体)

 

平成26年3月末

平成27年3月末

 

貸出残高合計

(億円)

うちリスク管理債権

(億円)

貸出残高合計

(億円)

うちリスク管理債権

(億円)

国内(除く特別国際金融取引勘定分)

26,491

793

27,814

381

製造業

2,961

31

2,643

34

農林水産業

24

31

鉱業・砕石業・砂利採取業

19

16

建設業

223

222

電気・ガス・熱供給・水道業

61

143

情報通信業

564

1

402

1

運輸業・郵便業

1,122

0

823

0

卸売業・小売業

1,284

20

1,278

12

金融業・保険業

3,840

313

4,332

78

不動産業

6,671

204

6,042

63

物品賃貸業

1,123

4

1,167

2

その他サービス業

1,557

1,603

0

地方公共団体

455

404

その他

6,588

220

8,707

191

海外及び特別国際金融取引勘定分

政府等

金融機関

その他

合計

26,491

793

27,814

381

 

 

   3.有価証券

 有価証券は9,841億円(前期末比1,846億円、15.8%減となりました。リスク分散が効いた投資ポートフォリオの構築を図りつつ、資産効率を重視した運営を行っており、日本国債、マネーマーケットファンド等の投資信託を削減しております。

 当期末の評価損益は、外国債券の評価損益が改善したことや、ETFの評価益が拡大したことに加え、第3四半期(10-12月期)において、従来から保有していた非上場株式の株式公開により株式の評価益が増加したことなどから、前期末比551億円改善し511億円の評価益となりました。

 

有価証券(連結)

 

連結貸借対照表計上額

評価損益

 

 

平成26年3月末

(億円)

平成27年3月末

(億円)

比較

(億円)

平成26年3月末

(億円)

平成27年3月末

(億円)

国債

3,459

1,940

△1,519

20

9

地方債

169

185

16

1

1

社債

575

393

△182

3

0

株式

295

418

123

6

263

外国債券

3,672

3,704

32

△108

36

その他

3,516

3,200

△315

38

201

 ヘッジファンド

79

72

△7

21

24

 ETF

1,308

1,444

136

6

111

 組合・LP出資

430

675

244

0

6

 REIT

349

482

133

14

59

 投資信託

1,247

324

△923

△3

△2

 その他

102

204

101

△0

4

有価証券計

11,686

9,841

△1,846

△40

511

(注)「買入金銭債権」中の信託受益権の一部について時価評価を行っておりますが(平成27年3月末現在:連結貸借対照表計上額7億円、評価益0億円)、これらの金額については上記の表には含めていません。

 

 

4.繰延税金資産

 当期末の繰延税金資産は、その他有価証券評価差額金の改善等により前期比212億円減少して227億円となりました。

 

5.純資産の部

 純資産は、資本再構成プランに基づく公的資金の分割返済(特別優先配当)を含む、配当金支払い等により減少する一方、当期純利益の計上やその他有価証券評価差額金の改善等により、前期末比514億円(10.0%増の5,674億円となりました。

 1株当たり純資産額は336円83銭(前期末292円83銭)となっております。

 

 

6.連結自己資本比率(国内基準)

 当期末の連結自己資本比率算定上の連結自己資本は、5,429億円となりました。また、連結ベースのリスクアセットは、3兆7,569億円となっております。

 以上の結果、連結自己資本比率(バーゼルⅢベース、国内基準)は14.45%となり、十分な水準を維持しております。

 

自己資本比率(連結)

 

平成26年3月期

(億円)

平成27年3月期

(億円)

比較

(億円)

自己資本比率(%)

15.13

14.45

△0.68

自己資本

5,289

5,429

140

リスクアセット

34,956

37,569

2,613

 

 

(4)キャッシュ・フローの状況の分析

 営業活動によるキャッシュ・フローは、主に貸出金等が増加したことにより1,395億円の支出となり、前期比517億円減少しました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却・償還による収入が取得による支出を上回ったこと等により2,920億円の収入となり、前期比1,127億円増加しました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払等により391億円の支出となりましたが、前期比では126億円増加しております。以上の結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末の残高は、前年度末比1,134億円増加し、5,009億円となりました。