第2【事業の状況】

 

1【業績等の概要】

(1)業績

  当期におけるわが国経済は、企業収益や雇用情勢の改善もあり緩やかな回復基調で推移しましたが、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響が国内経済を下振れさせるリスクとなるなど、依然として予断を許さない状況が続いています。個人消費においては持ち直しの動きがみられるものの、消費者の節約志向に加え、生活の質の向上を重視する選別消費の傾向が強まっています。

  このような状況のもと、当社グループは、中期4ヵ年経営計画「Challenge toward 2017(2014-2017)」の後半2年のテーマに「成長への挑戦」を掲げ、持続的成長の実現と中長期の企業価値向上に向けて、完全養殖マグロ事業の拡大、グローバル領域における収益拡大、及び新たな価値を提供する新商品の発売など、「成長路線の遂行」に取り組んでまいりました。

  その結果、売上高は873,295百万円(前期比1.3%減)、営業利益は26,308百万円(前期比55.0%増)、経常利益は27,874百万円(前期比62.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は15,446百万円(前期比277.0%増)となりました。

 

  各セグメントの業績は次のとおりであります。

  なお、当期より、一部の子会社につき、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前期比較については、前期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。

 

漁業・養殖事業

  漁業・養殖事業は、国内外の水産資源の持続可能かつトレーサビリティの確保できる供給源として、効率的な操業により収益の確保に努めました。

  当期は、養殖事業では出荷減となったものの、漁業において漁獲好調により利益率が向上した結果、漁業・養殖事業の売上高は36,171百万円(前期比4.1%減)、営業利益は2,074百万円(前期比27.0%増)となりました。

 

商事事業

  商事事業は、国内外にわたる調達・販売ネットワークを持つ「水産商事」「畜産商事」、市場流通の基幹を担う「荷受」、及び量販店、コンビニエンスストア、生協、外食などの業態に特化した「業務用食品(商事)」から構成され、国内外の市場動向を注視しながらお客様のニーズに対応した的確な買付販売と水産加工事業の強化により、収益の確保に努めました。

  「水産商事」は、主要魚種の多くが高値圏にあるなか、冷凍魚・エビなどを中心に原料・加工品の販売が好調に推移したことに加え、円高による調達コストの減少もあり、増収増益となりました。

  「荷受」は、鮮魚・冷凍魚ともに単価高が続くなか、天候不順による集荷面の苦戦も相俟って販売が落ち込んだため減収となり、コスト削減に努めましたが減収分を補うことができず減益となりました。

  「畜産商事」は、輸入豚肉、輸入牛肉の取扱増の一方で飼料原料、加工品、鶏肉の取扱減により減収となったものの、輸入冷凍豚肉、鶏肉、加工品の利益率向上により増益となりました。

  「業務用食品(商事)」は、主要魚種の多くが高値圏の厳しい状況にあるなか、食品スーパー、外食、コンビニエンスストア等の取り組み強化により、増収増益となりました。

  以上の結果、商事事業の売上高は452,157百万円(前期比0.3%減)、営業利益は7,586百万円(前期比75.1%増)となりました。

 

海外事業

  海外事業は、中国・タイにおける水産物・加工食品の販売に加え、オセアニアでの基盤を強化している「海外」、すりみ等の生産を中心とした北米商材の日本・北米・欧州での販売を展開する「北米」から構成され、水産物と加工食品の世界的な需要拡大に対応し、グローバル市場における収益の確保に努めました。

  「海外」は、タイ現地法人での北米・日本向け冷凍食品輸出が減少したものの、製造コストの削減に加え、欧米向けペットフード及び豪州産メロの販売が堅調に推移し、ニュージーランド事業も順調であったため減収増益となりました。

  「北米」は、米国産助子及びズワイカニの生産減、助宗フィレ及びすりみ単価の下落により減収となったものの、北米鮭鱒事業の収益改善、鮭鱒の販売増により、利益はほぼ前期並みとなりました。

  以上の結果、海外事業の売上高は146,230百万円(前期比7.2%減)、営業利益は7,998百万円(前期比4.5%増)となりました。

 

加工事業

  加工事業は、家庭用冷凍食品の製造・販売を行う「家庭用冷凍食品」、缶詰・フィッシュソーセージ・ちくわ・デザート・調味料・フリーズドライ製品等の製造・販売を行う「家庭用加工食品」、業務用商材の製造・販売を行う「業務用食品(加工)」、及び化成品の製造・販売を行う「化成」から構成され、お客様のニーズにお応えする商品の開発・製造・販売を通じて収益の確保に努めました。

  「家庭用冷凍食品」は、麺・米飯類などの主食系商品や冷凍野菜、アクリブランド品の販売増に加え、生産性の向上により、増収増益となりました。

  「家庭用加工食品」は、缶詰の販売価格の適正化、フィッシュソーセージ及びデザート等の生産性向上に加え、物流費の改善等により、売上高は前期並みながら増益となりました。

  「業務用食品(加工)」は、コンビニエンスストア、介護食の販売が堅調に推移したことに加え、不採算商品の改廃やコスト削減により、増収増益となりました。

  「化成」は、インバウンド消費や機能性表示食品制度を追い風としたDHA・EPAの販売好調に加え、化粧品・健康食品の輸出の増加により、増収増益となりました。

  以上の結果、加工事業の売上高は210,656百万円(前期比1.6%増)、営業利益は5,163百万円(前期比4,745百万円増)となりました。

 

物流事業

  物流事業は、輸配送コストが高止まりするなか、安定的な車輌調達と取扱貨物の集荷拡大に努めました。

  当期は、システム関連費用や新センター稼働に伴う減価償却費の増加があったものの、輸配送事業の伸長及び燃料費調整単価下落による動力費の減少により、売上高は15,511百万円(前期比0.7%減)、営業利益は1,837百万円(前期比3.1%増)となりました。

 

(2)キャッシュ・フロー

  当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動の結果得られた資金を、主として設備投資に使用した結果、当連結会計年度末には13,327百万円と前連結会計年度末に比べ1,318百万円増加いたしました。

 

営業活動によるキャッシュ・フロー

  営業活動の結果得られた資金は25,969百万円となり、前期に比べ4,647百万円減少いたしました。

投資活動によるキャッシュ・フロー

  投資活動の結果使用した資金は、主に設備投資によるもので、11,097百万円となり、前期に比べ9,206百万円減少いたしました。

財務活動によるキャッシュ・フロー

  財務活動の結果使用した資金は、主に借入金の返済によるもので、13,618百万円となり、前期に比べ1,491百万円増加いたしました。

2【生産、受注及び販売の状況】

(1)生産・仕入実績

  当連結会計年度における生産・仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自  平成28年4月1日

至  平成29年3月31日)

前年同期比(%)

漁業・養殖事業(百万円)

39,936

95.0

商事事業(百万円)

387,492

99.4

海外事業(百万円)

158,164

95.8

加工事業(百万円)

142,575

99.3

物流事業(百万円)

13,630

98.5

報告セグメント計(百万円)

741,798

98.3

その他(百万円)

9,011

111.0

合計(百万円)

750,809

98.5

  (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

(2)受注状況

  当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。

 

(3)販売実績

  当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自  平成28年4月1日

至  平成29年3月31日)

前年同期比(%)

漁業・養殖事業(百万円)

36,171

95.9

商事事業(百万円)

452,157

99.7

海外事業(百万円)

146,230

92.8

加工事業(百万円)

210,656

101.6

物流事業(百万円)

15,511

99.3

報告セグメント計(百万円)

860,728

98.7

その他(百万円)

12,567

95.6

合計(百万円)

873,295

98.7

  (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合については、販売実績額が総販売実績額の100分の10
以上となる販売先がないため省略しております。

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

3【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

(1)会社の経営の基本方針

当社グループは、「私たちは誠実を旨とし、本物・安心・健康な『食』の提供を通じて、人々の豊かなくらしとしあわせに貢献します」をグループ理念と定め、グループ理念の実践により、社会への責任を果たしてまいります。

また、当社グループは、グループ理念を通じて以下のグループビジョンの実現を目指します。

・地球環境に配慮し、世界の『食』に貢献する21世紀のエクセレントカンパニーを目指します。

・お客様の立場に立ち、お客様にご満足いただける価値創造企業を目指します。

・持続可能な『食』の資源調達力と技術開発力を高め、グローバルに成長を続ける企業を目指します。

 

(2)目標とする経営指標

当社グループは、平成26年度からスタートした中期4ヵ年経営計画「Challenge toward 2017(2014-2017)」において、平成29年度に売上高9,000億円、営業利益200億円、経常利益190億円、海外法人利益比率(経常利益)25.0%、有利子負債残高2,750億円、自己資本比率20.0%の目標を掲げております。

 

(3)中長期的な会社の経営戦略及び会社の対処すべき課題

安全で高品質な商品を、お客様のもとにお届けすることが当社グループの使命であり、食品安全を含めた品質保証体制、危機管理体制、及びグループガバナンス体制の構築に、継続して取り組んでまいります。

また、中期4ヵ年経営計画「Challenge toward 2017(2014-2017)」において、平成28年度からの2年間を「成長への挑戦」の期間と位置付け、「成長路線の遂行」「グローバル領域での収益拡大」「財務体質の改善」を推進しております。

 

①成長路線の遂行

持続的成長の追求を基本方針とし、責任体制が明確で効率的なグループ経営を目指します。そのために、11の事業領域から構成されるユニットを中心とした経営を推進し、より戦略的に、より具体的に、より効果的に成長戦略を実行しやすい体制を構築します。また、ユニット内及びユニット間の協業や成長分野への戦略投資などの施策をタイムリーに推進することによりグループの成長を創出いたします。

 

グローバル領域での収益拡大

水産物と加工食品の世界的な需要拡大が見込まれるなか、グローバル市場で成長を遂げることを当社グループが持続的な発展を実現していくための重要戦略と位置付け、中核収益事業の強化のための投資及び新規案件への投資を拡大してまいります。

 

③財務体質の改善

財務体質の改善を目標とし、運転資本の効率化による有利子負債の削減と自己資本比率の改善を進めてまいります。

 

4【事業等のリスク】

  有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、次のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)食の安全

当社グループは、独自のフードディフェンス管理基準の生産工場、物流拠点での運用や、日常的な食品の安全性評価と最新の科学情報の収集及び法令の研究など、食品安全を含めた品質保証体制の強化に取り組んでおります。

しかしながら、上記の取り組みの範囲を超える事象が発生した場合には、当社グループの業績と財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

(2)原材料調達の変動

  当社グループは国内及び海外から水産物を始めとした原材料を購入し、安定的な原材料の確保と適正価格の維持に努めております。しかしながら、原材料の需要動向、漁獲高の変動などにより、原材料の調達が困難になった場合や購入価格が高騰した場合には当社グループの業績と財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

(3)為替レートの変動

  当社グループの取り扱い製商品には海外からの輸入製商品が多く含まれており、為替レート変動の影響を受けております。このため、為替レートの変動によるリスクをヘッジすることを目的として、為替予約等を行い、為替レートの変動による影響を最小限に止めております。しかしながら、予測を超えて急激に為替レートが変動した場合には当社グループの業績と財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

(4)金利の変動

  当社グループの借入金は、当連結会計年度末で272,208百万円となっております。今後の金利動向により調達金利が変動し、当社グループの業績と財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

(5)原油価格の高騰

  当社グループでは、漁業・養殖事業で漁業を行っております。原油価格の高騰があった場合には、漁船の燃油コストの上昇につながり当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

(6)自然災害

  当社グループでは、国内外に多数の生産拠点を有しております。地震や台風等の自然災害が発生した場合には、生産設備の破損、物流機能の麻痺等により事業活動が制限され、当社グループの業績と財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

(7)人材の確保・育成

  当社グループが今後の成長を実現していくためには、営業・技術・経営管理等の各方面において優秀な人材を確保・育成していくことが重要な課題と認識しており、必要な施策を実施しております。しかしながら、人材の確保・育成ができなかった場合には、当社グループの事業目的の達成が困難になる可能性があります。

5【経営上の重要な契約等】

 特記すべき事項はありません。

 

6【研究開発活動】

  当社グループでは、お客様の健康に役立つ商品をご提案するための研究開発、技術蓄積を旨として、「生涯健康」をスローガンに研究活動を進めております。

  特に、水産・食品分野を中心として、①食品の高度(微細)加工、②食品の美味しさ・栄養成分の保持・増強、③微生物制御、④機能性素材開発、⑤環境・自然と調和した水産資源調達技術の5つの領域に注力いたしました。

  当連結会計年度における研究開発費の総額は798百万円であり、特定のセグメントに区分できない研究開発費の各セグメントへの配賦額を含めたセグメント別の内訳は、漁業・養殖事業62百万円、商事事業247百万円、海外事業139百万円、加工事業377百万円、物流事業11百万円、全社費用配賦差額△39百万円であります。

 

  主なセグメント別の研究の目的、主要課題、研究成果は次のとおりであります。

 

漁業・養殖事業

  世界的な人口増加と新興国の経済成長により、良質かつヘルシーなたんぱく源である魚需要が世界規模で急増しているなか、水産、養殖分野での取り組みの重要性が高まっています。ブリやカンパチは、血合肉が変色しやすく改善が求められております。これまでに血合肉の変色を抑制できる養殖用飼料を開発・実用化しており、さらに高いレベルの品位を目指して改良を進めております。

 

商事事業

  エビの加工現場で用いる独自配合の浸漬剤を開発・実用化いたしました。素材が持つ美味しさを保ち、品質を向上させる技術として、特に食感の改良が認められております。

 

海外事業

  水産加工現場から排出される未利用資源の有効利用に関する技術開発を行い、環境負荷低減の取り組みを進めております。

  主に海外で漁獲される魚介類の鮮度保持技術の開発を行っており、原料それ自体の鮮度での差別化を指向した取り組みも併せて進めております。

 

加工事業

  食品の見た目、香り、味や食感などの特徴を官能評価で数値化し、プロファイリングを行い、栄養成分や物性などの美味しさに関わる科学的な要素を分析し比較することで、理論的に食品の特徴をコントロールする取り組みを行っております。

  食塩を控えるなど健康志向の強い消費者に対応できるよう、減塩しても美味しさが変わらない技術を開発し、当社商品への応用展開を進めております。

  新規食品カテゴリーとして、ロングライフチルド(LLC)商品の安全性担保のための基盤となる微生物的品質保証体制構築や新規殺菌技術の開発を進め、平成27年4月のLLC商品4種の販売開始に貢献いたしました。更に、その後のLLC新商品の開発にも引き続き携わっております。

  また、LLCで培った微生物制御技術を応用して、フローズンチルド商品など、多様なカテゴリーからなる当社商品の安全性担保・品位向上へ向けた水平展開を進めております。

  平成27年4月の制度化で誕生した機能性表示食品は、健康の維持や増進など、科学的な根拠に基づいた機能が事業者の責任でわかりやすく表示されているので消費者が正しく選ベ、さらに、安全性も確保されているものです。

  当社では、長年続けてきた魚油由来の健康成分であるDHAとEPAに関する研究成果をもとに、機能性表示食品の開発にいち早く取り組みました。その結果、業界初やカテゴリー初となる機能性表示食品を次々に開発し、平成29年4月時点で、DHA・EPAを関与成分に中性脂肪を低下させる機能がある食品として7品、DHAを関与成分に情報の記憶をサポートする機能がある食品として5品の合わせて12品について消費者庁に届出を受理されており、そのうちの6品を既に発売しております。

  なお、これら12品以外にも現在届出を進めている商品もございますので、受理に向けての対応を順次進めてまいります。それとともに、DHA・EPA以外にも、当社が原料調達などでの優位性を有する他の素材についても検討を手掛けていきます。

  サクサクした揚げたて食感の天ぷらをご家庭で、いつでもお手軽に味わっていただけるように、レンジ調理だけで、揚げたてのような食感を楽しむことができる冷凍食品の天ぷらの開発に取り組んでまいりました。その結果、平成29年春季新商品として、「海老天ぷら」、「いか天ぷら」の2品を上市いたしました。今後、更なる品位向上に努めてまいります。

  さらに水産・食品分野のリーディングカンパニーとして、関連学会での発表はもとより、関連セミナーにおける講師、地域小学校における理科授業の実施など、成果や技術力の情報発信に加え、社会に対する貢献活動に継続して取り組んでまいりました。

 

7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営成績の分析

  当連結会計年度の売上高は、873,295百万円(前期比1.3%減)となりました。

  漁業・養殖事業では、養殖部門で出荷減となったことにより、減収となりました。

  商事事業では、「水産商事」において冷凍魚・エビなどを中心に原料・加工品の販売が好調に推移したこと、及び「業務用食品(商事)」において食品スーパー、外食、コンビニエンスストア等の取り組み強化により増収となった一方で、「荷受」において天候不順による集荷面の苦戦も相俟って販売が落ち込んだこと、及び「畜産商事」において飼料原料、加工品、鶏肉の取扱減により減収となりました。

  海外事業では、「海外」においてタイ現地法人での北米・日本向け冷凍食品輸出が減少したこと、及び「北米」において米国産助子及びズワイカニの生産減、助宗フィレ及びすりみ単価の下落により減収となりました。

  加工事業では、「家庭用冷凍食品」において麺・米飯類などの主食系商品や冷凍野菜、アクリブランド品の販売増により、「業務用食品(加工)」においてコンビニエンスストア、介護食の販売が堅調に推移したこと、「化成」においてインバウンド消費や機能性表示食品制度を追い風としたDHA・EPAの販売好調により増収となりました。

  物流事業では、取扱貨物の集荷拡大に努めたものの減収となりました。

  売上原価、販売費及び一般管理費は、円高による調達コストの減少、生産性の向上、コスト削減、不採算商品の改廃等により前期に比べ減少いたしました。その結果、営業利益は26,308百万円(前期比55.0%増)、経常利益は27,874百万円(前期比62.8%増)となりました。
  親会社株主に帰属する当期純利益は、減損損失等の特別損失3,544百万円を計上した結果15,446百万円(前期比277.0%増)となりました。

  なお、事業別の売上高及びセグメント利益の概況については、「第2  事業の状況  1  業績等の概要  (1)  業績」に記載しております。

 

(2)財政状態の分析

  総資産は501,303百万円となり、前期に比べ15,330百万円増加いたしました。これは、主としてたな卸資産及び投資有価証券の増加によるものであります。

  負債は378,482百万円となり、前期に比べ1,824百万円減少いたしました。これは、主として借入金の減少によるものであります。

  非支配株主持分を含めた純資産は122,820百万円となり、前期に比べ17,154百万円増加いたしました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況の分析

  キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2  事業の状況  1  業績等の概要  (2)  キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。