【注記事項】
(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)

1  連結の範囲に関する事項

1)  連結子会社の数は合計245社である。

  主要な連結子会社名は、「第1  企業の概況4.関係会社の状況」に記載しているため、省略した。

なお、当連結会計年度中における連結子会社の増減は、次のとおりである。

 

(増加)

新設によるもの

ダイキン エアコンディショニング エジプト エスエーイー、ダイキン エアコンディショニング ニュージーランド リミテッド、愛克美空気過濾器(上海)有限公司、ダイキン アプライド ジャーマニー ゲーエム ベーハー

買収によるもの

フランダース ホールディングス エルエルシー及びその子会社15社、ザノッティ エスピーエイ及びその子会社7社、ディンエア グループ エイビー及びその子会社9社

 

(減少)

株式売却によるもの

㈱ディー・エス・テック

清算によるもの

日上無機過濾器(蘇州)有限公司、ダイキン エイシー アメリカズ インク、フランダース イーエムイーエイ ビーブイ、OYL セールス アンド サービス(シンガポール)ピーティーイー リミテッド

連結子会社同士の合併によるもの

エスティーエフ スベンスカ テキスティルフィルター エイビー

 

2)  非連結子会社は、共栄化成工業㈱及びその他13社の合計14社である。

 

3)  非連結子会社の総資産、売上高、純利益及び利益剰余金等は、それぞれ連結総資産、連結売上高、連結純利益及び連結利益剰余金等に及ぼす影響が軽微であり、かつ、全体としても重要性がないため連結の範囲から除いた。

 

2  持分法の適用に関する事項

1)  持分法の適用会社は、非連結子会社及び関連会社のうち珠海格力大金機電設備有限公司ほか17社の合計18社である。

 なお、当連結会計年度中における持分法適用会社の増減は、次のとおりである。

 

(増加)

買収によるもの

9193-9710 ケベック インクその他4社

 

2)  持分法を適用していない非連結子会社及び関連会社は、次のとおりである。

非連結子会社

共栄化成工業㈱及びその他13社の合計14社である。

関連会社

ダイミクス㈱及びその他10社の合計11社である。

 

 

3)  持分法を適用していない非連結子会社及び関連会社に対する投資については、それぞれ連結純利益及び連結利益剰余金等に及ぼす影響が軽微であり、かつ、全体としても重要性がないため、原価法により評価している。

 

 

3  連結子会社の事業年度等に関する事項

  連結子会社のうち、決算日が連結決算日と異なる会社は63社であり、6月30日の会社が2社、12月31日の会社が61社である。このうち、55社については、連結財務諸表の作成にあたって、3月31日で仮決算を実施し同日現在の財務諸表を用いている。その他の8社については12月31日現在の財務諸表を用いており、連結決算日との間に生じた重要な取引については連結上必要な調整を行っている。

 

4  会計方針に関する事項

1)  重要な資産の評価基準及び評価方法

①有価証券

その他有価証券

時価のあるもの

決算期末日の市場価格等に基づく時価法(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は主として移動平均法により算定している)

時価のないもの

主として移動平均法による原価法

 

②デリバティブ

時価法

 

③たな卸資産

国内会社については、主として総平均法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)によっており、在外子会社については、主として総平均法による低価法によっている。

 

2)  重要な減価償却資産の減価償却の方法

①有形固定資産(リース資産を除く)

定額法を採用している。

なお、主な耐用年数は以下のとおりである。

建物及び構築物      15年~50年

機械装置及び運搬具  5年~15年

 

②無形固定資産

  定額法を採用している。なお、市場販売目的のソフトウェアについては、販売可能有効期間(3年)に基づく定額法によっている。また、顧客関連資産については、効果の及ぶ期間(主として30年)に基づく定額法によっている。

 

③リース資産

  所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産は、リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法を採用している。なお、所有権移転外ファイナンス・リース取引のうち、リース取引開始日が平成20年3月31日以前のリース取引については、通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理によっている。

 

 

3)  重要な引当金の計上基準

①貸倒引当金

  債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上している。

 

②役員賞与引当金

  役員賞与の支出に備えて、当連結会計年度末における支給見込額に基づき計上している。

 

③製品保証引当金

  販売ずみの製品の無償修理費用にあてるため、過去の実績を基礎に将来の保証見込みを加味して計上している。

 

4) 退職給付に係る会計処理の方法

①退職給付見込額の期間帰属方法

  退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当連結会計年度末までの期間に帰属させる方法については、給付算定式基準によっている。

 

 ②数理計算上の差異及び過去勤務費用の費用処理方法

  数理計算上の差異は、各連結会計年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(主として10年)による定額法により費用処理することとしている。

  過去勤務費用は、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(主として10年)による定額法により費用処理している。

 

  ③小規模企業等における簡便法の採用

  当社及び連結子会社の従業員の一部については、退職給付に係る負債及び退職給付費用の計算に、内規に基づく連結会計年度末要支給額の全額を退職給付債務とする方法を用いており、一部の連結子会社については、連結会計年度末自己都合要支給額を退職給付債務とする方法を用いた簡便法を適用している。

 

5)  重要なヘッジ会計の方法

①ヘッジ会計の方法

  当社グループにおいては、原則として繰延ヘッジ処理を採用している。また、振当処理の要件を満たす為替予約等については、振当処理を行っている。なお、特例処理の要件を満たす金利スワップについては、特例処理を採用している。

 

②ヘッジ手段とヘッジ対象

  当社グループでは、為替変動リスクに対しては、為替予約、通貨スワップ及び通貨オプションをヘッジ手段とし、外貨建金銭債権債務等の外貨建金融資産負債をヘッジ対象としている。また、金利変動リスクに対しては、金利スワップ及び金利オプション等をヘッジ手段とし、銀行借入等の金融負債をヘッジ対象としている。

 

③ヘッジ方針及びヘッジ有効性評価の方法

  当社グループのリスク管理は、経営上多額な損失を被ることがないよう、資産・負債に係る為替変動リスクの回避及び支払金利の低減等のため効率的にデリバティブ取引が利用されているかに重点をおいて行われている。デリバティブのヘッジ機能の有効性については、定期的にテストを行っている。また、新たな種類のデリバティブ取引を開始する場合には事前に、当該デリバティブのヘッジ機能の有効性をテストし判定する。ヘッジ有効性の判定は、ヘッジ対象の相場変動又はキャッシュ・フロー変動の累計とヘッジ手段の相場変動又はキャッシュ・フロー変動の累計とを比較し行っている。また、必要に応じ、回帰分析等の手段を利用している。当社の連結子会社においても同様のチェック体制で行っている。

 

6)  のれんの償却方法及び償却期間

  のれんの償却については、9年~20年間の均等償却を行っている。

 

7)  連結キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲

  連結キャッシュ・フロー計算書における資金(現金及び現金同等物)は、手許現金、随時引き出し可能な預金及び容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスクしか負わない取得日から3ヶ月以内に償還期限の到来する短期投資からなる。

 

8)  消費税等の会計処理

  税抜方式により計上している。

 

(未適用の会計基準等)

1.在外連結子会社

・「リース」(IFRS第16号 平成28年1月13日、ASU第2016-02号 平成28年2月25日)

 

(1) 概要

当会計基準等は、リースの借手において、一部の例外を除き、すべてのリースについて資産及び負債を認識すること等を要求している。

 

(2) 適用予定日

IFRS第16号については、平成31年1月1日以降開始する連結会計年度より適用予定である。また、ASU第2016-02号については、平成31年12月15日以降開始する連結会計年度及び平成32年12月15日以降開始する連結会計年度の第1四半期会計期間より適用予定である。

 

(3) 当該会計基準等の適用による影響

影響額は、当連結財務諸表の作成時において評価中である。

 

(表示方法の変更)
(連結損益計算書関係)

前連結会計年度において、独立掲記していた「営業外収益」の「補助金収入」は、金額的重要性が乏しくなったため、当連結会計年度より「その他」に含めて表示している。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っている。

この結果、前連結会計年度の連結損益計算書において、「営業外収益」に表示していた「補助金収入」1,950百万円、「その他」3,680百万円は、「その他」5,631百万円として組み替えている。

 

(追加情報)

(繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針の適用)

「繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針」(企業会計基準適用指針第26号 平成28年3月28日)を当連結会計年度から適用している。

 

(連結貸借対照表関係)

 

※1  有形固定資産の減価償却累計額

 

前連結会計年度
(平成28年3月31日)

当連結会計年度
(平成29年3月31日)

有形固定資産の減価償却累計額

646,154

百万円

665,063

百万円

 

 

※2  非連結子会社及び関連会社に対する資産

 

前連結会計年度
(平成28年3月31日)

当連結会計年度
(平成29年3月31日)

投資有価証券(株式)

5,665百万円

6,045百万円

その他(出資金)

13,435百万円

12,748百万円

 

 

 

※3  担保に供している資産

 

前連結会計年度
(平成28年3月31日)

当連結会計年度
(平成29年3月31日)

定期預金

524百万円

193百万円

受取手形

       ―

399百万円

524百万円

592百万円

なお、上記に対応する債務はない。

 

 

 

上記の他、当社出資会社における金融機関からの借入金等に対して担保に供している資産

 

前連結会計年度
(平成28年3月31日)

当連結会計年度
(平成29年3月31日)

投資有価証券

800百万円

800百万円

 

 

  4  保証債務

      (1) 保証予約

 

前連結会計年度
(平成28年3月31日)

当連結会計年度
(平成29年3月31日)

アルケマダイキン先端フッ素化学(常熟)有限公司

695百万円

        ―

695百万円

        ―

 

 

  5  手形裏書譲渡高

 

前連結会計年度
(平成28年3月31日)

当連結会計年度
(平成29年3月31日)

受取手形裏書譲渡高

3,670

百万円

4,117

百万円

 

 

  6  手形債権流動化に伴う買戻義務

 

前連結会計年度
(平成28年3月31日)

当連結会計年度
(平成29年3月31日)

手形債権流動化に伴う買戻義務

1,173百万円

221百万円

 

 

 

(連結損益計算書関係)

 

※1  販売費及び一般管理費のうち、主要な費目及び金額は次のとおりである。

 

前連結会計年度

(自  平成27年4月1日

至  平成28年3月31日)

当連結会計年度

(自  平成28年4月1日

至  平成29年3月31日)

1  販売促進費及び広告宣伝費

49,385

百万円

47,614

百万円

2  製品発送費

55,782

百万円

55,624

百万円

3  貸倒引当金繰入額

1,093

百万円

2,489

百万円

4  製品保証引当金繰入額

46,567

百万円

49,750

百万円

5  役員及び従業員給与手当

161,956

百万円

161,697

百万円

6  役員賞与引当金繰入額

350

百万円

350

百万円

7  退職給付費用

5,003

百万円

5,490

百万円

8  減価償却費

16,518

百万円

17,171

百万円

9  のれん償却額

26,281

百万円

25,735

百万円

10  研究開発費

30,881

百万円

37,710

百万円

 

 

※2  一般管理費及び当期製造費用に含まれる研究開発費の総額

 

前連結会計年度

(自  平成27年4月1日

至  平成28年3月31日)

当連結会計年度

(自  平成28年4月1日

至  平成29年3月31日)

 

46,138

百万円

53,870

百万円

 

 

※3  通常の販売目的で保有する棚卸資産の収益性の低下による簿価切下額(前連結会計年度戻入額相殺後の額)

 

前連結会計年度

(自  平成27年4月1日

至  平成28年3月31日)

当連結会計年度

(自  平成28年4月1日

至  平成29年3月31日)

売上原価

2,458

百万円

2,555

百万円

 

 

※4 減損損失

前連結会計年度(自  平成27年4月1日  至  平成28年3月31日)

当社グループが計上した減損損失のうち、重要なものは以下のとおりである。

用途

場所

種類

金額
(百万円)

事業用

大阪府摂津市

機械装置及び運搬具

450

 

(経緯)

上記の事業用資産については、中国市場の景気低迷・需要停滞により産業機械用油圧機器事業の収益性低下が見込まれるため、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として認識した。

(グルーピングの方法)

事業の種類を単位としてグルーピングを行っている。また、将来の使用が見込まれていない遊休資産については、個々の物件単位でグルーピングを行っている。

(回収可能価額の算定方法等)

使用価値により測定し、将来キャッシュ・フローを5%で割り引いて算定した。

 

 

(連結包括利益計算書関係)

 

※1  その他の包括利益に係る組替調整額及び税効果額

 

 

前連結会計年度

(自  平成27年4月1日

至  平成28年3月31日)

当連結会計年度

(自  平成28年4月1日

至  平成29年3月31日)

その他有価証券評価差額金

 

 

  当期発生額

△31,523百万円

8,780百万円

  組替調整額

△97百万円

△25百万円

    税効果調整前

△31,621百万円

8,754百万円

    税効果額

10,123百万円

△2,033百万円

    その他有価証券評価差額金

△21,498百万円

6,721百万円

繰延ヘッジ損益

 

 

  当期発生額

△3,786百万円

3,486百万円

  組替調整額

1,278百万円

△394百万円

    税効果調整前

△2,507百万円

3,092百万円

    税効果額

848百万円

△1,088百万円

    繰延ヘッジ損益

△1,659百万円

2,004百万円

為替換算調整勘定

 

 

  当期発生額

△86,949百万円

△32,921百万円

  組替調整額

△13百万円

312百万円

    税効果調整前

△86,963百万円

△32,609百万円

    税効果額

    為替換算調整勘定

△86,963百万円

△32,609百万円

退職給付に係る調整額

 

 

  当期発生額

△7,770百万円

501百万円

  組替調整額

△321百万円

1,892百万円

    税効果調整前

△8,091百万円

2,393百万円

    税効果額

2,518百万円

△945百万円

    退職給付に係る調整額

△5,572百万円

1,448百万円

持分法適用会社に対する持分
相当額

 

 

  当期発生額

△808百万円

△1,142百万円

その他の包括利益合計

△116,502百万円

△23,577百万円

 

 

 

(連結株主資本等変動計算書関係)

 

前連結会計年度(自  平成27年4月1日  至  平成28年3月31日)

1  発行済株式に関する事項

株式の種類

当連結会計年度期首

増加

減少

当連結会計年度末

普通株式(千株)

293,113

293,113

 

 

2  自己株式に関する事項

株式の種類

当連結会計年度期首

増加

減少

当連結会計年度末

普通株式(千株)

1,280

53

259

1,075

 

 

(変動事由の概要)

増加数の主な内訳は、次のとおりである。

  市場からの買入れによる取得 53千株

減少数の主な内訳は、次のとおりである。

  ストック・オプションの権利行使による減少 259千株

 

3  新株予約権等に関する事項

会社名

内訳

当連結会計年度末残高
(百万円)

提出会社

ストック・オプションとしての新株予約権

1,118

 

 

4  配当に関する事項

(1) 配当金支払額

決議

株式の種類

配当金の総額
(百万円)

1株当たり配当額
(円)

基準日

効力発生日

平成27年6月26日
定時株主総会

普通株式

17,510

60

平成27年3月31日

平成27年6月29日

平成27年11月5日
取締役会

普通株式

16,057

55

平成27年9月30日

平成27年12月3日

 

 

(2) 基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの

決議

株式の種類

配当の原資

配当金の総額
(百万円)

1株当たり
配当額(円)

基準日

効力発生日

平成28年6月29日
定時株主総会

普通株式

利益剰余金

18,982

65

平成28年3月31日

平成28年6月30日

 

 

 

当連結会計年度(自  平成28年4月1日  至  平成29年3月31日)

1  発行済株式に関する事項

株式の種類

当連結会計年度期首

増加

減少

当連結会計年度末

普通株式(千株)

293,113

293,113

 

 

2  自己株式に関する事項

株式の種類

当連結会計年度期首

増加

減少

当連結会計年度末

普通株式(千株)

1,075

0

336

739

 

 

(変動事由の概要)

増加数の主な内訳は、次のとおりである。

  単元未満株式の買取による取得 0千株

減少数の主な内訳は、次のとおりである。

  ストック・オプションの権利行使による減少 336千株

 

3  新株予約権等に関する事項

会社名

内訳

当連結会計年度末残高
(百万円)

提出会社

ストック・オプションとしての新株予約権

1,079

 

 

4  配当に関する事項

(1) 配当金支払額

決議

株式の種類

配当金の総額
(百万円)

1株当たり配当額
(円)

基準日

効力発生日

平成28年6月29日
定時株主総会

普通株式

18,982

65

平成28年3月31日

平成28年6月30日

平成28年11月8日
取締役会

普通株式

17,535

60

平成28年9月30日

平成28年12月2日

 

 

(2) 基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの

決議

株式の種類

配当の原資

配当金の総額
(百万円)

1株当たり
配当額(円)

基準日

効力発生日

平成29年6月29日
定時株主総会

普通株式

利益剰余金

20,466

70

平成29年3月31日

平成29年6月30日

 

 

(連結キャッシュ・フロー計算書関係)

 

1  現金及び現金同等物の期末残高と連結貸借対照表に掲記されている科目の金額との関係

 

前連結会計年度

(自  平成27年4月1日

至  平成28年3月31日)

当連結会計年度

(自  平成28年4月1日

至  平成29年3月31日)

現金及び預金勘定

291,205百万円

344,093百万円

現金及び現金同等物

291,205百万円

344,093百万円

 

 

※2  長期借入金の返済による支出

当連結会計年度(自  平成28年4月1日   至  平成29年3月31日)

フランダース ホールディングス エルエルシー及びディンエア エイビー等の長期借入金の返済額18,336百万円が含まれている。

 

 

3  出資金の取得により新たに連結子会社となった会社の資産及び負債の主な内訳

 

当連結会計年度(自  平成28年4月1日  至  平成29年3月31日)

  出資金の取得により新たに連結したことに伴う連結開始時の資産及び負債の内訳並びに出資金の取得価額と取得のための支出(純額)との関係は次のとおりである。

 

フランダース ホールディングス エルエルシー及び同社の子会社15社(平成28年4月27日現在)

流動資産

11,880百万円

固定資産

27,501百万円

のれん

18,990百万円

流動負債

△24,702百万円

固定負債

△10,382百万円

同社出資金取得価額

23,286百万円

同社の現金及び現金同等物

△834百万円

差引:同社取得のための支出

22,452百万円

 

 

(リース取引関係)

 

1  ファイナンス・リース取引

  所有権移転外ファイナンス・リース取引

(1)リース資産の内容

有形固定資産

主として、空調・冷凍機事業における生産器具(工具、器具及び備品)である。

 

(2)リース資産の減価償却の方法

連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項「4 会計方針に関する事項 2)重要な減価償却資産の減価償却の方法」に記載のとおりである。

 

2  オペレーティング・リース取引

  オペレーティング・リース取引のうち解約不能のものに係る未経過リース料

 

前連結会計年度
(平成28年3月31日)

当連結会計年度
(平成29年3月31日)

1年内

15,412百万円

17,090百万円

1年超

30,350百万円

39,719百万円

合計

45,762百万円

56,809百万円

 

 

(減損損失について)

  リース資産に配分された減損損失はない。

 

 

(金融商品関係)

 

1  金融商品の状況に関する事項

(1) 金融商品に対する取組方針

当社グループは、主として事業の設備投資計画に照らして、必要な資金(主に銀行借入や社債発行)を調達している。また、短期的な運転資金は銀行借入やコマーシャル・ペーパーにより調達しており、一時的な余資は安全性の高い金融資産で運用している。デリバティブ取引は、後述するリスクを回避するため、実需の範囲で利用しており、投機を目的とした取引は行っていない。また、取引の対象物の価格変動に対する当該取引の時価の変動率が大きい特殊な取引(レバレッジのきいた取引)は利用しない方針である。

 

(2) 金融商品の内容及びそのリスクならびにリスク管理体制

営業債権である受取手形及び売掛金は、顧客の信用リスクに晒されている。当該リスクに関しては、与信管理規程及びグローバル経理規程に従い、取引先ごとの期日管理及び残高管理を行うとともに、主な取引先の信用状況を把握する体制としている。

営業債務である支払手形及び買掛金は、そのほとんどが1年以内の支払期日である。
  グローバルに事業を展開していることから生じる外貨建債権・債務は、為替変動リスクに晒されているが原則として同一通貨の債権・債務をネットしたポジションに対して、為替予約取引及び通貨スワップ取引等を利用してヘッジしている。なお、為替相場の状況により、予定取引により確実に発生すると見込まれる外貨建債権・債務に対しても同様のデリバティブ取引を利用している。

投資有価証券は、主に取引先企業との業務又は資本提携等に関連する株式であり、市場価格の変動リスクに晒されているが、定期的に時価や発行体(取引先企業)の財務状況等を把握し、取引先企業との関係を勘案して継続的に保有状況を見直している。

短期借入金やコマーシャル・ペーパーは、主に運転資金として調達している。長期借入金や社債は、主に設備投資に必要な資金の調達を目的としたものである。また、営業債務、借入金及び社債は流動性リスクに晒されているが、経理財務本部が適時に資金繰計画を作成・更新することなどにより管理しており、資金調達マーケットに急激な変化があった場合でも資金決済を行えるよう、コミットメントライン枠を設定し、流動性リスクに備えている。変動金利の借入金は、金利の変動リスクに晒されているが、このうち長期のものの一部については、金利スワップ取引等のデリバティブ取引を利用してヘッジしている。

デリバティブ取引は、外貨建債権・債務に係る為替変動リスクに対するヘッジ取引を目的とした為替予約取引等、借入金に係る金利の変動リスクに対するヘッジ取引を目的とした金利スワップ取引等、原材料の市場価格変動リスクに対するヘッジ取引を目的とした商品先物取引である。デリバティブ取引は、取引権限や限度額等を定めたデリバティブ取引管理規程に基づいて行われている。デリバティブ業務は経理財務本部により行われ、日常のチェックは経営企画室の内部牽制と定期的な取締役会への報告により行われている。また、連結子会社においても、同様の管理体制がとられている。デリバティブ取引の利用にあたっては信用リスクを軽減するために、信用度の高い金融機関のみを相手として取引を行っている。

なお、ヘッジ会計の要件を満たしているデリバティブ取引については、ヘッジ会計を行っている。なお、ヘッジ会計に関するヘッジ手段とヘッジ対象、ヘッジ方針及びヘッジ有効性評価の方法等については、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」の「重要なヘッジ会計の方法」に記載している。

 

(3) 金融商品の時価等に関する事項についての補足説明

金融商品の時価には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がない場合には合理的に算定された価額が含まれている。当該価額の算定においては変動要因を織り込んでいるため、異なる前提条件等を採用することにより、当該価額が変動することもある。また、「デリバティブ取引関係」注記におけるデリバティブ取引に関する契約額等については、その金額自体がデリバティブ取引に係る市場リスクを示すものではない。

 

 

2  金融商品の時価等に関する事項

連結貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、次のとおりである。なお、時価を把握することが極めて困難と認められるものは、次表には含まれていない((注2)参照)。

 

  前連結会計年度(平成28年3月31日)

 

連結貸借対照表
計上額
(百万円)

時価
(百万円)

差額
(百万円)

(1) 現金及び預金

291,205

291,205

(2) 受取手形及び売掛金

355,646

355,646

(3) 投資有価証券
      その他有価証券

160,036

160,036

資産計

806,889

806,889

(1) 支払手形及び買掛金

156,038

156,038

(2) 短期借入金

40,675

40,675

(3) コマーシャル・ペーパー

14,000

14,000

(4) 未払法人税等

11,511

11,511

(5) 社債

140,000

145,266

5,266

(6) 長期借入金

410,432

414,945

4,512

負債計

772,657

782,436

9,778

デリバティブ取引(※)

(3,444)

(3,444)

 

(※) デリバティブ取引によって生じた正味の債権・債務は純額で表示しており、合計で正味の債務となる場合は、( )で示している。

 

  当連結会計年度(平成29年3月31日)

 

連結貸借対照表
計上額
(百万円)

時価
(百万円)

差額
(百万円)

(1) 現金及び預金

344,093

344,093

(2) 受取手形及び売掛金

369,061

369,061

(3) 投資有価証券
      その他有価証券

169,107

169,107

資産計

882,263

882,263

(1) 支払手形及び買掛金

173,147

173,147

(2) 短期借入金

57,699

57,699

(3) コマーシャル・ペーパー

(4) 未払法人税等

27,769

27,769

(5) 社債

120,000

123,868

3,868

(6) 長期借入金

420,470

422,762

2,292

負債計

799,086

805,247

6,160

デリバティブ取引(※)

(1,362)

(1,362)

 

(※) デリバティブ取引によって生じた正味の債権・債務は純額で表示しており、合計で正味の債務となる場合は、( )で示している。

 

 

(注1)  金融商品の時価の算定方法ならびに有価証券及びデリバティブ取引に関する事項

資  産

(1) 現金及び預金

預金はすべて短期であるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によっている。

(2) 受取手形及び売掛金

これらは短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によっている。

(3) 投資有価証券

これらの時価について、株式は取引所の価格によっており、債券は元利金の合計額を当該債券の残存期間及び信用リスクを加味した利率で割引いた現在価値により算定している。

また、保有目的ごとの有価証券に関する注記事項については、「有価証券関係」注記を参照。

 

負  債

(1) 支払手形及び買掛金、(2) 短期借入金及び、(3) コマーシャル・ペーパー、並びに (4) 未払法人税等

これらは短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によっている。

(5) 社債

当社の発行する社債の時価は、市場価格によっている。

(6) 長期借入金

長期借入金の時価については、元利金の合計額を同様の新規借入を行った場合に想定される利率で割引いて算定する方法によっている。変動金利によるもののうち、金利スワップの特例処理の対象とされた長期借入金については、当該金利スワップと一体として処理された元利金の合計額を、同様の借入を行った場合に適用される合理的に見積もられる利率で割引いて算定する方法によっている。

 

デリバティブ取引

    「デリバティブ取引関係」注記を参照。

 

(注2)  時価を把握することが極めて困難と認められる金融商品の連結貸借対照表計上額

 

 

(単位:百万円)

区分

前連結会計年度
(平成28年3月31日)

当連結会計年度
(平成29年3月31日)

非上場株式

9,565

9,413

投資事業有限責任組合への出資等

885

684

非連結子会社及び関連会社株式

5,665

6,045

 

  上記については、市場価格がなく、かつ将来キャッシュ・フローを見積もることなどができず、時価を把握することが極めて困難と認められるため、「(3)投資有価証券」には含めていない。

前連結会計年度において、非上場株式について605百万円の減損処理を行っている。

 

 

(注3)  金銭債権及び満期のある有価証券の連結決算日後の償還予定額

 

  前連結会計年度(平成28年3月31日)

 

1年以内
(百万円)

1年超5年以内
(百万円)

5年超10年以内
(百万円)

10年超
(百万円)

現金及び預金

291,205

受取手形及び売掛金

355,599

47

投資有価証券

 

 

 

 

  その他有価証券のうち
  満期があるもの(社債)

25

25

300

合計

646,830

72

300

 

 

  当連結会計年度(平成29年3月31日)

 

1年以内
(百万円)

1年超5年以内
(百万円)

5年超10年以内
(百万円)

10年超
(百万円)

現金及び預金

344,093

受取手形及び売掛金

369,031

29

投資有価証券

 

 

 

 

  その他有価証券のうち
  満期があるもの(社債)

25

300

合計

713,150

29

300

 

 

(注4)  社債、長期借入金及びその他の有利子負債の連結決算日後の返済予定額

 

  前連結会計年度(平成28年3月31日)

 

1年以内
(百万円)

1年超
2年以内
(百万円)

2年超
3年以内
(百万円)

3年超
4年以内
(百万円)

4年超
5年以内
(百万円)

5年超
(百万円)

短期借入金

40,675

コマーシャル・ペーパー

14,000

社債

30,000

10,000

50,000

50,000

長期借入金

42,940

62,910

73,708

38,295

84,895

107,681

合計

127,616

72,910

73,708

88,295

84,895

157,681

 

 

  当連結会計年度(平成29年3月31日)

 

1年以内
(百万円)

1年超
2年以内
(百万円)

2年超
3年以内
(百万円)

3年超
4年以内
(百万円)

4年超
5年以内
(百万円)

5年超
(百万円)

短期借入金

57,699

コマーシャル・ペーパー

社債

10,000

50,000

10,000

50,000

長期借入金

67,177

78,208

42,441

94,625

53,604

84,412

合計

134,877

78,208

92,441

94,625

63,604

134,412

 

 

 

(有価証券関係)

 

1  その他有価証券

前連結会計年度(平成28年3月31日)

区分

連結貸借対照表計上額
(百万円)

取得原価
(百万円)

差額
(百万円)

連結貸借対照表計上額が取得原価を
超えるもの

 

 

 

  株式

145,778

81,871

63,906

  債券

50

50

0

  その他

小計

145,829

81,921

63,907

連結貸借対照表計上額が取得原価を
超えないもの

 

 

 

  株式

13,907

16,881

△2,974

  債券

300

300

  その他

小計

14,207

17,181

△2,974

合計

160,036

99,103

60,933

 

 

当連結会計年度(平成29年3月31日)

区分

連結貸借対照表計上額
(百万円)

取得原価
(百万円)

差額
(百万円)

連結貸借対照表計上額が取得原価を
超えるもの

 

 

 

  株式

159,036

87,075

71,961

  債券

25

25

0

  その他

小計

159,061

87,100

71,961

連結貸借対照表計上額が取得原価を
超えないもの

 

 

 

  株式

9,746

12,046

△2,299

  債券

300

300

  その他

小計

10,046

12,346

△2,299

合計

169,107

99,446

69,661

 

 

 

2  連結会計年度中に売却したその他有価証券

前連結会計年度(自 平成27年4月1日  至 平成28年3月31日)

区分

売却額(百万円)

売却益の合計額(百万円)

売却損の合計額(百万円)

  株式

167

98

  その他

合計

167

98

 

 

当連結会計年度(自 平成28年4月1日  至 平成29年3月31日)

区分

売却額(百万円)

売却益の合計額(百万円)

売却損の合計額(百万円)

  株式

40

25

  その他

合計

40

25

 

 

 

(デリバティブ取引関係)

 

  1  ヘッジ会計が適用されていないデリバティブ取引

(1) 通貨関連

前連結会計年度(平成28年3月31日)

区分

種類

契約額等
(百万円)

契約額等の内
1年超
(百万円)

時価
(百万円)

評価損益
(百万円)

市場取
引以外
の取引

為替予約取引

 

 

 

 

  売建

 

 

 

 

    英ポンド

5,535

64

64

    ユーロ

42,015

△48

△48

    米ドル

18,384

103

103

    オーストラリアドル

5,869

△281

△281

    南アフリカランド

655

△14

△14

    チェココルナ

1,812

7

7

    香港ドル

1,261

22

22

    ポーランドズロチ

188

△0

△0

    シンガポールドル

2,026

△54

△54

    マレーシアリンギット

985

△58

△58

    トルコリラ

8,214

△48

△48

    ブラジルレアル

17

△2

△2

    インドネシアルピア

2,947

△58

△58

    インドルピー

675

△5

△5

  買建

 

 

 

 

    人民元

1,391

△67

△67

    マレーシアリンギット

9,352

410

410

合計

101,332

△31

△31

 

(注) 時価の算定方法  先物為替相場、取引先金融機関から提示された価格等に基づいて算定している。

 

当連結会計年度(平成29年3月31日)

区分

種類

契約額等
(百万円)

契約額等の内
1年超
(百万円)

時価
(百万円)

評価損益
(百万円)

市場取
引以外
の取引

為替予約取引

 

 

 

 

  売建

 

 

 

 

    英ポンド

4,776

△31

△31

    ユーロ

32,804

158

158

    米ドル

39,742

430

430

    オーストラリアドル

7,263

21

21

    南アフリカランド

731

6

6

    チェココルナ

2,769

26

26

    香港ドル

1,041

23

23

    シンガポールドル

1,444

15

15

    マレーシアリンギット

744

△2

△2

    トルコリラ

1,757

2

2

    インドネシアルピア

3,163

△7

△7

    インドルピー

1,458

△36

△36

  買建

 

 

 

 

    人民元

1,140

16

16

合計

98,837

621

621

 

(注) 時価の算定方法  先物為替相場、取引先金融機関から提示された価格等に基づいて算定している。

 

(2) 商品関連

前連結会計年度(平成28年3月31日)

区分

種類

契約額等
(百万円)

契約額等の内
1年超
(百万円)

時価
(百万円)

評価損益
(百万円)

市場
取引

商品先物取引

 

 

 

 

  買建

 

 

 

 

    金属

687

△38

△38

合計

687

△38

△38

 

(注) 時価の算定方法  取引所の先物相場に基づいて算定している。

 

当連結会計年度(平成29年3月31日)

区分

種類

契約額等
(百万円)

契約額等の内
1年超
(百万円)

時価
(百万円)

評価損益
(百万円)

市場
取引

商品先物取引

 

 

 

 

  買建

 

 

 

 

    金属

2,698

2

2

合計

2,698

2

2

 

(注) 時価の算定方法  取引所の先物相場に基づいて算定している。

 

  2  ヘッジ会計が適用されているデリバティブ取引

(1) 通貨関連

前連結会計年度(平成28年3月31日)

ヘッジ会計
の方法

デリバティブ取引の種類等

主なヘッジ対象

契約額等
(百万円)

契約額等の内
1年超
(百万円)

時価
(百万円)

原則的処理
方法

為替予約取引

売掛金及び
買掛金

 

 

 

  売建

 

 

 

    英ポンド

7,378

290

    ユーロ

41,319

△212

    米ドル

2,455

73

    南アフリカランド

885

5

    チェココルナ

7,595

△259

    ポーランドズロチ

1,155

△20

    トルコリラ

3,528

△63

  買建

 

 

 

    人民元

4,521

△131

合計

68,839

△317

 

(注) 時価の算定方法  先物為替相場、取引先金融機関から提示された価格等に基づいて算定している。

 

 

当連結会計年度(平成29年3月31日)

ヘッジ会計
の方法

デリバティブ取引の種類等

主なヘッジ対象

契約額等
(百万円)

契約額等の内
1年超
(百万円)

時価
(百万円)

原則的処理
方法

為替予約取引

売掛金及び
買掛金

 

 

 

  売建

 

 

 

    英ポンド

5,701

△4

    ユーロ

37,769

△275

    米ドル

6,339

19

    南アフリカランド

1,137

△9

    チェココルナ

6,743

53

    ポーランドズロチ

1,219

△30

    トルコリラ

2,310

24

  買建

 

 

 

    人民元

5,701

8

合計

66,922

△214

 

(注) 時価の算定方法  先物為替相場、取引先金融機関から提示された価格等に基づいて算定している。

 

(2) 金利関連

前連結会計年度(平成28年3月31日)

ヘッジ会計
の方法

デリバティブ
取引の種類等

主なヘッジ対象

契約額等
(百万円)

契約額等の内
1年超
(百万円)

時価
(百万円)

原則的処理
方法

金利スワップ取引

長期借入金

174,600

162,775

△3,056

支払固定・受取変動

金利スワップ
の特例処理

金利スワップ取引

長期借入金

149,600

129,200

(注)2

支払固定・受取変動

合計

324,200

291,975

△3,056

 

(注)  1  時価の算定方法  取引先金融機関から提示された価格等に基づいて算定している。

2  金利スワップの特例処理によっているものは、ヘッジ対象とされている長期借入金と一体として処理されているため、その時価は、当該長期借入金の時価に含めて記載している。

 

当連結会計年度(平成29年3月31日)

ヘッジ会計
の方法

デリバティブ
取引の種類等

主なヘッジ対象

契約額等
(百万円)

契約額等の内
1年超
(百万円)

時価
(百万円)

原則的処理
方法

金利スワップ取引

長期借入金

184,897

171,995

△1,772

支払固定・受取変動

金利スワップ
の特例処理

金利スワップ取引

長期借入金

129,200

98,000

(注)2

支払固定・受取変動

合計

314,097

269,995

△1,772

 

(注)  1  時価の算定方法  取引先金融機関から提示された価格等に基づいて算定している。

2  金利スワップの特例処理によっているものは、ヘッジ対象とされている長期借入金と一体として処理されているため、その時価は、当該長期借入金の時価に含めて記載している。

 

 

(退職給付関係)

1  採用している退職給付制度の概要

当社及び国内連結子会社は、確定給付型の制度として確定給付企業年金制度及び退職一時金制度を設けており、確定拠出型の制度として確定拠出年金制度等を設けている。また、一部の在外連結子会社は確定給付型の制度または確定拠出型の制度を設けている。

なお、当社及び連結子会社が有する退職一時金制度の一部は、簡便法により退職給付に係る負債及び退職給付費用を計算している。

 

2  確定給付制度

(1) 退職給付債務の期首残高と期末残高の調整表(簡便法を適用した制度を除く。)

(百万円)

 

前連結会計年度

(自  平成27年4月1日

至  平成28年3月31日)

当連結会計年度

(自  平成28年4月1日

至  平成29年3月31日)

退職給付債務の期首残高

91,059

95,394

勤務費用

5,228

4,750

利息費用

1,912

1,163

数理計算上の差異の発生額

3,687

4,647

過去勤務費用の発生額

149

退職給付の支払額

△4,072

△3,751

連結範囲の異動

266

164

為替換算調整額

△3,017

△3,204

その他

180

△5

退職給付債務の期末残高

95,394

99,159

 

 

(2) 年金資産の期首残高と期末残高の調整表(簡便法を適用した制度を除く。)

(百万円)

 

前連結会計年度

(自  平成27年4月1日

至  平成28年3月31日)

当連結会計年度

(自  平成28年4月1日

至  平成29年3月31日)

年金資産の期首残高

102,450

98,679

期待運用収益

3,796

3,269

数理計算上の差異の発生額

△4,689

4,257

事業主からの拠出額

3,185

3,067

退職給付の支払額

△3,576

△3,342

連結範囲の異動

△231

為替換算調整額

△2,487

△2,725

その他

0

△17

年金資産の期末残高

98,679

102,957

 

 

(3) 簡便法を適用した制度の、退職給付に係る負債の期首残高と期末残高の調整表

(百万円)

 

前連結会計年度

(自  平成27年4月1日

至  平成28年3月31日)

当連結会計年度

(自  平成28年4月1日

至  平成29年3月31日)

退職給付に係る負債の期首残高

2,674

2,726

退職給付費用

1,046

1,195

退職給付の支払額

△994

△1,219

退職給付に係る負債の期末残高

2,726

2,702

 

 

 

(4) 退職給付債務及び年金資産の期末残高と連結貸借対照表に計上された退職給付に係る負債及び退職給付に係る資産の調整表

(百万円)

 

前連結会計年度
(平成28年3月31日)

当連結会計年度
(平成29年3月31日)

積立型制度の退職給付債務

△92,759

△95,867

年金資産

98,679

102,957

 

5,919

7,089

非積立型制度の退職給付債務

△5,361

△5,994

連結貸借対照表に計上された負債と資産の純額

557

1,095

 

 

 

退職給付に係る負債

△10,982

△11,939

退職給付に係る資産

11,540

13,034

連結貸借対照表に計上された負債と資産の純額

557

1,095

 

(注)簡便法を適用した制度を含む。

 

(5) 退職給付費用及びその内訳項目の金額

(百万円)

 

前連結会計年度

(自  平成27年4月1日

至  平成28年3月31日)

当連結会計年度

(自  平成28年4月1日

至  平成29年3月31日)

勤務費用

5,228

4,750

利息費用

1,912

1,163

期待運用収益

△3,796

△3,269

数理計算上の差異の費用処理額

△102

2,038

過去勤務費用の費用処理額

△218

△144

簡便法で計算した退職給付費用

1,046

1,195

その他

255

△3

合計

4,326

5,732

 

 

(6) 退職給付に係る調整額

退職給付に係る調整額に計上した項目(税効果控除前)の内訳は次のとおりである。

(百万円)

 

前連結会計年度

(自  平成27年4月1日

至  平成28年3月31日)

当連結会計年度

(自  平成28年4月1日

至  平成29年3月31日)

過去勤務費用

204

432

数理計算上の差異

7,887

△2,825

合計

8,091

△2,393

 

 

(7) 退職給付に係る調整累計額

退職給付に係る調整累計額に計上した項目(税効果控除前)の内訳は次のとおりである。

(百万円)

 

前連結会計年度
(平成28年3月31日)

当連結会計年度
(平成29年3月31日)

未認識過去勤務費用

△1,112

△680

未認識数理計算上の差異

12,443

9,617

合計

11,331

8,937

 

 

 

(8) 年金資産に関する事項

①年金資産の主な内訳

年金資産合計に対する主な分類ごとの比率は、次のとおりである。

 

 

前連結会計年度
(平成28年3月31日)

当連結会計年度
(平成29年3月31日)

国内債券

6%

6%

国内株式

8%

8%

外国債券

25%

22%

外国株式

18%

20%

保険資産(一般勘定)

17%

17%

現金及び預金

1%

1%

オルタナティブ投資

25%

26%

その他

0%

0%

合計

100%

100%

 

(注) 前連結会計年度において「その他」に含めていたヘッジファンド等への投資は、開示の明瞭性を高めるため、「オルタナティブ投資」として当連結会計年度より独立掲記している。また、独立掲記していた「不動産」についても「オルタナティブ投資」に含めている。この表示方法の変更を反映するため、前連結会計年度の注記の組替えを行っている。
  この結果、前連結会計年度の「その他」に表示していた23%は、「オルタナティブ投資」と「その他」に組替え、「不動産」2%は「オルタナティブ投資」に含めて組替えている。

 

②長期期待運用収益率の設定方法

年金資産の長期期待運用収益率を決定するため、現在及び予想される年金資産の配分と、年金資産を構成する多様な資産からの現在及び将来期待される長期の収益率を考慮している。

 

(9) 数理計算上の計算基礎に関する事項

主要な数理計算上の計算基礎

 

前連結会計年度

(自  平成27年4月1日

至  平成28年3月31日)

当連結会計年度

(自  平成28年4月1日

至  平成29年3月31日)

割引率

主として0.3%

主として0.3%

長期期待運用収益率

主として2.5%

主として2.5%

予想昇給率

主として3.5%

主として3.5%

 

 

3  確定拠出制度

当社及び連結子会社の確定拠出制度への要拠出額は、前連結会計年度4,741百万円、当連結会計年度4,965百万円である。

 

 

(ストック・オプション等関係)

 

1  ストック・オプションにかかる費用計上額及び科目名

 

前連結会計年度
(自 平成27年4月1日
  至 平成28年3月31日)

当連結会計年度
(自 平成28年4月1日
  至 平成29年3月31日)

販売費及び一般管理費

411百万円

456百万円

 

 

2  権利不行使による失効により利益として計上した金額

 

前連結会計年度
(自 平成27年4月1日
  至 平成28年3月31日)

当連結会計年度
(自 平成28年4月1日
  至 平成29年3月31日)

新株予約権戻入益

3百万円

 

 

3  ストック・オプションの内容、規模及びその変動状況

(1) ストック・オプションの内容

  前連結会計年度(自 平成27年4月1日  至 平成28年3月31日)

 

平成21年ストック・オプション

平成22年ストック・オプション

平成23年ストック・オプション

平成24年ストック・オプション

付与対象者の区分及び人数

当社の取締役8名、執行役員20名、専任役員13名及び従業員(役員待遇)9名

当社の取締役8名、執行役員21名、専任役員14名及び従業員(役員待遇)6名

当社の取締役10名、執行役員18名、専任役員16名及び従業員(役員待遇)5名

当社の取締役10名、執行役員17名、専任役員20名及び従業員(役員待遇)4名

株式の種類別のストック・オプションの付与数

普通株式
294,000株(注)

普通株式
290,000株(注)

普通株式
296,000株(注)

普通株式
300,000株(注)

付与日

平成21年7月13日

平成22年7月14日

平成23年7月14日

平成24年7月13日

権利確定条件

権利確定条件は付されていない

同左

同左

同左

対象勤務期間

対象勤務期間の定めはない

同左

同左

同左

権利行使期間

平成23年7月14日から平成27年7月13日

平成24年7月15日から平成28年7月14日

平成25年7月15日から平成29年7月14日

平成26年7月14日から平成30年7月13日

 

 

 

平成25年ストック・オプション

平成26年ストック・オプション

平成27年ストック・オプション

付与対象者の区分及び人数

当社の取締役10名、執行役員17名、専任役員18名及び従業員(役員待遇)3名

当社の取締役9名、執行役員20名、専任役員17名及び従業員(役員待遇)8名

当社の取締役9名、執行役員19名、専任役員17名及び従業員(役員待遇)10名

株式の種類別のストック・オプションの付与数

普通株式
286,000株(注)

普通株式
310,000株(注)

普通株式
53,200株(注)

付与日

平成25年7月12日

平成26年7月14日

平成27年7月13日

権利確定条件

権利確定条件は付されていない

同左

同左

対象勤務期間

対象勤務期間の定めはない

同左

同左

権利行使期間

平成27年7月13日から平成31年7月12日

平成28年7月15日から平成32年7月14日

平成30年7月14日から平成42年7月13日

 

(注)  株式数に換算して記載している。

 

 

  当連結会計年度(自 平成28年4月1日  至 平成29年3月31日)

 

平成22年ストック・オプション

平成23年ストック・オプション

平成24年ストック・オプション

平成25年ストック・オプション

付与対象者の区分及び人数

当社の取締役8名、執行役員21名、専任役員14名及び従業員(役員待遇)6名

当社の取締役10名、執行役員18名、専任役員16名及び従業員(役員待遇)5名

当社の取締役10名、執行役員17名、専任役員20名及び従業員(役員待遇)4名

当社の取締役10名、執行役員17名、専任役員18名及び従業員(役員待遇)3名

株式の種類別のストック・オプションの付与数

普通株式
290,000株(注)

普通株式
296,000株(注)

普通株式
300,000株(注)

普通株式
286,000株(注)

付与日

平成22年7月14日

平成23年7月14日

平成24年7月13日

平成25年7月12日

権利確定条件

権利確定条件は付されていない

同左

同左

同左

対象勤務期間

対象勤務期間の定めはない

同左

同左

同左

権利行使期間

平成24年7月15日から平成28年7月14日

平成25年7月15日から平成29年7月14日

平成26年7月14日から平成30年7月13日

平成27年7月13日から平成31年7月12日

 

 

 

平成26年ストック・オプション

平成27年ストック・オプション

平成28年ストック・オプション

付与対象者の区分及び人数

当社の取締役9名、執行役員20名、専任役員17名及び従業員(役員待遇)8名

当社の取締役9名、執行役員19名、専任役員17名及び従業員(役員待遇)10名

当社の取締役8名、執行役員18名、専任役員20名及び従業員(役員待遇)15名

株式の種類別のストック・オプションの付与数

普通株式
310,000株(注)

普通株式
53,200株(注)

普通株式
58,100株(注)

付与日

平成26年7月14日

平成27年7月13日

平成28年7月14日

権利確定条件

権利確定条件は付されていない

同左

同左

対象勤務期間

対象勤務期間の定めはない

同左

同左

権利行使期間

平成28年7月15日から平成32年7月14日

平成30年7月14日から平成42年7月13日

平成31年7月15日から平成43年7月14日

 

(注)  株式数に換算して記載している。

 

 

(2) ストック・オプションの規模及びその変動状況

前連結会計年度(自 平成27年4月1日  至 平成28年3月31日)

当連結会計年度(平成28年3月期)において存在したストック・オプションを対象とし、ストック・オプション数については、株式数に換算して記載している。

 ①ストック・オプションの数

 

平成21年
ストック・オプション

平成22年
ストック・オプション

平成23年
ストック・オプション

平成24年
ストック・オプション

平成25年
ストック・オプション

平成26年
ストック・オプション

平成27年
ストック・オプション

権利確定後(株)

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度末

8,000

16,000

36,000

87,000

286,000

310,000

付与

53,200

権利行使

4,000

10,000

16,000

51,000

178,000

失効

4,000

未行使残

6,000

20,000

36,000

108,000

310,000

53,200

 

 ②単価情報

権利行使価格(円)

3,250

3,050

2,970

2,186

4,500

6,715

1

行使時平均株価
(円)

8,486

8,378

8,500

8,698

8,273

付与日における公正
な評価単価(円)

899

1,113

935

676

1,220

1,697

7,726

 

  

当連結会計年度(自 平成28年4月1日  至 平成29年3月31日)

当連結会計年度(平成29年3月期)において存在したストック・オプションを対象とし、ストック・オプション数については、株式数に換算して記載している。

 ①ストック・オプションの数

 

平成22年
ストック・オプション

平成23年
ストック・オプション

平成24年
ストック・オプション

平成25年
ストック・オプション

平成26年
ストック・オプション

平成27年
ストック・オプション

平成28年
ストック・オプション

権利確定後(株)

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度末

6,000

20,000

36,000

108,000

310,000

53,200

付与

58,100

権利行使

6,000

20,000

19,000

76,000

215,000

失効

未行使残

17,000

32,000

95,000

53,200

58,100

 

 ②単価情報

権利行使価格(円)

3,050

2,970

2,186

4,500

6,715

1

1

行使時平均株価
(円)

8,817

10,512

10,270

9,391

9,708

付与日における公正
な評価単価(円)

1,113

935

676

1,220

1,697

7,726

7,859

 

  

 

4  ストック・オプションの公正な評価単価の見積方法

  前連結会計年度(自 平成27年4月1日  至 平成28年3月31日)

当連結会計年度において付与された平成27年ストック・オプションについての公正な評価単価の見積方法は以下のとおりである。

①使用した評価技法      ブラック・ショールズ式

②主な基礎数値及び見積方法

 

 

平成27年ストック・オプション

株価変動性

(注) 1

38.9%

予想残存期間

(注) 2

9年

予想配当

(注) 3

90円/株

無リスク利子率

(注) 4

0.4%

 

(注) 1  平成18年7月から9年間の株価実績に基づき算定した。

(注) 2  十分なデータの蓄積がなく、合理的な見積りが困難であるため、権利行使期間の中間点において行使されるものと推定して見積っている。

(注) 3  平成27年3月期の配当実績による。

(注) 4  予想残存期間に対応する期間に対応する国債の利回りである。

 

  当連結会計年度(自 平成28年4月1日  至 平成29年3月31日)

当連結会計年度において付与された平成28年ストック・オプションについての公正な評価単価の見積方法は以下のとおりである。

①使用した評価技法      ブラック・ショールズ式

②主な基礎数値及び見積方法

 

 

平成28年ストック・オプション

株価変動性

(注) 1

39.9%

予想残存期間

(注) 2

9年

予想配当

(注) 3

120円/株

無リスク利子率

(注) 4

△0.3%

 

(注) 1  平成19年7月から9年間の株価実績に基づき算定した。

(注) 2  十分なデータの蓄積がなく、合理的な見積りが困難であるため、権利行使期間の中間点において行使されるものと推定して見積っている。

(注) 3  平成28年3月期の配当実績による。

(注) 4  予想残存期間に対応する期間に対応する国債の利回りである。

 

5  ストック・オプションの権利確定数の見積方法

      確定した権利の付与であるため、該当する事項はない。

 

 

(税効果会計関係)

 

1  繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳

 

前連結会計年度
(平成28年3月31日)

当連結会計年度
(平成29年3月31日)

繰延税金資産

 

 

製品保証引当金

14,946百万円

14,696百万円

繰越欠損金

5,640百万円

9,907百万円

たな卸資産の未実現利益

9,322百万円

9,444百万円

投資有価証券

6,774百万円

6,911百万円

繰延収益

5,505百万円

6,484百万円

ソフトウェア等

5,345百万円

6,012百万円

たな卸資産

4,970百万円

5,106百万円

賞与引当金

3,529百万円

3,973百万円

退職給付に係る負債

2,246百万円

2,487百万円

貸倒引当金

1,425百万円

1,746百万円

外国税額控除

733百万円

184百万円

その他

17,662百万円

20,614百万円

繰延税金資産小計

78,100百万円

87,569百万円

評価性引当額

△16,668百万円

△16,728百万円

繰延税金資産合計

61,431百万円

70,841百万円

 

 

 

 

前連結会計年度
(平成28年3月31日)

当連結会計年度
(平成29年3月31日)

繰延税金負債

 

 

無形固定資産

△64,086百万円

△69,573百万円

留保利益の税効果

△33,018百万円

△33,482百万円

その他有価証券評価差額金

△14,693百万円

△16,727百万円

退職給付に係る資産

△3,573百万円

△4,215百万円

固定資産圧縮積立金

△1,186百万円

△1,374百万円

その他

△10,021百万円

△16,396百万円

繰延税金負債合計

△126,581百万円

△141,770百万円

 

 

 

差引:繰延税金資産(負債)の純額

△65,149百万円

△70,928百万円

 

 

 

2  法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との差異の原因となった主な項目別の内訳

 

 

前連結会計年度
(平成28年3月31日)

当連結会計年度
(平成29年3月31日)

法定実効税率

33.0%

  (調整)

 

 

海外子会社との税率の差異

△6.5〃

のれん償却額

4.0〃

外国子会社からの配当に係る追加税金及び税効果

3.7〃

評価性引当額

△1.4〃

受取配当金等永久に益金に算入されない項目

△1.2〃

試験研究費等の税額控除

△1.1〃

交際費等永久に損金に算入されない項目

0.5〃

その他

0.1〃

税効果会計適用後の法人税等の負担率

31.1〃

 

(注)当連結会計年度は、法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間の差異が法定実効税率の100分の5以下であるため注記を省略している。

 

3  法人税等の税率の変更による繰延税金資産及び繰延税金負債の金額の修正

「社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律等の一部を改正する法律」及び「社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための地方税法及び地方交付税法の一部を改正する法律等の一部を改正する法律」が平成28年11月18日に国会で成立したことに伴い、当連結会計年度の繰延税金資産及び繰延税金負債の計算に使用した法定実効税率は、前連結会計年度のものから内訳が変更されている。

その結果、繰延税金負債の金額(繰延税金資産の金額を控除した金額)及び当連結会計年度に計上された法人税等調整額が修正されているが、影響は軽微である。

 

(企業結合等関係)

当連結会計年度(自  平成28年4月1日  至  平成29年3月31日)

取得による企業結合

(1)企業結合の概要

①被取得企業の名称及びその事業の内容

被取得企業の名称        フランダース ホールディングス エルエルシー

事業の内容              フィルタ・クリーン機器、その他関連商品の製造・販売

 

②企業結合を行った主な理由

当社米国の子会社であるアメリカン エアフィルター カンパニー インク(以下、「AAF」という。)にフランダース ホールディングス エルエルシー(以下、「フランダース社」という。)の事業を統合し、フランダース社の強みであるクリーン機器やハイエンド商品をAAFがグローバルに展開する販売網を活用して拡販するなどのシナジーを生み出すことによって、AAFはエアフィルタで世界最大の市場といわれる米国でトップメーカーになると同時に、グローバル市場でもリーディングカンパニーの地位の獲得を目指すものである。

 

③企業結合日

平成28年4月27日

 

④企業結合の法的形式

現金を対価とする出資持分の取得

 

⑤結合後企業の名称

フランダース ホールディングス エルエルシー

 

⑥取得した出資持分比率

100%

 

⑦取得企業を決定するに至った主な根拠

当社の子会社であるAAFが現金を対価としてフランダース社の全出資持分を取得したため、AAFを取得企業としている。

 

(2)連結財務諸表に含まれる被取得企業の業績の期間

  平成28年4月27日から平成29年3月31日まで

 

(3)被取得企業の取得原価及び対価の種類ごとの内訳

取得の対価

現金

209百万米ドル

(23,286百万円)

取得原価

 

209百万米ドル

(23,286百万円)

 

 

(4)主要な取得関連費用の内容及び金額

 取得に直接要した費用、アドバイザリー費用等     6百万米ドル(718百万円)

 

(5)発生したのれんの金額、発生原因、償却方法及び償却期間

①発生したのれんの金額

170百万米ドル(18,990百万円)

 

②発生原因

今後の事業展開により期待される将来の超過収益力から発生したもの。

 

 

③償却方法及び償却期間

13年間にわたる均等償却

 

(6)企業結合日に受け入れた資産及び引き受けた負債の額並びにその主な内訳

流動資産

106百万米ドル

(11,880百万円)

固定資産

417百万米ドル

(46,491百万円)

資産合計

524百万米ドル

(58,371百万円)

流動負債

221百万米ドル

(24,702百万円)

固定負債

93百万米ドル

(10,382百万円)

負債合計

315百万米ドル

(35,085百万円)

 

 

(7)のれん以外の無形固定資産に配分された金額及びその主要な種類別の内訳並びに全体及び主要な種類別の加重平均償却期間

種類

金額

 

加重平均
償却期間

顧客関連資産

130百万米ドル

(14,466百万円)

15年

商標権

18百万米ドル

(2,003百万円)

非償却

技術関連資産

2百万米ドル

(255百万円)

11年

合計

150百万米ドル

(16,725百万円)

 

 

(8)企業結合が連結会計年度の開始の日に完了したと仮定した場合の当連結会計年度の連結損益計算書に及ぼす影響の概算額及びその算定方法

  金額的重要性が乏しいため、記載を省略している。