当連結会計年度において、連結財務諸表を作成するために適用する会計基準を米国会計基準からIFRSに変更しました。これにより、当社の連結財務諸表はIFRSに準拠して作成しています。IFRSへの移行が当社の連結財務諸表に与える影響に関する説明は、連結財務諸表注記の「31 IFRSへの移行に関する注記」に記載されています。
当連結会計年度の当社、連結子会社および持分法適用会社(以下「当社グループ」という。)をとりまく経済環境は、米国では、雇用情勢の改善、住宅投資や個人消費の堅調な推移などにより、景気は緩やかに回復しました。欧州においては、雇用情勢の緩やかな改善などにより、景気は持ち直しの動きとなりました。アジアの景気においては、インドでは、持ち直しの動きがみられましたが、中国では、拡大テンポが緩やかに、インドネシアでは、拡大テンポが鈍化、タイでは、弱い動きとなりました。日本では、雇用情勢に改善がみられるものの、個人消費に弱さがみられることなどにより、景気は弱い動きとなりました。
主な市場のうち、二輪車市場は前年度にくらべ、インドでは拡大しましたが、ベトナムではほぼ横ばいとなり、ブラジル、タイ、インドネシアにおいては縮小となりました。四輪車市場は前年度にくらべ、米国や欧州で拡大しましたが、ブラジルでは縮小、日本では消費税率引上げやそれに伴う駆け込み需要の反動の影響などにより縮小しました。アジアにおいては、インドや中国で拡大したものの、タイでは大幅な縮小となりました。
このような中で、当社グループは、お客様や社会の多様なニーズの変化に迅速かつ的確に対応するため、企業体質の強化に努めてまいりました。研究開発面では、安全・環境技術や商品の魅力向上にむけた先進技術の開発に積極的に取り組みました。生産面では、さらなる生産体質の強化や、グローバルでの需要の変化に対応した生産体制の整備を行いました。販売面では、新価値商品の積極的な投入や、国を越えた商品の供給などにより、商品ラインアップの充実に取り組みました。
当連結会計年度の連結売上収益は、二輪事業の売上収益の増加や為替換算による売上収益の増加影響などにより、13兆3,280億円と前連結会計年度にくらべ6.6%の増収となりました。
営業利益は、コストダウン効果や為替影響などはあったものの、品質関連費用を含む販売費及び一般管理費の増加などにより、6,706億円と前連結会計年度にくらべ18.6%の減益となりました。税引前利益は、8,062億円と前連結会計年度にくらべ13.7%の減益、親会社の所有者に帰属する当期利益は、5,094億円と前連結会計年度にくらべ18.5%の減益となりました。
事業の種類別セグメントの状況
(二輪事業)
| Hondaグループ販売台数※ | 連結売上台数※ | ||||||||
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2013年度 | 2014年度 | 増 減 | 増減率 | 2013年度 | 2014年度 | 増 減 | 増減率 | |||
二輪事業計 | 17,008 | 17,592 | 584 | 3.4 | 10,332 | 10,725 | 393 | 3.8 | ||
| 日 本 | 226 | 199 | △27 | △11.9 | 226 | 199 | △27 | △11.9 | |
| 北 米 | 278 | 286 | 8 | 2.9 | 278 | 286 | 8 | 2.9 | |
| 欧 州 | 166 | 191 | 25 | 15.1 | 166 | 191 | 25 | 15.1 | |
| アジア | 14,534 | 15,345 | 811 | 5.6 | 7,858 | 8,478 | 620 | 7.9 | |
| その他 | 1,804 | 1,571 | △233 | △12.9 | 1,804 | 1,571 | △233 | △12.9 | |
二輪事業の外部顧客への売上収益は、連結売上台数の増加や為替換算による売上収益の増加影響などにより、1兆8,466億円と前連結会計年度にくらべ9.3%の増収となりました。営業利益は、販売費及び一般管理費の増加などはあったものの、台数変動及び構成差に伴う利益増や為替影響などにより、1,921億円と前連結会計年度にくらべ8.6%の増益となりました。
※Hondaグループ販売台数は、当社および連結子会社、ならびに持分法適用会社の完成車(二輪車・ATV)販売台数です。一方、連結売上台数は、外部顧客への売上収益に対応する販売台数であり、当社および連結子会社の完成車販売台数です。
(四輪事業)
| Hondaグループ販売台数※ | 連結売上台数※ | ||||||||
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2013年度 | 2014年度 | 増 減 | 増減率 | 2013年度 | 2014年度 | 増 減 | 増減率 | |||
四輪事業計 | 4,340 | 4,367 | 27 | 0.6 | 3,530 | 3,513 | △17 | △0.5 | ||
| 日 本 | 818 | 761 | △57 | △7.0 | 788 | 696 | △92 | △11.7 | |
| 北 米 | 1,754 | 1,750 | △4 | △0.2 | 1,754 | 1,750 | △4 | △0.2 | |
| 欧 州 | 171 | 161 | △10 | △5.8 | 171 | 161 | △10 | △5.8 | |
| アジア | 1,311 | 1,426 | 115 | 8.8 | 531 | 637 | 106 | 20.0 | |
| その他 | 286 | 269 | △17 | △5.9 | 286 | 269 | △17 | △5.9 | |
四輪事業の外部顧客への売上収益は、為替換算による売上収益の増加影響などにより、9兆6,033億円と前連結会計年度にくらべ4.6%の増収となりました。営業利益は、コストダウン効果や為替影響などはあったものの、品質関連費用を含む販売費及び一般管理費の増加などにより、2,797億円と前連結会計年度にくらべ39.3%の減益となりました。
※Hondaグループ販売台数は、当社および連結子会社、ならびに持分法適用会社の完成車販売台数です。一方、連結売上台数は、外部顧客への売上収益に対応する販売台数であり、当社および連結子会社の完成車販売台数です。また、当社の日本の金融子会社が提供する残価設定型クレジットが、IFRSにおいてオペレーティング・リースに該当する場合、当該金融サービスを活用して連結子会社を通して販売された四輪車は、四輪事業の外部顧客への売上収益に計上されないため、連結売上台数には含めていませんが、Hondaグループ販売台数には含めています。
(金融サービス事業)
金融サービス事業の外部顧客への売上収益は、オペレーティング・リース売上の増加や為替換算による売上収益の増加影響などにより、1兆5,555億円と前連結会計年度にくらべ17.3%の増収となりました。営業利益は、増収に伴う利益の増加や為替影響などにより、2,025億円と前連結会計年度にくらべ10.9%の増益となりました。
(汎用パワープロダクツ事業及びその他の事業)
| Hondaグループ販売台数/連結売上台数※ | |||||
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| |||||
2013年度 | 2014年度 | 増 減 | 増減率 | |||
汎用パワープロダクツ |
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事業計 | 6,018 | 5,983 | △35 | △0.6 | ||
| 日 本 | 314 | 338 | 24 | 7.6 | |
| 北 米 | 2,719 | 2,705 | △14 | △0.5 | |
| 欧 州 | 1,031 | 1,091 | 60 | 5.8 | |
| アジア | 1,485 | 1,382 | △103 | △6.9 | |
| その他 | 469 | 467 | △2 | △0.4 | |
汎用パワープロダクツ事業及びその他の事業の外部顧客への売上収益は、汎用パワープロダクツ事業の連結売上台数の減少などはあったものの、為替換算による売上収益の増加影響などにより、3,225億円と前連結会計年度にくらべ3.4%の増収となりました。営業損失は、その他の事業に関する費用の増加や為替影響などにより、38億円と前連結会計年度にくらべ69億円の減益となりました。
※Hondaグループ販売台数は、当社および連結子会社、ならびに持分法適用会社の汎用パワープロダクツ販売台数です。一方、連結売上台数は、外部顧客への売上収益に対応する販売台数であり、当社および連結子会社の汎用パワープロダクツ販売台数です。なお、当社は、汎用パワープロダクツを販売している持分法適用会社を有しないため、汎用パワープロダクツ事業においては、Hondaグループ販売台数と連結売上台数に差異はありません。
所在地別セグメントの状況
(日本)
売上収益は、四輪事業の売上収益の減少などにより、3兆9,309億円と前連結会計年度にくらべ6.7%の減収となりました。営業利益は、為替影響などはあったものの、品質関連費用を含む販売費及び一般管理費の増加や売上変動及び構成差に伴う利益減などにより、2,101億円と前連結会計年度にくらべ14.5%の減益となりました。
(北米)
売上収益は、四輪事業の売上収益の減少などはあったものの、為替換算による売上収益の増加影響などにより、7兆2,008億円と前連結会計年度にくらべ9.7%の増収となりました。営業利益は、コストダウン効果や為替影響などはあったものの、品質関連費用を含む販売費及び一般管理費の増加や売上変動及び構成差に伴う利益減などにより、1,815億円と前連結会計年度にくらべ45.9%の減益となりました。
(欧州)
売上収益は、二輪事業の売上収益の増加や為替換算による売上収益の増加影響などはあったものの、四輪事業の売上収益の減少などにより、7,239億円と前連結会計年度にくらべ7.4%の減収となりました。営業損失は、為替影響などはあったものの、前連結会計年度に計上した有形固定資産の減損損失の影響などにより、226億円と前連結会計年度にくらべ112億円の改善となりました。
(アジア)
売上収益は、四輪事業や二輪事業の売上収益の増加、為替換算による売上収益の増加影響などにより、3兆3,285億円と前連結会計年度にくらべ15.2%の増収となりました。営業利益は、販売費及び一般管理費の増加などはあったものの、売上変動及び構成差に伴う利益増、コストダウン効果、為替影響などにより、2,788億円と前連結会計年度にくらべ20.2%の増益となりました。
(その他の地域)
売上収益は、四輪事業や二輪事業の売上収益の減少や為替換算による売上収益の減少影響などにより、9,503億円と前連結会計年度にくらべ6.1%の減収となりました。営業利益は、販売費及び一般管理費の増加や為替影響などはあったものの、コストダウン効果などにより、401億円と前連結会計年度にくらべ5.5%の増益となりました。
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、1兆4,717億円と前連結会計年度末にくらべ2,781億円の増加となりました。
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況と、前連結会計年度に対する各キャッシュ・フローの増減状況は、以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動の結果得られた資金は、1兆204億円となりました。この営業活動によるキャッシュ・インフローは、部品、原材料およびオペレーティング・リース資産購入の支払いの増加などはあったものの、二輪販売台数の増加に伴う顧客からの現金回収の増加や金融サービスに係る債権の回収の増加などにより、前連結会計年度にくらべ5,712億円の増加となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動の結果減少した資金は、8,404億円となりました。この投資活動によるキャッシュ・アウトフローは、有形固定資産の取得による支出の減少などにより、前連結会計年度にくらべ805億円の減少となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動の結果増加した資金は、124億円となりました。この財務活動によるキャッシュ・インフローは、資金調達に伴うキャッシュ・インフローの減少や配当金の支払いの増加などにより、前連結会計年度にくらべ3,429億円の減少となりました。
当社は、当連結会計年度よりIFRSに準拠して連結財務諸表を作成しています。
「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(1976年(昭和51年)大蔵省令第28号)第95条の規定により、米国会計基準に基づいて作成した要約連結財務諸表は、以下のとおりです。なお、当連結会計年度の要約連結財務諸表については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査を受けていません。
① 要約連結貸借対照表(米国会計基準)
(単位:百万円)
| 前連結会計年度 | 当連結会計年度 |
(資産の部) |
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流動資産 | 5,771,266 | 6,624,571 |
金融子会社保有長期債権 | 3,317,553 | 3,558,931 |
投資及び貸付金 | 817,927 | 945,934 |
オペレーティング・リース資産 | 2,236,721 | 2,999,485 |
有形固定資産 | 2,818,432 | 3,212,858 |
その他の資産 | 660,132 | 747,060 |
資産合計 | 15,622,031 | 18,088,839 |
(負債及び純資産の部) |
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流動負債 | 4,711,329 | 5,326,334 |
長期債務 | 3,234,066 | 3,933,860 |
その他の負債 | 1,563,238 | 1,894,199 |
当社株主に帰属する株主資本 | 5,918,979 | 6,696,693 |
非支配持分 | 194,419 | 237,753 |
負債及び純資産合計 | 15,622,031 | 18,088,839 |
② 要約連結損益計算書及び要約連結包括利益計算書
要約連結損益計算書(米国会計基準)
(単位:百万円)
| 前連結会計年度 | 当連結会計年度 |
売上高及びその他の営業収入 | 11,842,451 | 12,646,747 |
営業費用 | 11,092,170 | 12,039,869 |
営業利益 | 750,281 | 606,878 |
営業外収益(△費用) | △21,341 | 37,931 |
税引前利益 | 728,940 | 644,809 |
法人税等 | 252,662 | 235,204 |
関連会社持分利益 | 132,471 | 126,570 |
非支配持分損益控除前当期純利益 | 608,749 | 536,175 |
控除:非支配持分損益 | 34,642 | 43,168 |
当社株主に帰属する当期純利益 | 574,107 | 493,007 |
要約連結包括利益計算書(米国会計基準)
(単位:百万円)
| 前連結会計年度 | 当連結会計年度 |
非支配持分損益控除前当期純利益 | 608,749 | 536,175 |
その他の包括利益(△損失) | 456,866 | 465,167 |
包括利益(△損失) | 1,065,615 | 1,001,342 |
控除:非支配持分に帰属する | 47,730 | 65,012 |
当社株主に帰属する包括利益(△損失) | 1,017,885 | 936,330 |
③ 要約連結資本勘定計算書(米国会計基準)
(単位:百万円)
| 前連結会計年度 | 当連結会計年度 |
資本金 |
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期首残高 | 86,067 | 86,067 |
期末残高 | 86,067 | 86,067 |
資本剰余金 |
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期首残高 | 171,117 | 171,117 |
当期変動額 | ― | 1 |
期末残高 | 171,117 | 171,118 |
利益準備金 |
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期首残高 | 47,583 | 49,276 |
当期変動額 | 1,693 | 5,849 |
期末残高 | 49,276 | 55,125 |
利益剰余金 |
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期首残高 | 6,001,649 | 6,431,682 |
当期変動額 | 430,033 | 328,557 |
期末残高 | 6,431,682 | 6,760,239 |
その他の包括利益(△損失)累計額 |
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期首残高 | △1,236,792 | △793,014 |
当期変動額 | 443,778 | 443,323 |
期末残高 | △793,014 | △349,691 |
自己株式 |
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期首残高 | △26,124 | △26,149 |
当期変動額 | △25 | △16 |
期末残高 | △26,149 | △26,165 |
非支配持分 |
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期首残高 | 161,923 | 194,419 |
当期変動額 | 32,496 | 43,334 |
期末残高 | 194,419 | 237,753 |
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|
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純資産合計 |
|
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期首残高 | 5,205,423 | 6,113,398 |
当期変動額 | 907,975 | 821,048 |
期末残高 | 6,113,398 | 6,934,446 |
④ 要約連結キャッシュ・フロー計算書(米国会計基準)
(単位:百万円)
| 前連結会計年度 | 当連結会計年度 |
営業活動によるキャッシュ・フロー | 1,229,191 | 1,419,217 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | △1,708,744 | △1,252,154 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | 370,555 | 30,398 |
為替変動による現金及び現金等価物への影響額 | 71,784 | 100,150 |
現金及び現金等価物の純増減額 | △37,214 | 297,611 |
現金及び現金等価物の期首残高 | 1,206,128 | 1,168,914 |
現金及び現金等価物の期末残高 | 1,168,914 | 1,466,525 |
⑤ 要約連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項の変更
前連結会計年度および当連結会計年度において、要約連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項の変更はありません。
セグメントの名称 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 増減 | |
台数(千台) | 台数(千台) | 台数(千台) | 増減率(%) | |
二輪事業 | 9,920 | 10,240 | 320 | 3.2 |
四輪事業 | 3,593 | 3,638 | 45 | 1.3 |
汎用パワープロダクツ事業 | 5,760 | 6,333 | 573 | 9.9 |
(注) 1 生産台数は、当社および連結子会社の完成車の生産台数の合計です。
2 二輪事業には二輪車およびATVが含まれています。
3 汎用パワープロダクツ事業及びその他の事業には汎用パワープロダクツの生産台数を記載しています。
見込生産のため、大口需要等の特別仕様のものを除いては、受注生産はしていません。
仕向地別(外部顧客の所在地別)売上金額は、以下のとおりです。
セグメントの名称 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 増 減 | 増 減 率 | |
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|
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| |
総 合 計 | 12,506,091 | 13,328,099 | 822,008 | 6.6 | |
| 日 本 | 1,920,114 | 1,800,439 | △119,675 | △6.2 |
| 北 米 | 6,160,362 | 6,837,624 | 677,262 | 11.0 |
| 欧 州 | 674,213 | 655,345 | △18,868 | △2.8 |
| アジア | 2,584,019 | 2,899,070 | 315,051 | 12.2 |
| その他 | 1,167,383 | 1,135,621 | △31,762 | △2.7 |
|
|
|
|
| |
二輪事業計 | 1,689,228 | 1,846,666 | 157,438 | 9.3 | |
| 日 本 | 79,532 | 72,487 | △7,045 | △8.9 |
| 北 米 | 141,397 | 154,714 | 13,317 | 9.4 |
| 欧 州 | 102,837 | 116,998 | 14,161 | 13.8 |
| アジア | 894,033 | 1,050,490 | 156,457 | 17.5 |
| その他 | 471,429 | 451,977 | △19,452 | △4.1 |
|
|
|
|
| |
四輪事業計 | 9,178,773 | 9,603,335 | 424,562 | 4.6 | |
| 日 本 | 1,677,530 | 1,526,054 | △151,476 | △9.0 |
| 北 米 | 4,723,319 | 5,199,008 | 475,689 | 10.1 |
| 欧 州 | 493,087 | 456,562 | △36,525 | △7.4 |
| アジア | 1,641,585 | 1,795,791 | 154,206 | 9.4 |
| その他 | 643,252 | 625,920 | △17,332 | △2.7 |
|
|
|
|
| |
金融サービス事業計 | 1,326,026 | 1,555,550 | 229,524 | 17.3 | |
| 日 本 | 77,195 | 119,722 | 42,527 | 55.1 |
| 北 米 | 1,198,302 | 1,376,287 | 177,985 | 14.9 |
| 欧 州 | 14,175 | 14,249 | 74 | 0.5 |
| アジア | 8,056 | 12,157 | 4,101 | 50.9 |
| その他 | 28,298 | 33,135 | 4,837 | 17.1 |
汎用パワープロダクツ事業 |
|
|
|
| |
及びその他の事業計 | 312,064 | 322,548 | 10,484 | 3.4 | |
| 日 本 | 85,857 | 82,176 | △3,681 | △4.3 |
| 北 米 | 97,344 | 107,615 | 10,271 | 10.6 |
| 欧 州 | 64,114 | 67,536 | 3,422 | 5.3 |
| アジア | 40,345 | 40,632 | 287 | 0.7 |
| その他 | 24,404 | 24,589 | 185 | 0.8 |
(注) 各事業の主要製品およびサービス、事業形態につきましては、連結財務諸表注記の「4 セグメント情報」を参照ください。
当社グループは、先進性や創造性を一段と強化し、お客様の期待を超える商品や喜びを創り出すことにより、グローバル規模での成長をめざしてまいります。
2020年に向けた全社ビジョンとして「良いものを早く、安く、低炭素でお届けすること」をかかげ、以下の課題に全力で取り組んでまいります。
開発・購買・生産・販売・サービスなどの各領域での検証、およびそれらの連携による統合的な検証を行い、製品品質の向上に努めてまいります。
先進の技術や商品を生み出す力をより一層強化し、世界各地のマーケットニーズに合わせた新しい価値の創造およびスピーディーな商品化に引き続き取り組むとともに、商品の安全性や環境性能の向上を積極的に進めてまいります。また、次世代技術の研究開発もさらに進めてまいります。
世界の生産拠点において生産体質の強化を進めるとともに、地域の需要に応じ、高品質の製品をフレキシブルかつ効率的に生産してまいります。また、防災対策のみならず様々なリスクに対応できるように、より実効性の高い事業継続計画を策定し、グローバル規模でのサプライチェーンの強化に努めてまいります。
商品ラインアップの充実やITなどを積極的に活用した販売体制・サービス体制のより一層の強化に取り組み、世界各地のお客様の多様なニーズにお応えできるように努めてまいります。
ハード面では、事故の予知・予防安全技術、衝突時の乗員や歩行者の傷害軽減技術、相手車両への衝撃軽減技術の向上と適用する商品の拡大に取り組んでまいります。ソフト面では、国内外において実施してきた安全運転普及活動を充実させてまいります。また、交通安全教育プログラムの普及や、各地域の販売店による安全活動の充実などにより、ライダーやドライバーへの啓発活動の強化をはかり、よりよい交通社会の実現に向けて積極的に取り組んでまいります。
全ての製品分野において、排出ガスのクリーン化や燃費性能の向上、リサイクル性の向上に積極的に取り組むとともに、燃料電池などの開発もさらに進めてまいります。また、全世界で販売する製品のCO2排出量を2020年までに2000年比で30%低減するという目標を定め、生産やサプライチェーンを含めた企業活動全体でのCO2排出量低減に向けた取り組みも強化していきます。さらに今後は、モビリティーと暮らしの総合的なCO2排出を低減するエネルギーマネジメント技術の進化にも取り組んでまいります。
引き続き先進の安全・環境技術を適用した商品の提供を行っていくことに加え、コーポレート・ガバナンスやコンプライアンス、リスク管理、社会貢献活動などの取り組みを通じ、社会から信頼と共感を得られるよう努めてまいります。
以上のような企業活動全体を通した取り組みを行い、株主、投資家、お客様をはじめ、広く社会から「存在を期待される企業」となることをめざしていく所存でございます。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。
なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2015年6月26日)現在において当社が判断したものであり、リスクと不確実性を内包しているため、将来生じうる実際の結果と大きく異なる可能性もありますので、ご留意ください。
市場の変化によるリスク
・市場環境の変化
当社グループは、日本、北米、欧州およびアジアを含む世界各国で事業を展開しております。これらの市場の長期にわたる経済低迷、消費者の価値観の変化、燃料価格の上昇および金融危機などによる購買意欲の低下は、二輪車、四輪車および汎用パワープロダクツの需要の低下につながり、当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。
・製品の価格変動
市場によっては、二輪車、四輪車および汎用パワープロダクツの価格が、短期間で急激に変動する可能性があります。このような価格変動は、競争の熾烈化、不安定な経済状況による短期間での需要変動、関税、輸入規制、その他の租税の改正、特定の原材料や部品の不足、原材料価格の高騰およびインセンティブなど、さまざまな要因によって引き起こされます。このような価格変動が長引かない、あるいは、これまでこのような価格変動がなかった市場で発生しないという保証はありません。なお、当業界は供給能力過剰な状況にあり、当社グループが事業展開している主要な市場における景気がさらに悪化すると、その状況が拡大する可能性が高く、さらなる価格変動圧力につながる可能性があります。当社グループが事業展開しているどの市場においても、急激な価格変動は、当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。
事業等の変化によるリスク
(為替、金利に関するリスク)
・為替変動
当社グループは、日本をはじめとする世界各国の生産拠点で生産活動を行っており、その製品および部品の多くを複数の国に輸出しています。各国における生産および販売では、外貨建てで購入する原材料および部品や、販売する製品および部品があります。したがって、為替変動は、購入価格や販売価格の設定に影響し、その結果、当社グループの業績、財政状態および将来の業績に影響する当社グループの競争力に影響を与えます。
(法律、規制に関するリスク)
・法規制リスク
当社グループは、世界各国において事業を展開しており、各国の環境、安全、品質、労務、租税、為替、輸出入に関する規制などに変化があった場合、当社グループの事業、財政状態および業績に悪影響を与える可能性があります。
・知的財産の保護
当社グループは、長年にわたり、自社が製造する製品に関連する多数の特許および商標を保有し、もしくはその権利を取得しています。これらの特許および商標は、当社グループのこれまでの事業の成長にとって重要であったものであり、その重要性は今後も変わりません。当社グループは、いずれの事業も、単一の特許または関連する複数の特許に依存しているとは考えていませんが、このような知的財産が広範囲にわたって保護できないこと、あるいは、広範囲にわたり当社グループの知的財産権が違法に侵害されることによって、当社グループの事業活動に悪影響を与える可能性があります。
・法的手続
当社グループは、訴訟、関連法規に基づく調査、手続きを受ける可能性があります。係争中の法的手続で不利な判断がなされた場合、当社グループの事業、財政状態および業績に悪影響を与える可能性があります。
(事業特有のリスク)
・金融事業特有のリスク
当社グループの金融サービス事業は、お客様にさまざまな資金調達プログラムを提供しており、それらは、製品の販売をサポートしています。しかしながら、お客様は当社グループの金融サービス事業からではなく、競合する他の銀行およびリース会社等を通して、製品の購入またはリースの資金を調達することができます。当社グループが提供する金融サービスは、残存価額および資本コストに関するリスク、信用リスク、資金調達リスクなどを伴います。お客様獲得に関する競合および上記金融事業特有のリスクは、当社グループの将来の業績に影響を与える可能性があります。
・特定の原材料および部品の外部業者への依存
当社グループは、多数の外部の取引先から原材料および部品を購入していますが、製品の製造において使用するいくつかの原材料および部品については、特定の取引先に依存しています。効率的かつ低コストで継続的に供給を受けられるかどうかは、当社グループがコントロールできないものも含めて、多くの要因に影響を受けます。それらの要因のなかには、取引先が継続的に原材料および部品を確保できるかどうか、また、供給を受けるにあたって、当社グループがその他の需要者に対してどれだけ競争力があるか等が含まれます。また、特に主要な取引先を失うことは、当社グループの生産に影響を与え、コストを増加させる可能性があります。
・他社との業務提携・合弁
当社グループは、他社と、相乗効果や効率化などを期待、もしくは事業展開している国の要件に従い、提携・合弁による事業運営を行っております。しかしながら、提携・合弁において、当事者間で不一致が生じた場合、あるいは提携・合弁の変更や解消が生じた場合、当社グループの事業、財政状態および業績に悪影響を与える可能性があります。
・戦争・テロ・政情不安・ストライキ等の影響
当社グループは、世界各国において事業を展開しており、それらの国や近隣地域での戦争、テロ、政情不安、ストライキなどのリスクにさらされています。これら予期せぬ事象が発生し、事業活動の遅延・停止が発生した場合、当社グループの事業、財政状態および業績に悪影響を与える可能性があります。
・自然災害等
当社グループは、大規模な自然災害・事故・感染症等の発生時に事業への影響を最小化するため、各地域でこれらの事象のリスク評価や事業継続計画(BCP)の構築を行っております。しかしながら、想定を超える災害・事故・感染症等の発生により、事業活動の遅延・停止が発生した場合、当社グループの事業、財政状態および業績に悪影響を与える可能性があります。
・情報の漏洩
当社グループは、顧客その他の関係者に関する個人情報を含む機密情報に関して、外部への流出防止のために、社内体制、手続きを構築しています。しかし、不測の事態により、それらの情報が外部に流出してしまった場合、影響を受けた顧客やその他の関係者から損害賠償を求められるなど、当社グループに悪影響を与える可能性があります。また、業務や技術に関する機密情報が漏洩した場合も当社グループの競争力の損失に繋がる可能性があります。
・退職後給付に関わるリスク
当社グループは、各種退職給付および年金制度を有しています。これらの制度における給付額は、基本的に従業員の給与水準、勤続年数およびその他の要素に基づいて決定されます。また、掛金は法令が認める範囲で定期的に見直されています。確定給付制度債務および確定給付費用は、割引率や昇給率などのさまざまな仮定に基づいて算出されています。仮定の変更は将来の確定給付費用、確定給付制度債務および制度への必要拠出額に影響を与えることにより、当社グループの財政状態および経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があります。
・ブランドイメージに関連するリスク
当社グループのブランドに対するお客様や当社グループを取り巻く社会からの信頼・支持が、企業の永続性において重要な要素の一つとなっています。このブランドイメージを支える製品の品質に関して、パーソナルモビリティという人命に係わる製品を主に提供しているという認識に立ち、常にお客様の安全・安心を最優先に考えて、開発、生産、販売、サービスにおける品質向上に努めています。しかしながら、予測できない原因により製品に欠陥が発生した場合、お客様の安全・安心を最優先で確保するという観点から、リコールなどの対応が必要となる可能性があります。こうした事象が発生した場合、当社グループのブランドイメージを毀損し、その結果、事業活動、業績に悪影響を与えるリスクがあります。
該当事項はありません。
当社および連結子会社の研究開発は、先進の技術によって、個性的で国際競争力のある商品群を生み出すことを目的としております。そのために、主要な研究開発部門は、子会社として独立し、技術者が自由闊達に研究開発活動を行っております。製品に関する研究開発につきましては、㈱本田技術研究所、ホンダアールアンドディアメリカズ・インコーポレーテッド、ホンダアールアンドディアジアパシフィックカンパニー・リミテッドを中心に、また、生産技術に関する研究開発につきましては、ホンダエンジニアリング㈱およびホンダエンジニアリングノースアメリカ・インコーポレーテッドを中心に、それぞれ現地に密着した研究開発を行っております。
当連結会計年度に発生した研究開発支出は、6,703億円となりました。
なお、IFRSの適用に伴い、当社および連結子会社では研究開発支出の一部について、無形資産に計上しています。連結損益計算書に計上されている研究開発費の詳細については、連結財務諸表注記の「21 研究開発費」を参照ください。
セグメントごとの研究開発活動の状況につきましては、以下のとおりです。
(二輪事業)
二輪事業では、お客様に喜んでいただける魅力・環境に優れた商品のタイムリーな提供を目指し、魅力商品仕込み強化、コスト競争力の強化、商品・技術の開発スピードアップ、低炭素化社会への対応を重点施策として取り組んでまいりました。
主な成果としては、まず、空冷単気筒160ccエンジンを搭載し低燃費と高出力を実現した「CB UNICORN(ユニコーン)160」をインドで発売いたしました。ブラジルでは「NXR160Bros(ブロス)」にこのエンジンを搭載し発売いたしました。
また高い燃費性能と爽快な走りを両立するスクーター用グローバルエンジン「eSP」は、水冷50ccエンジンを「TACT(タクト)」へ、空冷110ccエンジンを日本では「Dio(ディオ)110」に、ベトナムでは「VISION(ビジョン)」に搭載し発売いたしました。さらに水冷125ccエンジン「eSP」を4バルブ化し、高い燃費性能を維持しながら高出力化を実現した「Forza(フォルツァ)125」を発売いたしました。
また水冷・4ストローク・DOHC・V型4気筒800ccエンジンを搭載し、市街地走行から長距離ツーリングまで操る楽しみと快適な走行を追求した「VFR800X」と、水平対向6気筒1800ccエンジンを搭載し迫力と存在感を高めたデザインの「GOLDWING(ゴールドウイング)F6C」を発売いたしました。
当事業に係る研究開発支出は、737億円となりました。
主要レースにおける成果としては、MotoGPクラスにおいて、ライダー、コンストラクター、チームの三冠を2年連続で獲得いたしました。
(四輪事業)
四輪事業では、お客様に“面白く、賢い”と喜ばれる感動No.1のクルマ創りを目指し、「良いものを早く、安く、低炭素で」創り上げることを方針として積極的に取り組んでまいりました。
主な成果としては、まず、日本では、V型6気筒直噴エンジンと3モーターハイブリッドシステムを採用し上質な乗り心地と燃費性能を兼ね備えた「LEGEND(レジェンド)」に事故の未然防止や回避に寄与する先進運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を搭載し発売いたしました。
また、5ナンバーサイズの扱いやすさとコンパクトカーの優れた燃費性能、コンパクトなボディーでありながら広々とした室内空間を実現した「GRACE(グレイス)」や、Hondaらしい走る喜びの実現を目指して、ミッドシップエンジン・リアドライブレイアウトを採用し、低重心と理想的な前後重量配分を実現したスポーツカー「S660」を発売いたしました。
さらに、北米地域では、2.4Lエンジンに新開発のトルクコンバーター付き8速デュアル・クラッチ・トランスミッションを、3.5Lエンジンには新たに9速オートマチックトランスミッションをそれぞれ組み合わせ、高出力と低燃費を実現した「アキュラ TLX」を発売いたしました。
また、「FCXクラリティ」の後継モデルとして、さらなる性能向上とコストダウンを目指した「Honda FCV CONCEPT(コンセプト)」を発表いたしました。このクルマは外部給電器「Honda Power Exporter CONCEPT(ホンダ パワー エクスポーター コンセプト)」を装備し、FCVと組み合わせることで、「走る電源」として災害時などに活用することができます。
当事業に係る研究開発支出は、5,673億円となりました。
(汎用パワープロダクツ事業及びその他の事業)
汎用パワープロダクツ事業では、「世界中のお客様の「喜び」のために あらたな「役立ち」の提案」をスローガンに、「先進国に向けた新商品と新技術の創出」や「新興国市場の拡大を目指した商品開発」などの主要施策に取り組んでまいりました。
主な成果としては、まず、パワーユニットに充電式バッテリーとDCブラシレスモーターを採用することで優れた静粛性と簡単な操作で扱いやすい電動除雪機「ユキオスe」を発売いたしました。
また、電子制御燃料噴射装置を搭載し大容量燃料タンクを採用することで、クラス最長の連続運転時間を実現した発電機「EU55is」を発売いたしました。「EU55is」は従来モデルに対して約15%燃費を向上させています。
エンジン式の水ポンプでは、新型汎用エンジンを搭載し、軽負荷出力で吸・排水作業など幅広い用途での性能を4枚翼のインペラを採用することで向上させた「WL20XH」と「WL30XH」を発売いたしました。
その他の事業として、航空機事業のエンジン事業においては、小型ジェットエンジン「HF120」が、2013年12月に米国連邦航空局(FAA)より型式証明(TC)を取得し、2015年3月には製造認定(PC)を取得いたしました。
また、このエンジンを搭載した「HondaJet(ホンダジェット)」は、2015年3月に事前型式証明(PTC)を取得いたしました。
当事業に係る研究開発支出は、292億円となりました。
当連結会計年度末時点において、当社および連結子会社は、国内で21,000件以上、海外で25,000件以上の特許権を保有しています。また、出願中の特許が国内で7,600件以上、海外で15,200件以上あります。当社および連結子会社は、特許の重要性を認識していますが、特許のうちのいくつか、または、関連する一連の特許が終了または失効したとしても、当社および連結子会社の経営に重要な影響を及ぼすことはないと考えています。
この財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、当社、連結子会社および持分法適用会社(以下「当社グループ」という。)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与えた事象や要因を経営者の立場から分析し、説明したものです。
なお、この財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析に記載した将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2015年6月26日)現在において判断したものであり、リスクと不確実性を内包しているため、将来生じうる実際の結果と大きく異なる可能性もありますので、ご留意ください。
当社グループを取り巻く環境
当連結会計年度の当社グループをとりまく経済環境は、米国では、雇用情勢の改善、住宅投資や個人消費の堅調な推移などにより、景気は緩やかに回復しました。欧州においては、雇用情勢の緩やかな改善などにより、景気は持ち直しの動きとなりました。アジアの景気においては、インドでは、持ち直しの動きがみられましたが、中国では、拡大テンポが緩やかに、インドネシアでは、拡大テンポが鈍化、タイでは、弱い動きとなりました。日本では、雇用情勢に改善がみられるものの、個人消費に弱さがみられることなどにより、景気は弱い動きとなりました。
当社グループの業績
このようななか、当連結会計年度の連結売上収益は、二輪事業の売上収益の増加や為替換算による売上収益の増加影響などにより、前連結会計年度にくらべ増収となりました。営業利益は、コストダウン効果や為替影響などはあったものの、品質関連費用を含む販売費及び一般管理費の増加などにより、減益となりました。
二輪事業の概要
当連結会計年度の連結売上台数は、インドやベトナムなどで販売が増加し、1,072万5千台と前連結会計年度にくらべ3.8%の増加となりました。
四輪事業の概要
当連結会計年度の連結売上台数は、新車投入効果などによりインドネシアやインドなどで増加したものの、市場環境が厳しい日本やタイなどで減少したことにより、351万3千台と前連結会計年度にくらべ0.5%の減少となりました。
汎用パワープロダクツ事業及びその他の事業の概要
当連結会計年度の汎用パワープロダクツ事業の連結売上台数は、アジア地域などで販売が減少したことにより、598万3千台と前連結会計年度にくらべ0.6%の減少となりました。
(当連結会計年度の連結業績の概況)
売上収益
当連結会計年度の連結売上収益は、二輪事業の売上収益の増加や為替換算による売上収益の増加影響などにより、13兆3,280億円と前連結会計年度にくらべ8,220億円、6.6%の増収となりました。また、前連結会計年度の為替レートで換算した場合、前連結会計年度にくらべ約673億円、約0.5%の増収と試算されます。
営業費用
営業費用は、12兆6,574億円と前連結会計年度にくらべ9,752億円、8.3%の増加となりました。売上原価は、二輪事業の連結売上台数の増加に伴う費用の増加や為替影響などにより、10兆3,307億円と前連結会計年度にくらべ7,402億円、7.7%の増加となりました。販売費及び一般管理費は、品質関連費用の増加などにより、1兆7,205億円と前連結会計年度にくらべ2,272億円、15.2%の増加となりました。品質関連費用には、エアバッグインフレーターに関連する費用などが含まれています。研究開発費は、6,061億円と前連結会計年度にくらべ77億円、1.3%の増加となりました。
営業利益
営業利益は、コストダウン効果や為替影響などはあったものの、品質関連費用を含む販売費及び一般管理費の増加などにより、6,706億円と前連結会計年度にくらべ1,532億円、18.6%の減益となりました。なお、為替影響約805億円の増益要因を除くと、約2,337億円の減益と試算されます。
ここで記載されている変動要因の各項目については、当社が現在合理的であると判断する分類および分析方法に基づいています。なお、一部の分析項目において、当社および主要な連結子会社を対象に分析しています。「為替影響」については、海外連結子会社の財務諸表の円換算時に生じる「為替換算差」と外貨建取引から生じる「実質為替影響」について分析しています。なお、「実質為替影響」については、米ドル、ユーロなどの取引通貨の、対円および各通貨間における為替影響について分析しています。
税引前利益
税引前利益は、8,062億円と前連結会計年度にくらべ1,276億円、13.7%の減益となりました。営業利益の減少を除く要因は、以下のとおりです。
持分法による投資利益は、一部の市場性のある関連会社に対する投資について減損損失を計上したことや、アジア地域の持分法適用会社における減収に伴う利益の減少などにより、348億円の減益要因となりました。
金融収益及び金融費用は、為替差損益の影響などにより、604億円の増益要因となりました。なお、詳細については、連結財務諸表注記の「22 金融収益及び金融費用」を参照ください。
法人所得税費用
法人所得税費用は、2,451億円と前連結会計年度にくらべ228億円、8.5%の減少となりました。また、当連結会計年度の平均実際負担税率は、前連結会計年度より1.7ポイント高い30.4%となりました。なお、詳細については、連結財務諸表注記の「23 法人所得税 (1) 法人所得税費用」を参照ください。
当期利益
当期利益は、5,610億円と前連結会計年度にくらべ1,048億円、15.7%の減益となりました。
親会社の所有者に帰属する当期利益
親会社の所有者に帰属する当期利益は、5,094億円と前連結会計年度にくらべ1,152億円、18.5%の減益となりました。
非支配持分に帰属する当期利益
非支配持分に帰属する当期利益は、主にアジア地域の非支配持分を持つ子会社の当期利益が増加したことなどにより、516億円と前連結会計年度にくらべ104億円、25.4%の増益となりました。
(二輪事業)
連結売上台数は、アジア地域で増加したことなどにより、1,072万5千台と前連結会計年度にくらべ3.8%の増加となりました。二輪事業の外部顧客への売上収益は、連結売上台数の増加や為替換算による売上収益の増加影響などにより、1兆8,466億円と前連結会計年度にくらべ1,574億円、9.3%の増収となりました。なお、販売価格の変動が売上収益に与える影響は軽微でした。また、前連結会計年度の為替レートで換算した場合、前連結会計年度にくらべ約708億円、約4.2%の増収と試算されます。
営業費用は、1兆6,545億円と前連結会計年度にくらべ1,421億円、9.4%の増加となりました。売上原価は、連結売上台数の増加に伴う費用の増加や為替影響などにより、1兆3,428億円と前連結会計年度にくらべ1,144億円、9.3%の増加となりました。販売費及び一般管理費は、連結売上台数の増加に伴う販売費の増加や為替影響などにより、2,338億円と前連結会計年度にくらべ203億円、9.5%の増加となりました。研究開発費は、777億円と前連結会計年度にくらべ73億円、10.5%の増加となりました。
営業利益は、販売費及び一般管理費の増加などはあったものの、増収に伴う利益の増加や為替影響などにより、1,921億円と前連結会計年度にくらべ152億円、8.6%の増益となりました。
日本
日本の2014年度二輪車総需要(注)は、約42万台と前年度にくらべ約12%の減少となりました。
当連結会計年度の連結売上台数は、50cc原付スクーター「TACT(タクト)」の投入効果などはあったものの、その他のスクーターモデルの減少などにより、19万9千台と前連結会計年度にくらべ、11.9%の減少となりました。
(注) 出典:JAMA(日本自動車工業会)
北米
主要市場である米国の2014年(暦年)二輪車・ATV総需要(注)は、約71万台と前年にくらべ約3%の増加となりました。
当連結会計年度の北米地域の連結売上台数は、主に米国において、「GROM(グロム)」の好調な販売の推移、「CBR650F」、「CB300」、「CBR300」の投入効果などにより、28万6千台と前連結会計年度にくらべ2.9%の増加となりました。
(注) 出典:MIC(米国二輪車工業会)
欧州
欧州の2014年(暦年)二輪車総需要(注)は、約74万台と前年にくらべ約7%の増加となりました。
当連結会計年度の連結売上台数は、「CB650F」、「CBR650F」の投入効果や「NC」シリーズのフルモデルチェンジ効果などにより、19万1千台と前連結会計年度にくらべ15.1%の増加となりました。
(注) 英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、スイス、ポルトガル、オランダ、ベルギー、オーストリアの10ヵ国の合計、会社調べ
アジア
アジア地域主要国の2014年(暦年)二輪車総需要(注)は、約4,160万台と前年にくらべ約1%の増加となりました。
国別の市場状況は、インドではスクーターセグメントの拡大などにより、約1,602万台と前年にくらべ約12%の増加、中国では約1,065万台と前年にくらべ約8%の減少、インドネシアでは約786万台と前年にくらべ約2%の増加、ベトナムでは約271万台と前年にくらべ約3%の減少、タイでは約170万台と前年にくらべ約15%の減少となりました。
当連結会計年度の連結売上台数は、インドにおける「ACTIVA(アクティバ)」などのスクーターモデルの大幅な増加や、小型モーターサイクル「CB Shine(シービーシャイン)」、「DREAM Yuga(ドリーム ユーガ)」の好調な販売、ベトナムにおける「Wave(ウェイブ)」シリーズの好調な販売などにより、847万8千台と前連結会計年度にくらべ7.9%の増加となりました。なお、持分法適用会社であるインドネシアのピー・ティ・アストラホンダモーターの販売台数は連結売上台数に含まれませんが、当連結会計年度の販売台数は、市場の低迷はあるもののスクーターモデルの好調な販売などにより、約489万台と前連結会計年度にくらべ約3%の増加となりました。
(注) タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナム、インド、パキスタン、中国の8ヵ国の合計、会社調べ
その他の地域
主要市場であるブラジルの2014年(暦年)二輪車総需要(注)は、販売金融における融資の厳格化が継続されたことや経済の悪化による購買意欲の低下の影響などにより、約143万台と前年にくらべ約10%の減少となりました。
その他の地域(南米・中東・アフリカ・大洋州など)における当連結会計年度の連結売上台数は、ブラジルやアルゼンチンにおいて経済の悪化による購買意欲の低下などにより、157万1千台と前連結会計年度にくらべ12.9%の減少となりました。
(注) 出典:ABRACICLO(ブラジル二輪車製造者協会)
(四輪事業)
連結売上台数は、アジア地域で増加したものの、日本で減少したことなどにより、351万3千台と前連結会計年度にくらべ0.5%の減少となりました。四輪事業の外部顧客への売上収益は、為替換算による売上収益の増加影響などにより、9兆6,033億円と前連結会計年度にくらべ4,245億円、4.6%の増収となりました。なお、販売価格の変動が売上収益に与える影響は軽微でした。また、前連結会計年度の為替レートで換算した場合、前連結会計年度にくらべ約1,079億円、約1.2%の減収と試算されます。セグメント間取引を含む四輪事業の売上収益は、9兆7,578億円と前連結会計年度にくらべ5,085億円、5.5%の増収となりました。
営業費用は、9兆4,781億円と前連結会計年度にくらべ6,899億円、7.9%の増加となりました。売上原価は、為替影響などにより、7兆6,418億円と前連結会計年度にくらべ4,919億円、6.9%の増加となりました。販売費及び一般管理費は、品質関連費用の増加や為替影響などにより、1兆3,377億円と前連結会計年度にくらべ1,974億円、17.3%の増加となりました。品質関連費用には、エアバッグインフレーターに関連する費用などが含まれています。研究開発費は、4,984億円とほぼ前連結会計年度並みとなりました。
営業利益は、コストダウン効果や為替影響などはあったものの、品質関連費用を含む販売費及び一般管理費の増加などにより、2,797億円と前連結会計年度にくらべ1,814億円、39.3%の減益となりました。
各カテゴリ別の販売台数構成比は概ね以下のとおりです。(小売販売台数ベース)
パッセンジャーカー(セダン・コンパクト等):前連結会計年度58%、当連結会計年度58%
( 「アコード」 、 「アコード ハイブリッド」 、 「アメイズ」 、 「ブリオ」 、 「ブリオ アメイズ」 、 「ブリオ サティヤ」 、 「シティ」 、 「シビック」 、 「シビック ツアラー」 、 「クライダー」 、 「CR-Z」 、 「フィット(ジャズ)」 、 「フィット(ジャズ) ハイブリッド」 、 「フィット シャトル」 、 「フィット シャトル ハイブリッド」 、 「フリード」 、 「フリード ハイブリッド」 、 「フリード スパイク」 、 「フリード スパイク ハイブリッド」 、 「グレイス ハイブリッド」 、 「ホンダ モビリオ」 、 「インサイト」 、 「ジェイド」 、 「ジェイド ハイブリッド」 、 「レジェンド ハイブリッド」 、 「スピリア」 、 「ストリーム」 、 「アキュラ ILX」 、 「アキュラ RLX」 、 「アキュラ TLX」 )
ライトトラック(SUV・ミニバン等):前連結会計年度32%、当連結会計年度33%
( 「クロスツアー」 、 「CR-V」 、 「エリシオン」 、 「オデッセイ」 、 「パイロット」 、 「リッジライン」 、 「ステップワゴン」 、 「ヴェゼル(HR-V)」 、 「ヴェゼル ハイブリッド」 、 「XR-V」 、 「アキュラ MDX」 、 「アキュラ RDX」 )
軽自動車:前連結会計年度10%、当連結会計年度9%
( 「アクティ」 、 「ライフ」 、 「N ボックス」 、 「Nボックス+(プラス)」 、 「Nボックス スラッシュ」 、 「N-ONE」 、 「N ワゴン」 、 「バモス」 )
カテゴリ別の収益性を決定する要因はさまざまですが、販売価格は重要な要素の一つと考えています。上記カテゴリごとの販売価格については、各モデルによって異なるものの、全体的には、ライトトラックは比較的高く、軽自動車は比較的低い傾向があります。
車両の貢献利益も各モデルによって異なりますが、一般的にライトトラックは販売価格が高いことから貢献利益も高く、軽自動車は販売価格が低いことから貢献利益も低い傾向があります。例えば、当社グループの主要な販売地域である日本市場と米国市場における、当連結会計年度のカテゴリ別の貢献利益は、ライトトラックは全カテゴリ平均より約40%高く、パッセンジャーカーは約10%低く、軽自動車は約50%低いと試算されます。上記の貢献利益は売上収益から販売量に比例して発生すると考えられる材料費を控除した金額の台当たり金額と定義して算定したものです。
日本
日本の2014年度四輪車総需要(注1)は、消費税率引上げやそれに伴う駆け込み需要の反動の影響などにより、約529万台と前年度にくらべ、約7%の減少となりました。
当連結会計年度の連結売上台数(注2)は、「GRACE(グレイス)」などの新車投入効果や、「VEZEL(ヴェゼル)」、「N-WGN(エヌワゴン)」の好調な販売はあったものの、消費税率引上げやそれに伴う駆け込み需要の反動の影響、届出車市場の競争激化などにより、69万6千台と前連結会計年度にくらべ11.7%の減少となりました。
当連結会計年度の日本での生産台数は、国内の販売台数減少の影響などにより、86万8千台と前連結会計年度にくらべ、7.4%の減少となりました。
(注) 1 出典:JAMA(日本自動車工業会:登録車+軽自動車)
2 当社の日本の金融子会社が提供する残価設定型クレジットが、IFRSにおいてオペレーティング・リースに該当する場合、当該金融サービスを活用して連結子会社を通して販売された四輪車は、四輪事業の外部顧客への売上収益に計上されないため、連結売上台数には含めていません。
北米
主要市場である米国の2014年(暦年)四輪車総需要(注)は、雇用状況の改善や個人消費の安定的な成長の持続など、経済が堅調に推移したこと、ガソリン価格低下の影響によりライトトラックが大幅に増加したことなどにより、約1,652万台と前年にくらべ約6%の増加となりました。
当連結会計年度の北米地域での連結売上台数は、「アキュラ TLX」の投入効果や「FIT(フィット)」のフルモデルチェンジ効果などはあったものの、乗用車セグメントの競争激化や米国西海岸港湾ストライキの影響などにより、175万台と前連結会計年度にくらべ0.2%の減少となりました。
当連結会計年度の生産台数は米国西海岸港湾ストライキの影響はあったものの、メキシコ新工場の生産台数の増加などにより、181万台と前連結会計年度にくらべ1.8%の増加となりました。
(注) 出典:Autodata
欧州
欧州の2014年(暦年)四輪車総需要(注)は、景気持ち直しの動きをうけて約1,300万台と前年にくらべ約5%の増加となりました。
当連結会計年度の連結売上台数は、「JAZZ(ジャズ)」の販売台数の減少などにより、16万1千台と前連結会計年度にくらべ5.8%の減少となりました。
当連結会計年度の英国工場での生産台数は、11万5千台と前連結会計年度にくらべ14.2%の減少となりました。
(注) 出典:ACEA(欧州自動車工業会)乗用車部門(EU28ヵ国+EFTA3ヵ国)、ロシア除く
アジア
アジア地域主要国の2014年(暦年)四輪車総需要は、インドでは景気持ち直しの影響を受けて回復したものの、タイでは景気が弱い動きとなったことなどにより、約686万台(注1)と前年にくらべ約4%の減少となりました。中国の2014年(暦年)四輪車総需要は、約2,349万台(注2)と前年にくらべ約7%の増加となりました。
当連結会計年度の連結売上台数の合計は、インドネシアにおける「Honda MOBILIO(ホンダ モビリオ)」や「HR-V」の投入効果、インドにおけるディーゼルエンジン搭載モデルを追加した「CITY(シティ)」のフルモデルチェンジ効果や「Honda MOBILIO(ホンダ モビリオ)」の投入効果などにより、63万7千台と前連結会計年度にくらべ20%の増加となりました。
なお、持分法適用会社である中国の東風本田汽車有限公司および広汽本田汽車有限公司の販売台数は連結売上台数に含まれませんが、当連結会計年度の販売台数は、「FIT(フィット)」のフルモデルチェンジ効果や、「VEZEL(ヴェゼル)」、「XR-V」の投入効果などにより、78万9千台と前連結会計年度にくらべ1.1%の増加となりました。
アジアの連結子会社の当連結会計年度の生産台数は、69万7千台(注3)と前連結会計年度にくらべ18.5%の増加となりました。
なお、中国の持分法適用会社である東風本田汽車有限公司および広汽本田汽車有限公司の当連結会計年度の生産台数は81万台と前連結会計年度にくらべ0.2%の増加となりました。
(注) 1 タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナム、台湾、インド、パキスタンの8ヵ国の合計、会社調べ
2 出典:中国汽車工業協会
3 中国、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナム、台湾、インド、パキスタンの9ヵ国の合計
その他の地域
主要市場であるブラジルの2014年(暦年)の四輪車総需要は、約333万台(注)と前年にくらべ約7%の減少となりました。
当連結会計年度の連結売上台数は、ブラジルでは「HR-V」の投入効果などにより増加したものの、アルゼンチンなどにおける減少により、26万9千台と前連結会計年度にくらべ5.9%の減少となりました。
当連結会計年度のブラジル工場での生産台数は、13万4千台と前連結会計年度にくらべ1%の増加となりました。
(注) 出典:ANFAVEA(ブラジル自動車製造業者協会:乗用車+軽商用車)
(金融サービス事業)
当社グループは、製品販売のサポートを主な目的として、日本・米国・カナダ・英国・ドイツ・ブラジル・タイにある金融子会社を通じて、顧客に対する金融サービス(小売金融、オペレーティング・リースおよびファイナンス・リース)および販売店に対する金融サービス(卸売金融)を提供しています。
金融サービスに係る債権およびオペレーティング・リース資産残高の合計は、9兆189億円と前連結会計年度末にくらべ1兆2,403億円、15.9%の増加となりました。また、前連結会計年度の為替レートで換算した場合、前連結会計年度末にくらべ約2,578億円、約3.3%の増加と試算されます。
金融サービス事業の外部顧客への売上収益は、オペレーティング・リース売上の増加や為替換算による売上収益の増加影響などにより、1兆5,555億円と前連結会計年度にくらべ2,295億円、17.3%の増収となりました。また、前連結会計年度の為替レートで換算した場合、前連結会計年度にくらべ約1,065億円、約8.0%の増収と試算されます。セグメント間取引を含む金融サービス事業の売上収益は、1兆5,679億円と前連結会計年度にくらべ2,301億円、17.2%の増収となりました。
営業費用は、1兆3,653億円と前連結会計年度にくらべ2,103億円、18.2%の増加となりました。売上原価は、オペレーティング・リース売上の増加に伴う費用の増加や為替影響などにより、1兆2,718億円と前連結会計年度にくらべ2,030億円、19.0%の増加となりました。販売費及び一般管理費は、934億円と前連結会計年度にくらべ72億円、8.4%の増加となりました。
営業利益は、増収に伴う利益の増加や為替影響などにより、2,025億円と前連結会計年度にくらべ198億円、10.9%の増益となりました。
(汎用パワープロダクツ事業及びその他の事業)
汎用パワープロダクツ事業の連結売上台数は、欧州地域で増加したものの、アジア地域で減少したことなどにより、598万3千台と前連結会計年度にくらべ0.6%の減少となりました。汎用パワープロダクツ事業及びその他の事業の外部顧客への売上収益は、汎用パワープロダクツ事業の連結売上台数の減少などはあったものの、為替換算による売上収益の増加影響などにより、3,225億円と前連結会計年度にくらべ104億円、3.4%の増収となりました。また、前連結会計年度の為替レートで換算した場合、前連結会計年度にくらべ約20億円、約0.7%の減収と試算されます。セグメント間取引を含む汎用パワープロダクツ事業及びその他の事業の売上収益は、3,469億円と前連結会計年度にくらべ90億円、2.7%の増収となりました。
営業費用は、3,507億円と前連結会計年度にくらべ160億円、4.8%の増加となりました。売上原価は、為替影響などにより、2,654億円と前連結会計年度にくらべ139億円、5.5%の増加となりました。販売費及び一般管理費は、554億円と前連結会計年度にくらべ21億円、4.1%の増加となりました。研究開発費は、299億円とほぼ前連結会計年度並みとなりました。
汎用パワープロダクツ事業及びその他の事業の営業損失は、その他の事業に関する費用の増加や為替影響などにより、38億円と前連結会計年度にくらべ69億円の減益となりました。
日本
当連結会計年度の連結売上台数は、発電機などが減少したものの、OEM(注)向けエンジンが増加したことなどにより、33万8千台と前連結会計年度にくらべ7.6%の増加となりました。
(注) OEM:Original Equipment Manufacturer
相手先ブランドで販売される商品や、その部品などの受託生産のこと
北米
当連結会計年度の連結売上台数は、除雪機などの増加はあったものの、OEM向けエンジンや発電機が減少したことなどにより、270万5千台と前連結会計年度にくらべ0.5%の減少となりました.
欧州
当連結会計年度の連結売上台数は、OEM向けエンジンや芝刈機の増加などにより、109万1千台と前連結会計年度にくらべ5.8%の増加となりました。
アジア
当連結会計年度の連結売上台数は、OEM向けエンジンや水ポンプの減少などにより、138万2千台と前連結会計年度にくらべ6.9%の減少となりました。
その他の地域
当連結会計年度の連結売上台数は、南米における水ポンプやOEM向けエンジンの減少などにより、46万7千台と前連結会計年度にくらべ0.4%の減少となりました。
(2) 経営成績に重要な影響を与える要因について
(エアバッグインフレーターに関連する損失)
当社および連結子会社は、エアバッグインフレーターに関連し、主に北米および日本において、リコールおよびSIC(注)を実施しています。当該案件について、当連結会計年度における製品保証引当金繰入額は1,200億円であり、その主な市場措置についての説明は、以下のとおりです。
2014年6月、当社および連結子会社は、運転者席側および助手席側のエアバッグ展開時にインフレーター内圧が異常上昇し、インフレーター容器が破損して飛び散るおそれがある問題に関連して、一部の車種を対象としたリコールおよびSICを実施し、2014年12月に当該市場措置の対象範囲を拡大しました。
なお、当社および連結子会社は、2015年5月以降のお取引先様とNHTSA(米国運輸省道路交通安全局)との合意内容に基づいた運転者席側および助手席側のエアバッグインフレーターに関連した市場措置範囲の拡大を決定し、当連結会計年度において反映しています。
対象となった車種は、「アコード」、「シティ」、「シビック」、「CR-V」、「エレメント」、「フィット(ジャズ)」、「ホンダ モビリオ」、「オデッセイ」、「パイロット」、「リッジライン」、「ストリーム」、「アキュラ MDX」、「アキュラ TL/CL」等です。運転者席側について当該市場措置の対象となったものは約905万台であり、助手席側について当該市場措置の対象となったものは約919万台です。
(注) SIC: 北米地域におけるセーフティ インプルーブメント キャンペーン、日本における全数回収調査 等
特に重要な見積りを伴う会計方針とは、本質的に不確実性があり、次連結会計年度以降に変更する可能性がある事項、または当連結会計年度において合理的に用いうる他の見積りがあり、それを用いることによっては財政状態および経営成績に重要な相違を及ぼすであろう事項の影響に関して見積りを行う必要がある場合に、最も困難で主観的かつ複雑な判断が要求されるものです。また、当社および連結子会社をとりまく市場の動向や為替変動などの経済情勢により、これらの見積りの不確実性は増大します。
次に挙げるものは、当社および連結子会社のすべての会計方針を包括的に記載するものではありません。当社および連結子会社の重要な会計方針は、連結財務諸表注記の「3 重要な会計方針」に記載されています。
連結財務諸表に関して、認識している特に重要な見積りを伴う会計方針は、以下のとおりです。
(製品保証)
当社および連結子会社は、特定の期間、製品に保証を付与しているとともに、必要に応じて主務官庁への届出等に基づいて個別に無償の補修を行っています。製品保証は、製品の種類、販売地域の特性およびその他の要因に応じて異なります。
製品保証引当金には、保証書に基づく無償の補修費用、主務官庁への届出等に基づく個別の無償補修費用が含まれます。保証書に基づく無償の補修費用は、製品を販売した時点で認識しており、主務官庁への届出等に基づく新規の保証項目に関連する費用については、経済的便益を有する資源の流出が生じる可能性が高く、その債務の金額について信頼性をもって見積ることができる場合に、引当金を認識しています。製品保証引当金は、過去の補修実績、過去の売上実績、予測発生台数および予測台当たり補修費用等を含む将来の見込みに基づいて見積り、計上しています。当社および連結子会社の製品の構成部品の一部は、部品供給会社によって製造され、部品取引基本契約書に基づき、当社および連結子会社に対し、保証されています。
当社は、見積りの変化が親会社の所有者に帰属する当期利益に重要な影響を及ぼす可能性があり、本質的に不確実な将来のクレームの頻度と金額を見積ることが必要となるため、製品保証引当金に関する見積りを、「特に重要な会計上の見積り」に該当すると考えています。
当社および連結子会社は、製品保証引当金が適切かどうかを常に確認しています。したがって、発生が見込まれる製品保証に関連する費用について、必要十分な金額を引当計上していると考えています。
実際の発生は、それらの見積りと異なることがあり、引当金の計上金額が大きく修正される可能性があります。
製品保証引当金の増減および売上収益は、以下のとおりです。
| 前連結会計年度 | 当連結会計年度 |
製品保証引当金 |
|
|
期首残高 | 212,824 | 274,231 |
繰入額(注) | 168,994 | 295,035 |
取崩額 | △104,396 | △156,787 |
戻入額 | △13,210 | △12,171 |
在外営業活動体の為替換算差額 | 10,019 | 21,215 |
期末残高 | 274,231 | 421,523 |
売上収益 | 12,506,091 | 13,328,099 |
(注) 前連結会計年度および当連結会計年度における繰入額は、主に四輪事業における主務官庁への届出等に基
づく無償の補修費用によるものです。
(クレジット損失)
当社の金融子会社は、製品の販売をサポートするために、顧客に対する金融サービス(小売金融、オペレーティング・リースならびにファイナンス・リース)および販売店に対する金融サービス(卸売金融)を提供しています。当社は、顧客に対する金融サービスのうち、小売金融およびファイナンス・リースに係る債権(以下「顧客に対する金融債権」という。)を金融サービスに係る債権に含めており、オペレーティング・リースをオペレーティング・リース資産として区分掲記しています。また、販売店に対する金融債権を金融サービスに係る債権に含めています。
クレジット損失は、金融サービスに係る債権に対して見積られる費用です。信用リスクの大部分は、顧客に対する金融債権に関して発生しており、一般的な経済動向によって影響を受けることがあります。失業率の上昇などの経済情勢悪化は貸倒れのリスクを高め、中古車価格の下落は、担保の回収による補填金額を減少させる可能性があります。当社の金融子会社は、信用リスクに影響を与えると考えられる審査基準のモニタリングおよび見直し、見積損失を考慮した契約金利の設定、損失を最小化する回収努力を通じ顧客に対する金融債権に係る信用リスクに対処しています。
また、当社の金融子会社はオペレーティング・リースの貸手として、オペレーティング・リースの借手の信用リスクにさらされています。オペレーティング・リースの一部は、リースの借手が債務不履行に陥った場合、リース期間満了前に終了することが見込まれます。通常、顧客の不払いによるリース資産の損失は、回収車両の処分によって実現します。オペレーティング・リースの信用リスクに影響を与える要因および信用リスクに対する管理方法は、顧客に対する金融債権と同様です。
販売店に対する金融債権に係る信用リスクは、販売店の財務体質、担保の価値、販売店の信用力に影響を与える可能性のある経済要因などにより影響を受けます。当社の金融子会社は、融資前に実施する販売店の財務体質の包括的な審査、支払実績と既存の融資に対する弁済能力の継続的なモニタリングなどを通じ、直面する信用リスクに対処しています。
当社の金融子会社は、金融サービスに係る債権の見積損失額をクレジット損失引当金として計上しています。支払期日を過ぎたオペレーティング・リース料に係る見積損失額については、クレジット損失引当金として計上しています。当社の金融子会社は、少なくとも四半期に一度、これらの見積りを評価しています。
顧客に対する金融債権は、集合的に損失を見積っています。当社の金融子会社は、支払延滞と貸倒実績を継続的にモニタリングしており、それらの実績はクレジット損失引当金の見積りの重要な構成要素となっています。当社の金融子会社は、クレジット損失引当金を見積る際に、過去の損失実績や延滞状況の推移分析などを含む様々な手法を使用します。これらの手法は、製品価格に占める融資金額の比率、社内および社外のクレジットスコア、担保の形態などのポートフォリオの特性を考慮しています。また、中古車価格、失業率、消費者の債務返済負担などの経済要因についても、将来の延滞や損失を見積る際に考慮しています。オペレーティング・リース資産の早期処分に伴う損失についても顧客に対する金融債権と同様に集合的に損失を見積っています。
販売店に対する金融債権の損失を個別に認識する場合は、販売店ごとに見積っています。当社の金融子会社は契約期間内で全額を回収することが不可能であると判断した場合、損失が発生すると考え、クレジット損失引当金を計上しています。また、損失の兆候があるか否かは、販売店の支払実績、支払能力、財政状態および経営成績などに基づいて評価しています。個別に損失の認識をしていない債権については、集合的に損失を見積っています。
当社は、基本的に不確実な要因に基づいて重要な判定を行わなければならないため、クレジット損失引当金およびオペレーティング・リース資産の減損損失に関する会計上の見積りが「特に重要な会計上の見積り」に該当すると考えています。当社の金融子会社は、クレジット損失引当金およびオペレーティング・リース資産の減損損失が適切かどうかを定期的に確認しています。これらの見積りは、報告期間の期末日時点で利用可能な情報に基づいていますが、実際に発生する損失は、前提条件の変化により、当初の見積りと異なることがあります。
引当金計算の影響度に関して、引当金計算における主な前提条件の1つの変化が、クレジット損失引当金の繰入額および引当金残高にどのくらい影響を及ぼすかについては、もし、当社の金融子会社の金融サービスに係る債権において、当連結会計年度のクレジット損失(回収分控除後)が10%増加した場合、クレジット損失引当金繰入額およびクレジット損失引当金残高は、それぞれ約43億円、約25億円の増加となります。これらの影響度は、あくまでも試算ベースであり、当連結会計年度に関してのものです。
クレジット損失の増減に関する追加説明
当社の金融子会社における、金融サービスに係る債権に関するクレジット損失の引当金は、以下のとおりです。
前連結会計年度(自 2013年4月1日 至 2014年3月31日)
| 小売金融 | ファイナンス・リース | 卸売金融 | 合計 |
クレジット損失引当金 |
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期首残高 | 18,528 | 788 | 1,278 | 20,594 |
繰入額 | 18,688 | 311 | 1,165 | 20,164 |
クレジット損失 | △25,610 | △574 | △112 | △26,296 |
回収 | 9,681 | 94 | 11 | 9,786 |
在外営業活動体の為替換算差額 | 683 | 17 | 252 | 952 |
期末残高 | 21,970 | 636 | 2,594 | 25,200 |
金融サービスに係る債権期末残高 | 4,563,700 | 330,087 | 496,899 | 5,390,686 |
金融サービスに係る債権平均残高 | 4,180,635 | 347,768 | 465,456 | 4,993,859 |
クレジット損失(回収分控除後)/ | 0.38% | 0.14% | 0.02% | 0.33% |
クレジット損失引当金/ | 0.48% | 0.19% | 0.52% | 0.47% |
当連結会計年度(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
| 小売金融 | ファイナンス・リース | 卸売金融 | 合計 |
クレジット損失引当金 |
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期首残高 | 21,970 | 636 | 2,594 | 25,200 |
繰入額 | 18,213 | 349 | △202 | 18,360 |
クレジット損失 | △26,673 | △620 | △385 | △27,678 |
回収 | 9,101 | 131 | 27 | 9,259 |
在外営業活動体の為替換算差額 | 38 | 3 | △144 | △103 |
期末残高 | 22,649 | 499 | 1,890 | 25,038 |
金融サービスに係る債権期末残高 | 4,901,918 | 260,543 | 556,735 | 5,719,196 |
金融サービスに係る債権平均残高 | 4,732,809 | 295,315 | 526,817 | 5,554,941 |
クレジット損失(回収分控除後)/ | 0.37% | 0.17% | 0.07% | 0.33% |
クレジット損失引当金/ | 0.46% | 0.19% | 0.34% | 0.44% |
当社の金融子会社における、顧客の不払いに伴う、オペレーティング・リースに係る損失の実績は、以下のとおりです。
| 前連結会計年度 | 当連結会計年度 |
支払期日を過ぎたオペレーティング・リース料に係る | 1,704 | 1,869 |
オペレーティング・リース資産の早期処分に伴う損失 | 3,304 | 4,077 |
当連結会計年度における前連結会計年度との比較
当社の金融子会社における、当連結会計年度のクレジット損失引当金繰入額は、北米地域において金融サービスに係る債権の新規取得額が減少したことなどにより、前連結会計年度にくらべ18億円、8.9%減少しました。クレジット損失(回収分控除後)は、為替影響などにより、前連結会計年度にくらべ19億円、11.6%増加しました。また、オペレーティング・リース資産の早期処分に伴う損失は、北米地域においてオペレーティング・リース資産が増加したことや為替影響などにより、前連結会計年度にくらべ7億円、23.4%増加しました。
(リース残価損失)
当社の北米地域の金融子会社は、リース開始時において、過去の実績および第三者機関のデータを考慮に入れた将来の中古車価格の見積りに基づいて、リース車両の契約上の残存価額を設定しています。車両をリースしている顧客は、リース期間満了時において、そのリース車両を契約上の残存価額で買い取るか、もしくは販売店に返却する選択権を持っています(リース期間満了前にリース車両を買い取る場合は、契約上の未払残高で買い取ります)。リース車両を返却された販売店は、リース期間満了時に顧客から返却されたリース車両を契約上の残存価額で買い取るか、市場価格で買い取る選択権を持っています(リース期間満了前にリース車両を買い取る場合は、契約上の未払残高で買い取ります)。リース車両を返却された販売店がリース車両を買い取らなかった場合は、市場のオークションによってリース車両を売却します。リース期間が満了し、当社の北米地域の金融子会社にリース車両が返却された際に、リース車両の売却額が契約上の残存価額を下回っている場合、その差額が損失となるリスクがあります。
当社の北米地域の金融子会社は、少なくとも四半期に一度、見積残存価額を見直しています。リース残価損失の見積りは以下の2つの重要な構成要素に基づき行っています。
① 予測リース車両返却率、すなわちリース期間満了時に、顧客から金融子会社に返却されると予測されるリース車両の割合
② 予測リース残価損失の金額、すなわち見積残存価額と、車両売却金額との差額
また、新車および中古車の市場価格の傾向および一般的な経済指標等を含む上記以外のさまざまな要素も勘案してリース残価損失を見積っています。
オペレーティング・リースについては、見積残存価額の修正をオペレーティング・リース資産の減価償却費として、残存リース期間にわたり均等償却しています。また、ファイナンス・リースについては、リース残価損失の計上が必要なことを示す客観的な証拠が存在すると考えられる場合に、見積損失のうち残存価額の未補償部分の減額修正をリース残価損失として、その期間に計上しています。
当社の北米地域の金融子会社は、オペレーティング・リース資産の帳簿価額の回収可能性については、疑義を生じさせる事象の発生および状況変化がある場合、減損の判定を行っています。減損が発生していると考えられる場合、帳簿価額のうち回収可能価額を上回る金額を減損損失として認識します。なお、前連結会計年度および当連結会計年度においてオペレーティング・リース資産の帳簿価額の回収可能性について疑義を生じさせる事象の発生および状況変化はありません。
市場の変動に影響を受けやすいこと、本質的に不確定な将来の経済状況およびリース残存価額についての仮定を要求されることから、当社は、当該リース残価損失および減損損失に関する会計上の見積りを、「特に重要な会計上の見積り」に該当すると考えています。当社および当社の金融子会社は、現在使用している仮定は妥当であると考えています。しかしながら、実際に発生するリース残価損失および減損損失は、前提条件の変化により、当初の見積りと異なることがあります。
当連結会計年度の当社の北米地域のオペレーティング・リースに関して、他の条件は一定とみなして、販売店で扱っているすべての車両の将来の中古車価格が現在の見積りよりも、それぞれ約1万円下落した場合、減価償却費は、残存リース期間において、約50億円の増加となります。また、当連結会計年度末の販売店で扱っているすべてのリース車両についての将来の返却率が現在の見積りより1%増加した場合、減価償却費は、残存リース期間において、約7億円の増加となります。同様の条件で、ファイナンス・リースに関して、中古車価格が約1万円下落した場合、リース残価損失は、約1億円の増加となります。また、返却率が1%増加した場合、リース残価損失に与える影響は軽微です。これらの影響度は、あくまでも試算ベースであり、当連結会計年度に関してのものです。また、中古車価格が下落した場合、返却率が増加する可能性が高いため、影響度が変化する可能性があります。
(退職後給付)
当社および連結子会社は、各種退職給付および年金制度を有しており、ほぼすべての日本における従業員および一部の海外の従業員を対象としています。当社および連結子会社は、確定給付制度債務および確定給付費用を、割引率や昇給率などのさまざまな仮定に基づいて算出しています。割引率は、確定給付制度債務と概ね同じ支払期日を有し、支払見込給付と同じ通貨建ての優良社債の報告期間の期末日時点における市場利回りに基づいて決定しています。昇給率については、直近の見通しと実績を反映しています。当連結会計年度末の国内制度における割引率および昇給率は、それぞれ1.0%、2.1%であり、海外制度における割引率および昇給率は、それぞれ3.4%~3.9%、2.5%~3.6%です。
当社は、見積りの変化が当社および連結子会社の財政状態および経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があることから、確定給付制度債務および確定給付費用に関する会計上の見積りが「特に重要な会計上の見積り」に該当すると考えています。
当社および連結子会社は、現在使用している仮定は妥当であると考えています。しかしながら、仮定の変更は将来の確定給付費用、確定給付制度債務および制度への必要拠出額に影響を与える可能性があります。また、実際の結果は、当社および連結子会社の仮定と異なることがあり、当該差異は、発生時にその他の包括利益として認識し、直ちに利益剰余金に振替えています。
割引率が変動した場合の確定給付制度債務に与える影響額については、連結財務諸表注記の「18 従業員給付 (1) 退職後給付 ④ 感応度分析」を参照ください。
(繰延税金資産)
繰延税金資産の認識にあたり、将来減算一時差異、繰越欠損金および繰越税額控除の一部又は全部が将来課税所得に対して利用できる可能性を考慮しています。繰延税金資産の回収可能性の評価においては、予定される繰延税金負債の取崩し、予測される将来課税所得およびタックス・プランニングを考慮しています。
当社は、繰延税金資産に関する会計処理が、基本的に不確実な、将来課税所得や事業計画の評価や見積りを伴うため、「特に重要な会計上の見積り」に該当すると考えています。
当社および連結子会社は、過去の課税所得水準および繰延税金資産が控除可能な期間における将来課税所得の予測に基づき、移行日、前連結会計年度末および当連結会計年度末における繰延税金資産は、回収される可能性が高いものと考えていますが、当社および連結子会社をとりまく市場の動向や為替変動などの経済情勢により、将来課税所得の予測の不確実性は増大します。
(資金需要、源泉、使途に関する概要)
当社および連結子会社は、事業活動のための適切な資金確保、適切な流動性の維持および健全なバランスシートの維持を財務方針としています。当社および連結子会社は、主に二輪車、四輪車および汎用パワープロダクツの製造販売を行うとともに、製品の販売をサポートするために、顧客および販売店に対する金融サービスを提供しています。生産販売事業における主な運転資金需要は、製品を生産するために必要となる部品および原材料や完成品の在庫資金のほか、販売店向けの売掛金資金です。また設備投資資金需要のうち主なものは、新機種の投入に伴う投資や、生産設備の拡充、合理化および更新ならびに販売施設や研究開発施設の拡充のための必要資金です。
生産販売事業における必要資金については、主に営業活動から得られる資金および銀行借入金などによりまかなっており、現在必要とされる資金水準を十分確保していると考えています。これら生産販売事業の資金調達に伴う当連結会計年度末の債務残高は5,926億円となっています。また、顧客および販売店に対する金融サービスでの必要資金については、主にミディアムタームノート、銀行借入金、金融債権の証券化、コマーシャルペーパーの発行および社債の発行などによりまかなっています。これら金融子会社の資金調達に伴う当連結会計年度末での債務残高は6兆6,498億円となっています。
当社および連結子会社の借入必要額に、重要な季節的変動はありません。
(流動性)
当社および連結子会社の当連結会計年度末の現金及び現金同等物1兆4,717億円は、主に米ドル建てと円建てを中心としていますが、その他の外貨建てでも保有しています。
当社および連結子会社の当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、売上収益の約1.3ヵ月相当の水準となっており、当社および連結子会社の事業運営上、十分な流動性を確保していると考えています。
しかしながら、景気後退による市場の縮小や金融市場・為替市場の混乱などにより、流動性に一部支障をきたす場合も考えられます。このため、特に1兆6,909億円の短期債務を負う金融子会社では、継続的に債務を借り換えしているコマーシャルペーパーについて、代替流動性として合計1兆1,665億円相当の契約信用供与枠(コミットメントライン)を保有しています。さらに、有価証券報告書提出日(2015年6月26日)現在、当社および連結子会社は世界的に有力な銀行と契約に基づかない信用供与限度額を十分に設定しています。
当社および連結子会社の当連結会計年度末の資金調達に係る債務は、主に米ドル建てを中心としていますが、円建てやその他の外貨建てでも保有しています。
資金調達に係る債務の追加情報については、連結財務諸表注記の「15 資金調達に係る債務」および「25 金融リスク管理」を参照ください。
また、当社および連結子会社が発行する短期および長期債券は、ムーディーズ・インベスターズ・サービス、スタンダード・アンド・プアーズおよび格付投資情報センターなどから、2015年3月31日現在、以下の信用格付を受けています。
| 信用格付 | |
短期格付 | 長期格付 | |
ムーディーズ・インベスターズ・サービス | P-1 | A1 |
スタンダード・アンド・プアーズ | A-1 | A+ |
格付投資情報センター | a-1+ | AA |
なお、これらの信用格付は、当社および連結子会社が格付機関に提供する情報または格付機関が信頼できると考える他の情報に基づいて行われるとともに、当社および連結子会社の発行する特定の債券に係る信用リスクに対する評価に基づいています。各格付機関は当社および連結子会社の信用格付の評価において異なった基準を採用することがあり、かつ各格付機関が独自に評価を行っています。これらの信用格付はいつでも格付機関により改訂または取り消しされることがあります。また、これらの格付は債券の売買・保有を推奨するものではありません。
(貸出コミットメント)
当社および連結子会社は、販売店に対する貸出コミットメント契約に基づき、貸付金の未実行残高を有しています。当連結会計年度末において、販売店への保証に対する割引前の将来最大支払額は、1,389億円です。これらの貸出コミットメント契約には、貸出先の信用状態等に関する審査を貸出の条件としているものが含まれているため、必ずしも貸出実行されるものではありません。
(従業員の債務に対する保証)
当社および連結子会社は、当連結会計年度末において、従業員のための銀行住宅ローン221億円を保証しています。従業員が債務不履行に陥った場合、当社および連結子会社は、保証を履行することを要求されます。債務不履行が生じた場合に、当社および連結子会社が負う支払義務の割引前の金額は、当連結会計年度末において、上記の金額です。2015年3月31日現在、従業員は予定された返済を行えると考えられるため、当該支払義務により見積られる損失はありません。
当連結会計年度末における契約上の債務は、以下のとおりです。
| 期間別支払金額(百万円) | ||||
合計 | 1年以内 | 1~3年 | 3~5年 | それ以降 | |
資金調達に係る債務 | 6,988,633 | 2,910,762 | 2,747,498 | 1,159,255 | 171,118 |
その他の金融負債 | 181,407 | 97,779 | 35,381 | 33,092 | 15,155 |
解約不能なオペレーティング・リースに係る将来最低支払リース料 | 93,538 | 21,178 | 26,808 | 14,104 | 31,448 |
発注残高およびその他契約残高(注1) | 131,843 | 87,185 | 28,915 | 14,922 | 821 |
確定給付制度への拠出(注2) | 77,181 | 77,181 | ― | ― | ― |
合計 | 7,472,602 | 3,194,085 | 2,838,602 | 1,221,373 | 218,542 |
(注) 1 当社および連結子会社の発注残高は、設備投資に関するものです。
2 2016年度以降の拠出額は未確定であるため、確定給付制度への拠出は、次連結会計年度に拠出するもののみ記載しています。
連結財務諸表注記の「25 金融リスク管理 (2)市場リスク」を参照ください。